【ラブライブ!】梨子「もーう!東京に帰りた~い!」
- 2020.04.14
- SS

梨子「(そういえばトイレって柱が多いから地震がおきても比較的安全な場所だってテレビでやってたなぁ)……フン!」ブッブリブリ
梨子「イタッ!……んん……?」ポタポタ
梨子(……なんかオシリに違和感……?)ポタポタ
梨子(ふぅ……こんなものかな。)フキフキ
梨子(さて、流さなきゃ)
梨子「…………えっ…………」
梨子(私はその光景を見たとき、わが目を疑いました…………。)
梨子「水が……あ、赤い……!?」
梨子「そういえばさっきお尻に痛みがあったような……」ヒリヒリ
梨子「これって、まさか……」
梨子「切れ痔!?!?」
梨子「どうしよう……こんなこと親にも恥ずかしくて相談できないよ!」
梨子「うぅぅ、とりあえず今度のお休みにコッソリ病院に行こう!」
梨子(三島市に土日も外来診療をしている病院があることを調べた私は、週末に親戚と会うと誤魔化しながらなんとかAqoursの練習をお休みしていた……)
梨子(そして両親に内緒で、家にあった保険証と画材購入用に貯めていたお金を持って病院へと向かいました)
梨子(一人で病院に来るの初めてだよ~)
梨子(ええっと、何科に行けばいいんだろう?)キョロキョロ
受付「おはようございます。本日はどうされましたか?」
梨子「!?……えっと、ちょっと診察をお願いしたくて……」
受付「そうでしたか。どこかお体の具合でも悪いのですか?」
受付「?」
梨子「おしりの、えと……」
受付「おしりの?」
梨子「痔!痔なんです!!」
ザワザワ アノコジナノォ? ワカイノニカワイソウ……
梨子「!~~~///」カァァ
受付「わかりました。どうぞコチラへお掛けになって、まず問診票をご記入ください。」
梨子「ハ、ハイ……」
梨子(なんとか書き終えて、今は消化器内科の診察室の待合所にいます)
梨子(それにしても、若い人ぜんぜんいない……。みんなお年寄りばっかりだなぁ)
梨子(しかもこんなに待っている人がいるなんて……。もっと早く来ればよかったです)
(-それから30分後-)
アナウンス「桜内さん、桜内梨子さん。15番診察室へお越しください」
梨子「やっと順番が来た……」
医師「こんにちは~。桜内さんですね?」
梨子「あっはい!よろしくお願いします!」
医師「よろしくお願いします。それで今日は……」
医師「痔をご心配されているというふうにお伺いしていますが」
梨子「そ、そうです……。」
医師「具体的な自覚症状はありますか?」
梨子「2,3日前にトイレに行ったときに、その、便器が真っ赤になっちゃって……。お尻にもヒリヒリと違和感があったので……。」
医師「そうですか。」
梨子(このあともいくつかの問診が続いたあとに、実際に患部を診察することになりました)
(―診察終了―)
医師「はい、では診察の結果ですが、やはり3か所ほどキレているところがありますね」
梨子「そ、そうですか……」ガーン
医師「痔のお薬を出しておきますので、1日3回ほど患部に塗布するか、直接注入してください」
梨子(直接注入って……どんな感じなんだろう)
医師「あと、これは念のためなのですが、感染症がないかどうかを調べる為に内視鏡検査もやったほうがいいかなぁ」
梨子「内視鏡検査?」
医師「はい。胃カメラと大腸内視鏡ですね」
梨子「はい……(胃カメラ!どうしよう……なんか大事になってきちゃった感じかも!)」
医師「では検査スケジュールを決定しますので、この中から都合のよい日を選んでください。」
梨子「わかりました……」
梨子(結局検査は2週間後の週末に決まりました)
梨子「お風呂も上がったし、さっそくもらったお薬を使わなくちゃ……」
梨子「なんだかお弁当についてくるお魚の形したおしょうゆみたいで、ちょっとカワイイかも」
梨子「えっと『患部が外の場合は指で塗布すること。患部が肛門より内部の場合は直接本品を肛門へ挿入し薬剤を押し入れること』」
梨子「……」
梨子「これって直接挿入しなくちゃいけないってコトだよね……」
梨子「う~ん、こわいよぉ」オソルオソル
梨子「でも、治さないといつまでたっても痛い思いをしなければならないわけだし、ここは思い切って!!」ズブッ
梨子「冷たッ!」ニュルニュル
梨子「……でも思ったより」
梨子「キモチイイ……かな♥」
千歌「梨子ちゃ~ん!おはよう!昨日はどうだった?楽しかった?」
梨子「えぇ!?」ビクッ
千歌「えっ?そんなに驚かないでもいいのに!」
梨子「あ、うん。『ある意味』楽しくなりそう、かな……」アハハ
千歌「?」
ポトッ
千歌「あれ?梨子ちゃん何か落としたよ?なんだろうコレ?」
千歌「え?え?何なのソレ?」
梨子「ココココ、コレは……チョコなの!」
千歌「チョコ!え~いいなぁ、私にもひとつちょうだ~い!」
梨子「そ、それはダメ!おいしくないよコレ!」
千歌「おいしくないチョコを学校に持ってきてるはずないじゃん!」
梨子「コ、コーヒー味なの!このチョコ!千歌ちゃんコーヒー苦手でしょ……?」
千歌「そっかー、コーヒー味なら別にいいや!残念ッ!」
梨子(ふぅ……なんとかなった)
(―休み時間―)
梨子「トイレトイレ♪」タタタ
ブスッ
梨子「はぁぁぁぁん♥」ニュルル
梨子「お母さーん、今日は夕ご飯いらないからねー!」
梨子(内視鏡検査を明日に控えた私は、なるべく大腸をキレイな状態にしなければならいない為、食事の摂取に制限があるのです)
梨子(簡単に言えばうどんやおかゆなど消化に良いものだけ口にしていいみたい)
梨子(とにかく今日を乗り切ってなんとか明日の検査を無事に終えよう!)
梨子「うぅぅ……さすがに何も食べないのはツライ……」グゥ
看護師「桜内さ~ん、桜内梨子さ~ん!」
梨子「は、はい!」
看護師「検査の準備を始めますので、コチラのお部屋にどうぞ」
梨子「はい!」ドキドキ
看護師「では最初に更衣室で検査着に着替えていただきます。」
梨子「あ、はい。」
看護師「着替え終わったらもう一度声をかけてくださいね。」
梨子「わかりました。」
(―更衣室にて―)
梨子「この検査着おしりのところに穴があいてる!///」
……
…
梨子「着替え終わりました……」
看護師「はい。ありがとうございます。ではつづいて……」
ドンッ
看護師「こちらの下剤2リットルを2時間かけて飲んでくださいね。」
梨子「ニフレック……?」
看護師「ちょっと大変だけど、腸をキレイにお掃除するために必要だから、ガンバってね!」
梨子「……はい。」
梨子「2リットルか……」
梨子(私はテレビを見ながらひたすら、この甘くないポカリスエットみたいな味の液体をゆっくりと飲み続けた……)
梨子「ちょっとお腹が張ってきた気がする……」
梨子(検査準備室にはトイレが常設されていて、下剤が効いて来たらすぐにトイレに行けるようになっていました)
梨子「す、すみません。トイレに……」
看護師「あ、ハイ。わかりました~。」
梨子(前日から何も食べていないので排泄物はほとんど出ません。その代わりに……)
梨子「~~~!」ブッブブブッブフゥ チョロチョロ
梨子(さっき飲んだ下剤がそのまま流れている気がする……)
梨子「あ、そうだ。看護師さん呼ばなきゃ」ピンポーン
看護師「はーい。失礼します」
梨子「お願いします……。」
看護師「う~ん。まだダメだねぇ」
梨子「そうですか……。」
看護師「もっと便がキレイに透明になったらまた呼んでね」
梨子(またアレを飲まなくちゃいけないのね……)
(―10分後―)
梨子「お腹張ってきた!」
梨子「~~~!」ブッブブブッブフゥ
ピンポーン
看護師「まだダメだね」
梨子「……」ゴクゴク
(―20分後―)
梨子「お腹張ってきた……」
梨子「~~~!」ブッブゥチョロチョロ
ピンポーン
看護師「もう少しね」
Rock54: Caution(BBR-MD5:0be15ced7fbdb9fdb4d0ce1929c1b82f)
俺のときは1時間で1リットルだったが他のところだと違うのか
突然便器が赤くなるのはマジでビビる
(―30分後―)
梨子「お腹…痛い……」
梨子「~~~!」ブッチョロロロ
ピンポーン
看護師「あと少し!がんばって!」
梨子「」ゴクゴク
(―40分後―)
梨子「……」スタスタ
梨子「……」チョロロロロ
ピンポーン
看護師「うん!OK。じゃあ先生呼んでくるから待合室でお待ちください。」
梨子「やった……!」
看護師「桜内さ~ん!すぐ始められますのでどうぞ検査室へ!」
梨子「やっと検査……!長く苦しい道のりだった……!」
(―検査室―)
ガララララ
梨子「失礼します。」
医師「は~い、こんにちは。じゃ、すぐはじめるからそこに横になって~」
梨子「は、はい(イキナリなの!?)」
梨子「は、はい!」
梨子(検査は女性の看護師さん立ち合いのもとなので不安感こそなかったけど、展開が早すぎて心の準備がぁ!)
医師「じゃ、いきます」ズブブブブッ
梨子「きゃ!~~~~!」
医師「痛いですか?」
梨子「い、いえ、ビックリしちゃっただけです。痛くはないです。」
医師「はーい」
梨子(先生は慣れた感じで管を操作すると、モニターで様子を見ながらどんどんと管を押し進めていきます)
医師「うんうん、さすが若いだけあってキレイなもんだ。」
梨子「アハハ……」
梨子(どうリアクションしたものかな……)
梨子(時折コンコンと管が自分の腸に当たって音が響くのがなんだか不思議な感覚です)
医師「うん!じゃあ撮影終わったんで管抜いていきますねー」
梨子「あ、はい」
梨子(意外とあっさり検査終わっちゃったみたい)
梨子「はい」
医師「じゃあ今度はこちらのベッドに横になってくださーい」
梨子「わかりました」
医師「口を開けて下さーい」
梨子「あーん」
医師「じゃ、いきまーす」
梨子(あれ!?さっきの内視鏡の管よりかなり太い気が……)
梨子「フゴォ!?ゴッホゴッホ!ムグググッゴホッ」
医師「もうすこしの辛抱だからねー」
梨子「ウグッッ!ンンン~~~!」
梨子(苦しいよぉっ!胃カメラってこんなに苦しいの!?気管も圧迫されて息ができない!)
医師「異物が入ると反射で出そうとしちゃうからねー、みんなこんな感じだから」
梨子(その冷静な分析と解説いらない!!)
医師「はーい、じゃあ何枚か写真撮って終わりにしますんで」
梨子(ちょっと慣れて落ち着いてきた……。また胃にカメラが当たる音が聞こえます……。体の内側から響くからすっごく変な感じ)
医師「うん!終わりましたー、お疲れさまー」
梨子「ありがとうございました……」ケホケホッ
梨子「は、はい」
看護師「お疲れだと思いますので、こちらのベッドで横になってしばらく安静にしててください。」
梨子「ありがとうございます。」
梨子(なんだかベッドの横に点滴って……。病人になったみたいでちょっとおかしい)フフッ
(―それから1時間後―)
看護師「それじゃあ点滴外しますね」
梨子「お願いします。」
看護師「今日はこれで終わりです。お疲れ様でした。検査結果は後日お伝えしますので、スケジュールを教えてください」
梨子「はい。」
梨子(こうして長い長い検査の日を終えたのでした。)
医師「特にこれといった異常はありませんでした。」
梨子「そ、そうですか!」ホッ
医師「わずかですが逆流性食道炎の兆候が見られますね。最近何かストレスを感じたことはありましたか?」
梨子「実は静岡に引っ越したのがつい最近で、学校も変わったばっかりだったのでそれが原因かも……」
医師「そうでしたか。そういうことなら環境に慣じむことができれば自然と直りますね。まだお若いですから何も心配いりません。」
梨子「そうですか、ありがとうございます!」
……
…
梨子「痔の薬も毎日使ってたらすぐに良くなったみたいだし、やっぱりすぐに病院行って良かったなぁ」
梨子「あのお尻に薬を入れる感触は、ちょっとクセになりそうだったけど♥」
梨子「明日からまた不安のない学校生活を送れそう!」
千歌「あ、梨子ちゃん!おはよう!」
梨子「千歌ちゃん、おはよう!」
千歌「なんだかいつもより元気そうだね。何かいいことでもあったの?」
梨子「ううん。そういうわけじゃないけど、いつも通りの日常を送れるのが一番幸せなのかなって、ちょっと思っただけ!」
千歌「ふーん。なんだか梨子ちゃんが言うと『深イイ話』みたいに聞こえるね~。」
梨子「そんなことないよ。」エヘヘ
千歌「ところで梨子ちゃん、痔は良くなったの?もう大丈夫?」
梨子「うん、もう大丈……って、えええええええっ!!」
千歌「うわあああ!梨子ちゃん落ち着いて落ち着いて!!」
梨子「落ち着いていられないよぉ!」
千歌「じ、実はお母さんから聞いた話で……」
梨子「千歌ちゃんのお母さんから!?」
千歌「うちのお母さんが梨子ちゃんのお母さんといつの間にか仲良くなってたみたいで、梨子ちゃんのお母さんが梨子ちゃんの部屋を掃除した時に『ゴミ箱にすごいものがあった~!』って大騒ぎになったんだって。」
梨子「……」
千歌「それで医療費の通知書?みたいなのが梨子ちゃんのおうちに届いたときにそれをみたら『疑惑が確信に変わったー!』って」
千歌「それに田舎はウワサが回るのが早いからさ……」エヘヘ
あ!おーいみんな~!梨子がいたぞ~!
曜「梨子ちゃんお尻大丈夫?」
果南「ちゃんと治したほうがいいよ?デリケートな部分だしさ」
ダイヤ「ちゃんと清潔にしてしっかりと規則正しい生活をすればすぐに良くなりますわ」
善子「フッフッフ……ついに梨子も悪魔の呪いにかかっちゃったみたいね☆さあ、ヨハネと一緒に永遠の苦しみを味わいましょ!」
ルビィ「あの……、その……、お、お大事に!!」
花丸「本で読んだけど、痔ってすごく痛いんでしょ?マルもなったら大変ずら……」
鞠莉「ハーイ梨子♥ヒップのコンディションはもうオッケーなの?」
梨子「もーう!東京に帰りた~い!」
おわり
ケツとメンタルがボロボロになりそう
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