【ラブライブ!】ダイヤ「善子さん、伝説のアイドルを見に行きますわよ!」善子「善子言うな~っ!」
- 2020.04.20
- SS

善子「この堕天使ヨハネを召喚したいうことは、それなりの覚悟はできてるのよね?結晶の女王黒澤ダイヤ……」
ダイヤ「あなたを呼んだ理由は他でもありませんわ」
善子「まさか、ヨハネが聖者の力によって我が城に封印されていたことについてかしら?」
善子(一時期不登校で学校に来てなかったお説教とかじゃないわよね……)
ダイヤ「ちょっと言ってることがよくわかりませんが……とにかくあなたにお願いがありますの」
善子「お願い?」
ダイヤ「そう、あなたにしか頼めないお願いですわ」
善子(無茶なお願いはやめてよね……)
ダイヤ「善子さんはわたくしがスクールアイドル、ミューズの大ファンであることはご存知ですわよね?」
善子「え?知らないけど……」
ダイヤ「わたくし、以前誤って校内放送で大々的に発表してしまったのですが、聞いてないんですの?」
善子「いや、多分その時学校休んでたし……」
ダイヤ「まあ今知ってくださったならそれでも構いません」
善子「それでミューズの大ファンなのはいいけどそれがヨハネへのお願いとどんな関係が……」
善子「は?」
ダイヤ「理解して頂けましたか?私は9人の女神、ミューズのパフォーマンスをこの目に焼き付けたいと言ったのですわ」
善子「えっと……たしかミューズってヨハネが人間でいうところの小学生の時に人気が出たスクールアイドルだったような……」
ダイヤ「ぴんぽーん!ですわ!わたくしは当時中学生でしたけれど」
善子「そのミューズのパフォーマンスが見たいと……なら簡単ね!」
ダイヤ「ほんとですの!?ミューズのパフォーマンスが見れますの!?」ワクワク
善子「さっそくしゅっぱ……」
ガシッ
ダイヤ「善 子 さ ん ? 」
善子「はひっ!?」ビクッ
ダイヤ「あなた、わたくしがミューズをどれだけ愛しているかわかっていないようですわね?もうCDやDVDはレンタルしなくても家に全てコンプリートしてますの」
善子「そ、それならマリーに頼んで今のミューズのメンバーを集めてもらってライブをしてもらうとか……」
ダイヤ「ミューズはもう解散していますもの、伝説として美しく幕を閉じたミューズを再び集めるなど彼女達に失礼ですわ!」
善子「もう!ならいったいどうしろっていうのよぉ!」
ーーー
ーー
ダイヤ「あなた程の財力を持った家ならタイムマシンを作れる技術も既に持っているかと……」
鞠莉「ダイヤが急にお願いなんて言うから何かと思えば、過去に戻ってミューズの活躍を直接見たいだなんて……」
ダイヤ「やっぱり無理ですわよね……」
鞠莉「ノープロブレム!そんなこともあろうかと、ダイヤの使ってる会長用の机の引き出しの中にタイムマシンをもう用意しておいたよ♪」
ダイヤ「なんですって!?わたくしはあなたと友人だったことを今最高に嬉しく思っっていますわ!」
ダイヤ「これで生のミューズに…生のエリーチカに会えるんですわよね?」
ガラッ
ダイヤ「小原家の科学力は世界一いいいぃぃですわ!」
ピョ-ン
ガッ!
ダイヤ「あああああああああああ!!!」
ドンガラガッシャ-ン
鞠莉「イッツジョーク☆」
鞠莉「まさか確認もせずに本当にダイブするなんて思わなかったもの…」
ダイヤ「わたくしはあなたと友人だったことを今最高に後悔していますわ……」
鞠莉「シャイニー☆」
ダイヤ「人の話を聞きなさい!」
ーーー
ーー
ダイヤ「ということがありまして」
善子「ずっと触れなかったけどそのベコベコにへこんだ机にはそんないきさつが……」
善子「できますの?ってまさか」
ダイヤ「時空をさかのぼれるかと聞いているのです!」ズイッ
善子「えっ!?そ、それはその……」
ダイヤ「財力でも無理、科学の力でも無理。こうなればもう理屈では説明不能な力に頼るしかないのです」
善子「いや、ヨハネは堕天使でもそういう能力はちょっと……」
善子「うっ……」
ダイヤ「魔界の力や、黒魔術などで時空をさかのぼることも可能なのではないかと思いまして」
善子「ヨ、ヨハネは今魔力を封じられてるから魔術は使えないのよ、ごめんなさいね!」アセアセ
ダイヤ「はあ……そうやってごまかして……藁をも掴む思いですがりましたが、やはりあなたは所詮は堕天使を偽るただの中二病の痛い子だったのですね……」
善子「ち、違うわよ!ヨハネは本物の堕天使なんだからね!」
善子「も、もちろんよ!やってやろうじゃないの!」
ダイヤ「ついに……ついに長年の夢が叶う時が来ましたわ!」
善子「ただし今すぐは無理よ!明日まで時間をちょうだい」
ダイヤ「明日ですの?」
善子「ふふふ……これからヨハネ達が行うのは禁断の黒魔術……膨大な魔力を使うから明日まで魔力を溜める必要があるわ……」
ダイヤ「禁断の……黒魔術…」
ダイヤ「……」ゴクリ…
善子「魔術を発動するのにはそれなりの代償が必要よ……」
ダイヤ「何が必要ですの?さすがに命や魂は……」
善子「スーパーエベレストマウンテンパフェよ……」
ダイヤ「くっ……ミューズに会えるのであればそれくらいの出費、安いものですわ」
善子(はあ!?あのパフェ恐ろしく高いのにそれでも折れないなんて…)
善子「あともうひとつ」
ダイヤ「まだありますの?」
善子(もらった!これはさすがにプライドが許さないはず!)
ダイヤ「ミューズに会わせて頂けるのならなってさしあげますわ……あなたのキングサーモン?いやレイザーラモンに!」
善子「リトルデーモン!」
ダイヤ「あああ!明日が楽しみで仕方ありませんわぁ!おーっほっほっほっほ!」クルクルリン
善子(うぅ……完全に信じちゃってる……)
善子(勢いでやってやるなんて言っちゃったけど……)
善子「そんなことできるわけないじゃないのぉ!」
花丸「善子ちゃん、図書室て大きな声出しちゃダメずら」
善子「あ、ごめんずら丸……」
善子(ああ言ってしまった以上、形だけでもそれっぽいことはしといて、魔力が足らなかったとか生贄が足りなかったとか言ってあきらめてもらうしかないわよね……)
善子「この図書室に明日の小道具に使えそうな本があるといいけど……」
ゴソゴソ
善子「あ、この本とかいいがも、やたら分厚いし中身も全部英語だし、ぱっと見はそれっぽい本に見えるかしら…」
善子「?」
善子(あの本棚の一番端にある本なんだろう……)
善子「重っ!いったい何ページあるのよ!?」
花丸「善子ちゃーん」
善子「あ、ごめん静かにするから…」
善子(凄く古い本……それに鎖で巻かれてるし、いかにもな雰囲気が出てるわね……)
善子(中身が気になるわ、鎖を解いて中を確認しましょう)
カチャカチャ
善子(さあ魔導書グリモア……ヨハネが今封印を解いてあげるわ……)
ペラペラ
善子「!?」
ペラペラ
善子(ところどころページが焼けてたり破れてるけど魔法陣みたいなのが書いてあるページもたくさん……)
善子(これは使える!小道具としては説得力ばっちりね、この悪魔的なデザインの表紙もヨハネ好みだし!)
善子「ずら丸、この魔導書のマスターとして契約をしたいのだけどお願いできるかしら?」
花丸「借りたいの?じゃあまずこの貸し出しカードを記入してね」スッ
花丸「書けた?」
善子「ねえずら丸、この本題名がわからないんだけど……
花丸「え?ちょっとマルにも見せて」
善子「この本よ…」
花丸「うわっ!すごい本だね……ただならぬオーラを感じるずら」
善子「ふふふ……まさに堕天使ヨハネが所持者になるにふさわしい悪魔的な本でしょ?」
善子「きっと悪魔の目でしか見つけられない本だったのよ」
花丸「この本どこにあったの?」
善子「あそこの本棚の一番端よ」
花丸「あそこはお料理本のコーナーだよ?そこにこの本はさすがにおかしいよ……」
善子「とにかく!ヨハネはこの本借りたいの!なんとかできない?」
善子「もぉ~、じれったいわねぇ!必ず明日の放課後までには返すからもし持ち主が現れたらそう説明しておいて!」
花丸「そんな勝手な……」
善子「それじゃヨハネは儀式の準備をしなきゃいけないから城に帰るわ!またね、ずら丸」
タッタッタッ
花丸「あ、善子ちゃん……!」
花丸「………」
花丸「行ってしまったずら………」
ダイヤ「~♪」
ルビィ「お姉ちゃん今日はとってもご機嫌だね、なんか良いことあったの?」
ダイヤ「な、なんでもありませんわ!」
ルビィ「だってお姉ちゃんさっきからずっとニヤニヤしてるよ?」
ダイヤ(いけません!わたくしとしたことが喜びのあまり顔が緩んでいましたわ……!)
ルビィ「あ!まさかルビィに内緒でおいしいお菓子を食べようとしてるとか?」
ダイヤ「わたくしはそんなルビィみたいなことはしません!」
ルビィ「むぅ……」
ルビィ「え!?こ、こ、これは今日買ったスクールアイドルの雑誌で…」
ダイヤ「ミューズの特集……」
ルビィ「ごめんなさいお姉ちゃん!今すぐ片付けるから!」アワアワ
ダイヤ「いいえ、わたくしも一緒に読ませていただきますわ」
ルビィ「え……怒らないの…?」
ダイヤ「ええ、今日はそんな気分ではありません」ニコッ
ルビィ「お姉ちゃん…!」パアァ
ルビィ「本当にお姉ちゃんは絵里ちゃんが大好きなんだね~」
ダイヤ「当然ですわ!そういうルビィも昔からずっとかよちん推しではありませんか」
ルビィ「えへへ……そうだね///」
ワイワイ キャッキャ
ダイヤ(ルビィ、とっても嬉しそう……もし機会があれば、ルビィのためにもかよちんのサインをもらってきてあげたいですわ)
善子「それにしても不思議な本ね……」
善子「ネットで調べても全然この本の手がかりもないし、ましてや書かれてる文字が何語かすらわからない……」
善子「もしかして本物の魔導書……!?」
善子「まさかね……」
コンコン
善子母「善子に荷物が届いてるわよ」
善子「ドアの前に置いといて!部屋に入ってきちゃ絶対ダメだからね!」
善子母「まったく……儀式だか悪魔崇拝だかわけのわからないことはやめてちゃんと真面目にやってください……お母さんは悲しいです」
善子「もう!わかったから~!」
善子「よし、去ったわね……」
ガチャ
善子「ダンボール箱……これがさっきお母さんが言ってた荷物ね」
パカッ
善子「え!?ミューズのCDとDVD?」
善子「あ、手紙が入ってる」
パラッ
いよいよ明日は伝説のスクールアイドル、ミューズとの対面ですわね!そこであまりミューズに詳しくなさそうな善子さんのために、これまでに発売されたミューズのCDとDVDを全て送らせていただきました。
明日までに必ず全て視聴し、楽曲はもちろん、ライブでのコールなどもしっかり予習してきてください。
ミューズは一般教養ですわ!
黒澤ダイヤ
善子「なんでこうなるのよぉ~!」
ー校庭ー
ダイヤ「善子さーん!!」フリフリ
善子「ああ……どうも……」ゲッソリ
ダイヤ「わたくしもう待ちきれなくてワクワクが止まりませんのに、なんで善子さんはそんなにテンション低いんですの!?」
善子「寝不足よ……ミューズのCDとDVD、徹夜で全部制覇して……その後1日学校……さすがに堕天使もぐったりよ」
ダイヤ「でもしっかりわたくしがお願いしたとおり予習してきてくれましたのね!感激ですわ!」
善子「あ……はい」
ダイヤ「ところで善子さんは推しは誰ですの?」
ダイヤ「にこにー推しですの!?でしたらわたくしの推しのエリーチカとユニットが同じですから善子さんとは話が弾みそうですわね!」
善子(ああ……その嬉しそうな顔とキラキラした瞳……これからのことを思うと悪魔の私でも心が痛い)
善子「!?」
ダイヤ「どうかしました?」
ダイヤ「ライブ参戦用の装備一式と着替えにその他グッズ諸々、それにハイパージャンボ寝そべりぬいぐるみエリーチカも連れてきたら大きなカバンが2つも必要になってしまいましたわ!」
善子「えぇ……」
ダイヤ「善子さんこそなんでそんなに軽装ですの?やる気ありますの!?」プンスコ
善子「とりあえず準備を始めるわね……」
ダイヤ「楽しみですわぁ!」ルンルン
善子(適当に選んだページのやつにするわ)
ダイヤ「禍々しい本ですわね……さすがは堕天使ですわ!」
ザザザッ
善子(うぅ……そんな澄んだ瞳でヨハネを見ないでぇ…)
しばらくして
善子「とりあえず魔法陣は完成ね…次は魔法陣の各所に蝋燭を立てるわ」
ダイヤ「それにしても随分と大きな魔法陣を書きましたわね、まるでミステリーサークルですわ」
善子(はあ……本当はいろいろ考える時間稼ぎのために魔法陣を大きく書いたけど、結局何も考えられなかった……)
善子「さあ、そろそろ仕上げよ……魔法陣の中央に立ちましょう」
ダイヤ「いよいよですわね!いよいよですわね!」
善子「ではこれから私が呪文を詠唱する、これで魔術が発動するわ」
ダイヤ「はやくはやく~ですわ!」
善子(あ、そもそもこの本の文字なんて読めないし呪文なんて考えてなかったわ……)
ダイヤ「ま、まだですの?」
善子(アブラカタブラ……これはいくらなんでもありきたりね)
善子「ビビデバビデブー……これはさすがにダサ過ぎる……)
ダイヤ「善子さん?どうされました?」
善子(ああああ!もうダメ!こんなことしてもただただ時間を延ばしてるだけ……)
ダイヤ「善子さん……」
善子「ぐすっ……」
ダイヤ「泣いてますの?」
善子(ヨハネのことこんなに信じてくれたのに……結局裏切ることになるなんて……)
善子「ごめんなさい……!」
ダイヤ「え!?」
ダイヤ「………」
善子「だからヨハネには何もできないの……魔術を使うことも……時空を移動することも……」
善子「ごめんなさい……!」
ダイヤ「善子さん……顔を上げてください」
善子「うう……」
ダイヤ「わたくしも興奮して我を忘れていました……冷静に考えれば時間をさかのぼる方法などないというのに…」
ダイヤ「だからわたくしはあなたを責めたりはしません」
ダイヤ「しかしです!」
善子「!?」
ダイヤ「あなたはにこにー推しなのでしょう?でしたらにこにーのように己を貫きなさい!」
善子「己を貫く……?」
ダイヤ「そうです!にこにーは宇宙ナンバーワンアイドルを自称し、周りから何と言われようが自身のキャラを貫き通して見せましたわ!」
善子「でもヨハネはにこにーじゃないし……」
ダイヤ「でしたらにこにーのように強くなりなさい!そもそも堕天使ヨハネというのも自分が名乗りだしたものですわよね?」
善子「そうよ……」
善子「そうよね………私は堕天使!堕天使ヨハネなのよ!」
ダイヤ「その意気ですわ。ですから先ほどのようなことはもう言ってはいけませんわ」
善子「ええ!私は堕天使ヨハネをこれからも貫き続ける!」
善子「………面倒だからずっと突っ込まないでいたけどねぇ」ワナワナ
ダイヤ「?」
善子「ずっとよしこよしこって!ヨハネはヨハネなの~っ!」
ダイヤ「善子さんそんなに気にしていらしたの?」
善子「善子言うなっ!!」
ピカアアアッ!
ダイヤ「なっ!なんですの?」
善子「え!?え~っ!?魔法陣が光ってる!?」
ダイヤ「善子さんの持っている本も光を纏っていますわ!」
ダイヤ「さっきのはお芝居だったんですの?やっぱり善子さんは本物の堕天使でしたのね!」
善子「いやいや!ヨハネは堕天使だけど堕天使じゃなくて!いや堕天使じゃないけどやっぱり堕天使!もうわけがわからなくなってきた~!」
ダイヤ「わたくし今回は善子さんに一本取られましたわね!さあ!それでは気をとり直して5年前のミューズのもとへ行きますわよおおお!!」
善子「ヨ、ヨハネたちこれからどうなっちゃうの~っ!?」
シュウウウウウ
善子「いやあああああ!吸い込まれるぅぅぅぅぅぅ!」
ダイヤ「レッツゴーですわ~!」
シュワアアアアア
ダイヤ「はっ!どうやらここはわたくしの家に向かう途中の道のようですわね……」
ルビィ「ピギィィィィィィィ!!」
ダイヤ「ひぃっ!?ル、ルビィがどうしてここにいますの!?」
ルビィ「お、お姉ちゃんが急に大きくなっちゃった~……」アワアワ
ダイヤ(ルビィがランドセルを背負っている……どうやらわたくしは本当に5年前に来たようですわね)
ダイヤ「ルビィ、ややこしくなるので詳しい事は話せませんが今は落ち着きなさい。ひとまず一緒に家に帰りましょう?」
ダイヤ「まったく……おやつにわたくしのぷんのプリンもルビィにあげますから、ね?」
ルビィ「お姉ちゃんのぶんもってことは2個食べていいの?」
ダイヤ「ええ、ルビィにあげますわ」
ルビィ「やったぁ!じゃあ早く帰ろうお姉ちゃん!」
ダイヤ(本当に我が妹ながら将来が不安ですわ……案の定今もこの頃とほとんど変わってませんけど)
ダイヤ「ではお姉ちゃんは出かけてきますからいい子で留守番していてくださいね?」
ルビィ「うん!いい子にしゅゆ!」モグモグ
ガララ
ダイヤ「さて、善子さんはどこにいるのでしょう……電話をかけましょうか」
プルルルル
ガチャ
ダイヤ「もしもし?わたくしですわ」
善子「どうしよう……どうしよう!」
ダイヤ「善子さん大丈夫ですか?今どちらにいますの?」
ダイヤ「わたくしの妹も小学生になっていましたし、どうやら正真正銘5年前のようですわ」
善子「ヨハネたちこれからどうしたらいいの……?」
ダイヤ「とりあえず沼津駅で合流しましょう…話はその後でも遅くはないと思いますわ」
善子「そうね……ヨハネも1人じゃ心細いし」
ダイヤ「あ、それとひとつ注意がありますわ」
善子「なに?」
ダイヤ「わたくしたちは周りからすればいきなり高校生に成長したわけですから、見つかれば事態をややこしくしますわ」
善子「さっきルビィの話してたけどそっちは大丈夫だったの?」
ダイヤ「ええ、思いっきり姿を見られましたが、幸い食い意地が張っていたおかげでやり過ごせましたわ……」
善子「なんか光景が想像できるわね……」
ダイヤ「とにかく、わたくしは今から沼津駅に向かいます。善子さんもくれぐれもお気をつけて」
善子「わかったわ……城にはお母さんがいるけどなんとか見つからないように出てみる!」
ダイヤ「健闘を祈りますわ」
ブチッ
プ-ップ-ッ
ダイヤ(あの時の道はわたくしがよく小学校までルビィを迎えに行って一緒に帰っていた道なのですが)
ダイヤ(ということはその場にいたはずの当時のわたくしはどこへ行ったのでしょう?まさかわたくしの代わりに現在へと飛んでしまったとか……?)
ダイヤ(そうだとしたら上手くやっていけているでしょうか……頑張ってくださいね、5年前のわたくし)
ー浦の星女学院の校庭ー
シュワアアアアアアア
中1ダイヤ「まさかルビィ、帰ったらわたくしのプリンが無くなっているなんてことはありませんわよね?ってルビィがいない!?」
小5善子「ここは……もしかして……地上?」
中1ダイヤ「は?あなた誰ですの?」
小5善子「私はヨハネ……堕天使ヨハネよ。この地面の魔法陣……あなたが私を召喚した下界の人間かしら?」
中1ダイヤ(はあ……面倒な小学生に絡まれてしまいましたわ)
小5善子「ふぇ………」ジワァ
中1ダイヤ「だいたい堕天使ってなんですの?見たところあなたは高学年のようですが、そういうごっこ遊びはとっくに卒業している歳ではなくって?」
小5善子「ごっこじゃないもん……ぐすっ……ヨハネは……堕天使なんだもん……」
中1ダイヤ「な!?ちょっと泣かないでくださる?わたくしが悪者みたいではありませんか!」
小5善子「うわああああああん!つり目のお姉ちゃんにバカにされたよぉ!」ビエ-ン
小5善子「うえ~~~~~ん」
中1ダイヤ「わ、わたくしは結晶の女王ダイヤですわ!あなたを葬るためにここに召喚しましたの!お覚悟ですわ!」ビシッ
小5善子「かっこいい……!」パアァ
中1ダイヤ「さあ、どうしましたの?早くしないと世界を結晶で埋め尽くして滅ぼしてしまいますわよ?」
小5善子「ふふふ……余裕ぶっていられるのも今のうちよ?ゲヘナの炎で浄化してやるわ!」
中1ダイヤ「望むところですわ!」
この後めちゃくちゃ堕天した
善子「はあ…はあ…待たせたわね……」
ダイヤ「ちょっと善子さん!?そのマスクにサングラスは完全に不審者ですわ!逆に目立ってますわよ?」
善子「誰かに見つかるよりはマシでしょ!?そんなことよりこの後どうすんのよ!」
ダイヤ「どうするなんてそんなの決まっているではありませんか、当初の目的を忘れてしまいましたの?」
善子「いや当初もなにもこれは突発的な事故みたいなものだし!」
ダイヤ「わたくしたちはミューズに会いにきたんですわ!このまま音ノ木坂学院に向かいますわよ!」
善子「はぁ!?本気で言ってんの?」
ダイヤ「今が最高ですわぁ!」
タッタッタッ
善子「ちょっと待ちなさいよぉ!もう!どうなっても知らないんだからね!」
善子「はぁ……いきなり過去に飛ばされて、まだ頭の中の整理もできてないのに新幹線で東京までって……もうくたくた……」
ダイヤ「はあ~///ここがミューズの聖地、音ノ木坂学院ですのね!」
善子「なんでそんなに元気なのよ……」
ダイヤ「善子さん!わたくしせっかくですからまずは校舎の中や周りを見てまわりたいですわ!」
善子「ヨハネたちは他校の生徒だし……オープンキャンパスでもないのに勝手に敷地に入って大丈夫かしら……」
ダイヤ「善子さ~ん!置いていきますわよ~!」
善子「……ってもう勝手に入ってるし!」
善子「あ、あんなところに角を失った聖獣ユニコーンがいるわ!」
ダイヤ「ほう、学校でアルパカとは珍しいですわね」
白パカ「フェ~(お前たち、どうやら本来この時空にいるべき存在ではないようだな)」
善子「なんていうか間の抜けたツラしてるわね~、鳴き声かわいいけど///」」
茶パカ「フェ~」
善子「あ、毛深いやつもいるのね」
白パカ「フェ~、フェ~(過去を変えることで未来を変えることは宇宙の摂理に反する。そのような動きがあった時は監視者であるこの私が止める。安心したまえ)
ダイヤ「わぁ、すっごいモフモフですわ~!」ダキッ
善子「ちょっと……触って大丈夫なの?」
ダイヤ「大丈夫ですよ善子さん、アルパカは温厚な動物ですもの」モフモフ
白パカ「………」ペロッ
ダイヤ「ひゃあ!?か、顔を舐められてしまいましたわ……」フキフキ
白パカ「フェ~(美味)」
ダイヤ「え!?どこ!?どこにいますの!?」キョロキョロ
善子「ほら、あそこの窓から中が見えるわ」ユビサシ
ー生徒会室ー
絵里「どうしてこの時期にアイドル部を始めるの?あなたたち2年生でしょう?」
穂乃果「廃校をなんとか阻止したくて!スクールアイドルって今すごい人気があるんですよ?だから!」
絵里「だったらたとえ5人集めてきても、認めるわけにはいかないわね」
ことほのうみ「え……!?」
ダイヤ「あ、あれは!ことほのうみにのぞえりですわぁ!あぁ!本物のエリーチカがすぐそこに!!」
善子「ちょっと!あんまり大きな声出さないでよバレたら大変じゃない……」
ダイヤ「失礼しましたわ……」
善子「でもなんだかあの様子、あまり穏やかじゃないわね……」
ダイヤ「いったい何の話をしているのでしょう」
善子「何か書類持ってるし何かの申請をつっぱねられた感じね」
善子「ふ~ん……それにしてもあなたの推しの絵里って人、とてもこれからメンバーに加わるとは思えない雰囲気ね……」
ダイヤ「確かにクールですが……なんだかわたくしの知っているエリーチカとは違いますわ……」
善子「冷たい谷の絵里といったところかしらね」
ダイヤ「まさかわたくしたちがこの5年前に来てしまったことで何か過去に改変が起きている、なんてことはありませんわよね?」
善子「さあね?神は気まぐれよ、なにが起きてもおかしくはないわ……」
ダイヤ「さっきの書類のやり取り……わたくしと千歌さんを思い出してしまいますわね」
善子「あ、さっきの3人が昇降口から出てきたみたいよ?」
ダイヤ「何やら立ち止まって話をしていますね」
善子「それにしても、下界の桜もまた綺麗なものねぇ」
ダイヤ「はじまりの季節ですわね……」
善子「あの曲聴いたことあるわよ?」
ダイヤ「ススメ→トゥモロウですわね、まさかファーストライブよりも先にこの歌が歌われていたなんて知りませんでしたわ」
善子「それにしても唐突に歌い始めたわねぇ……」
ダイヤ「桜の舞う道に響く穂乃果さんの歌声……神秘的ですわぁ」
♪レッツゴー!ドゥー!アイ ドゥー!アイ ライブ!
イエス 、ドゥー!アイ ドゥー!アイ ライブ!
レッツゴー、レッツゴー!ハイ!!♪
ダイヤ善子「!?」
ダイヤ「車道の真ん中で!?ここは歩行者天国ではなくってよ!」
善子「さすがに止めたほうがいいんじゃ……」
ダイヤ「これはすぐに交通規制が必要ですわ!善子さん行きますわよ!」ダダダッ
善子「あくまで本人達は止めないのね!?」ダダダッ
ダイヤ「善子さんはこの寝そべりエリーチカを並べて道路を封鎖してください!わたくしは車をさばいてきますわ!」スチャッ
ダイヤ「は?ラブライブレード知りませんの!?ライブを盛り上げるための必需品ですわよ?まさかこんな形で役立つ時がくるとは思いませんでしたが」
善子「ふふふ……深みのブロードソードとはいい趣味してるじゃない……なら私もこの混沌の傀儡人形たちで人間を恐怖に陥れてあげるわ!」
ダイヤ「ぴっぴーですわ!ぴっぴーですわ!」ブンブン
善子(ああ…いったい私は何が楽しくて道路にぬいぐるみ並べてんのかしら……)セッセ セッセ
…………
………
穂乃果「私、やっぱりやる!やるったらやる!」
ダイヤ「ふ~……終わったみたいですわね、いい汗かきましたわ」
善子「は~……ぬいぐるみ回収してきたわよ……」ドツサリ
ダイヤ「それに幼馴染み2人までこんな危険行為に巻き込んでしまうなんて、やはり伝説のグループのリーダーのカリスマ性は桁違いですわ!」
善子「まったくあの人たち、これからって時になにやってんのよ心臓に悪いわ……」
ダイヤ「ところで善子さん、どうやらもう下校時刻が過ぎているようですし生徒もあまり校内に残っていないようですわね……」
ダイヤ「これは校舎内に侵入するチャンスかもしれませんわ!」
善子「もう勝手にしなさいよ……」
ダイヤ「おや、これは……」
善子「音ノ木坂学院スクールアイドル、グループ名募集中?まだミューズって名前も決まってなかったってこと?」
ダイヤ「どうやら生徒達にグループ名を募っているようですわね、箱と紙、そして鉛筆が置いてありますわ……」
善子「自分達じゃなくて他人の挙げた名前をつけるなんてなかなか勇気あるわね……」
ダイヤ「しかしこの中に入っていたたった1枚、ミューズと書かれたその紙を入れたのは後にメンバーとなる東條希。これは有名なエピソードですわ」
善子「…………」カキカキ
ダイヤ「ちょ!ちょっと善子さん何やってますの!?」
ダイヤ「善子さん!バカな真似はやめなさい!」
善子「だからヨハネがも~っと魅力的でダークな名前をつけてあげるっ!」
『ヨハネと悪魔のしもべたち』
『THE CHAOS』
『りとるで~もんず』
『DARK SOULS』
『悪魔でもぴゅあぴゅあ』
善子「まだ箱には1枚も入ってないみたいだしこれだけ入れればどれかには決まるでしょうね」
ダイヤ「なんて愚かなことを!」
タッタッタッ
ダイヤ「まずいですわ!誰かこっちに来る!隠れますわよ善子さん」
白パカ「フェ~(言ったはずだ…改変は私が止めると)
ダイヤ「アルパカ!?」
花陽「あ!アルパカさんがいないと思ったらこんなところに!早く小屋に帰らないとダメだよぉ……」グイグイ
白パカ「…………」モシャモシャ
花陽「カミタベチヤッタノオ!?」
善子「あ~!ヨハネの考えたグループ名が~!」
ダイヤ「いい気味ですわ」
白パカ「フェ~(恨むな少女よ、これも宿命なのだ……)」チラッ
善子「あ!あいつ今チラ見したわね憎たらしい!絶対わかってやってたわよあれ!」
ダイヤ「まあまあ善子さん、動物の行動はわかりませんから仕方ありませんわよ……」
ダイヤ(それにしてもさっきのメガネかよちん可愛かったですわ///激レアですわね!)
ダイヤ「そうですわね……しかしこのまま彼女たちと同じ時間を過ごそうと思えば途方もなく時間がかかってしまいますわ」
善子「そう言われても……」
ダイヤ「また善子さんの魔術でどうにかなりませんの?」
善子「え~?またヨハネに禁術を発動させるつもり!?」
ー音ノ木坂学院校庭ー
善子「さて、またあの時と同じように魔法陣を書いて、蝋燭を立て、中央に立ったわけだけど……」
ダイヤ「なにも……起きませんわね」
ダイヤ「何か呪文のようなものを唱える必要があると言っていませんでした?」
善子「呪文なんで唱えたつもりないわよ!そもそもこの魔導書だって一文字も解読できてないんだからぁ!」
ペラペラ
善子「あれ?」
ダイヤ「?」
善子「読める!1ページだけ読めるページがあるわ!」
ダイヤ「わたくしにはさっぱり読めませんけれど……」
善子「なになに……禁術魔法 時空移動(逆行)ヨシ=コ=ユーナ!?」
善子「別に善子言うなっ!!はネタじゃないわよ!じゃあまたあれ言えば戻れるのかしら……」
ダイヤ「やってみる価値はありますわ!」
善子「すぅ………」
善子「時空を彷徨いし時の魔神よ…汝、我が呼び声に呼応し狭間より導きたまえ………ヨシ=コ=ユーナ!」
ダイヤ「呪文そんなに長いんですの?」
善子「オリジナルよオリジナル!こういうのは雰囲気が大事なのよ」
ピカアアア
ダイヤ「あ、また魔法陣が光りだしましたわ!」
善子「成功ね!堕天使ヨハネにかかればこの程度の魔術、造作もないのよ」
シュワアアアアアアア
………
ダイヤ「あら、今度は善子さんもいますのね」
善子「よかった~、また家から合流するなんてもうごめんよ……」
ダイヤ「またミューズの2年生が昇降口けら出てきましたわ」
善子「桜が綺麗ね……」
穂乃果「♪だって可能性感じたんだ そうだ…ススメ!♪」
善子「あれ?これちょっと前に見た光景と同じじゃないの!?」
ダイヤ「ではまた時間が戻ってしまぃましたの?」
善子「あ!よく見たらこのヨシ=コ=ユーナって魔法、時空を移動するといっても(逆行)する呪文じゃない!」
ダイヤ「ではさかのぼる魔法は使えても、時間を進める魔法はわからないということですか……参りましたわね」
善子「これじゃあ時間を進めるどころか元いた5年後にも帰れないじゃないのぉ!」
善子「落ち着けるわけないでしょうか!だいたいあんたが無茶なお願いしなければこんな目に遭わずにすんだのよ!」
ダイヤ「そもそも帰る方法がわからないなんでベタなミス、あなたの準備不足ではなくって?」
善子「準備もなにも全部のことが予定外よ!いい加減非を認めなさいよこのポンコツ生徒会長!」
ダイヤ「おだまらっしゃーい!」
ピカアアアアアア
善子「うそ?また魔法陣が光った!」
ダイヤ「今度は違う色ですわ!」
『禁術魔法 時間跳躍 オダ=マラシャーイ発動!!』
シュワアアアアアアアアア
………
善子「ん?ここはまた音ノ木坂学院の校庭かしら……」
ダイヤ「こんどはもう夕暮れ時ですわね」
ピュ–
ピラッ
ダイヤ「ビラがどこかから飛んできましたわ」キャッチ!
ミューズ初ライブ!
新入生歓迎会の後、午後4時から講堂で開催!
みんな来てね!
ダイヤ「善子さん!4時からミューズのファーストライブですわ!」
善子「ああっ!ヨハネのどこでも悪魔崇拝セットが~!」バラバラ
ダイヤ「今の時刻は午後3時58分…急ぎましょう善子さん!ってなにやってますの?」
善子「もぉ~!カバンがいつの間にか開いてて悪魔崇拝セットの蝋燭ばら撒いちゃったのよ……片づけたら追いつくから先に行ってて!」
ダイヤ「わかりましたわ、講堂で待ってますわよ!」
タッタッタッ
モブ「え~、そんなの信じられるわけないじゃん!」
モブ「ほんとだよ~!ほら、あそこ見てよ」
モブ「うわ!ほんとに魔法陣あるじゃん!それに女の子もいるし」
モブ「他のみんなも呼んでこようよ!これは歴史的に凄い瞬間に遭遇してるのかもしれないよ!」
ワイワイ ワイワイ
ウワ-スゴ-イ! ウチュウジン!?
ツイニセカイノホウカイノトキガ……
ナニガアッタノ?
ザワザワ ザワザワ
チカヅイテモヘイキナノカナ?
ザワザワ ザワザワ
善子(え……なんか人集まってきてない!?)
ー講堂ー
ダイヤ(時間……あってますわよね?こっそり座席の後ろに隠れて見させていただくつもりでしたが)
フミコ「ごめん……頑張ったんだけど……」
穂乃果「そりゃそうだ…!世の中そんなに甘くない…!」グスッ
ダイヤ(どうして……観客が誰1人いませんの!?」
花陽「はあ…はあ…あれ?ライブは?あれ?あれ……?」オロオロ
ダイヤ(かよちんさん……)
穂乃果「やろう!………歌おう全力で!」
ダイヤ(穂乃果さん…)
穂乃果「だってそのために今日まで頑張ってきたんだから!」
♪I say… Hey hey hey hey START DASH!!
ダイヤ(だった1人のお客さんのためにこんなにも全力で……)
タッタッタッ
凛「……ニャ?」
ダイヤ(凛さん…)
ダイヤ(ステージの上の3人は気づいていないようですが……)
ダイヤ(会場のいたるところに後に仲間となるメンバーたちが…)
ダイヤ(ミューズはもうこの時から歩みよりはじめていたんですのね)
絵里「どうするつもり?」
ダイヤ(エリーチカ……)
絵里「このまま続けても意味があるようには思えないけれど……?」
ダイヤ(わたくしはこのようなエリーチカを知りませんが……まるで)
ダイヤ(わたくし自身を見ているようですわ……)
穂乃果「私たち、ここをいつか必ず満員にしてみせます!!」
ダイヤ(!?)
希「完敗からのスタートか……ってなんか外がスピリチュアルなことになってるやん!あかん出遅れた!」
ダイヤ(伝説であるミューズが会場を満員にできなくて……なぜ千歌さんたちが)
スタスタ
ダイヤ(わたくしは納得できませんわ……!)
ザワザワ
ダイヤ(結局善子さんはライブに来ませんでしたわね……)
モブ「凄いね~、全校生徒のほとんどが校庭に集まってるんじゃない?」
モブ「これじゃあいつになったら順番がまわってくるかわからないよ~」
ダイヤ「なんですのこの人だかりは……校内にもライブ会場にもあまりにも人がいないと思ったらみんな校庭に集まっていましたの!?」
モブ「やったー!私サインもらっちゃった~!」
モブ「堕天使だって!あの登場のしかたはきっと本物だよ!」
ダイヤ「堕天使……?まさか!」
モブ「堕天使だって!かわいい~」
希「あかん、こんなことなら色紙持ってくればよかった……」
善子(これよこれ!ヨハネが自己紹介の時に求めていた反応はこれなのよ!)
ダイヤ「ちょっと通してくださいまし!」グイグイ
モブ「わわっ……押さないでよ!」
ダイヤ「善子さんなにやってますの!?あれほど目立ってはならないと言いましのに!」
ダイヤ「問答無用!この本貸していただきますわよ!」サッ
善子「あ!ちょっとなにする気?」
ペラペラ
ダイヤ「あった!この呪文ですわね!」
善子「え?あんたも読めるの!?」
ダイヤ「地の果てに眠りし時の番人……今こそ目覚め門を開きたまえ……
オダ=マラシャーイ!」
善子「なによ意外とノリノリじゃない……」
ダイヤ「ちょっとわたくしもやってみたかっただけですわ!」
ビカアアアアアア
モブ「凄い!あれが魔法?」
モブ「あの子ももしかして堕天使!?」
シュワアアアアア
モブ「消えちゃった………」
………
ー校舎内廊下ー
シュワアアアアア
ダイヤ「さっきはとんでもないことをしてくれましたわね!」
善子「たまにはヨハネだってあんな風にちやほやされたかったのよ!ちょっと嬉しかったんだからね…」
ダイヤ「さて、今度はいきなり校舎の中ですの?」
善子「あ、あそこにいるのかよちんって子じゃない?」
ミューズ、メンバー募集中!
花陽(アイドル………私なんかができるのかな)
花陽(やっぱり無理だよぉ……)ブンブン
花陽「ビャア!?」
善子「ちょっと!目立つなって言ったばっかりのくせに!」
花陽「あ、あなたは一体……」
ダイヤ「名乗るほどの者ではありません。ただ、わたくしにはあなたがアイドルとして幸せな日々を過ごしている未来が見えますわ」
花陽「でも私は前に出るタイプじゃないし……ダンスも下手だし」
ダイヤ「アイドルはそれだけが全てではありませんわ、それにきっと、あなたのような方を応援してくれる人たちがきっとたくさんいます、特にわたくしの妹などは……」
ダイヤ「ええ、小さい頃からずっと。あなたもアイドル、好きなんですわよね?」
花陽「はい!大好きです!」
ダイヤ「ではその気持ちを、自分がアイドルになるための力にするべきですわね、あなたは強い情熱を持っているはずですわ」
花陽「アイドルが好きだから……アイドルをやる……」
花陽「ふふ♪いきなり声をかけられてびっくりしましたけど、あなたのおかげで少し勇気が出た気がします!」
ダイヤ「ええ、頑張ってくださいね♪」ニコッ
凛「かよちーん、一緒にかえろー!」
花陽「あ、今いくね!……それでは」フリフリ
ダイヤ(あ~!やっぱりメガネかよちんは反則ですわぁ///)
ダイヤ「はっ!?」
善子「目立つなって言ったくせに直接メンバーに声かけるとかさっそくブレブレじゃないのよ……」
ダイヤ「さっきのかよちんさんはルビィの推しですの……」
善子「あの子はかよちん推しなのね……」
ダイヤ「ええ、わたくしが声をかけなくてもあの方がアイドルになるのはわかっていますが…」
ダイヤ「きっとああして悩んでいるかよちんさんを見たら、ルビィならああ言うのではないかと考えていたら無意識に声をかけていましたわ」
善子「ふーん……」
ダイヤ「まあルビィは極度の人見知りですから多分無理でしょうけど」ニコッ
善子「はいはい、ついてくわよ」
ー屋上ー
善子「ふ~…ここまで高いとこに来ると風が気持ちいいわねぇ」
ダイヤ(アイドルが好き……ですか……あの頃はわたくしも…)
善子「なによ~!とうとうヨハネのこと無視なわけ!?」
ダイヤ「あっ、ごめんなさい少し考え事をしてましたの!」
善子「あ、誰か来たみたいよ」
ダイヤ「ミューズの1年生3人組ですわね」
……………
………
花陽「でもアイドルへの想いは誰にも負けないつもりです!………だから……私をミューズのメンバーにしてください!」
穂乃果「こちらこそ!」
善子「うぅっ…なによあの子………このヨハネから涙を流させるなんて……」
ダイヤ「うっ……やはり最後に肩を押してくれるのは親友ですわね……」
善子「あんたもこういう時は涙を流すのね」
ダイヤ「こ、これは目にゴミが入っただけですわ!」
善子「まったく……素直じゃないわねぇ」
花陽「あ……」クルッ
ダイヤ「あ……」
花陽(さっきはありがとうございました!)ニコッ
ダイヤ「ふふ♪」ニコッ
………
ーファーストフード店前ー
シュワアアアアア
ダイヤ「ふぅ……」
善子「なんかもう魔術使うのにためらいなくなってない?一応禁術って書かれてるんですけど……」
ダイヤ「でも今のところリスクのようなものはありませんわよ?」
善子「ただ一向に元の5年後に帰れる気配はないわね……今のとこライブとか、メンバーが増えるとかミューズにとって重要な出来事の時に飛ばされてるっぽいけど」
ダイヤ「それにしてもファーストフード店って…ここでわたくし達に食事をとれということですの?」
善子「そういえば時空を移動してから何も食べてないからお腹がぺこぺこぉ」
善子「ねぇねぇ」
ダイヤ「なんですの?」
善子「あっちから来る人……見るからに怪しいんだけど……」
ダイヤ「ああ……あれは善子さんの変装がかわいく見えるレベルですわね…」
善子「こっちに来るわよ……!関わらないほうがよさそうね…」
にこ「………」ソロ-リ ソロ-リ
ダイヤ「ぶっぶーですわ!!」
にこ「ひぃ!?」
善子「なんで自分から絡みにいくのよぉ!」
にこ「な……なによ!」
ダイヤ「そんなどこからどう見てもう◯◯にしか見えない被り物で飲食店など一種のテロ行為ですわ!恥を知りなさい!」
にこ「誰だか知らないけど言わせておけば……!あたしはそこにいるあいつらに用があんのよ!」
ダイヤ「あなたのような不審者を彼女たちに近づかせるわけにはいきませんわ!」
善子「さっきからう◯◯って大声であんた……」
ダイヤ「まあそんなう◯◯を被るTPOがあるなら逆に教えて欲しいですわね!」
にこ「なによ……なによなによなんなのよおぉぉぉぉ!」ダダダッ
善子「あっ逃げた!」
ダイヤ「完全論破ですわぁ!」ドヤァ
善子「食事前にとんでもないもの見ちゃった……」
善子「はあ……なんか食欲失せちゃったけどヨハネたちもご飯食べましょ……」
ダイヤ「ですわね!」
その後
ー音ノ木坂学院ー
にこ「にっこにっこにー!」
「にっこにっこにー!」
ダイヤ「あら?にこにーとメンバーの声が屋上から聴こえますわね」
ダイヤ「おかしいですわね……先ほどのかよちんのようにメンバーになる前に少しお話できる機会があると思いましたのに」
善子「まあ、こういうこともあるんじゃない?」
ダイヤ「ではあとメンバーに加わっていないのはエリーチカとのんたんですわね……」
善子「絵里って人、ほんとにあんな感じでメンバーになるのかしら……」
ダイヤ「………」
…………
ー音ノ木坂学院廊下ー
希「えりちの本当にやりたいことは?」
絵里「なによ……なんとかしなくちゃいけないんだからしょうがないじゃない!私だって好きなことだけやってそれでなんとかなるならそうしたいわよ!」
善子「わわっ!なんかいきなり凄いことになってるじゃないの……!」
ダイヤ「………」
ダイヤ(本当にやりたいこと………)
絵里「自分が不器用なのはわかってる………でも!今さら私がアイドルを始めようなんて言えると思う……?」
絵里「っ……」タッタッタ
希「あ……」
善子「うーん……これは」
ダイヤ「わたくしたちも後を追いましょう」
善子「え?」
ダイヤ「この後の光景を、見届けなければいけないと思うのですわ………特にわたくしは!」ダダダッ
善子「あっ!ヨハネも行くわよぉ!」
ー教室ー
穂乃果「絵里先輩!ミューズに入ってください!」
絵里「……!」
穂乃果「ミューズで一緒に歌ってほしいです!スクールアイドルとして!」
善子「へぇ……なるほどね」
ダイヤ「………」
絵里「なに言ってるの……私がそんなことするわけないでしょ…」
海未「さっき希先輩から聞きました」
にこ「やりたいなら素直に言いなさいよぉ!」
真姫「にこ先輩に言われたくないけど」
ダイヤ(素直に………ですか……しかしわたくしは!)
ダイヤ「善子さん、もう次に行きますわよ……」
善子「え………これからが大事じゃないの?」
ダイヤ「ええ、ですがもうこの後を見る気分ではなくなりました」
善子「そう……」
善子「ダメって言ったってどうせ聞かないくせに」
ダイヤ「問題!ミューズが9人となって初めてライブで歌った曲は?」
善子「僕らのLIVE君とのLIFE、通称ぼららら。でしょ?堕天使ヨハネの頭脳を侮ってもらっちゃ困るわね!」
ダイヤ「ふふ、ぴんぽんですわ♪」
………
オープンキャンパス当日
ー校庭ー
「「聴いてください!僕らのLIVE 君とのLIFE 」」
♪ ~
ダイヤ(9人揃うまでがこんなにも大変な道のりだったなんて……)
ダイヤ(今まで遠くから見ているただの1人のファンだったわたくしは知りませんでしたわ)
ダイヤ「善子さん」
善子「?」
ダイヤ「こうして歴史的な瞬間に立ち会うことができたのも、あなたがわたくしの無茶な願いを聞き入れてくれたからですわ」
善子「なによ……湿っぽいわねぇ」
善子「感謝してくれるなら全てが終わってからにして欲しいわね、これからもまだまだ沢山ライブとかイベントがあるんでしよ?」
善子「まあ……嬉しいけど///」
ダイヤ「そうですわね……ミューズの伝説はまだ始まったばかりですわ!」
善子「話してて曲聴き逃したらもったいないわよ……また戻りたいって言っても魔術使ってあげないんだからね!」
ダイヤ「エリーチカあぁぁぁぁハラショーですわぁぁぁぁぁ!」
善子「やれやれ……(暗黒溜息)」
絵里(ハラショー……なんか凄い子がいるわね……)
…………
シュワアアアアアア
ー音ノ木坂学院校舎内ー
善子「今度は朝?」
ダイヤ「どの学年もまだ授業中みたいですわね」
善子「掲示板を見たところどうやら明日は学園祭みたい」
ダイヤ「たしかに校内の至るところに出し物などの準備をしている形跡がありますわ」
ダイヤ「今までは魔術で飛ばされるのは大体ライブの直前でしたのに、おかしいですわね……」
善子「てことは前日のこの日にも何か重要な出来事が起こるってことじゃない?」
ダイヤ「これまでの経験上その説は有力ですわね」
善子「でも練習が始まるまではメンバーが集まることはないだろうし、放課後まで時間を潰すにしても学院の中はもう見尽くしちゃって退屈だわ~」
ダイヤ「それなら秋葉原の街に行きませんか?わたくしアイドルショップなど寄りたい場所がたくさんありますの!」
ダイヤ「当時ここでしか買えなかったであろうミューズのグッズを集めることもわたくしの目的のひとつですの!胸が高鳴りますわね!」
善子(人間って見かけによらず意外な一面があるものね)
善子(こうして一緒に行動するまでは生徒会長がアイドルオタクだなんてこれっぽっちも思わなかったわ…)
ダイヤ「わたくしの知らないエリーチカのグッズがこんなにたくさんあったなんて!今日は大漁ですわぁ!」ドッサリ
善子「よくもまあ飽きないものね……」
ダイヤ「~♪」
善子「それにしてもそんなたくさんの荷物どうするつもり?一旦5年後に戻って置いてくるなんてことできないわよ?」
ダイヤ「そんな時のためのコインロッカーです!ここに入れておけばとりあえず問題ありませんわ」
善子「コインロッカーさまさまね」
メイドさん「すみませ~ん♪」
ダイヤ善子「?」
ダイヤ「スカウトってことですの?」
メイドさん「はい♪最近新しく入ったメイドさんが大人気でして、その子のいない時間でもお店に来るご主人様達が増えてしまって……」
善子「ようは人手不足ってわけね」
メイドさん「そうなんですぅ~、もしよかったら今日1日だけでもいいのでお手伝いしていただけませんかぁ?」クネクネ
ダイヤ「褒めていただいたことは嬉しいですが、わたくしそういうのには興味ありませんの。お断りさせていた……
善子「やるわ」
ダイヤ「善子さん!?」
ダイヤ「善子さん!わたくし時々思ってましたけどあなたフリーダム過ぎますわよ!?」
善子「別に嫌ならヨハネだけでやるわ、あなたはまだ見て回りたいとこたくさんあるでしょ?」
ダイヤ「そうですが……ミューズのほうはどうしますの?」
善子「どうせ放課後までは暇でしょ?あなたもいろいろやりたいことやってるんだから、たまにはヨハネも好きなようにやらせてもらうわ!」
善子「ええ、ただ手伝えるのは今日だけよ……秋葉原の軟弱なメイドどもに、この堕天使ヨハネが悪魔の軍勢の恐ろしさを思い知らせてあげるわ……!」
メイドさん「怖いことはしないでくださいね……?」
善子「さあ行くわよメイド従者!ヨハネの全人類リトルデーモン化計画!この秋葉原から餌食にしてあげる………ふふふふふ………あっーはっはっはっはっは!」
メイドさん「あ~待ってくださ~い!お店はそっちじゃありませんよぉ!」
ダイヤ「わたくしも付き合っていただいてる身ですし、たまには自由にさせてあけますか……」
ダイヤ「………」
ダイヤ「1人になってしまいましたわね……この辺りでミューズの聖地巡礼をして時間を潰しましょう」
ーキュアメイドカフェー
善子(ふぅ…メイド喫茶、朝からやってるけど結構大変ね、でもヨハネはヨハネらしくやらせてもらうわ!)
メイドさん「ヨハネちゃんご指名だよ~!」
善子「ヨハネ…降臨……!」スクッ
スタスタ
ヨハネ「ふふふ……あなたが私を召喚したリトルデーモンね……幾多のメイドからこの堕天使メイド・ヨハネを選ぶなんて、あなたの中に流れる悪魔の血がヨハネを求めているのかしら………」
ヨハネ「さあ、メニューの中から好きな物を選びなさい、あなたの注文の品をヨハネが腕によりをかけて錬成してきてあげるわ」
ヨハネ「オムライスね……ヨハネがとっておきの物を作ってきてあげるから楽しみに待ってなさい」
ヨハネ「お待たせ、怪鳥コカトリスの肉とハーピーの卵のオムライスよ」
ヨハネ「え?普通のオムライスじゃないかって?」
ヨハネ「これは魔都ウォヌマの米とコカトリスの肉を狼の血で炒め、ハーピーの卵でふんわりと包んだヨハネの特製よ?」
ヨハネ「さあ遠慮せずに召し上がれ…」
ヨハネ「おいしくなる魔法をかけろって、まったく……わがままなリトルデーモンね、今回は特別よ?」
ヨハネ「そういうのじゃない?」
ヨハネ「ごめんなさいね、ヨハネは今日が初仕事だからまだ慣れてないの」
ヨハネ「オムライスに字を書けですって?」
ヨハネ「それなら得意よ……まかせなさい」
ヨハネ「………」
ヨハネ「できたわ」
『 H E L L 』
ヨハネ「どう?上手でしょ?」
ミナリンスキー(えぇ……あのバイトの子凄いキャラだなぁ……意外と人気みたいだけど……)
メイドさん「ミナリンスキーちゃん指名だよ~!」
ミナリンスキー「はぁ~い!今いきまぁす♪」
ミナリンスキー(そういえはあの子この前のライブに来てたような……気のせいかな?)
ー穂むら前ー
ダイヤ「すみません善子さん、わざわざこちらまで来ていただいてしまって」
善子「まあいいわよ、ここまで来る途中にいろいろ買い物もできたし」
ダイヤ「メイド喫茶のお仕事のほうはどうでした?」
善子「予想以上に疲れたけど楽しかったわ。何より誰もがヨハネのことを善子じゃなくてちゃんとヨハネって呼んでくれるのが気分がいいわね」
ダイヤ「善子さんはちゃんとお客さんに指名してもらえましたの?」
善子「それはもうみんなヨハネの魅力のと・り・こ……ただ予定外の強敵がいたわ」
ダイヤ「強敵?」
善子「あのヨハネとは対称的な奇跡と祝福に満ちた天使のスマイル……堕天したヨハネも危うく昇天しかけたわ」
ダイヤ「善子さんミナリンスキーさんに会ったんですの!?」
善子「なに?あいつそんなに有名なの?」
ダイヤ「有名もなにも!ミナリンスキーさんは伝説のメイドですわよ!?わたくしもお目にかかりたかったですわ~!」
善子「むむむ……伝説のメイド……ヨハネが下界を治めるためには衝突は避けられない相手のようね……」
ポツポツポツ
ダイヤ「あら、雨ですわね」
善子「あぁ、天がヨハネの敗北をあざ笑っているのかしら……」
善子「そうね……あ、ところでミューズのほうはなにか動きはあったの?」
ダイヤ「いいえ、わたくしも夕方までには用事を済ませてミューズの様子を見ていたのですが、ライブの場所決めなどをしただけでしたわ」
善子「そう……わざわざ前日に飛ばされた意味がいよいよわからなくなってきたわね」
ダイヤ「本当に明日のライブまで何もなく時が過ぎるのを待たねばならないのでしょうか……」
ダイヤ「ミューズの練習が終わったあと、また聖地巡礼の続きをしてましたの」
ダイヤ「ちなみにここ穂むらはリーダーである穂乃果さんの家ですわ、先ほどまでお店も開いていたのでお茶とほむまんをご馳走になっていましたの」
善子「なるほどねぇ……今日は別行動だったけど結構お互い充実してたわね」
ダイヤ「ですわね♪」
ダイヤ(そういえばそろそろ第1回ラブライブの予選の時期……)
ダイヤ(これまで右肩上がりだったミューズがラブライブの出場を辞退したのもたしか学園祭シーズンのこの秋頃でしたわね……)
ダイヤ(いやしかし、もしわたくしがそれを防ぐことが出来れば………)
ダイヤ(ミューズは第1回ラブライブに出場し、そして優勝したら……第2回の優勝と合わせて大会2連覇!伝説が不動のものとなりますわ!)
善子「もしも~し?また考え事?」
ダイヤ「ふふふふふ………あっーはっはっはっはっはっ!最高にハイってやつですわぁ!」
善子「なによ急に!?そういう笑いはヨハネの専売特許なんだからとらないでよね!」
ガララピシャ
穂乃果「ん?お客さん?」
穂乃果「あ~ほんとだ、雨降ってる……」
善子「こんな夜の闇が支配し始める時間にどこか出かけるつもり?」
穂乃果「えへへ……明日のライブのためにちょっと走り込みをね!………くしゅん!」
ダイヤ「風邪気味ですの?」
穂乃果「大したことないから全然大丈夫だよ!心配かけてごめんね」
ダイヤ(間違いない……これですわ!)
ダイヤ(風邪気味のうえに雨の中での無理な運動により風邪が重症化し休養が必要となった………これならラブライブ出場辞退の理由としても妥当ですわ……!)
穂乃果「それじゃあ私はそろそろ行くね!」
ダイヤ「お待ちなさい!」
穂乃果「わぁ!?どうしたの!?」
穂乃果「どうして……?」
ダイヤ「その風邪気味の状態でこの雨の中運動してなにになると言うんですの?一歩間違えれば取り返しのつかないことになりますわよ!?」
穂乃果「だ……大丈夫だよ少しだけだもん!」
ダイヤ「いけません!」
善子「なにやってんだか……」
ダイヤ「ダメです!」
穂乃果「行くの~!」
ダイヤ「行かせませんわ!そんなに行きたければこのわたくしの屍を超えていきなさい!!」
穂乃果「……わかったよ、そこまで言うってことは何かあるんだよね……今日はおとなしく休むよ」
ダイヤ「わかればよいのですわ」
ダイヤ「もちろん見に行かせて頂きますわ♪」
善子「ヨハネもね!」
穂乃果「楽しみにしててね!それじゃあ明日ライブで会おう!おやすみなさい!」
ガララピシャ
善子「あんな必死になってどうしたのよ?」
ダイヤ「わたくしは使命を果たしたまでですわ」
善子「使命?」
善子「ちょっと……キャラが迷子になってるわよ……」
ーアルパカ小屋ー
茶パカ「フェ~」
白パカ「フェ~フェ~フェ~(己の役割を見誤った人間のなんと愚かなことよ……さて、行くとするか)」
穂乃果「確かにあの子のいってた通り、無理しちゃダメだよね……我を忘れて突っ走っちゃってたかも」
穂乃果「私の悪い癖だね……」
穂乃果「さぁ、電気消してもう寝よ」
フェ-
穂乃果「ん?」
フェ-
穂乃果「アルパカの鳴き声?」
穂乃果「外からだ!」
ガラッ
白パカ「フェ~(こんばんは)」
穂乃果「うちの学院のアルパカだ!小屋から脱走してきちゃったの!?」
白パカ「フェ~(さあ、鬼ごっこの時間だ)」
バカッパカッパカッ
穂乃果「あぁ~!まずい捕まえなきゃ!」
善子「大きな魔法陣を書けるほどの広さの場所って意外と公園くらいしかないのよね~っと………さぁ準備できたわよ」
ダイヤ「行きましょうか……栄光と賞賛の溢れる未来が、わたくしを待っていますの!………ふはははははははは!!!」
善子「なんで急にラスボスオーラ出してんのよ……ヨハネの存在が薄くなるからやめて欲しいんだけど」
ダイヤ「さあ!新しい日の出をわたくしに見せなさい!オダ=マラーシャイ!」
ピカァァァァァァ
穂乃果「アルパカ待ってぇ~!」
ダイヤ「な!?今の声は穂乃果さん?あれほど言ったのになぜ外に!」
白パカ「フェ~(己の無力さを思い知るがいい……)」チラッ
善子「またチラ見してきたわね……」
穂乃果「はぁ…はぁ…アルパカってこんなに足早かったっけ!?」
シュワアアアアアア
ダイヤ「まずい時間跳躍が始まる!善子さん!早く魔術の発動を中止しなさい!」
善子「そんなの急に言われても無理よ!やり方もわからないし!」
ダイヤ「そんな……こんなはずでは!こんなはずではありませんでしたのにいぃぃ!!」
…………
学園祭当日
ーアルパカ小屋ー
白パカ「フェ~(当時はここまでの暴風雨ではなかったはずだが……ヨハネと名乗る少女の仕業だろうか)」
白パカ「フェ~(だがこの程度で彼女たちはライブを諦めないだろう)」
白パカ「フェ~(今回ばかりは彼女たちの情熱があだとなったな……)」
ザザ-ッ
善子「なによこれ!大雨っていうか台風ってレベルじゃないのお!」
善子「こんな中でライブするつもりなの!?」
ダイヤ(あの後善子さんに頼んで何度も前の時間に戻ろうとしましたが、なぜかヨシ=コ=ユーナは発動せず……)
ダイヤ(諦めたわたくしたちは結局学園祭のライブを迎えてしまった……)
♪~OH YEAH!
デケデン!
穂乃果「あぅ……!」ドサッ
海未「穂乃果ぁ!」
ことり「穂乃果ちゃん!」
絵里「穂乃果!大丈夫!?………!凄い熱……!」
雪穂「お姉ちゃん!」
穂乃果「」
善子「そんな………!」
ダイヤ「マモレナカッタ…………」ガクッ
善子「ちょっと!あんたもしっかりしなさいよ!」ユサユサ
ダイヤ「わたくしは……一体どうすれば………いいんですの」
ダイヤ「わたくしの……栄光が…ミューズの真の伝説が…」
善子(いったいどうしちゃったのよ……)
……………
数日後
ー校舎周辺ー
ダイヤ「伝説が……伝説がああぁ……!」
善子「いつまで言ってんのよ……メンバーたちを見てみなさい!」
ダイヤ「うぅ………」
白パカ「フェ~(宴だ……!)
ーアイドル研究部・練習用スペースー
にこ「ではとりあえず~!にっこにっこにー!みんなグラスは持ったかな~?学校存続を祝して、部長であるにこから一言挨拶させていただきまーっす!」
善子「見てみなさいあのにこにーの笑顔を!今のあんたにはにこにーの笑顔の魔法も効かないわけ?」
ダイヤ「めでたい方たちですわね……ラブライブを辞退したことが嘘のようにあんなにはしゃいで…」
ダイヤ「ですが……」
善子「ヨハネたちが来たことで細かい違いが生じているとはいえきっとこれがミューズの歩んできた道なんだと思うわ」
ダイヤ「………………」
善子「光があれば闇がある………むしろ闇の部分があるからこそ光がより一層輝くものよ……」
ダイヤ「ではわたくしにはなにもできないというんですの?」
善子「ヨハネもあんたもミューズに関わることに手を出すとなぜかあの聖獣ユニコーンに邪魔されるし、きっと未来を変えさせないための何か強大な力がはたらいているんだと思うわ……」
善子「とりあえず、あんたもミューズのメンバーを見習って気持ちを切り替えなさいよ!今は彼女たちの祝宴を清らかな心で見守るわよ」
ダイヤ「…………」
海未「ごめんなさい、みんなにちょっと話があるんです」
善子「なんか流れ変わったわね……」
ダイヤ「!」
善子「は?」
穂乃果「どうして……どうして言ってくれなかったの?」
ダイヤ「あの鳥!こんな大事なことを今まで黙ってたあげく友人に打ち明けさせるなんて!!」ダダッ
ガシッ
善子「待ちなさい!あんたが乗り込んで行ったところでややこしくなるだけよ!」
善子「それにミューズならこの困難だって必ず乗り越えるはず……今までを見てきたらわかるでしょ?ミューズが好きならミューズのこと信じなさいよ!!」
ダイヤ「くっ………」
……
ー屋上ー
善子「次が9人最後のライブ……そんなわけないわよね…」
ダイヤ「どうでしょうね……」
真姫「それにラブライブだって次があるんだから」
にけ「そうよ、次は絶対出場してやるわ!落ち込んでる暇なんてないんだから!」
善子(さすがにこにー、ポジティブね!)
穂乃果「出場してどうするの?学校の存続は決まったしもう出たって意味ないよ……」
善子「え………」
穂乃果「それに無理だよ……どんなに練習したってA-RISEみたいにはなれっこないよ」
にこ「あんた、それ本気で言ってたら許さないわよ?
にこ「許さないって言ってんの!」
ダイヤ「ようこそ穂乃果さん………暗黒面〈ダークサイド〉へ………」
善子「えぇ……」
穂乃果「やめます………私、スクールアイドル辞めます」
ダイヤ「おファッ!?」
善子「ちょっとどういうこと!?」
ダイヤ「さすがにわたくしも今ので我に返りましたわ!ほんとにこれがミューズの正史ですの!?」
善子「さっきはあんたに信じろって言ったけどまさかここまでになるとは思ってなかった……正直不安よ……」
パシーン!!!
ダイヤ善子「!?」
海未「最低です!あなたは最低です!!」
穂乃果「っ………」
ダイヤ「こ、これはあかんやつですわ!」
善子「これほんとに関係修復できるの!?」
善子「は?行くってどこへよ!?」
ダイヤ「9人最後のライブですわ……先ほど善子さんが言ってくれたようにミューズを信じてみようと思いますの……そこに答えがあるはずですわ」
善子「次の時間に飛んだらもう戻れない……何か行動を起こすなら今しかないわよ、後悔はないわね?」
ダイヤ「ええ、どんな結果であろうと後悔はしませんわ!」
…………
講堂ライブ当日
ダイヤ「ことりさんの姿が………」
善子「みえないわね………」
ダイヤ「なんで……なんでですの…」
善子「本当にミューズはこれで終わりなの…?」
ダイヤ「善子さん、空港に向かいましょう……わたくしたちでことりさんを止められるかもしれません」
善子「でも行ったところで初対面のヨハネたちがなんて説得するのよ?」
ダイヤ「そんなのわかりませんわ……でももしこれが改変の起きた世界なら、何もせずにただミューズが消滅するのを見ているなんて嫌ですの!」
善子「あんた……」
善子「いいわ、その話乗ってあげる。ヨハネも傍観だけして最悪の結末を迎えたら後悔しか残らないもの……」
ダイヤ「たとえわたくしたちの行動で未来が変わらないとしてもやれるだけのことをやりますわ………しかし」
善子「?」
ダイヤさん「あのアルパカが問題ですわ、以前動物の行動はわからないと言いましたがこのアルパカに関しては明確な意志を持ってわたくしたちを妨害していると思いますの」
善子「そうね、ヨハネたちの邪魔が成功した後のあのチラ見は間違いなく確信犯だわ!」
善子「なによそれ……」
ダイヤ「はぁ?待ちガイル知りませんの!?待ちガイルといったらスト2稼働時にゲーセンに待ちガイル禁止の貼り紙を貼らせた程に猛威を振るった(以下略)」
善子「ヨハネは格ゲーやらないからそういうのはわからないわ…」
ダイヤ「失礼しましたわ……まあ簡単にいいますと、今回は善子さんが空港に向かっている間、わたくしがアルパカ小屋の前に居座ってアルパカの割り込みを阻止しますの」
ダイヤ「というわけで善子さん!空港へ向かってください!」
善子「あ、ちょっと待って!やっぱり言い出しっぺのあんたが行きなさいよ、ヨハネにはそういう役は似合わないわ……」
善子「任せときなさい!ユニコーンはヨハネが食い止めるわ!」
ダイヤ「あ、あそこにタクシーが!」
ダイヤ「そこのタクシー!止まってください!」ブンブン
キキ-ッ
運転手「お客さんどちらまで?」
ダイヤ「空港までお願い致しますわ」
バタン
ダイヤ「ことりさん……You cant escapeですわよ!」
ーアルパカ小屋ー
善子「…………」ジ-…
白パカ「フェ~(良心ゆえのお節介というやつか…あの少女も少しは成長したというわけか)」
善子「………」ジ-…
白パカ「フェ~(見つめあうと素直におしゃべりできない)」
善子「あんたさっきから呑気に鳴いてるけど止めに行かなくていいわけ?
白パカ「フェ~(たしかにあの少女に先にことりを連れ戻させてしまえば、穂乃果とことりの友情に溝をつくりかねん……あくまでことりが待っているのは穂乃果だからな)」
善子「そういえばこいつ……よくよく見ると案外かわいく見えてくるのよね……ちょっと触ってみたりして」ウズウズ
モフッ
善子「わぁ、気持ちいい~……」
モフモフ
善子「ふわぁ………」
白パカ「フェ~(気に入っていただけたかな?)」
善子「あれ?そういえば茶色いほうのユニコーン亜種が見当たらないわね……」
善子「…………」
善子「あ!……まさか!!」
白パカ「フェ~(いつからアルパカが1匹と錯覚していた?)」チラッ
善子「んもおぉぉぉぉ!またこいつらにしてやられたわ!」
白パカ「………」ドヤァ
ダイヤ「ちょっと運転手さん!?どうしてさっきから全然車が進みませんの!?わたくし急いでますの!」
運転手「交通事故ですかねぇ……かなりの渋滞みたいで、参ったなぁ」
ジジッ
運転手「ん?無線か……はい……はい……え?……はあ………動物園からでも逃げたのかねぇ?」
ダイヤ「どうかしましたの?」
運転手「渋滞のもっと前にいる仲間の話だと、どうやらアルパカが道に陣取って動かないらしくて……」
ダイヤ「アルパカ!?善子さんはなにしてましたの!?」
ダイヤ「もうわたくし、ここで降ろしていただきますわ、お釣りは入りません!では」
運転手「あ、ちょっとお客さん!」
バタン
ダイヤ「わたくし運動は苦手ですがここから走っていくしかありませんわね………」
ダイヤ(どうか間に合ってください!)ダダダッ
ダイヤ「ぜぇ……ぜぇ……なんとか頭の中でZARDを流して気持ちを繋いでいましたが……かなり限界ですわ……」
車「プップ-プップ-」
茶パカ「フェ~」
ダイヤ「白いほうだけだと思ってましたがあなたもわたくしたちの邪魔をしますのね……でもわたくしはその程度では諦めませんわ!」
タッタッタッタッ
ダイヤ「……後ろから誰か走ってくる……新しい追っ手ですの?」
穂乃果「はぁ……はぁ!」
ダイヤ「穂乃果さん!」
穂乃果「あ!たしかあなたはこの前の!ライブ見に来てたの気づいたよ………でもごめんね、ライブ最後までできなくて……」
ダイヤ「いえ、体が1番大事ですわ!穂乃果さんが無事でよかった……それにアイドルを辞めると言った時はどうなるかと思いましたが、今のあなたは気力に満ち溢れていますわね!本当に良かった!」
穂乃果「へ?なんでそのこと知ってるの?」
ダイヤ(しまった!喋りすぎましたわ……)
穂乃果「も、もしかして……」ゾワッ
ダイヤ「か、カードがそう告げていますわ!」
ダイヤ(こ、これはやらかしましたわ……)
穂乃果「凄い!希ちゃんみたい!」
ダイヤ「え…?」
ダイヤ「1人でも欠けてしまってはミューズではありませんから……」
ガシッ
穂乃果「よし!じゃあ一緒に行こう!」
ダイヤ「え!?でも穂乃果さんが行くならわたくしはもう……」
穂乃果「ううん、ダメだよ!あなたもミューズのために頑張ってくれた仲間なんだ、だから一緒に行こう!」
ダイヤ「わたくしがミューズの……仲間……」
穂乃果「うん!さあ、ファイトだよ!」ダダダッ
ダイヤ「わわっ、は、早すぎますわぁ!」ダダダッ
穂乃果「私ね、自分の気持ちに嘘ついてた、だからアイドル辞めるなんて言っちゃったんだ」
ダイヤ「穂乃果さん…………」
穂乃果「でも今は違う……!歌も、ダンスも好き!何よりスクールアイドルがやりたい!もう学校のためでも誰かのためでもないんだよ!」
ダイヤ「………」
穂乃果「だから私はもう自分に嘘はつかない、自分の気持ちに正直になろうって決めたんだ!」
ダイヤ(自分の気持ちに……正直に……)
ダダダツ
穂乃果「着いた~!」
ダイヤ「あぁ……もう死んでしまいそうですわ……」ゼエゼエ
穂乃果「ことりちゃんが向こうに見える……良かった…間に合った~」
ダイヤ「穂乃果さん、わたくしはここで失礼しますわ」
穂乃果「え、もう行っちゃうの?」
ダイヤ「ことりさんを連れ戻すのは幼馴染であるあなたにしかできない役目ですわ、幼馴染2人の時間を邪魔したくありませんの」
ダイヤ「それにまたすぐお目にかかりますわよ?ライブで!」
穂乃果「……うん!」
ダイヤ「だからわたくしは一足先に会場でお待ちしています」
穂乃果「ありがとう!空港まで一緒に来てくれてすっごく心強かった!」
穂乃果「もちろんだよ!」
ダイヤ「ではまた後ほど」クルッ
穂乃果「うん!また後でね~!」フリフリ
ダイヤ「あら?善子さん?」
善子「はぁ……はぁ…あれ?ことりって子は?まさか、間に合わなかったの!?」
ダイヤ「いいえ、向こうにいるお2人を見ればわかりますわ」ユビサシ
ことほの「ハノケチェン………コトリチャン」ダキッ
善子「ここまで走ってきたヨハネの労力はいったい……まあ丸く収まったみたいだしとりあえず良かった……」
ダイヤ「さあ、少し落ち着いたら学院に帰りますわよ、ミューズ9人でのライブがわたくしたちを待っていますわ!」
善子「とんぼ帰りね……」
善子「ちょっとあんた~!急にいなくなったと思ったらどこ行ってたのよぉ!………ってうわなにその格好!?」
ダイヤ「なにってこれは本来のわたくしのライブでの正装ですわ!お手洗いまで着替えに行ってましたの」
善子「えぇ……全身エリーチカ尽くしね……ぬいぐるみと缶バッジどうにかならないの?動くたびに凄いジャラジャラいってるんだけど……」
ダイヤ「そういう善子さんもちゃっかり赤色にしたラブライブレード握っているではありませんか!」
善子「こ、これは暗黒面に堕ちた戦士の剣なのよ……!それにヨハネじゃなくてこの魔剣がヨハネを選んだの!間違ってもメイド喫茶のバイト代で買ったとかじゃないからね!」
善子「あ、始まるわよ!」
♪~
I say …
ダイヤ「あいせえぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇですわ!」
善子「はぁ……」
ダイヤ(メンバー全員が生き生きと、輝いて見える……)
ダイヤ(今までの苦難を乗り越えてきたからこそ出せる輝きですわ……)
ダイヤ(それにわたくしのこの感動も……ファーストライブのあの時からミューズをずっと見てきたからこその感動ですわね……)
善子(そんなことなかった……)
善子(会場のこの熱気………この雰囲気………今みでこんな感覚味わったことなかった)
善子(もしこの時ヨハネがステージに上がる側だったら……)
善子(どんな世界が見えたのかしら)
善子「これまでにない狂宴だったわねぇ」
ダイヤ「ラブライブに出場できなくても、ラブライブの舞台に匹敵するステージでしたわ!」
善子「会場の雰囲気に圧倒されてしまったわ……」
ダイヤ「わたくしはミューズが第1回ラブライブに出られればいいと、そのために私が過去を変えて、彼女たちを導こうと考えていました……」
善子「まあ、案の定ユニコーンに邪魔されてたけどね」
ダイヤ「様々な困難を乗り越えてきたからこそ、今回のライブがあり、そしてこれからのミューズがある。」
ダイヤ「わたくしにミューズの歴史を書き換える資格などあるわけありませんでした」
善子「たしかにあの時のあんた、ちょっと怖かったわよ……」
ダイヤ「まあ善子さんもミューズの名前変えようとしましたけどね……」
善子「あ、あれはちょっとした出来心よ…!」
善子「いよいよね、ヨハネたちも一層気を引き締めていかないといけないわね!」
…………
数ケ月後
善子「なんだかんだであれからは驚くほど順調だったわねぇ」
ダイヤ「これまでに比べるとかなり平和な日々でしたわね」
善子「ちょくちょく邪魔してくるユニコーンにももう逆に安心感を覚えてきたわ」
ダイヤ「予選でのA-RISEとの共演はスクールアイドル史に残る記念すべき瞬間でしたわね!」
善子「ヨハネはリアルで失神する人間あの時初めて見たわ…」
ダイヤ「A-RISEとの共演にハロウィン、ファッションショー、そして最終予選、感動の連続でしたわね!」
善子「ハロウィンでは一瞬だけどヨハネの姿を全国のリトルデーモンに見せてあげることもできたわね~」
ーハロウィンイベントー
リポーター「やっほー!はっちゃけてる?」
穂乃果「……うん」
ダイヤ「善子さん、今日はかなり気合い入ってますわね…」
善子「当然よ!この漆黒のドレスに黒い羽……最高でしょ?ハロウィンはヨハネたち悪魔のための祭典よ!」
にこ「わたしも!にっこにっこ………」
リポーター「さあ!というわけで音ノ木坂学院スクールアイドルでした~!」
善子「ちょっと~!にこにーにも喋らせてあげなさいよぉ!」
リポーター「そしてそして~!……と言いたいところだが~?」
善子「わ!なになに!?」
善子「え?これテレビに映ってるのよね?」
リポーター「もっちろん!ねぇねぇ悪魔ちゃんどっから来たの~?」
善子「ふふふ……ヨハネはこの魅力に嫉妬された神々によって、天界を追い出されこの下界に舞い降りたのよ……」
善子「そう!テレビの前のあなたたちをリトルデーモンにするためにね!!」
リポーター「おぉ~完全に自分の世界に入っちゃってる!キマッてるね~!」
リポーター「いや~ん私も悪魔ちゃんのリトルデーモンにな~り~た~い~!」
白パカ「フェ~(ごめんで登場)」
ドゴオッ!
ガシャ-ン
善子「………」
カメラマン「いてて……なんでアルパカが?」
リポーター「おーい!カメラマンさん大丈夫!?」
カメラマン「あ~…これはカメラとテープ逝きましたね~」
白パカ「フェ~(君がこの時空にいた記録が残ると不都合が生じる…許せ)チラッ
善子「もう来ると逆にホッとするわ……」
ダイヤ「実家のような安心感ですわね」
ダイヤ「わたくしはスノハレのウルトラオレンジが忘れられませんわ~」
善子「あの会場の一体感は凄かったわね……」
ー予選会場への道ー
ビュオオオオオオ
ヒデコ「全校生徒の力をもってしてもこれはなかなか……」ザックザツク
ミカ「この雪の量じゃキリがないよ~……」ザックザツク
フミコ「やっぱり人力じゃ限界があるのかな……」ザックザツク
ゴゴゴゴゴゴゴ
フミコ「ほんとだ……しかもなんか」
ヒデコ「こっちに近づいてきてない!?」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ
フミコ「あ……あれってもしかして!」
ダイヤ「お困りのようですわね!」
ヒフミ「除雪車だ!!」
ダイヤ「世のため人のためミューズのためですわ!」ゴゴゴゴ
ヒデコ「あの人はたしかいつもライブに来てる絵里先輩の狂信的なファン………」
リトルデーモンたち「うおぉぉぉぉぉぉ!ヨハネ様のご命令だ!雪かきやるぞお前らぁ!」
リトルデーモンたち「ヨハネちゃんマジ堕天使!」
善子(ふふふ…メイド喫茶のバイトで着実にリトルデーモンが増えていたようね!)
フミコ「す、凄い!雪がどかされてどんどん道ができていく!」
ミカ「ファンの力恐るべし……」
穂乃果「♪とどけて 切なさには ♪」
ダイヤ「あ、善子さん!早くラブライブレードをオレンジにしなさい!」
善子「え!?こ、こう?」
ダイヤ「綺麗ですわぁ……」
善子「これは……なんて美しいの!」
善子(これが炎のエンチャント!)
善子「それと浜辺での解散宣言は反則だったわ……」
ダイヤ「わたくしも善子さんも我を忘れて号泣してしまいましたわね」
ダイヤ「さて、浜辺から魔術を使って次の時間に来たものの、もう夜ですわね」
善子「今日って学校は休みめたいだし学院にも誰もいないのかしら?」
ダイヤ「先に魔術の準備だけでもして何も無さそうなら飛びましょうか?恐らく次はもうラブライブ決勝ですわ!」
善子「いよいよ佳境ね……ヨハネも魔法陣を書くのが最初よりかなり早くなったわ」ザッザッザッ
???「………」ソロ-リ
わしっ
ダイヤ「いやあぁぁぁぁぁぁ!!」
善子「なに!?」
希「休みの日に他校の生徒がこんなところでなにしてるのかな~?」
ダイヤ「破廉恥ですわ!って希さん!?」
希「あなた見た目から想像してたより結構ボリュームあるね♪」
ダイヤ「素直に喜べませんわ///」
希「それにしても感心せんなぁ~校内に勝手に侵入するなんて、もしかしてミューズのストーカー?」
善子「違うわよ!」
希「あ~!よく見たらあなたいつもライブに来てるえりちの狂信的なファンの子やん!これはもう確定やんなぁ……」
ダイヤ「そ、そんな……誤解ですわ!」
善子「それはフォローできないわね……」
ダイヤ「こんな時に裏切りですの!?」
希「ん?この魔法陣……もしかしてあなた堕天使のヨハネちゃん?ヨハネちゃんやね?」
善子「あら?ヨハネのことを知ってるの?」
希「ウチせっかく並んで待ってたのにヨハネちゃん突然消えるからあの時サインもらいそびれてしまって、ずっと会いたかったんよ!」
善子「ヨハネの魅力は罪ね……既に伝説のスクールアイドルの1人をリトルデーモンにしてしまっていたなんて」
善子「ヨハネのサインは悪魔の呪縛の刻印……それを刻まれればもうヨハネの魅力に取り憑かれてしまうわよ?あなたにその覚悟があるのならいくらでもしてあげるわ……」
希「おぉ~、いいやん素敵やん!」
希「あ、そういえばいつもミューズのお手伝いしてくれてる子から聞いたで~」
ダイヤ「?」
希「最終予選の大雪の日、2人が雪かき手伝ってくれなかったら穂乃果ちゃんたちは会場に着けなかっただろうって、感謝してるで!」
ダイヤ「当然のことをしたまでですわ!」
希「サインもらおうと思ったんやけど色紙はウチのカバンの中やし……そうや!」
希「きっとこの前のこと皆もお礼を言いたいと思うんよ、だから今回は特別に2人をミューズねお泊りにご招待や!」
善子「いいの!?」
希「本当はこういうのはダメなんやけど今回は特別!他の人たちには内緒やで?」
善子「もぉ!抱きつかないでよ!」
希「それにウチもやけどヨハネちゃんみたいなオカルト好きに悪い人はいない!そっちの子は……まぁ……うん」
ダイヤ「なんでですの!?」
ー教室ー
花陽「ご飯炊けたよ~!!」
凛「にゃ~!凛が一番乗りだにゃ~」
真姫「まったく……少しは落ち着きなさいよ」
ガララ
希「みんな~スペシャルゲストを連れてきたよ~」
ダイヤ「お邪魔しますわ」
善子「ここが中枢部ね……」
海未「あなた方のお力がなかったら私たちは会場にたどり着けていなかったはずです、感謝しております」ペコリ
ことり「この前のお礼を込めてクッキーをどうぞ♪」
ダイヤ「はぁ~、360°どこを見てもミューズのメンバーが……幸せですわぁ……」
善子「あなたたちがミューズの皆さん?私は堕天使ヨハネ………いずれこの下界を治める者……」
善子(ああああ!こういう時くらい真面目に挨拶しようと思ったのにぃ!)
凛「ちょっと寒くないかにゃ?まあにこちゃん程ではないけど」
にこ「一言多いのよあんたはぁ!」
善子「あ~!よく見たらあんたいつぞやのミナリンスキーじゃないのよ!」
にこ「ことり、知り合いなの?」
ことり「あはは……すこしだけね」
善子「ふふふ………今ヨハネの配下になればいずれ手に入れる世界の9分の1ずつつをあなたたちに分けてあげるわよ……どう?」
希「あれ?でもそれだとヨハネちゃんの分がなくなってしまうやん?」
善子「あ!じゃあやっぱ今のなし!」
ダイヤ「あれ?そういえばエリーチカはどこですの?」キョロキョロ
絵里「………」コソコソ
ダイヤ「あ、いましたわ!」
絵里「は!見つかってしまったわ!」
ダイヤ「エリーチカがこんな近くに///」
絵里(もう!誰が来たのかと思ったらいつも全身私のグッズで固めてライブにくるちょっと危ない子じゃない!)
絵里「?」
ダイヤ「髪も下ろしているし、寝間着ではありませんか///」
ダイヤ「控えめに言って神ですわぁ………」バタッ
花陽「だ、大丈夫ですか!?」
真姫「失神してるわね……」
希「隣の部屋で起きるまで様子を見てたほうがいいかな?えりちよろしく!」
絵里「えぇ……よりによって私なの?」
善子「どう?これが悪魔召喚のための道具たちよ?」
凛「すごいにゃ~!」
にこ「それにしてもあんた、なかなかいいキャラしてるわねぇ」
善子「え?ヨハネのこと?」
にこ「あんたしかいないでしょ?初対面の人間の前で自分のキャラを貫くってなかなか難しいものよ?そこをあんたはやってのけてる……にこは気に入ったわ」
善子「でも……正直痛いって思われるんじゃないかって……」
にこ「なに弱気になってんのよ、痛い子も寒い子も寒くて上等!寒い子は強いのよ?そのくらいの気持ちでどーんと行きなさい!」
善子「あ……ありがと」
善子「いや、ヨハネは動画サイトでちょこっとやってるだけで後はなにも……」
にこ「せっかくいいキャラしてるのに生かしきれてないのはもったいないわねぇ……」
善子「キャラを生かす……?」
にこ「そうよ、あんたのその堕天使キャラってやつ。スクールアイドルとしてみんなの前に出れば、みんなあんたのありのままの姿を認めてくれるわ!」
善子(たしかに……メイド喫茶のバイトの時もお客さんはみんなヨハネを認めてくれた……)
にこ「それにそんな強烈なキャラはそうそういないわ、もしあんたがアイドルになったらにこにーの未来のライバルになるかもね」
善子「当然よ、ヨハネはこの下界を治める存在なんだから!」
善子「うん……」
善子(にこにーに褒められちゃった///)
にこ「じゃあにこはそろそろ寝るわ、あんたもゆっくり休みなさい』キュウリペタ-
善子「出たな!緑の魔物!!」
にこ「誰が魔物よ!」
ダイヤ「ん……ここは?」
絵里「あら、気が付いたのね」
ダイヤ「エリーチカ……!部屋にエリーチカとわたくしだけ………」タラ-ッ
絵里「あ、今度は鼻血が出てる!ほらティッシュ使って?」
ダイヤ「ありがとうございます……」
絵里「大丈夫?いきなり気絶しちゃったから私がここで様子を見てたのよ」
ダイヤ「すみませんわたくしとしたことがつい興奮し過ぎて……」
ダイヤ「そんな……綺麗などと///」
ダイヤ(ここは天国?天国ですの!?)
絵里「あなたもとっても素敵よ?まぁちょっと熱心過ぎるとこは置いておいて……あなたはアイドルとかやってないの?」
ダイヤ「とんでもございませんわ///」
ダイヤ(わたくしが……アイドルなど……)
絵里「そう……なんだかもったいないわ、あなた、なにかいろいろなこと我慢してるんじゃない?」
ダイヤ「…………」
絵里「わたしも不器用でね?少し前までは自分はこうじゃなくちゃいけない!っていろんなものに縛られて自分を見失ってた……」
ダイヤ「わたくしはただエリーチカに憧れて……それで」
絵里「憧れているだけじゃだめね、前に進まないと……もしあなたがアイドルになったら、このわたしを超えるくらいのつもりでいてくれないと!」ウィンク
ダイヤ「わたくしがエリーチカを超えるなど恐れ多いですわ!」
ダイヤ(ウィンクいただきましたー!!)
絵里「でも全部あなた次第だと思うの。あなたにもきっと素敵な仲間になれる人が近くにいるはず。なんでも自分の中で抱え込まず、仲間に頼ってみることも大事だと思うわ」
ダイヤ「そうですわね……」
絵里「急に変な話しちゃってごめんなさいね?」
ダイヤ「いえいえ……」
花陽「失礼します」
絵里「あら、どうしたの花陽」
花陽「急に気絶しちゃってみんなとご飯食べてないからお腹が空いてるかなと思っておかゆを作ってきたんです」
ダイヤ「あら、お気遣いありがとうございます……」
ダイヤ「いただきますわ」ハフハフ
花陽「そういえば妹さんもスクールアイドル好きなんですよね?どのアイドルが好きなのか気になります!」
ダイヤ「もちろんミューズですわ、そして推しはあなたですわよ」
花陽「ピャア!?な、なんか照れちゃうな///」
ダイヤ「家でもよくあなたの真似をして歌ったりしてますのよ」
花陽「私、応援してくれてる妹さんのためにも頑張ります!ってなんだか恥ずかしくなってきちゃった///」
花陽「おかわりが欲しかったらまだあるので言ってくださいね!それでは///」
タッタッタッ
絵里「あわただしいわね……」
絵里「ふふ♪」
パチッ
ダイヤ「あら、電気が……停電ですの?」
ギュ-ッ!
ダイヤ「むぐっ………」
絵里「きゃあっ!お願いお願い離さないで離さないで!早く誰が電気点けてよぉ~!」
ダイヤ(エ…エリーチカのボディがわたくしに………き)
ダイヤ「キマシタワー!!」ブッシャ-
絵里「いやあぁぁぁぁぁぁぁぁ血があぁぁぁ!」
ダイヤ「我が生涯に一片の悔い無し……!」ガクッ
ダイヤ「」
希「まさかこんなことになるとは……」
絵里「希ぃ!あなたのしわざね?またこの子気絶しちゃったじゃない!」
希「いや~、せっかくだからえりちの違う一面を見せてあげようかと……」
絵里「もう!」プク-
希「まあこの子はえりちに抱きつかれて幸せだっただろうし結果オーライやね!」
絵里「はぁ……」
ー校庭ー
希「魔術のこと知ったらみんな驚いてしまうだろうから見送りはウチだけやん、ごめんね?」
ダイヤ「わざわざ来てくださっているだけでありがたいですわ」
希「いやいや、そうだヨハネちゃんサインありがとね♪」
善子「それはあなたがリトルデーモンである証となるわ……大切に保管しておくことね」
希「了解!さぁ~て決勝に向けて練習せな練習!」
善子「ヨハネも降臨してあげるから最高のバマフォーマンスを頼むわよ!」
希「もちろんやん!だから2人とも見に来てな~絶対やよ?」
ダイヤ「ええ、ではわたくしたちも行きましょう善子さん」
善子「こっちは準備万端よ!」
希「ほなね~♪」フリフリ
善子「またね~♪」フリフリ
シュワアアアアアアアアアア
希「消えてもうた……」
希「スピリチュアルやね!」
…………
ーラブライブ決勝ー
善子「まさかミューズのメンバーと一晩共に過ごせるとは思ってなかったわ…」
ダイヤ「善子さんが希さんに気に入られていたお陰ですわね!」
善子「にこにーにサインももらっちゃったし、これは宝物にするわ」
ダイヤ「わたくしもエリーチカからぬいぐるみにサインをもらいましたの!これはもう家宝ですわ!」
善子「さぁ、次はいよいよミューズの出番ね!」
ダイヤ「これまでのスクールアイドルもとても素晴らしいパフォーマンスでしたがミューズがトリを飾るとは……」
善子「始まったわ!」
ダイヤ「キラセンですわね」
ダイヤ(エリーチカの笑顔、素敵ですわぁ……何一つ飾らない今このステージを純粋に楽しむその笑顔…)
ダイヤ(わたくしが最初に見たあの日から、確かに彼女は変わったんですわ……)
ダイヤ(今エリーチカがわたくしに笑顔を向けてくれた?)
ダイヤ(わたくしも変われたら……)
善子(あ!希ちゃんが今ヨハネに向かって邪眼のポーズしてくれた……!)
善子(ステージの上の自分たちのことだけじゃなくて客席にいるヨハネのこともちゃんと気づいてくれてるんだ……)
善子(アイドルって凄い……!!)
ダイヤ「終わりましたわね……」
善子「凄かったわ……曲が始まった瞬間この広い会場を完全に自分たちのものにしちゃうんだもの!やっぱり優勝グループのバマフォーマンスは頭ひとつ抜けてるわね」
ザワザワ ザワザワ
ダイヤ「なんだかざわついてますわね」
善子「なんだろ……」
アンコール! アンコール!
ダイヤ「アンコール!?ラブライブのような公式な大会でアンコールは異例ですわよ!?」
善子「さすがミューズね……」
ダイヤ「アンコール!アンコール!」
善子「アンコール!アンコール!」
ワアアアアアアアア
ダイヤ「メンバーが出てきましたわ!」
善子「衣装が変わってる!」
ダイヤ「アンコールで僕今とは……!」
善子「やばい……目から聖水が……」
♪輝きを待ってた
ダイヤ(輝き………)
ライフ終了後
ダイヤ「わたくしたちは確かに、この目で伝説を見ましたわ……」
善子「寂しいけどもうミューズとも、この5年前の世界ともお別れね……」
善子「きっと次に時間跳躍を使えば
きっと浦の星の校庭ね……まさかとは思うけどこのままここに残るなんて言いださないわよね?」
ダイヤ「善子さん……耳をお貸しください……」
善子「いいけど、なに?」ミミチカヅケ
善子「うっさ!!耳が壊れるわよぉ!」
ダイヤ「このラブライブ決勝でミューズが優勝して、それで終わりで浦の星に帰る!?」
善子「え?だってこの後3年生は卒業して、それでミューズは終わりになるんじゃないわけ?」
ダイヤ「善子さん……正気ですの!?」
善子「なによ!」
ダイヤ「1番重要なミューズの真の最後の舞台を忘れてしまうなんて……!かたはらいたいですわ!」
善子「ひぃっ!?」
ダイヤ「東京ドームで行われたミューズのファイナルライブ!その4月1日の千秋楽を見ずして浦の星には帰れませんわ!」ドン!
……………
ー音ノ木坂学院校庭ー
シュワアアアアアアア
ダイヤ「は?東京ドームじゃありませんの?」
善子「もうすっかり見慣れた音ノ木坂の校庭ね……」
ダイヤ「どうしてですの!?日にちも4月1日より全然前ですわよ?」
善子「しかもヨハネたちここに来る前1回ニューヨークに飛んだわよね……」
ダイヤ「さすがにあれはわたくしも魔術の暴走を疑いましたわ……まあエリーチカがセンターのAngelic Angelが見れたから良かったですけど!」
ダイヤ「どうしました?」
善子「そのファイナルライブ……東京ドームでやるってことはチケットとか必要なんじゃない?」
ダイヤ「!?」
ダイヤ「完全に盲点でしたわぁ!!」
善子「どうすんのよぉ!」
ダイヤ「わかりましたわ!やはりこんなにも前日に飛ばされたということには必ず意味がありますわ!」
善子「でも今ここで何ができるっていうの……」
ダイヤ「わたくしの予想が正しければ………やっぱり!」
ダイヤ「善子さんこれを見てください!」スマホサシダシ
善子「チケット一般販売ぃ!?」
善子「あんた……ヨハネの運の悪さを知ってて言ってるの?」
ダイヤ「ですが戦わなければ勝てません……善子さんも時間になると同時にスマホでe+に突撃ですわ!」
善子「やってやろうじゃない!ここまで来て今さら引き下がれないわよ!」
しばらくして……
ダイヤ「は……販売……終了……」ガクッ
善子「やっぱりヨハネは運に見放されているんだわ……」ズ-ン…
ダイヤ「e+……許しませんわよ……」
善子「いいじゃない、ヨハネなんてページにアクセスすらできないまま終わったわよ……」
ダイヤ「あぁ…e+のロゴがわたくしをせせら笑ってますわ……」
ダイヤ「わたくし全て理解しました……なぜ音ノ木坂の校庭に飛ばされたかを」
善子「?」
ダイヤ「これはきっとチケットが取れなくてライブにいけないことを、メンバー達に謝り行けということですわ…」
善子「はあ……どうせやることないし最後のお別れをしに行きますか……」
ーアイドル研究部ー
バタン!
ダイヤ「うわああああああん!」
善子「ああああああああ!!」
にこ「ど、どうしたのよあんた達!?」
ダイヤ「ごめんなさいぃぃ!ごめんなさいですわぁぁ!」
善子「嫌だよぉ希ちゃああああああん!」ダキッ
希「わわ!ヨハネちゃん泣かんといて~、泣いてたらわからんよ?」
善子「だってえええ!」
ダイヤ「こんなのあんまりですわぁぁぁ!」
カクカクシカコ
希「ああ……なるほどな~」
花陽「チケットの購入は戦いですからね……」
にこ「にこたちも何とかしてあげたいと思うけどこればっかりはねぇ…」
凛「かわいそうだけど凛たちの力じゃどうすることもできないよ……」
ダイヤ「うぅ……最初からずっとミューズを追ってきて……」
善子「最後のライブだけ見れないなんてぇ!」
海未「困りましたね……」
希「…………」スッ
ダイヤ「え?」
善子「これは?」
希「これ……2人にあげる♪」
ダイヤ「ファイナルのチケット!?」
海未「ですが希!そのチケットは……!」
希「ええんよ海未ちゃん……」
ダイヤ「ほんとにいいんですの!?」
善子「でもそれじゃあ希ちゃんの家族がライブ見れなくなっちゃうわ!」
希「ウチの両親は共働きで、いつも忙しいからライブにはこれないんよ。だから今までミューズを応援してきてくれた2人にあげる!大切にしてな♪」
海未「希……あなたという人は」ウルッ
凛「さすが希隊長!太っ腹だにゃ!」
にこ「まったく……いつもはおちゃらけてるくせに」グスッ
善子「ヨハネ、昇天しちゃううううう!」ダチッ
希「あはは、苦しいよ~、ヨハネちゃんにはこの前サインくれたお礼やん?」
善子「そんなぁぁ!ヨハネのサインなんて何の価値もないわよおおお!」
希「じゃあこれから価値のあるものになってくれればいいかな?ウチとの約束♪」
善子「希ちゃああああああん」
善子「希ちゃんからもらったこのチケット絶対無駄にはしない!」
ダイヤ「わたくしたちも全力で応援しますわよ!」
花陽「ま、待ってくださ~い!」
ダイヤ「花陽さん?」
花陽「あの!妹さんのお名前はなんですか?」
ダイヤ「ルビィですけどそれが何か?」
花陽「えーっと……ルビィちゃんへと」カキカキ
ダイヤ「?」
ダイヤ「しかと受け取りました……必ず妹に渡しますわ。大好きな花陽さんからお手紙だなんてきっと喜びます」ニコッ
花陽「あの……次の最後の舞台、私も全力で頑張ります!応援してくださいね!」フンス
ダイヤ「ええ、応援していますわ!」
花陽「じゃあ私はこれで……!」タッタッタッ
善子「行っちゃったわね」
ダイヤ「では行きましょう善子さん、次が本当に最後の舞台となりますわ!」
善子「ヨハネたちも悔いの残らないようにしないとね!」
……………
4月1日
ー東京ドーム前ー
ダイヤ「さぁ着きましたわよぉぉ!」
ダイヤ善子「東京ドオォォォォォォォォォォォォォォム!!!!」
ダイヤ「わたくしの装備も万全!寝そべりエリーチカも武者震いしていますわ!」
善子「ヨハネもブレード8本で参戦させてもらうわ!」
ー東京ドーム内ー
ダイヤ「これは……結構いい席ですわね……」
善子「希ちゃん……本当にありがとう……!!」
ワアアアアアアアアア
善子「メンバーが出てきたわ!」
ダイヤ「エリーチカァァァァァァァァァァァァァ!」
善子「にこにぃぃぃぃぃぃぃ!希ちゃあああああああん!!」
♪ PSYCHIC FIRE
にこ♪存在不明
善子「にこ!!!!!」
真姫♪解析不能
ダイヤ善子「まき!!!!!」
絵里♪夢を売るジャーグラー
ダイヤ「「「「かしこいかわいいエリーチカ!!!!!!!!!」」」」
ーーー
にこ♪PSYCHIC FIRE みんなみんなGO!
ダイヤ善子「びーび!びーび!びーび!びーび!」
ダイヤ「もう最高ですわー!!」
善子「このままの勢いで完全燃焼よ!」
ーーー
♪ 輝夜の城で踊りたい
♪~
善子「にこにーがセンターだ!」
ダイヤ「この曲もコールが楽しい曲ですわよ~!」
善子「そんなに何回も聴いてないけど頑張るわ!」
ダイヤ善子「フィーバー!!!!!」
にこ♪明日の ことは 忘れたいのー
にこ「にこ☆」
善子「キャー!!」
♪私は 赤い 薔薇の姫よ
ダイヤ善子「はっ! はっ! はっはっ!」
海未♪優しくさらわれたい
ダイヤ「はっ!」
善子「Fu Fu Fu Fu」
ダイヤ「「「ぶっっぶっっぶっっぶっっぶっっぶーですわあああああ!!!!!」」」
善子「ひいいいっ!!」
ダイヤ「フウフウフウフウはサビの後半ですわよ!!!もおおおおおぉぉぉぉぉ!!!」」
善子「ごめんなさいいいいいい!!」
♪僕たちはひとつの光
穂乃果♪Ah!ほのかな 予感から 始まり
ダイヤ「ああ!終わらないで!まだ終わらないでええええ!」
善子「まだ応援してたいわよおおお!
♪Ah! 光を 追いかけて 来たんだよ………
ダイヤ(今が………最高……!!)
ライブ後
ー東京ドーム前ー
善子「うぅ……ぐすっ……これで終わりなんて嫌よ……!!」
ダイヤ「わたくしも寂しいですがしかたありませんわ……」
善子「今からヨハネが言うことはひとりごとだから……気にしないでね」
ダイヤ「?」
ダイヤ「善子さん……!もちろんわたくしもですわ!」
善子「そしてヨハネは新しい自分の居場所を見つけた……ありのままの自分を出せる場所を見つけた……」
善子「メイド喫茶のみんなが……にこにーが……希ちゃんが……ミューズが……スクールアイドルがそれを教えてくれた!」
ダイヤ「!」
善子「今度はステージの上からスクールアイドルの世界を見るわ……ヨハネの魅力からは誰も逃れられない、絶対にね!あーはっはっはっはっは!」
ダイヤ「わたくしもミューズを追うことを通して様々なものを手に入れた気がしますわ……」
ダイヤ「照れくさいのでここでは語りませんが……」
善子「なに…?」
ダイヤ「エリーチカが……」
善子「エリーチカが?」
ダイヤ「エリーチカが……!」
善子「エリーチカが……?」
ダイヤ「エリーチカが!!」
ダイヤ「あんまりかしこくなかったですわ……」
善子「たしかに!」
善子「そうね……名残惜しいけどヨハネたちは先に進まないと……」
シュワアアアアアアア
ダイヤ(さようならミューズ……でもあなたたちはこれからもずっと……わたくしの憧れですわ)
善子(にこにーと希ちゃん……ヨハネのこと覚えていてくれるかな……でもヨハネは絶対忘れない!にこにーが宇宙ナンバーワンなら、ヨハネは魔界ナンバーワンになってやるわ!」
ー浦の星女学院校庭ー
善子「はぁ~帰ってきちゃったわねぇ」
ダイヤ「まるで夢を見ていたようでしたわ……」
善子「そのあんたの尋常じゃない荷物が今までのことが現実だったと教えてくれてるけどね……行きの時の倍くらい増えてるし……」
ダイヤ「こ、これは一度に家に持って帰るのは無理ですわね……」ドッサリ
ダイヤ「つまり実際には時間はまったく経過していないということですわね」
善子「浦島太郎みたいになってたらどうしようってちょっと思ったけど、余計な心配だったわね……」ホッ
ダイヤ「善子さんはもしまたミューズが始まった年に戻れるとしたら、戻りたいと思いますか?」
善子「もう戻りたいとは思わない。だってミューズのメンバーと過ごした過去がまた次戻った時には上書きされちゃうでしょ?そんなの嫌」
ダイヤ「?」
善子「ミューズもあんたもよく言ってた……『今が最高』だってね、だからもう時は巻き戻さなくて結構よ」
ダイヤ「ですわね」ニコッ
ダイヤ(それにきっとミューズに続く伝説がまたどこかから始まる……そんな予感がしますわ)
ガララッ
ダイヤ「ただいま帰りました」
ルビィ「あ!お姉ちゃんおかえりなさい」
ダイヤ「ルビィにお土産……です……わ……よ!」
ドッサリ
ルビィ「ショ、ションナニ!?」
ルビィわ「わぁ!花陽ちゃんのグッズがこんなにたくさん!寝そべりぬいぐるみもある~!」
ダイヤ「それにこのポスターを見てみなさい」
ルビィ「サイン入りのポスターだ!このサインってもしかして……」
ダイヤ「もちろん直筆ですわ!」
ルビィ「ピギィ!こんなのもったいなくて貼れないから大切にしまっておくね……」
ルビィ「うわぁ!ほんとに!?」
ペラッ
ルビィ「………」
ルビィ「わあ……!」パアァ
ダイヤ「なんて書いてありましたの?」
ルビィ「いつも応援してくれてありがとうって……!アイドルが好きな気持ちを忘れないでって……!花陽ちゃんからの素敵なメッセージ……!」
ルビィ「だからルビィ……これからも頑張るね!」
ダイヤ「えぇ♪かよちんに頑張っている姿、いつか必ず見せてあげましょうね」ニコッ
ーダイヤとルビィの部屋ー
ガチャガチャガチャガチャ
ダイヤ(やはり飛び道具をもたないわたくしのかりんではザンギエフ相手は怖いですわね……)
ガチャガチャガチャ
ダイヤ(弱スクリューの投げ間合いおかしいですわよ!?くるとわかってても吸い込まれてしまいますわ!)
ダイヤ(あ~!投げキャラ嫌いですわ……)
ガチャガチャガチャガチャ
ルビィ「お姉ちゃんまだ寝ないの?ルビィ、アケコンの音が気になって眠れないよ……」
ガチャガチャガチャガチャ
ルビィ「うん………」
ダイヤ(ああ、相手のHPをミリで残してしまいました……ここからは殺るか殺られるかの読み合いですわね……)
ガチャガチャガチャガチャ
ルビィ「ふぁ………ふぁ!」
ダイヤ(くっ……このザンギエフ猛者ですわね!なかなか隙を見せません……!)
ガチャガチャガチャ
ルビィ「くちゅんっ!!」
ルビィ「ピギィィィィィィィ!!」
ダイヤ「こらルビィ!くしゃみの時は口を塞げとあれほど………」
ザンギエフ「筋力全開~!!!」
ダイヤ「あ……」
KO
ダイヤ「」
ダイヤ「もう寝ましょう………」
ルビィ「おやすみなさいお姉ちゃん」
ダイヤ「お休みなさいルビィ」
ダイヤ「あ、そういえばルビィは明日も朝練ですの?」
ルビィ「うん!ルビィはみんなよりダンスもそんなに上手じゃないから追いつけるように頑張ってるの。でも毎日すっごく楽しい」
ダイヤ「そうですか……」
ダイヤ(毎日楽しい……)
ルビィ「おはよーお姉ちゃん、あれ?なんかいつもより早起きだね」
ダイヤ「おはようルビィ、たまにはわたくしもルビィと同じくらいに起きようかと……」
ルビィ「そうなんだ……」タッタッタッ
ダイヤ「………」
ダイヤ(このリボン………)ヒラッ
………
絵里「このリボン、あなたに会った記念にあげるわ」スッ
ダイヤ「この白いリボン……いつも髪を縛っている……」
絵里「ええ、いつも私が使ってるものよ、幾つか持ってるから気にしないで受け取って」
ダイヤ「ですが……なぜこれをわたくしに?」
絵里「もしあなたがこれから自分の気持ちに素直になって、自分のやりたいことで輝けた時、これをどこかに身につけていて欲しいの」
絵里「そうしたら例え何年経っても、あなただってすぐわかるでしょ?」
…………
ダイヤ「…………」クルクルキュッ
ダイヤ「懐かしいですわ……」
ルビィ「お姉ちゃんの絵里ちゃんみたいなポニーテール、久しぶりに見た……」
ダイヤ「る、ルビィ!?いつの間に戻ってきていましたの!?」
ルビィ「昔はよくルビィが花陽ちゃんの真似をして、お姉ちゃんが絵里ちゃんの真似をして、ミューズの曲を歌ったり踊ったりしたよね」
ダイヤ「そ、そうですわね……」
ダイヤ「………」
ルビィ「お姉ちゃんとまたあんな風に遊びたいってルビィはずっと思ってた………それにルビィはできることならお姉ちゃんと一緒に………」
ルビィ「やっぱりなんでもない!練習いってきます!」タッタッタッ
ガララピシャ
ダイヤ「わたくしだって………」
にこ「やりたいなら素直に言いなさいよぉ」
穂乃果「歌も、ダンスも好き!何よりスクールアイドルがやりたい!」
穂乃果「だから私はもう自分に嘘はつかない、自分の気持ちに正直になろうって決めたんだ!」
絵里「あなた、いろいろと我慢してるじゃない?」
絵里「私も不器用でね?」
絵里「もしあなたがアイドルになったらわたしを超えるぐらいのつもりでいてくれないと!」ウィンク
…………………
……………
ダイヤ「…………」シュルシュル
ダイヤ「わたくしも、もう自分の気持ちに嘘はつきませんわ……!」
ガチャガチャガチャ
善子「はぁ……ソウル回収もせずに欲張ってこんな奥まで探索するんじゃなかった………」
善子「まさかデーモンとミミックに同時に襲われるなんてぇ!」
善子「はあ!?ここで侵入?こっちはエスト瓶の回復もとっくに切れてんのよ!」
善子「終わったわ……これはソウルロスト間違いなしね……」
善子「ってもう朝!?やばいわ、またダークソウル3に熱中し過ぎて徹夜しちゃった………」
善子「ああもしかしたらもう始まっちゃってるかも~!急いで支度して行かないと!」
善子「今日をヨハネ再臨の記念日とするためにね!」
善子「そしてにこにーと希ちゃんとの約束、必ず果たすために!」
曜「ワンツースリーフォー!ワンツースリーフォー!ワンツースリーフォー!」
梨子「しっかり合わせてきましょう!」
ルビィ「はぁ…はぁ…あれ?」
花丸「はあ…はあ…どうしたのルビィちゃん?」
ルビィ「花丸ちゃんあれ……」ユビサシ
花丸「ずら?」
善子「…………」ジ-
千歌「あ、あの子は確か1年生の!」
曜「そんなところで見てないでこっちにおいでよ~」
花丸「仲間にするずら~!」ダキッ
善子「ちょっとずら丸!苦しいから離れてよ~!」
千歌「メンバーになってくれるの?ほんとに!?」
善子「ただこれはあくまでヨハネが下界を治めるための一つの足掛かりよ……」
善子「ヨハネが加入して人気が出る……リトルデーモンを増やすことで下界の支配に近づく……互いの利害の一致による同盟よ」
千歌「やったー!よろしくね善子ちゃん!」
梨子「これでメンバーが6人、またにぎやかになるわね!」
千歌「!」
ダイヤ「みなさん、練習頑張っているようですわね」
曜「せ、生徒会長……」
千歌「まさかまた文句を言いにきたんじゃ……」
ダイヤ「聞こえてますわよ?」
千歌「ひっ!」
ルビィ「お姉ちゃん……」
千歌「あはは……」
ダイヤ「わたくしいろいろと考えて結論をだし、今日ここに来ました……」
善子「あんた……」
ダイヤ「わたくし黒澤ダイヤ……」
千歌「?」
千歌「わあ」パアァ
ルビィ「お姉ちゃん……!」パアァ
ダイヤ「あなた達とともに輝きたいですわ!!」
おわり
2期と劇場版もこれまで通りやろうと思ったのですが、あまりヨハネとダイヤが首を突っ込んでいけそうな内容ではなかったのでところどころダイジェストのような形になりました。
アニメのヨハネ可愛かったけど思ってたキャラとちょっと違った( ;´Д`)
最後まで読んでくださった方ありがとうございました。この場を借りてお礼申し上げますm(._.)m
(乙ですわ!)
きっとこの2人はSDSにも参加してるだろうなww
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