【ラブライブ!】ダイヤ「召喚呪文『ダイヤっほー』」
- 2020.04.25
- SS

ダイヤ「ああ、休日にμ’sのブルーレイ…最高ですわ…」
ダイヤ(お父様とお母様が一週間帰らないからこそできることですけど)
ダイヤ「ルビィも一緒に観られたらもっとよかったのですが…あっ」
カシコイカワイイ?
\エリーチカ/
ダイヤ「エリーチカ…いつ見ても麗しいですわ…」ウットリ
ダイヤ(まだそこまで有名じゃないうちから決めるものでもないのですが…)
ダイヤ「…せっかくですから考えてみましょうか」
ダイヤ(ブルーレイは一時停止しましょう)ポチッ
ダイヤ(エリーチカに似せましょうか…いや、私などがおこがましいですわ)
ダイヤ「黒澤…くろさわ…いや、これだとルビィと被りますわね。やはり名前からとるべきでしょうか」
ダイヤ(自己紹介というよりは、あいさつのようなものがいいでしょうか…ダイヤ…だいや…)
ダイヤ「…ダイヤっほー」
千歌「ダイヤっほー!!」
ダイヤ「!!?」ビクッ!!
千歌「はい、千歌ですよ!こんにちはダイヤさん!」
ダイヤ「あ、こんにちは…ではなく!どうしてうちに!?」
千歌「ダイヤさんに呼ばれたので!」
ダイヤ「呼んでいませんわよ!ていうかどこから入ってきたのです!」
ダイヤ「そこは無視ですか…ええ、そうですけど」
千歌「やっぱり!ブルーレイだと映像綺麗ですね!いいなー!」
ダイヤ「え、えーっと…」
ダイヤ(とりあえず状況が意味不明すぎるのですが…)
ダイヤ「…一緒にご覧になりますか?」
千歌「いいんですか!?わーい!」
ダイヤ「いったい何だったのですか…」
ダイヤ(まあ、一緒に観るのは楽しかったのですけれど…)
ダイヤ「動揺し過ぎて少々疲れましたわね…」
ダイヤ「もう夕方ですか。少し早いですが、お風呂に入ってしまいましょうか」
ダイヤ「ふう…気持ちいいですわ…」
ダイヤ「少し早めのお風呂も、たまにはいいものですね」
ダイヤ(…それにしても、さっきの千歌さんは何だったのでしょう)
ダイヤ(確か、私に呼ばれたとか言っていたような…でも、今日は約束もしていませんし)
ダイヤ「無意識のうちに呼んでいたのでしょうか…いやさすがにそれは…」
ダイヤ(確かあのときは一人で観てて、エリーチカが挨拶をしてて…)
ダイヤ「自分の挨拶を考え始めて…ダイヤっほーと言って」
曜「ダイヤっほー!」ガラガラガラ!!
ダイヤ「きゃあああああああああああああ!!!??」ザブン!
ダイヤ「ヨーソローじゃありませんわ!何でいきなりうちのお風呂に!!」
曜「呼ばれたから来たんですよ!」
ダイヤ「だから呼んでいませんわよ!とりあえず早く出て行ってください!」
曜「あ、そうだ。せっかくだからお背中流しますよ!」グイッ
ダイヤ「なぜ貴女も人の話を聞かないのですか!ちょ、引っ張らないでください!」
曜「まあまあ、いいからいいから♪」
……
ダイヤ「あ、気持ちいい…曜さんお上手なのですね」
曜「えへへー、そうでしょうともっ」
ダイヤ「千歌さんといい…何が起こってるのです」
ダイヤ「…考えてもわかるはずありませんわね」
ダイヤ「…夕食を作りますか」
コトコト
ダイヤ「んー…少しだけお醤油を足しましょうか」
ダイヤ(一人しかいないのにきちんとしたものを作るのは少々面倒ですが…)
ダイヤ(黒澤家の長女として、手を抜くわけにはいきません)
ダイヤ「…よし、いい感じですわ。あとはもう少し煮込みましょう」
ダイヤ(…やっぱりさっきのは何だったのか気になりますわ)
ダイヤ(千歌さんだけならまだ私が約束を忘れてたという可能性もありましたが…曜さんもとなると…)
ダイヤ(…そういえば二人とも、私があの言葉を言うと同時にやってきたような)
ダイヤ(いやまさかそんな…ですが…)
ダイヤ「ダイヤっほーが原因なのでしょうか…あっ」
花丸「ダイヤっほー!」ガラッ!
ダイヤ「だから貴女たちはどこから入ってきているのですか!」
ダイヤ「些細じゃありませんわよ!戸締りはしっかりしてるはずですのに!」
花丸「ダイヤさんに呼ばれたから、まるが来た。ただそれだけとことです。そんなに不思議に思うことないずら」
ダイヤ(だ、だめですわ…話がまるで通じません…)
ダイヤ「…もう何でもよいですわ。それで、花丸さんは何をして帰るのです?」
花丸「いえ、何もしませんよ?」
ダイヤ「へ?」
ダイヤ「あなた本気で何しに来たのですか…」
ダイヤ(…何か拍子抜けですわね)
花丸「それじゃあダイヤさん、マルはこれで」
ギュルルルル
花丸「…」
ダイヤ「…」
花丸「…」
ダイヤ「…ご飯、食べていかれますか?」
花丸「…お、お願いします//」
……
花丸「おいしいずらー!」パクパク
ダイヤ「もう、そんなに急いで食べなくてもご飯は逃げませんわよ」
ダイヤ「結局ご飯食べたら嬉しそうに帰っていきましたわ…」
ダイヤ「まあ、一人で食べるのも味気ないので有難かったのですが…」
ダイヤ(さっきので確信しましたが、どうやら私のダイヤっほーに反応してAqoursの誰かしらが現れるようですね)
ダイヤ(全く意味がわかりませんが、とにかくそういうことらしいです)
ダイヤ(ならば、対策をしてみましょうではありませんか!)
ダイヤ(窓は締め切りましたし、入口の襖にはつっかえ棒を入れておきました。これでこの部屋は密室…)
ダイヤ(しかも今はもう深夜。さすがにこの時間に突然現れるなどできるはずがありませんわ!)
ダイヤ「ふふふ、完璧…完璧ですわ」
ダイヤ(私が驚くのを見て楽しんでいたのかもしれませんが、これで一矢報いますわ!)
ダイヤ「さあいきますわよ…ダイヤっほー!」
善子「ダイヤっほー!」バサッ!
ダイヤ「どうして布団の中から出てくるのですか!」
善子「隠れてたわけじゃないわ。ダイヤの召喚に応じてこのヨハネが参上しただけよ」
ダイヤ「あくまでそれを貫き通すおつもりですか…」
ダイヤ(…というか)
ダイヤ「善子さん、何故寝間着姿なのです?」
善子「いや、もう終バスなんてとっくに終わってるし」
ダイヤ「え、泊まっていくおつもりですか?」
善子「うん。…だめ?」
善子「やった、ありがとうダイヤ!さすがリトルデーモンね!ヨハネに優しい!」
ダイヤ「誰がリトルデーモンですか誰が。…とにかく、客間に案内しますわね」
善子「え、ここで一緒に寝ればいいじゃない」
ダイヤ「えっ」
……
ダイヤ「な、なんで布団まで一緒にする必要があるのですか!」
善子「まあまあいいじゃない細かいことは」
ダイヤ「ああもう、窮屈ですわね…」
善子「…ダイヤいい匂いする」スンスン
ダイヤ「へ、変態ですか貴女は!」
ダイヤ「早起きできないタイプだと勝手に思っていましたが、意外とそうでもないのかもしれませんわね」
ダイヤ(書き置きと手土産置いて帰るのが、らしいというかなんというか…)
ダイヤ「…さて、私も学校に行く準備をしなくては」
ダイヤ(どういう原理かはわかりませんが、恐らく皆さんは私を驚かせようとしているのでしょう)
ダイヤ「昨日は遅れをとりましたが、今日はそうはいきませんわよ…」
ダイヤ(ここなら、隠れられる場所もありませんし、周囲全体を見渡せますわ)
ダイヤ(少なくとも、今までのような不意打ちは不可能なはず…)
ダイヤ「今度こそ完璧なはずですわ。いきますわよ…ダイヤっほー!」
果南「ダイヤっほー!」ザッパ-ン!
ダイヤ「!!!??」ビクッ!!
ダイヤ「なんで池の中から出てくるのですか!無茶苦茶にもほどがあるでしょう!」
果南「えー、ダイヤが呼んだから来たのにー」
ダイヤ「そんなところから出てくるなんて誰が予想できますか!」
果南「自分で呼んどきながらそんなこと言われても…」
ダイヤ「え、なんで私がおかしいみたいになっているのですか」
ダイヤ「お待ちなさい」ガシッ
果南「ん?なに?」
ダイヤ「私の家に進入程度ならば許していましたが、さすがに学校の池に潜り込んでいたとなれば看過できませんわ…生徒会室に行きますわよ」グイッ
果南「えっちょっ、ほんとに?」
ダイヤ「当然です!学校を代表するスクールアイドルが校則違反なんてもってのほかですわ!今から反省文ですわよ」
果南「えー勘弁してよ…なんで私への対応は厳しいのさ…」ズルズル
ダイヤ「何とか反省文を書かせきりましたわ」
ダイヤ「まったく、よりによって池の中から出てくるなんて…油断も隙もありませんわ」
ダイヤ「しかし、ここならば今度こそ…」
ダイヤ(校庭のど真ん中なら、さすがに隠れようがありませんわ!)
ダイヤ(水もないので果南さんが出てくる心配もありません…いけますわ!)
ダイヤ「ふう…ダイヤっほー!」
バラバラバラバラバラ!!!!!!
鞠莉「ダイヤっFooooooooooooooo!!!!」
ダイヤ「ヘリコプターは反則でしょう!!」
ダイヤ「ま、鞠莉さん!何てもの使って学校に来ているのですか!」
鞠莉「ダイヤに呼ばれたからすっ飛ばして来たのよ!それにヘリなら、ダイヤのこと捕まえられるわ!」バラバラバラ!!!
ダイヤ「え!?何ですって!?全く聞こえないのですけど!!」
鞠莉「さあダイヤ、行くわよ!一緒に空の旅を楽しみましょう!」バラバラバラ!!!
ダイヤ「え、ちょ、何で引っ張るのですか!?私はどこに連れていかれるのです!?」
鞠莉「Here we go !」バラバラバラ!!!
ダイヤ「結局あの後、わけもわからないまま連れまわされましたわ…」
ダイヤ(操縦が激しすぎて、本気で死を覚悟しましたわ…)
ダイヤ(正直先ほどので疲れ切ってしまったのですが…もうここまで来たらヤケですわ。呼んで差し上げますわよ!)
ダイヤ「どこからでもいらっしゃい…ダイヤっほー!」
シーン
ダイヤ「…あら?」
ダイヤ(誰も来ませんわね…)
ダイヤ「…ダイヤっほー?」
シーン
ダイヤ「やっぱり来ませんわね」
ダイヤ(どうしたのでしょうか)
ダイヤ「…待っているのも何ですし、帰りましょうか」
ダイヤ「さて、とりあえず宿題は終わりましたわね」
ピンポーン
ダイヤ「あら?どなたでしょう、こんな時間に」
ダイヤ(…一応ですが、ルビィが向かう前に私が行きましょう)
ダイヤ「お待たせ致しました。どちら様で」ガラッ
梨子「…っだ、…ゲホッ…だいやっほー…」ゼエゼエ
ダイヤ「あれから走ってきたのですか!?」
ダイヤ「いえ、むしろこちらこそ申し訳ない気分にりましたわ…まさかそんなに走ってくるとは…」
梨子「じ、自転車パンクしちゃって」
ダイヤ「…なんでしょう、現実的なこと仰られると安心しますわね」
ダイヤ(いや、私が呼んだの聞こえてる時点でおかしいとは思うのですけれど)
梨子「皆みたいに派手に登場したかったんですけど…私には難しかったです」
ダイヤ「いえ、貴女もある意味インパクト抜群でしたわよ…それで、梨子さんも何かするのですか?」
ダイヤ「?なんですの、これ」
梨子「サンドイッチです。家で作ってきました」
ダイヤ「それはありがたいですが…何故私に?」
梨子「鞠莉さんにヘリコプターで拉致られたって聞いたので…疲れてるんじゃないかと」
ダイヤ「…私はいい後輩を持ちました」ナデナデ
梨子「えっ?な、なんで撫でられてるんですか私」
ダイヤ「ふふっ」
梨子「??」
ダイヤ(今日こそは負けませんわ…と思っていたのですが)
ルビィ「お、お姉ちゃん、大丈夫?」
ダイヤ(風邪を引いてしまいましたわ…)
ダイヤ「え、ええ…心配ありませんわ…げほっ」
ダイヤ「だ、だめです。それは許しませんわ。ルビィはちゃんと学校にお行きなさい」
ルビィ「で、でも…」
ダイヤ「でもじゃありません。私は大丈夫ですから、ルビィはもう出なさい。遅刻してしまいますわよ」
ルビィ「…わかった。行ってきます、お姉ちゃん」
ダイヤ「はい、いってらっしゃい」
ダイヤ(よりによって、お父様もお母様もいらっしゃらないときにだなんて)
ダイヤ(いけませんわね、少しぼーっとしてきましたわ…)
ダイヤ「…少し眠りましょうか」
ダイヤ(目が覚めたら少しは良くなっているといいのですが…)
ダイヤ「んんっ…」
ダイヤ(あら、私は何故家に…って、風邪を引いたんでしたわ)
ダイヤ(今は何時でしょう…って、もう16時ですか)
ダイヤ「さすがに寝過ぎましたわ…とりあえず、熱を測らないと」
ダイヤ(お腹は空きましたが…さすがに作る元気がありません…)
ダイヤ「このまま、また寝てしまいましょう」ボフッ
ダイヤ(寝ていればきっと空腹も紛れるでしょう)
ダイヤ(寝れませんわ…)
ダイヤ(さきほど寝過ぎたからでしょうか、全く眠くありません)
ダイヤ「でも身体はまだ重いですし…」
ダイヤ「お腹、空きましたね…」
ダイヤ「それに…」
ダイヤ(昨日といい一昨日といい、皆さんと一緒に過ごしていたからでしょうか…)
ダイヤ(少し…少しですが…寂しい、ですね)
ダイヤ(誰か…ここに…)
ダイヤ「…ダイヤっほー」
ダイヤ(…当たり前ですわよね。そろそろ練習が始まる時間ですもの)
ダイヤ(私としたことが…自分が少し寂しいからって、こんな…)
スッ
ルビィ「ダイヤっほー、お姉ちゃん」
ルビィ「えへへ。お姉ちゃんに呼ばれたから」
ダイヤ「…そう、ですか」
ルビィ「?お姉ちゃん?」
ダイヤ「私は、駄目な姉ですね…朝はルビィにあんなことを言っておきながら、こんな…」
ルビィ「…」
ダイヤ(風邪のときは気が滅入ると言いますが、自分がここまで弱いとは思いませんでした…)
ダイヤ「ですが、ルビィ。やはり私の為に練習を休ませるわけにはいきません。気持ちだけで十分ですから、今からでも戻ってください」
ダイヤ「?あれ、とは?」
ルビィ「お姉ちゃんの挨拶だよ」
ダイヤ「?急にどうしたのです?」
ルビィ「お願い。お姉ちゃんはやく」
ダイヤ「よ、よくわかりませんが…ダイヤっほー?」
7人「ダイヤっほー!!!」
ダイヤ「!?」
果南「ダイヤ生きてるー?いろいろ持ってきたよー」
鞠莉「シャイ煮のスペシャルバージョンの材料持ってきたわよ☆台所借りていいかしらー」
曜「いや、美味しいけどあれ身体壊しそうじゃない?」
善子「ふふ、このヨハネが来たからには風邪なんてイチコロよ!」
花丸「運悪いくせに何言ってるずら」
梨子「ふふっ、今度は驚かせるの成功ですか?」
ルビィ「ふふっ、お姉ちゃんが呼んだからだよっ。ルビィも、皆も、お姉ちゃんが大好きだから、呼ばれたらすぐに飛んでくるんだよ」
ダイヤ「ルビィ…」
ダイヤ(…まったく、わざわざ練習休んでまで…仕方のない人たちですね)
ダイヤ(ですが…)
千歌「これ食べたらダイヤさんすぐ元気出る気がする!はいダイヤさんあーん」
鞠莉「じゃあしょうがないなー、曜も一緒に作りましょ?」
曜「まあ変なもの入れなければ大丈夫か…よっし作ろう!」
善子「今から解呪の儀式を始めるわ!やるわよ、ずらまる!果南ちゃん!」
花丸「絶対風邪悪化するずら」ジトー
果南「むしろ善子が風邪引き受けることになりそうじゃない?」
ダイヤ「…あーもう!皆さん騒がしいですわよ!もう少しお静かになさってください!」
ダイヤ(こんな仲間たちだからこそ、輝きを目指して頑張れるのでしょう)
ダイヤっほー(小声)
-
前の記事
【ラブライブ!】じゃあ果南の弱点って何なんだよ 2020.04.25
-
次の記事
【ラブライブ!】ライブで1番鳥肌が立った瞬間を書いてけ 2020.04.25