【ラブライブ!】穂乃果「雪穂~お茶~」雪穂「無い」
- 2020.04.14
- SS

雪穂「無い」
穂乃果「ほら、それ。雪穂の前にあるそれだよ~」
雪穂「それって何?」
穂乃果「それは……名前忘れちゃったけど。穂乃果の指の先にある、お茶注ぐヤツ!」
雪穂「ちょっと今本読んでるから」
穂乃果「ゆ~き~ほ~」
雪穂「もう……あぁ、急須ね。和菓子屋の娘なんだから覚えてよ」
穂乃果「和菓子屋関係あるかなぁ……」
穂乃果「うん……」
雪穂「……」
穂乃果「いや、急須取ってよ~」
雪穂「お姉ちゃん、手を伸ばしたら届くよ?」
穂乃果「だって、雪穂の方が近いんだもん」
雪穂「なんなの? かまってほしいの?」
穂乃果「ん~、届かないよ~」
雪穂「届いてるじゃん」
穂乃果「これ以上伸ばしたら腕がつる~」
雪穂「ふ~ん」
雪穂「知らないよ……」
穂乃果「雪穂がマッサージするんだよ?」
雪穂「しないよ」
穂乃果「あぁ~、雪穂が反抗期だぁ~」
雪穂「めんどくさいなぁ~。ちょっと、足くすぐらないで」
穂乃果「急須をとれ~」
雪穂「いやっ、もぉ~。届かないならコタツから出て歩いて取ってよ」
穂乃果「えぇ~」
穂乃果「もう……分かったよ。自分で歩いて急須取るから」
雪穂「えらいね~」
穂乃果「よいしょっと……あれ? 空っぽだ!」
雪穂「だから無いって言ったじゃん」
穂乃果「えっ、知ってたの!? 早く言ってよ~」
雪穂「だって言ったら、雪穂~お湯いれてきて~って言うでしょ?」
穂乃果「雪穂~お湯いれてきて~」
雪穂「今、立ってるんだから自分で行ってきて」
穂乃果「……むむぅ……よいしょ」
雪穂「なんで座ったの……」
雪穂「行かないってば……」
穂乃果「お茶……」
雪穂「本読んでるんだけど」
穂乃果「正直もう、あんまり読めてないでしょ?」
雪穂「お姉ちゃんが邪魔するからね」
穂乃果「雪穂様~」
雪穂「位上げてもダメ」
雪穂「(お姫様って良いなぁ)」
雪穂「なんでお姫様にお茶持ってきてって言うの」
穂乃果「たしかに。じゃあ……メイドの雪穂、お茶を」
雪穂「誰がメイドなの……持ってこないから」
穂乃果「むむぅ~」
雪穂「変な声出してもダメ」
穂乃果「しょうがないなぁ」
穂乃果「持ってくる……」
雪穂「よしよし」
穂乃果「雪穂……変わったね」
雪穂「捨て台詞はいて行っちゃった」
雪穂「お姉ちゃんのぐうたらは、私がなおしてあげないとね」
雪穂「えっと……どこまで読んだっけ?」
雪穂「お姉ちゃん、急須持って行ってないな……」
雪穂「まぁ、いいや」
穂乃果「おまたせ!」ガラッ
雪穂「待ってないよ~。急須持って行くの?」
穂乃果「ケトル持ってきた!」
雪穂「何で持ってきたの……」
雪穂「ここまでやったら一人で出来るじゃん」
穂乃果「よし、急須にお湯を入れて~♪」
雪穂「聞いてないし……」
穂乃果「もうちょっとしたら、良い感じになると思うんだ~」
雪穂「そんなに目配せされても……注がないよ?」
穂乃果「またまた~、急須を傾けるだけだよ?」
雪穂「お姉ちゃんがやってよ」
穂乃果「……」
雪穂「(めっちゃショックな顔してる……)」
雪穂「そう」
穂乃果「……」ススッ
雪穂「(なんか急須近付けてきた)」
穂乃果「……」
雪穂「ちょちょっ、本取らないでよ」
穂乃果「淹れてくれたら返すから……おねがい」
雪穂「もぉ~、しょうがないなぁ」
穂乃果「えへへ~」
雪穂「分かってるよ……はい、注ぐから」
穂乃果「ありがたや~」
雪穂「はい、注ぎました。もう満足?」
穂乃果「うんっ! ありがとう、雪穂♪」
雪穂「はいはい……」
穂乃果「雪穂にも注いであげる」
雪穂「うん……ありがとう」
雪穂「そんなに変わんないと思うけど」
穂乃果「ぜんぜん違うよ~。雪穂の優しい気持ちが溢れてくるもん」
雪穂「いや、ずっと嫌がってたんだけど」
穂乃果「でも、最後には注いでくれたよね」
雪穂「まぁ……あれだけ言われたらね」
穂乃果「ありがと♪」
雪穂「うん……どういたしまして」
穂乃果「うん? 何?」
雪穂「さっき……私が来る前……なんで、この部屋を真っ暗にしてたの?」
穂乃果「あはは……雪穂、びっくりしてたもんね」
雪穂「だって明かりつけないで、じ~っとしてるんだもん」
穂乃果「たしかに不気味だよね~」
雪穂「お姉ちゃん、無駄に早起きだったし」
穂乃果「穂乃果だって、早く起きる時もあるよ~」
穂乃果「いや、なんにもないよ」
雪穂「……」
穂乃果「ただ……μ’s、終わっちゃったなぁって思って」
雪穂「……そっかぁ」
穂乃果「あっ、でも落ち込んでるわけじゃないからね? 感傷に浸ってるっていうか、なんというか」
雪穂「隣、いい?」
穂乃果「えっ? うん、良いけど……」
雪穂「じゃあ、失礼して……よいしょ」
穂乃果「雪穂? ふふっ。もたれかかってくるなんて、甘えん坊だなぁ」
雪穂「……お姉ちゃん、お疲れさま」
穂乃果「うん……」
雪穂「世界一かっこよかったよ」
穂乃果「えへへ……それは言い過ぎだよ///」
雪穂「……」
穂乃果「ありがとう、雪穂」
雪穂「どういたしまして」
雪穂「何考えてたの?」
穂乃果「えぇっと……ちょっと思い出とか振り返ったりしてね」
雪穂「ふ~ん、そっかぁ」
穂乃果「さて、昔の話はやめやめ! はぁ~、コタツ気持ちいいなぁ♪」
雪穂「うん……」
穂乃果「えへへ、今日は早起きして、コタツでゴロゴロしようと思ってたんだぁ~」
雪穂「それだったら、普通にベッドで寝てれば良いのに」
穂乃果「分かってないなぁ。コタツで怠惰な時間を過ごすってのが最高なんだよ?」
雪穂「ふ~ん」
雪穂「えっ、まさか一日中ここでゴロゴロする気なの?」
穂乃果「良いじゃん別に~。誰にも迷惑掛けてないも~ん」
雪穂「まぁ、そうだけど……また太るよ?」
穂乃果「大丈夫だよぉ~。海未ちゃんのメニューをこなしてたら、絶対痩せるから」
雪穂「練習やってるの?」
穂乃果「あっ……今はやってないんだった」
雪穂「もうっ、お姉ちゃんは抜けてるんだから……あんまりゴロゴロしてちゃダメだからね?」
穂乃果「わっ、分かってるよぉ……雪穂、海未ちゃんみたいなんだから」
雪穂「目の前にあるのに、もう……」
穂乃果「そう言いつつ、素直に従う雪穂なのでした」
雪穂「自分の分のついで、ってだけだからね? もう明日からは頼まれてもやらないから」
穂乃果「えぇ~」
雪穂「今日くらいは言うこと聞いてあげるよ」ボソッ
穂乃果「なに?」
雪穂「お姉ちゃんのぐうたら、って言ったの」
穂乃果「あはは……だよねぇ~」
穂乃果「みかん美味しい……でも、このままのペースでみかん食べたら、手が黄色くなっちゃいそう……」
穂乃果「おぉ~、ありがとう。良い子良い子~」
雪穂「調子良いんだから……頭撫でなくていいって」
穂乃果「まぁまぁ……はい、雪穂にはみかん剥いてあげるから」
雪穂「はいはい」
穂乃果「~♪ はいっ、あ~ん」
雪穂「自分で食べるから」
穂乃果「あ~ん♪」
雪穂「もぉ~……んっ」
雪穂「す~ぐ調子にのる」
穂乃果「だって雪穂に褒められて嬉しかったんだもん。少しくらい許してよ~」ギュッ
雪穂「抱きつかなくていいってば」
穂乃果「いいからいいから」
雪穂「もう、しょうがないなぁ……まぁ、本当に頑張ってたしね」
穂乃果「うんうん」
雪穂「ねぎらいの言葉くらい、かけるのは普通だから……」
穂乃果「あっ、雪穂恥ずかしがってるなぁ~? うりうり~」
雪穂「ほっぺたをグリグリするなぁ~///」
穂乃果「ふふっ、可愛いなぁ」
雪穂「はいはい……」
おわり
いい感じだった
おつおつ
こういうのが良いのだ
乙
逆パターンも待ってるゾ
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