【ラブライブ！】花陽｢幸せな１日｣

花陽｢ん……｣ﾓｿﾞﾓｿﾞ

花陽｢ふわぁ……｣ﾉﾋﾞｰ

花陽｢……｣

花陽｢……｣ﾁﾗ

花陽(10時かぁ……ちょっと遅く起きちゃったな)

花陽(でも、今日はバイトもないし！ 家で１日ゴロゴロ～♪)

花陽(……は駄目だよね。昨日またちょっと増えてたし……)

花陽(お散歩にでも行こうっと)

ｷｭｯ ｼﾞｬｰｯ…

ﾊﾟｼｬﾊﾟｼｬ

ｷｭｯ

ｺﾞｼｺﾞｼ

花陽｢ふうっ｣

花陽｢朝ごはん何にしよう……何があったかな……｣

花陽(あっ、その前にお水あげなきゃ)

花陽(ジョウロジョウロ)

ｻｰ…

花陽｢おはよう。今日も朝から元気だね｣ﾆｺﾆｺ

花陽｢……｣

花陽(こうやって毎日植物に話しかけてると、いつかお喋り出来るようになるって、希ちゃん言ってたけど……)

花陽(まさかね)

花陽(……)

花陽(……)

花陽(いつになったら出来るかな)

花陽(昨日の鮭の残りがあったので、しゃけ丼を作ります！)

花陽(ご飯は夜のうちに予約しておきました)ﾊﾟｶ

花陽(ほわぁ……いい匂い)

花陽(これをお茶碗にもって)ﾓﾘﾓﾘ

花陽(ほぐした鮭をのせて)ﾉｾﾉｾ

花陽(ちぎった海苔をパラパラ)ﾊﾟﾗﾊﾟﾗ

花陽(醤油をたらして)ﾀﾗｰ

花陽(完成！)ﾊﾞｰﾝ

花陽｢いただきます｣

ﾊｸﾞﾊｸﾞ

花陽(ん～♡)

花陽(脂ののった鮭でこれをやるといくらみたいな味になるんだよね)ﾊﾟｸﾊﾟｸ

花陽(さすが親子)ﾊﾟｸﾊﾟｸ

花陽(いくらは好きだけど……少し高いからあんまり買う気にはならないんだよね)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

花陽(それにしても……はぁ美味しい)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ｺﾞｸｺﾞｸ

花陽｢ごちそうさまでした｣

花陽(んー……食べてすぐ外に出るのもなぁ……そうだ、スクールアイドルの動画でも見よう)

花陽(あれ？ iPadどこに置いたっけ)

花陽(……)

花陽(あぁ、枕元だ)

ーーーーー

花陽(ランキング上位のところは何回も見てるから別にいいや)

花陽(適当に検索かけようかな……)ｽｯ

花陽(あ、スクールアイドルワールドに出た子達の特集だ)

花陽(抽選外れて行けなかったんだよね……)

花陽(そんなに有名じゃないけど最近話題のグループが出るイベント)

花陽｢～♪｣ｽｯ ｽｯ

花陽(適当に再生しよ)ﾀﾝ

~♪

花陽(良い曲だなぁ……)

花陽(何てグループだろ)

花陽(Aqours……聞いたことな……いや、ある)

花陽(そうだ、一昨年のスクールアイドルワールドで歌えなかったグループだ。覚えてる)

花陽(でも6人もいなかったような……？ 新入生が入ったのかな)

花陽(他のも見よう)ｽｯ ｽｯ

花陽(あれ)

花陽(9人になってる)

花陽(……こんなに多いのも珍しいなぁ。9人。私達……μ’sと一緒)

花陽(再生っと)ﾀﾝ

~♪

花陽(こ、これは……)

花陽(来る！ 来ますこれは！ 決勝にも出てくるかもしれない！ 私の勘がそう言ってる！！)

花陽(思いがけず推せるグループを発掘しちゃった。お気に入りに入れておこう)ﾎｸﾎｸ

花陽(明日はこのSaint Snowってグループを見よう)

花陽(さて……お散歩に行こうかな)ﾉﾋﾞｰ

ﾎﾟｶﾎﾟｶ

花陽(はぁ気持ちいい)

花陽(冬なのに今日はあったかいなぁ)

ﾋｭｳｩｩ

花陽(うぅっ、風はやっぱり寒い……)ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ

花陽(……本屋行こ)

ｳｨｰﾝ

花陽(特に買いたい本もないんだけど……)

花陽(……)ｷｮﾛｷｮﾛ

花陽(！！)

花陽(な……まさかっ！？)ﾀｯ

花陽(やっぱりこれはクロキュスの今月号！？ 私としたことが発売日を忘れるなんて！！！)ﾜﾅﾜﾅ

花陽(アイドルオタク……失格です……)ｶﾞｸｯ

花陽(こうなったらお散歩は早々に切り上げて家に帰って昨日買ったいちご大福とお茶をお供にこれを読もう)

花陽(よしじゃあお昼を食べて帰ろう)ｸﾙｯ

花陽(～♪)ｽﾀｽﾀ

ｳｨｰﾝ

花陽(って危ない！ お会計してなかった！！)

花陽(お昼は何にしよう……最初に目に入ったお店で良いかな)

花陽(ん、丁度すぐ目の前にお店あった)

花陽(〇亀製麺……うん、ここでいっか)

ｳｨｰﾝ

花陽(あ、よかった、空いてる)

花陽(……)

花陽(次だ)

店員｢何にしますかー？｣

花陽｢温かいかけうどんの並お願いします｣

店員｢はい｣

店員｢かけうどんの並でーす｣

花陽(よいしょっと)ｶﾀﾝ

花陽(揚げ物はさつまいもとかぼちゃと……コロッケ)

店員｢お会計〇〇〇円です｣

花陽｢はい｣ﾁｬﾘ ﾁｬﾘ

店員｢丁度いただきます。ありがとうございました｣

花陽(ねぎをいっぱい入れて……)

花陽(……空いてる席は……)ｷｮﾛｷｮﾛ

花陽(あっ、あった)

花陽(いただきます)

ｽﾞﾙﾙﾙ

花陽(美味しい)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

花陽(塩……)

ﾊﾟｯﾊﾟｯ

花陽(天ぷらには塩だよね……)ｻｸｯ

花陽(ん～♡ 揚げたてサクサク、ほこほこしてて甘くて美味しい♡)

花陽(お家で温め直したのじゃどう頑張ってもこうはならないよね)ｻｸｯ

花陽(コロッケも～)ｻﾞｸｯ

花陽(当然美味しい♡ 私はコロッケも塩が好きなんだけど、凛ちゃんはソースで真姫ちゃんは何もつけないんだよね)

花陽(まぁ、人それぞれだからね)ｽﾞﾙ

ｽﾞﾙﾙ

ﾓｸﾞﾓｸﾞ

ｻｸｯ

ｺﾞｸｯ

花陽(……っはぁ～……)

花陽(幸せ……♪)

花陽(ごちそうさまでした)

ｳｨｰﾝ

花陽(はぁー……お腹いっぱい)

花陽(よしっ、帰ろう)

ﾌﾞﾌﾞﾌﾞﾌﾞ

花陽(わわっ、電話……？)

花陽(あ、凛ちゃん)ﾋﾟｯ

花陽｢もしもし、どうしたの？｣

凛『あ、かよちん、今日さ、これから暇？ 遊びに行っていい？』

花陽｢えっ……｣

凛『えっ……』

花陽(これから……これからかぁ。これ……読みたいんだけど……)

花陽｢何時くらいにくるの？｣

凛『あ、なんか用事ある？』

花陽｢ううん、全然、そういうわけじゃないんだけど……4時くらいからならいいよ。ご飯も食べてくでしょ？｣

凛『え？ どっかで食べて帰るつもりだったんだけど……じゃあ食べてく』

花陽｢真姫ちゃんも呼ぶ？｣

凛『良いの？ それじゃ凛が電話するよ』

花陽｢うん、じゃあ後でね｣

凛『後でねー』

花陽(……お買い物してかなきゃ)

ーーーーー

花陽｢ようこそ｣ｶﾞﾁｬ

凛｢ただいまー｣

真姫｢ただいまじゃないでしょ。久しぶり花陽｣

花陽｢真姫ちゃんも来れたんだ。忙しいって言ってたから来れないかと思った。……凛ちゃんに無理矢理連れてこられたりしてない？｣

真姫｢大丈夫よ｣

凛｢凛がそんなことするわけないじゃーん｣

花陽｢……｣

凛｢……したことあったっけ？｣

花陽｢何度か｣

凛｢ごめんなさい｣

ーーーーー

凛｢それでそこのは蒸した鶏肉が乗ってて｣

真姫｢あなたラーメン屋の話しかしないわね｣

花陽｢あ……もうこんな時間、ご飯の用意するね｣

真姫｢あっ、手伝うわ｣

花陽｢いいよいいよ。テレビでも見てて｣

凛｢かよちん今日は何ー？｣

花陽｢おでんだよー｣

凛｢やった｣

真姫｢……親子みたい｣

真姫｢……凛、あなたちゃんとしたご飯食べてるの？｣

凛｢真姫ちゃんもお母さんみたいだにゃ｣

真姫｢昼は毎日ラーメンとかじゃないわよね？｣

凛｢……｣

真姫｢凛？｣

凛｢そんなことはないです｣

真姫｢喋り方が変よ｣

凛｢……好きなものを毎日食べて何が悪いの？｣

真姫｢はぁ……いつか体壊すわよ？｣

凛｢でも真姫ちゃんは家じゃん。コックさんがご飯作ってくれるでしょ｣

凛｢凛は一人暮らしだからー……そうなるのも仕方ないというか……｣

真姫｢そういうものなのかしら｣

凛｢そうだよ！ 一人暮らしの自炊なんてインスタント麺かレトルトだけだよ！｣

花陽｢そんなことありません｣

凛｢あ｣

花陽｢凛ちゃん、言い訳ばっかりは良くないよ？ 特に『みんなもそうだから』なんて言い訳は駄目。凛ちゃんは凛ちゃんなんだから｣

凛｢ごめんなさい……｣

真姫(本当に親子みたい)

花陽｢ラーメンに野菜を入れるだけでもいいから、少しづつ頑張ろう？｣

凛｢うん……｣

真姫｢私そのやりとり何度も聞いてるんだけど｣

花陽｢うん。いつも凛ちゃん一週間くらいで元に戻っちゃうからね｣

凛｢頑張るよ……｣

花陽｢はいっ｣ｺﾞﾄ

凛｢美味しそ～｣ｷﾗｷﾗ

真姫｢あれ？ トマトは入れないのね｣

凛｢トマト？｣

花陽｢真姫ちゃんちは入ってるの？｣

真姫｢それが普通だと思ってたわ｣

凛｢おでんにトマトって……美味しいの？｣

真姫｢美味しいわよ。トマトは何にでも合うの｣

花陽｢真姫ちゃんが好きだから入れてくれてるのかもね｣

｢｢｢いただきまーす｣｣｣

花陽｢はふはふ……うん、良かった、ちゃんと美味しい｣

凛｢久しぶりに人の温もりを感じるご飯だぁ……｣ﾊｧ…

真姫｢どんな食生活送ってんのよ本当｣

~♪

花陽｢あっ、ご飯炊けた｣

真姫｢おでんにご飯？｣

凛｢おかしい？｣

真姫｢いや……凛も？｣

凛｢ううん｣

花陽｢おでん、ご飯に合うよ？｣

真姫｢ま、自由よね｣

花陽｢そうそう、人それぞれだよ｣

凛｢ビール飲みたい｣

花陽｢ないよ。私飲めないもん｣

真姫｢なんでそんなにビールが好きなのよ凛。前も言ってたわよね？ あれ苦くない？｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

凛｢ふっ……ビールを飲めるのがかっこいい大人の女性だからね｣

真姫｢そう。良かったわね｣

花陽(面倒くさくなったな……)ﾓｸﾞﾓｸﾞ

凛｢そういえば今日かよちん何してたの？｣ﾓｸﾞﾓｸﾞ

花陽｢え？ お散歩｣

真姫｢お散歩って｣

凛｢おばあちゃんみたいにゃ｣

花陽｢おばあちゃんじゃないよ！ あ、あとこれ買ってきたの｣ﾊﾞｻ

真姫｢何これ｣

花陽｢知らないの！！？｣

真姫｢！？｣ﾋﾞｸ

花陽｢このハイレゾリューションアイドルマガジン『クロキュス』は今をときめく人気アイドルたちや頑張っているアイドルたちの情報を綺麗な写真やインタビュー、様々なコラムにアイドル占いなどなど様々な角度からその名の通り精細に紡ぎ出すアイドル雑誌！
アイドルオタクなら必携であり毎月購入するべきであるところのこれを私は今日の昼に本屋に入って初めて発売日だということに気づいたのあぁオタク失格……！！｣ｽﾞｰﾝ

凛｢久しぶりに見たよ超アイドルオタクモードのかよちん｣ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

真姫｢お、落ち込まないで花陽……あなたは立派なアイドルオタクよ｣

花陽｢来月から定期購読にする｣

真姫｢頑張って(？)｣

凛｢おでん冷めちゃうよ、早く食べよ｣

花陽｢うん……｣

ーーーーー

花陽｢じゃ、気をつけてね｣

凛｢泊まっていきたい……｣

真姫｢往生際が悪いわね……明日バイトなんでしょ！？｣

凛｢うん……｣

真姫｢ほら帰るわよ｣

凛｢もっとかよちんと話したいのに、真姫ちゃんの鬼！｣

真姫｢来週みんなで集まるでしょ｣

花陽｢そうだよ凛ちゃん｣

凛｢……じゃあね｣ﾌﾞｽｰ

真姫｢じゃあね｣

花陽｢またねー｣

ーーーーー

ｻｰ…

花陽｢おやすみ｣

花陽｢……｣

花陽(いつ喋るかな)

花陽｢ふわぁ……あ｣

花陽(ねむ……)

花陽(何かやってないことあったっけ……)

花陽(お風呂には入ったし、髪も乾かしたし、お水もやった……)

花陽(うん、もう寝よう)ｽﾀｽﾀ

花陽(……)ﾓｿﾞﾓｿﾞ

花陽(……おやすみなさい)

……

ｽｰ…ｽｰ…

そんな、なんてことのない幸せな１日

終わり

時間のズレとかは容赦してください

おつおつ
まったりした雰囲気すき

素晴らしい　酒飲み凛ちゃんも好き

乙
こっちまで幸せな気分になった

乙乙
いいまったりムードだった