【ラブライブ!】真姫「私の先輩は後輩にモテるらしい」
- 2020.04.27
- SS

ことり「相手はどんな子?」
海未「い…いえ…あの…」
穂乃果「ほら、恥ずかしがらずに教えてよー」
ことり「海未ちゃん、おねがぁい…」
海未「うっ…」
穂乃果「相変わらず、後輩に人気がありますなあ」
ことり「海未ちゃんは昔から年下に人気があるもんね」
ことり「それで、どんな一年生だったの?」
海未「あの…その…」
真姫「…」
海未「真姫も見てないで助けてください!」
穂乃果「もしかしたら、真姫ちゃんなら知ってるかも!」
ことり「海未ちゃんにお手紙渡した子知らない?」
真姫「ばっかみたい。私帰るわ」
海未「ああ…真姫…行かないで…」
真姫「モテる先輩は大変ね」プイ
真姫(海未が誰からラブレター貰おうが関係ないじゃない)
真姫(でも…海未はどんな返事するのかしら)
真姫(海未って押しに弱いタイプだし、無理矢理迫られたら…)
真姫(って何考えてるのよ…)
真姫(にこちゃんならアイドルが恋愛なんてって怒るでしょうけど、私は海未が誰とお付き合いしようが…)
真姫「!?」
真姫「な…何よ…びっくりさせないでよね。穂乃果とことりはどうしたの?」
海未「あの調子だと根掘り葉掘り聞かれそうなので逃げ出してきました」
真姫「ああ…そういう事…」
真姫「それで?お手紙貰った子にはなんて返事するのかしら?」
海未「ま…真姫まで…」
海未「あの…昔、それで大変な事に…」
真姫「すでに、実行済みだったのね…まあ海未らしくていいんじゃないの?」
海未「私らしいですか…?」
真姫「ええ、海未は誰にでも優しくてかっこいい憧れの先輩だって教室で聞いたことあるし」
海未「そんな噂が…」
真姫「エリーは、なんか絵里お姉様とか呼ばれてるみたいで別の人気があるみたいだけど」
海未「な…なるほど…」
海未「なぜでしょうか…?迷惑という訳では無いのですが、正直困ってしまう事が多くて…」
真姫「いや、恋愛方面じゃなくて、年下人気があれば海未に憧れた新入生が入ってくるかもしれないでしょ?」
真姫「そうなれば廃校なんて問題はとっくにオサラバじゃない」
海未「そういうことでしたか…上手くいけばいいのですが複雑な気分です…」
真姫「来年、沢山新入生が入ってきたら大変ね」
真姫「毎日海未の下駄箱がお手紙でいっぱいになってたりして」クスッ
海未「か…勘弁してほしいです…」
真姫「だから、期待してるわよ。海未先輩」クスッ
海未「先が思いやられます…」
真姫「って話がそれたわ。海未はなんて返事をするの?」
真姫「もしかして、OKしちゃったりするのかしら?」
海未「いえ…お付き合いするなど私には早すぎますし…それに…」
真姫「それに?」
海未「い…いえ…なんでもありません」
海未「本当になんでもありませんので…」
真姫「分かったわ、海未には心に決めた人がいるんでしょ」
海未「な…ななな…///」
真姫「海未って本当に分かりやすいわね…で、相手は誰なのかしら?」
海未「そんな相手いませんよ!」
海未「ち…違いますっ!」
真姫「違うって事は他に好きな人がいるんじゃないのよ」
海未「あっ…」
真姫「海未って本当にちょろいわね」
海未「真姫も割と単純ですが…」ボソッ
真姫「何か言った?」
海未「い…いえ…なんでも…」
真姫「海未も実は絵里お姉様って慕ってるんじゃないのかしら」
海未「…」プイ
真姫「あら、強情なんだから。希もああ見えて結構頼りになるし…」
真姫「にこちゃんは子どもみたいな感じだから海未の好みではないと思うけど」
海未「…」
真姫「黙っていても、海未の顔で直ぐに分かるわよ」
真姫「それともことり?この二人なら実は付き合ってるなんて言われても驚かないけど」
海未「なぜ、私はあのふたりとお付き合いしてることになっているのでしょうか…」
真姫「いつも三人でいるし…幼馴染とはいえ仲良すぎる感じがするもの」
海未「いえ…この際ですから言っておきますが、あの二人とはただの幼馴染なだけです」
真姫「ま、そういう事にしてあげるわ」
真姫「弓道部関係は良く分からないし…お手上げね」
海未「ふぅ…」
真姫「海未が恋に悩んでいるなら相談に乗ってあげるわよ」
海未「相談ですか…?真姫は恋愛の経験があるのでしょうか?」
真姫「今も昔もないけど」
海未「そうですか…」
真姫「何で嬉しそうなのよ…」
海未「い…いえ…なんでもありません…」
真姫「手紙貰っただけであの有様だったし、海未が恋してるなんて言ったら大変どころの騒ぎじゃないでしょ」
海未「はい…」
真姫「私達二人でいる時間多いし、曲作りの合間にでも聞いてあげるわ」
海未「あ…ありがとうございます…」
真姫「穂乃果達に見つからないように早く帰りなさいよ」
海未「はい、お疲れさまでした」
真姫「お疲れ様、また明日」
真姫(私の身近な人じゃないって事は確かよね…変な人に引っかかって無ければいいけど)
真姫(海未は穂乃果みたいな、だらしない男の人をお世話する事好きそうだし…)
真姫(でも…恥ずかしがり屋の海未がお付き合いなんてできるわけ無いし…そんな事…)
真姫(って何考えてんのよ…だから私は海未が誰と付き合おうと関係ないし…)
真姫(そもそも、海未にラブレター渡した子って誰よ…見当もつかないし)
真姫(こういう時、私の交友関係の少なさが恨めしいわ)
真姫(というか海未の事考えてばかりじゃない…さっさと寝ないと…)
真姫(…結局一睡もできなかったわ)
真姫(眠いし、保健室にでも行こうかしら)
真姫(海未の事考えて眠れなかったなんてバカみたい…)
海未「おはようございます、真姫」
真姫「う…海未!?というかその顔…目の下ひどいわよ」
海未「少し、寝不足でして…真姫も目の下にクマができてますが…」
真姫「私もちょっと寝不足気味…」
海未「そうですね…授業どころじゃありませんし…」
真姫「失礼します…先生いないみたいね。勝手にベッド借りちゃいましょう」
海未「はい…」
真姫「それにしても、海未が授業さぼるなんて珍しいじゃない」
海未「何とか耐えようとしたのですが、ことりに保健室行きなさいと言われてしまって」
真姫「そういう時のことりって頑固だものね。さっさと寝ましょう?」
海未「はい…」
真姫「…」
真姫「ちょっと覗いてみましょうか…」
真姫「結構可愛らしい顔して寝てるじゃない」
真姫「海未のこういう顔は、海未にお手紙渡した子も知らない私しか知らない顔…なんて」フフッ
真姫「わ…私なんでニヤニヤしてるのよ…人の寝顔見て喜ぶなんて変態みたいじゃない!」
真姫「それに、海未の寝顔なんてμ’sのみんなも見てるし…」
真姫「私も早く寝ましょうか…おやすみ、海未」
海未「おはようございます、起こしてしまいましたか?」
真姫「そういうわけじゃないけど…何してるのよ」
海未「なんとなく、真姫の寝顔を見ていまして」
真姫「なっ…///趣味悪いことしないでよ!!」
真姫(人の事言えないけど…)
真姫「そういう事ね…」
海未「それに、真姫の寝顔は見てて飽きないというか…」
真姫「なっ…」
海未「あっ、い…いえ…変な事を言ってしまって…その…」
真姫「意味分かんない事言わないでよ!」
海未「すみません…」
海未「1年生は体育ですが大丈夫ですか?」
真姫「もうそんな時間なのね…というか何で知ってるのよ」
海未「先ほど、凛と花陽が様子を見に来たので、その時に聞きました」
真姫「そういう事…寝起きで体育なんて面倒だし、もう少しここにいようかしら」
海未「分かりました」
真姫「こういう時は早く授業に戻りなさいなんて言いそうじゃない」
海未「今日は保健の先生が午前中いないみたいなので」
真姫「それと何の関係があるのよ…」
海未「体調が悪い時、目が覚めて一人だと寂しいかと思ったのですが…」
真姫「そんな子供じゃあるまいし…」
真姫(それに…海未が私の事…そこまで心配してくれたなんて…)フフッ
真姫(つい遮っちゃったけど、私の大切な…何なのかしら…?)
真姫(海未にとって、私はどんな存在なの?)
真姫(昨日、ラブレター貰った子と同じでただの後輩?)
真姫(そんなの…)
真姫「な…なんでもないのよ…////」
海未「そうですか?」
真姫「海未はどうするつもりなのよ、このままここにいたって意味ないじゃない」
真姫「それとも恋の相談かしら?せっかく二人でいるんだもの、聞いてあげるわよ」
真姫(って何言ってるのよ…こんな事…)
海未「真姫は…私の好きな人…知りたいですか…?」
真姫「恥ずかしがりやな海未の事だもの、どうせ告白もできずに終わるのが目に見えてるし」
海未「…っ」
海未「なら、真姫はどうしたらいいと思いますか?」
真姫「知らないわよ…色々段階をいきなり飛ばしてキスでもしたら?」
海未「そんな事できるわけないじゃないですか!」
真姫「今まで、沢山もらってきたんでしょ?」
海未「…真姫はそういう経験あるのですか?」
真姫「ラブレターは貰ったことないけど、ファンレターなら貰ったことあるわよ」
真姫「文字で想いを伝えてもらうっていうのも嬉しいものよね」
海未「そうですか…」
海未「はい…ありがとうございました」
真姫「ま、海未の恋が実ることを祈っているわ」
海未「…」
真姫「じゃあ、放課後会いましょう?今日は曲の打ち合わせだったわね」
海未「はい。それでは放課後に」
真姫(これで海未の恋が上手く…いけば)
真姫(なんで…こんなに…胸が痛いの…)
真姫(海未が、誰とどうなろうが私には関係ないのに…)
海未「真姫、お疲れ様です」
真姫「ええ、お疲れ様。そういえば詩の方は出来てるのかしら?」
真姫「前回は悩んでるって感じだったけど」
海未「あの…その曲とは違う曲がありまして」
真姫「そうなの?」
海未「少し前から完成していましたが…今日決めました。これを真姫に渡す日を」
海未「今日、ようやく渡す決心ができました。真姫」
真姫「そ…そう?それなら私も頑張って曲をつけないといけないわね」
海未「…」
真姫「ちょ…手を離してくれないと読めないじゃない」
海未「すみません…先ほどは渡す決心がついたと言いましたが…やはり…」
真姫「まあ、急いで曲を作る必要も無いからいいけど…」
海未「い…いや…今読んでください」
海未「今の私の想いが詰まっています…」
真姫「そう?はっきりしないわね…まあ、読ませてもらうわ」
海未「はい」
真姫「そう…これはラブソングね…素敵…」
真姫「これは、海未が好きな人を想って書いたのね…分かるわ」
真姫「これだけ、想われているのなら相手も幸せでしょうね…」
真姫(だからこそ…私の胸がどんどん痛くなって…辛い…)
真姫(ああ…そういう事…私、本当に馬鹿ね…)
真姫「いいと思うわ…だから、海未も自信もっていいんじゃないかしら」
真姫「この想い、相手に伝えなさいよ…そうすればきっと、叶うから…」
真姫「だから…私の前から今すぐ…居なくなって…よ…」
海未「それはできません」
海未「この歌を届けたい相手は…あなた…です…真姫」
真姫「えっ…」
海未「ですから…この詩はあなたの事を想って書いた手紙です…」
海未「だから、真姫の前からいなくなるわけにはいきません」
真姫「な…何言ってるのよ…」
海未「私の想いは…伝えました…真姫…」
真姫「そうね…返事をしないといけないわね…」
真姫(私の返事なんか、一つに決まっているじゃない…バカ…)
おわり
うみまきはやっぱりいい
>真姫(つい遮っちゃったけど、私の大切な…何なのかしら…?)
ここがどこのことかわからなかったが
1レス分飛ばしてました…
真姫「海未は早く戻りなさいよ、ことりが心配してるでしょ」
海未「いえ、それよりも真姫の事が心配なので」
真姫「私は大丈夫だから、さっさと戻りなさいよ」
海未「あの…私が真姫の事を心配するのは…いけない事…ですか…」
真姫「ななっ…///」
海未「真姫は私の大切な…」
真姫「わ…分かったわよ!勝手にすればいいじゃない!」
うみまきいい…
とても甘美でした
良かった(よかった)
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