【ラブライブ!】絵里「にこってみんなから慕われてるわよねー」
- 2020.04.05
- SS

絵里「いやね、この前穂乃果と花陽と真姫で部室で話をしてて」
絵里「話題が巡り巡ってにこの話になったんだけど」
絵里「みんなにこの話をする時、とても楽しそうだったのよね」
希「まあ、にこっちは存在が面白いしな」
絵里「それに、穂乃果とかはみんなにこと遊びに出かけたことがあるみたいだし」
絵里「私、にこと遊びに行ったことないチカ」
希「えりち、にこっちと遊びに行ったことないんやね」
絵里「希はあるの?」
希「まあなぁ。割と長い付き合いやし」
希「まあまあ。なんなら自分から誘ってみたら?」
絵里「私から?」
希「そうそう。にこっちなら喜んで来てくれるはずやで」
絵里「そうねえ。でも私友達付き合いとかあんまりしたことなくて」
絵里「どこに遊びに行けばいいか…」
希「にこっちなら、デパートを巡るだけでも十分楽しめると思うよ?」
絵里「デパート?」
希「うん。この前にこっちがことりちゃんと遊んだときの話をしてくれたんやけど」
希「あの二人、近所のデパートで一日つぶしたらしいよ」
絵里「デパート…そうね、それでいきましょう」
希「あんまり難しく考えんようになー」
絵里「うん!私、さっそく行ってくる!」ダッ
希「頑張ってなー」フリフリ
希「それにしても…」
希「自分だけ仲間外れにされたと思ったんかな」
希「えりちもまだまだお子様やね」クスッ
絵里「おーい!にこー」
にこ「ん?…あ、絵里じゃない」
にこ「どうかしたの?」
絵里「ええ、ちょっとにこに話したいことがあってね」
にこ「話したいこと?」
絵里「にこ!デパート行きましょう!」
にこ「デパートに?いいけど…いつ?」
絵里「そうね…土曜日の練習後なんてどうかしら」
にこ「分かったわ。その日は空けておくから」
絵里「うん!よろしくね!それじゃ!」
にこ「ええ」
絵里(わーい!にことデパートチカァ!)
絵里「ちょっと早く来すぎたかしら」
絵里「まあでも、待たせるわけにはいかないしね」
絵里「それにしても、にことお出かけなんて初めて」
絵里「なんだかすごいわくわくするわ」ウズウズ
にこ「おーい、えりー」フリフリ
絵里「あっ、にこっ!」パアァ
にこ「ごめん、待たせちゃった?」
絵里「ううん、私もついさっき来たところ」
にこ「そ?じゃあ、行きましょうか」
絵里「ええ!」
絵里「そうかしら?」
にこ「ええ。ところで、今日は何を見るの?」
にこ「デパートって言ってもいろいろあるしね」
絵里「……ん」
にこ「絵里?」
絵里(し、しまったわ。デパートに行くことで頭がいっぱいで、どこに行くかなんて考えてなかった)
絵里「……ち、チカァ」
にこ「ああ、デパ地下ね」
絵里「ん?あっそうそう!デパ地下よ!」
にこ「ならとっとと行きましょ」スタスタ
絵里「そ、そうね」
絵里(た、助かった・・・・・・)
にこ「すごい人だかりね」
絵里「なんでこんなに・・・・・・」
ゾロゾロ ゾロゾロ ゾロゾロ
にこ「うーんと、なになにぃ。全国和菓子物産展」
にこ「なるほど、和菓子の物産展中なのね」
にこ「絵里ったらなかなか渋いじゃない」コノコノッ
絵里「いぇえ!?ま、まあね」ビクッ
にこ「じゃ、私達も楽しみましょ?」
絵里「そうね…あ、にこ!あれ見て!かわいいっ!」ピューン
にこ「ってはやっ!」ガーン
にこ「ほんとねー!お値段も手ごろだし、記念に一つ買おうかしら」
絵里「ええ、そうしましょう!」
絵里「すいませーん!」
「はーいっ!…あ!絵里ちゃんだ!」
絵里「ほ、穂乃果っ!?」
にこ「あれ、穂乃果じゃない!」
穂乃果「うわー!にこちゃんまで!」
絵里「どうしたのよ、こんなところで」
穂乃果「うん、店の宣伝も兼ねて、ちょっとしたアルバイトだよっ!」
穂乃果「そうだねー。でも、ことりちゃんや海未ちゃんも手伝ってくれてるからそんなに忙しくないよ!」
絵里「ことりや海未も?」
にこ「でも、居なくない?」キョロキョロ
穂乃果「二人は今別ブースで出張販売してるんだよ!」
穂乃果「そろそろ穂乃果は海未ちゃんと交代だけどね」
にこ「なるほど、ローテしてるのね」
絵里「頑張ってるわね。それじゃあ穂乃果、このウサギのお饅頭二つちょうだい?」
穂乃果「分かった!ちょっと待っててね!」ガサガサ
穂乃果「はいっお待たせ!二つで二百二十円だよ!」
絵里「流石和菓子屋の娘ね。ありがとう」チャリン
穂乃果「まいどありー!」
にこ「無理しない程度に頑張んなさいよ」
穂乃果「うん、ありがとう!二人もデート楽しんでねー!」フリフリ
絵里「なっ!?」
にこ「はいはい…絵里、とりあえずどこかに腰掛けましょ」
絵里「///」クラクラ
にこ「絵里?」ヒョイ
絵里「あ、ああああ!そうねそうしましょう!」ダッ
にこ「だから早いってっ!」
絵里「あ、ああ、そうね」
にこ「絵里、大丈夫?体調悪いんじゃないの?」
絵里「だ、大丈夫よっ」アセアセ
にこ「本当にぃ~?」ジロッ
絵里「本当だって!」
絵里(穂乃果が変なこと言うから、無駄に意識しちゃうわ)
絵里(デートだなんて、もうっ!)
にこ「あ、絵里見て!あれ凄く美味しそうじゃない?」スタスタ
絵里(違うわ!私とにこはただの友達で)
絵里(そうっ!今日は仲良くお買い物に来たのよ!)
絵里(デートならもっと雰囲気のあるところ――)ドンッ
絵里「あっ、すいません」ペコッ
絵里「……あ、あら?」
キョロキョロ
絵里「にこ?」
絵里(探そうにも…)
ゾロゾロ ゾロゾロ
絵里(この人だかりだしね)
絵里(しょうがない、ここは携帯に連絡―)
??「あれっ?絵里ちゃん?」
絵里「ん?―あっ。ことりじゃない!」
ことり「やっぱり絵里ちゃんだ!どうしたのこんなところで?」
絵里「あ、ああ実は…」
―――――――
ことり「なるほどね。それでにこちゃんとはぐれちゃったんだね」
絵里「そうなのよ」
絵里「まいったわ」ハァ
ことり「確かに、この人だと探し出すのは少しきついかもね」
絵里「とりあえず携帯に連絡でもしてみようかしら」
ことり「それがいいと思う。にこちゃん小さいし犯罪に巻き込まれそうだし」
絵里「そうね。じゃあ、私はそろそろ行くわね」
ことり「うん!にこちゃん見つかるといいね」
絵里「ええ、ことりも仕事頑張ってね」
ことり「はーい♪」
ことり「ん?どうしたの?」
絵里「この前ことりはここでにこと遊んだのよね?」
ことり「そうだよ。良く知ってるね」
絵里「にこの話を希経由で聞いたの。それで、話なんだけど…」
絵里「にこってどこに連れていけば喜ぶかしら?」
ことり「にこちゃん?ことりが遊んだときはずっと服屋さんにいたかな」
絵里「服屋?」
ことり「うん!にこちゃんもことりもファッション好きだしね♪」
絵里「服屋…服屋ね!わかった!」
絵里「ありがとう。それじゃ」フリフリ
ことり「ばいばーい!」フリフリ
にこ「うわ~!凄く美味しそう!それに綺麗!」キラキラ
にこ「いが餅っていうのね!これは買いじゃない!」
にこ「すいませーん!」
??「はい。ってあれ、にこじゃないですか」
にこ「あ、海未!」
海未「どうしたんですか、こんなところで」
にこ「何って遊びに来たのよ」
にこ「なーに言ってんのよ、絵里もいるじゃない」
海未「絵里…?いえ、居ませんが?」
にこ「はー?ちゃんといるじゃない!にこの横に…」クルッ
にこ「」
海未「いますか?」
にこ「…い、いないにこぉ~」
海未「ですよね」
にこ「まずったわね。はぐれたかしら」
海未「それは困りましたね。まぁ絵里の事ですし心配はいらないと思いますが」
にこ「あーもうっ!海未、いが餅、そのピンクのやつと黄色のやつ一つずつちょうだい!」
海未「はい。二つで三百円です」
にこ「はいっ!ありがと!じゃあね」チャリン
海未「まいどー」
ポチポチポチ
― 一階 中央広場 時計の下で落ち合いましょう。
にこ
にこ「えりーっ!」オーイ!
絵里「に、にこっ!」
にこ「ゼェゼェ…ご、ごめんな、ゼェ…さいっ…」ハァハァ
絵里「よ、よかった!」
絵里「ごめんね。考え事してたら、いつの間にかにこがいなくって」
にこ「いいわよ。こっちもごめんなさい。おいていっちゃったわ」
絵里「そんな。こうして会えたんだし、ね」
にこ「それもそうね…あっそうだ!」ガサガサ
絵里「?」
絵里「なにこれ?」
にこ「うふふっ、えっとね…」ガサッ
にこ「ほら見て!」
絵里「わー綺麗!」
にこ「でっしょー!いが餅っていうみたいよ」
絵里「これは…お米かしら?ピンクと黄色で、まるで私とにこみたいね」クスッ
にこ「ふふんっ!あーったりまえでしょー!」
にこ「だって、デート、だもんね?」ニコニコ
絵里「なっ!!」カァァ
にこ「なーんちゃって…って、なんで顔赤くしてんのよっ!」
絵里「だ、だって!にこがデートだって言うから!///」
にこ「絵里って意外とウブよね」
にこ「和菓子展は一通り見たし。少し早いけど帰る?」
絵里「それなんだけど、服を見に行かない?」
にこ「絵里が服屋?」
絵里「駄目…かしら」シュン
にこ「ああ、違うのよ?ただ、ちょっと意外でね」クスッ
絵里「私、あまりセンスのある服とか選べなくて」
絵里「にこなら私を上手くコーデしてくれそうだし」
絵里「お願いしたいなって」
にこ「いいわよ!このにこにーに任せなさい!」エッヘン
絵里「ほんとっ?」パァァ
にこ「ええ、勿論!絵里は素材がいいから選び甲斐もあるしね!」
絵里「あ、ありがとう…///」カァァ
にこ「じゃ、行くわよー!」
絵里「え、ええ!」
にこ「絵里は背が高いから、ロングコートなんかでバシッと決めて」ササッ
にこ「色白だから、それを目立たせるために、色は暗色系にして~…」ササッ
絵里(凄い速さで服が積まれていく…)
にこ「よしっと、こんなもんでしょ!」
にこ「それ試着してみてくれない?」
絵里「え、ええ」シャー
―数分後
絵里「できたわよー」
にこ「よしっ!見せてみなさい?」
絵里「う、うん」
絵里「ど、どうかしら…」オズオズ
にこ「流石というべきかなんというか…」
絵里「にこ?」
にこ「コーデしといてなんだけど、すっごい似合ってるわ!」ニコッ
絵里「―ッ!」キュン
にこ「普段よりも数段美しく見える。やっぱり素材がいいと違うわねー」
絵里「あ、ありがとう///」ドキドキ
にこ「いっそのことそれ買っちゃえば?」
にこ「なーんてね」
にこ「今日、持ち合わせそんなにないでしょ?」
絵里「そ、それもそうかも…」ドキドキ
にこ「絵里?」ズイッ
絵里「ひゃ!?に、にこっ!?」ビクッ
にこ「あんた、今日おかしくない?顔も赤いし、焦点が定まってないんじゃない?」
絵里「そ、そんなことないわよっ!?」アセアセ
にこ「あやしい…」ジロー
絵里「ほ、本当だって!」
にこ「そ。まあいいわ。どのみちもう帰らないといけないし」
絵里「え、もうそんな時間なの?」
にこ「だから悪いけど、今日はここまでにしときましょ?」
絵里「…そうね。今日は帰りましょうか」
にこ「ええ、そうしたいんだけど、まだ帰れないわ」
絵里「え?何か忘れ物?」
にこ「あんた、本気で言ってるの?」
絵里「本気も何も帰らなくちゃいけないんじゃないの?」
にこ「絵里…あんた、その格好で帰るつもり?」ハァ
絵里「その格好・・・・・・あ!」
にこ「ちゃっちゃと着替えなさいよね。待っててあげるから」
絵里「ご、ごめんねにこ!」シャー
バタバタ ゴツン
絵里「痛っ!」
にこ「なーにやってんだか」ヤレヤレ
絵里「今日はありがとね。練習後なのに」
にこ「いーわよ。にこも楽しかったし」
絵里「そ、そう。ならよかった」
にこ「思えばプライベートで絵里と出かけたのは初めてね」
絵里「確かにそうね」
にこ「なんだか不思議な感じがしない?」
絵里「不思議な感じ?」
にこ「ええ。とってもとっても不思議な感じ」
にこ「μ’sが出来るまでの二年間、にこと絵里ってほぼ関わりが無かったじゃない?」
絵里「まあ、そうよね」
にこ「もしμ’sが無ければ、多分それは高校三年間ずっとだったと思う」
にこ「その輪の中でにこと絵里が繋がって」
にこ「それまで無関係の人間が、一緒に休日を満喫するまでの関係になった」
にこ「それってとっても不思議な感じがしない?」
絵里「確かに…そういわれてみればそうかも」
絵里「なんだか…とっても不思議」
にこ「でしょ?でも、なぜかしらね。不思議なのにあんまり驚いてないというか」
にこ「いざこうなってみると、なんだかこうなる事が運命的なように感じられてね」
にこ「絵里は、そう思わない?」
絵里「私達が集まったことは偶然の様に見えて必然のような」
絵里「そんな感じがしてならないのよね」
にこ「おかしな話よね」クスッ
にこ「でも…今はそんな運命にも感謝してる」
にこ「にこが追いかけてきた夢、それがどんな形であれ叶ったんだし」
絵里「にこ…」
にこ「絵里、あのねっ」ピタッ
にこ「にこ、今がとっても幸せ!絵里や希、凛や穂乃果、皆に出会えてよかった」
にこ「μ’sに入って本当に良かった!」ニコッ
にこ「むぐっ!?え、絵里っ!?」
絵里「私もよ!私も皆に会えてよかった!」
絵里「μ’sには入れてよかった!」
絵里「そして何よりも…にこと仲良くなれてよかった」ギュウウ
にこ「絵里…」クスッ
にこ「ありがとう」ギュッ
にこ「にこも、絵里と仲とよくなれてよかったわ」
絵里「…ええ、そうしましょう」
にこ「…ふふっ」クスクス
絵里「…ふふっ」クスクス
にこ「にこ達にかけられた魔法の時間は少ないけど」
にこ「解けるまでに時間はまだあるし、それまでを精一杯楽しみましょう?」
絵里「そうね。そして最後は笑顔で、ね?」
にこ「当たり前じゃない。アイドルは笑顔が一番!」
絵里「ふふっ、にこらしいわ」クスクス
絵里「いいえ、こちらこそ」
にこ「その…さ」サワサワ
絵里「にこ?」
にこ「ま、また誘ってよね!」プイッ
絵里「!!」
絵里「勿論よ!また一緒に遊びに行きましょう?」ニコッ
にこ「絵里…」パァァ
にこ「うん!絶対よ!」
絵里「ええ、約束ね」
にこ「約束、忘れるんじゃないわよ!」ビシッ
絵里「忘れないわよ」
にこ「そ、そう。じゃあにこ、こっちだから!」
絵里「ええ、気を付けてね」フリフリ
にこ「あんたもね。それじゃ!」
絵里「うん、またね」
絵里「なにかしらね、今日一日でにことだいぶ近づいた気がするわ」クスッ
絵里「今日は予想外にいい方向へと進んでくれたみたい」
絵里「希やことりに感謝ね」
絵里「さて、明日は日曜日で練習もないし、どうしようかなー」
絵里「……そうね、そうしましょうか」
希「ごめん、お待たせ―」
絵里「私も今来たところだし、大丈夫よ」
希「そっか。ならよかった」
希「それにしても…今日なんか気合入ってる?」
絵里「そう?いつも通りだと思うけど」
希「なんていうんかな、いつもと違うというか」
希「えりち、ちょっとお洒落になった?」
絵里「またまたー。褒めたって何も出ないわよ」クスッ
希「いや、ほんまやって!」
希「特にそのコートとかびっくりするぐらいえりちに似合っとるわ」
絵里「ああ、このコートいいでしょ?」
希「良いセンスやと思うな~」
絵里「それはそうよ。だって…」
絵里「これ、凄く似合うって言ってくれた人がいるからね」
にこと絵里って何かきっかけがあれば誰よりも仲良くなりそうだよね。
そう考えながら書いた。
読んでくれてありがとう。
にこ絵里はやれ
俺も流行って欲しいと思ってるからもっと描いてくれよ頼むよ
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