【ラブライブ!】ことり「海未ちゃんと二人きりのクリスマス……」 海未「いらっしゃいませ、ことり」
- 2020.04.27
- SS

海未「はい、どうぞ上がってください」
ことうみ『……』スタスタ
ことり「あはは……何だか緊張しちゃうかも……」
海未「そんなに緊張する事はありませんよ。いつも通りで大丈夫です」
ことり「いつも通りか……そうだよね、いつも通りいつも通り……よしっ!」グッ
海未「何ですかそれ?」
ことり「気合い入れてるの!」
海未「気合いを入れる必要は全くないと思いますけど……」
海未「おかないと?」
ことり「」チラッ
ことり「海未ちゃんの顔見ちゃっただけで、ことり……や、やんっ///」カアァ
海未「……」
ことり「う、海未ちゃん?」
海未「……あ、いえすみません。大丈夫です」
ことり「ホントに?ボーッとしてたよ?あっ、もしかして風邪とか引いてるんじゃ!」ピトッ
海未「だ、大丈夫です!本当に大丈夫ですから……」バッ
ことり「……無理しないでね?辛いなら休んだ方がいいよ?」
ことり「信じていいの?」
海未「勿論です。と言うより、信じていただけないと困ってしまいます」
ことり「じゃあ海未ちゃんを信じます♡」
海未「ありがとうございます」フフッ
海未「しかし……」チラッ
ことり「ふぅ……海未ちゃんに何かあったかと思ってびっくりしちゃったぁ……」スタスタ
海未(さっきのことりは何ですか、私の顔を見ただけで一体どうなるというのですか……反則です……)
海未「はぁ……気合を入れておく必要があるのは、私の方かもしれませんね」
――――――
ことり「あ、う、うん!でも、海未ちゃんはどうするの?」
海未「私はオレンジジュースにでもしておきます。出来ればことりに合わせたかったのすが……すみません」
ことり「あ、謝らないで海未ちゃん!ことりは全然気にしないから!」
海未「わかりました。では……」トクトク
ことり「ありがと、海未ちゃん」
海未「いえ、これぐらいは当然ですよ。ことりの恋人として」
ことり「こ、恋人かぁ……えへへ、嬉しいな///」
ことり「うんっ!」
海未「それでは……乾杯です」
ことり「乾杯っ♪」
チンッ
ことり「……」モグモグ
海未「料理の方はどうでしょう?お口に合いますか?」
ことり「え、お料理?うん、とっても美味しいよ!」
海未「そうですか、それはとても安心しました」ニコッ
ことり「?」
ことり「えぇ!?こ、これ海未ちゃんが作ったの!?」
海未「はい、本当はお母様が全て用意してくれると言っていたのですが……折角のクリスマスです」
海未「プレゼント、という訳ではありませんが。私からことりへの贈り物です。あ、勘違いしないで下さいね?プレゼントは別にちゃんと用意してますから!」
ことり「ふふっ、わかってるよ~。後、それならね~」ゴソゴソ
海未「何かあるのですか?」
ことり「正直、海未ちゃんのとっても美味しい料理の後に出すのはちょっぴり怖いんだけど……えいっ!」バッ
ことり「て、手作りです……///」
海未「食べても構いませんか?」スッ
ことり「ダメっ!」
海未「そ、それは失礼しました……」
ことり「ひゃあぁ!?あ、あのね海未ちゃん!今のは違くて!」
海未「いえ、勝手に食べようとした私が悪いのです。分かっています……」ズ-ン
ことり「違うの~!そうじゃないの!あの、あのあの~……ふえぇ~ん、頭がこんがらがってきちゃったよぉ~!」
――――――
ことり「う、うん……そういうことなの///」
海未「で、では……お願いしても?」
ことり「自分で言い出したことだけど……やっぱり恥ずかしい、かも///」
海未「恥ずかしいなら無理しない方が――」
ことり「やだっ!ことりだって海未ちゃんに何かしてあげたいの!」
海未「し、しかし……」
ことり「口開けて!」
海未「は、はいっ!」
海未「あ~――」
ことり「やっぱりダメぇ!」パクッ
海未「って、ことりぃ!?」
ことり「ふえぇ~……失敗しちゃったぁ。あ、でも美味しいよぉ……」モグモグ
海未「一人で何をやっているのですか……」
ことり「こ、今度こそ!」
海未「今度はちゃんとお願いしますね?」
ことり「大丈夫だよ!多分……」
海未「心配しかないんですけど……」
ことり「はい、あ、あ~ん……」ス-
海未「あ~……ん」パクッ
海未「……」モグモグ
ことり「お、美味しいかな?」
ゴクンッ
海未「ええ、元々ことりの作るお菓子は美味しいですけど、今日のケーキは今まで食べた中で一番美味しいですよ」
ことり「えへへ……だって、海未ちゃんの為にことりの愛情いっぱい込めたんだもん!当たり前だよ♡……はっ!」
海未「あ、愛情ですか……ありがとうございます……///」カアァ
海未「ですが、あながち間違いでもないと思いますよ?料理に一番必要なものは気持ちですから、愛情で料理が更に美味しくなる事も――」
ことり「それ以上説明されると恥ずかしすぎて死んじゃうからぁ!///」カアァ
海未「あっ、す、すみませんつい……」
ことり「もうやだ……海未ちゃんのばかぁ///」グスッ
海未(赤面からの涙目……私を殺す気なのですか、ことり)
ことり「残りは海未ちゃんにはあげない!」モグモグ
海未「ああっ!?ことり、待ってください!私にももう少し……」
ことり「知りませんっ!///」
――――――
海未「はい、お粗末さまです」
ことり「ねぇ、海未ちゃん。と、隣座ってもいい?///」
海未「わざわざ確認なんて取らなくてもいいですよ、どうぞ」クスッ
ことり「し、失礼しまぁす……」チョコン
海未「ふふっ。はい、いらっしゃいませ」
ことり「あの、腕……」
海未「腕?」
ことり「う、腕……組んでも、いい……かな?///」
ことり「き、今日はいつもより、頑張るって決めてたから///」ギュッ
海未「ひうっ!」ビクッ
ことり「どうしたの海未ちゃん!?」
海未「な、何でもありません。お気になさらず……」
ことり「う、うん……」ギュッ
海未(誰か助けて下さい誰か助けて下さい……流石の私もそろそろ危なくなってきました。まさか、腕組みをされるとは……とにかく、精神集中です!)
ことり「……///」ギュ-
海未「……」グッ
海未「へ?あ、そ、そうですね。本来ならもっとゆったり過ごす予定だったのですが……やはり、どうしても意識してしまうのでしょうね」
ことり「ことりなんて、照れすぎて疲れちゃった」クスッ
海未「ことりもですか?実は私もなんです」
ことり「えー?でも海未ちゃん全然そんな素振り見せなかったよ?」
海未「見せないようにしていただけですよ。本当は、今だって心臓がバクバクしています」
ことり「そっか……海未ちゃんもそうだったんだ」
海未「安心しましたか?」
ことり「うんっ♪」
ことり「そ、それはやだっ!」
海未「……何故でしょうか」
ことり「ただのことりのワガママ、です///」
海未(ああ……限界が見えてきました……)
海未「わ、ワガママなら仕方がありませんね。それでは、このままプレゼント交換でもしましょうか?」
ことり「ぷ、プレゼント交換……///」
海未「そこで照れる必要あります?」
ことり「こ、ことりにはあるの!」
ことり「海未ちゃん!先に海未ちゃんから貰いたいな……」
海未「はい、分かりました。と言いましても、そんなに大したものではありませんよ?」
ことり「お料理と一緒!プレゼントも気持ちが大事なんだよ!」
海未「確かに、ことりの言う通りですね」フフッ
海未「では……私の気持ちがこもったプレゼントです、是非受け取ってください」
ことり「えへへ……ありがとうございますっ♡」
海未「中身は家に帰るまでのお楽しみにしておいて下さいね」
ことり「はぁい♪じゃあ……つ、次はことりだね!」
ことり「ビックリしないでね?」
海未「思わず驚いてしまう程の物なのですか?」
ことり「う、うーん……多分……」
海未「それは尚更楽しみですね」
ことり「ことりから海未ちゃんへのプレゼントは……///」
海未「はい、プレゼントは何でしょう」フフッ
ことり「えっと、えっと……これですっ!」
海未「……」
ことり「……」
ことり「あ、あるもん……」
海未「すみません、私の眼には見えないようでして……何処にあるのか教えていただけませんか?」
ことり「ここ……」
海未「ここ?いえ、ですから――」
ことり「ちゃんとあるもん!」ギュッ!!
海未「きゃっ!?」
ことり「……///」ギュッ
海未「ここにある……いきなりのことりの抱擁……ま、まさか?」チラッ
ことり「ことりから海未ちゃんへのプレゼントは……こ、ことり……です//////」プシュ-
ことり「わ、笑ってないで受け取ってください……!///」
海未「う、受け取るって言ってもどうやって……」
ことり「そこは海未ちゃんにお任せします……///」スッ
海未(え、いや……任せるとか言いながら目を閉じてこちらに顔を……)
海未「ほ、本当に私に任せるのですか?」
ことり「ことりは……海未ちゃんのこと、信じてるから……」
海未(こ、これは誤魔化せそうにもありませんね……)
ことり「……」グッ
海未(覚悟を……決めましょう)
海未「で、では……受け取らせていただきます!」
ことり「うん……」
海未「だ、大好きですことり!うぅ……メリークリスマスですっ!」スッ
ことり「ことりも、大好きだよ海未ちゃん……」
チュッ……
ぴゅあぴゅあことうみええな
俺もことりちゃんとクリスマスを過ごしたかった
心が浄化される
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