【ラブライブ!】曜「喫茶ヨーソローへよーこそー!」
- 2020.04.28
- SS

そのため曜の設定が大幅に変わっておりますがご了承ください。
ファーストライブの次の日だと思って頂ければ幸いです。
※前回規制に引っかかてしまい途切れてしまったので再投稿です。
――沼津市街地
千歌「曜ちゃんの家に行くのも久しぶりだなぁ」
千歌「そう言えば、梨子ちゃんは曜ちゃんの家に行くのは初めてだったね?」
梨子「うん。この辺りに来るのも初めてね。確か自宅が喫茶店なんだっけ?」
千歌「そうだよ。この近辺に住んでいる人たちの憩いの場みたいなお店なんだ」
千歌「曜ちゃんのお父さんが作る料理はとても美味しいって評判が良いんだよ!」
梨子「それは楽しみね」クスッ
千歌「ここだよ」
梨子「なかなかおしゃれな外観ね」
カランカラーン
曜「千歌ちゃーん!梨子ちゃーん!おはヨーソロー!」
千歌「あっ、曜ちゃん!おはよ~!」
梨子「おはよう曜ちゃん」
曜「『喫茶ヨーソロー』へよーこそー!梨子ちゃん、ここまで歩くの大変じゃなかった?」
梨子「バス停から少し歩いたけど、いい運動になったよ」
曜「そっか。立ち話もなんだし二人とも中に入って」
曜「今日はファーストライブの打ち上げってことで臨時休業にしてもらったから誰もいないよ!」
千歌・梨子「はーい」
千歌「あー、涼しい~」
梨子「季節はまだ春のはずなのに、今日は夏みたいに暑かったからね」
曜「ゆっくりしていってね!」
梨子「あっ、千歌ちゃん見て見て!玄関前にわたしたちの写真やポスターが飾られてる!」
千歌「ほんとだ!」
曜「パパがお客さんにAqoursを宣伝するために、わざわざ店頭ディスプレイを作ってくれたんだ」
梨子「こっちの壁にはわたしたちのイラストが……」
曜「これはママが描いたんだ。千歌ちゃんとは何度も顔を合わせているけど」
曜「梨子ちゃんとは一度も会ったことがないから、この間みんなで撮った写真を見て描いたんだよ」
千歌「嬉しいなあ、こうやって内浦以外で応援してくれるのは。とても心強いよ!」
梨子「あら?この棚の上に置いてあるぬいぐるみ、可愛いわね」モフモフ
千歌「どれどれ……本当だ!白くて、丸くて、もこもこしてるー!」モフモフ
曜「ああ、それね?お客さんから貰ったんだ。喫茶店が舞台のアニメのキャラなんだって」
曜「名前が確か……」
梨子「……ところで、曜ちゃんのご両親は?」
曜「二人とも早朝から出かけちゃって夜まで帰ってこないんだ。せっかく臨時休業取ったんだから伊豆半島を日帰り旅行しようって言ってね」
曜「ママ、梨子ちゃんに会えなくて残念がってたよ」
梨子「わたしも会ってみたかったなぁ」
千歌「曜ちゃんのお母さん、曜ちゃんに似てとても可愛らしいんだよ~」
曜「まったく、お世辞が上手なんだから千歌ちゃんは……///」
曜「……という訳で、今日はわたしが店長代理なのです!」エッヘン
曜「二人のために料理の腕をふるっちゃうからねっ!」
千歌・梨子「おーっ」パチパチパチ
梨子「……って、曜ちゃん料理作れるの?」
千歌「曜ちゃんはね、料理も得意なんだよ。お店のお手伝いをしているうちにいろんな料理をマスターしてね」
千歌「ドリア、ピザ、ハンバーグ……どの料理もお父さんが作るのと同じくらい絶品なんだからっ!」
曜「ほ、褒めすぎだよ千歌ちゃん……///」
曜「あっ、とりあえず席にご案内するね」
千歌・梨子「はーい」
曜「お冷とおしぼりをお持ちしました」
千歌・梨子「ありがとうございまーす」
曜「ご注文はお決まりですか?」
千歌「それじゃあ、わたしはヨキソバ!」
梨子「え、ヨキソバ?焼きそばじゃなくって?」
曜「ああ、オム焼きそばのことだよ。わたしが発案したから『ヨキソバ』って名付けたんだ」
梨子「へぇー、それじゃあわたしもヨキソバにしようかな」
曜「了解でありますっ!」ビシッ
曜「……じゃなかった。かしこまりました」ペコリ
千歌・梨子「アハハハハッ」
曜「お飲み物はいかがなさいますか?……って、千歌ちゃんは『いつもの』だよね?」
千歌「うんっ!」
梨子「そうね……アイスコーヒーにしようかな」
千歌「えっ、コーヒー!?」
梨子「ええ、歩いて汗かいたからアイスにしようかなって」
千歌「よ、曜ちゃん!わたしも……アイスコーヒーに、しようかなっ」キリッ
曜「え?でも千歌ちゃんコーヒーは……」
千歌「大丈夫だよ!もう高校生だもんっ!」クワッ
曜(普段見せることのない、真剣な眼差し……本気なんだね?千歌ちゃん)
曜「……わかった。料理の前にコーヒーを淹れる準備するから待っててね」
千歌「……梨子ちゃん。コーヒー飲めたんだ」
梨子「うん。作曲している時とか、集中したい時とかに飲んでるかな」
千歌「お……大人だね……」
梨子「そうかな?千歌ちゃんもよくコーヒー飲むの?」
千歌「う、うん!わたしは時々なんだけどね……」
梨子「うーん、いい香り」
千歌「う、うん……」
梨子「このコーヒーはお店でブレンドしたものなの?」
曜「そうだよ。パパが配合した喫茶ヨーソローオリジナルコーヒーなんだ」
曜「けど、どのコーヒー豆を使っているかは秘密なんだ。ごめんね」
梨子「そうなんだ、残念」
梨子「……あれ?曜ちゃんが淹れたコーヒーなら、これって『ヨーヒー』って呼ぶのかな?」
曜「そうかもね。でもそれは、わたしがブレンドしたコーヒーに名付けたいと思ってるんだ」
梨子「へぇ、ちゃんとこだわりを持ってるのね」
曜「一応、喫茶ヨーソローの跡取り娘ですから。まだまだ修業中の身ですけど」
千歌「…………」ソワソワ
曜「お待たせしました。アイスコーヒー2つです」コトッ コトッ
梨子「ありがとう曜ちゃん」
千歌「あっ、ありがとう」ドキドキ
曜「ミルクとガムシロップは……」
梨子「あっ大丈夫、わたしはブラックで飲むから」
千歌「ブ……ブラック!!?」ガタッ
梨子「えっ!?そうだけど……どうして?」
千歌「梨子ちゃん、そのまま飲んでも苦くないの!?」
梨子「確かに苦味はあるけど、でもその苦味が好きなのよ」
千歌「そ……そうなんだ……」
曜「千歌ちゃん……千歌ちゃんはガムシロップを……」
千歌「いいやっ、わたしもブラックで飲むっ!!」グラスガシッ
曜「千歌ちゃんっ!?」
梨子「それじゃあ、いただき……」
千歌「」ストローチュウウウウ
曜・梨子「!!?」
曜「そんなに勢い良く飲み込んだら……!」
ゴクッ
千歌「うぶっ…………!!!」
千歌「」チーン
梨子「……だ、大丈夫??」
千歌「ウン……ダイジョウブ……ダヨ……」タラー
曜「千歌ちゃん……コーヒー、口からこぼれてるよ……」
千歌「ゴメン……ナサイ……」ジワッ
千歌「お見苦しいところをお見せして、大変申し訳ありませんでしたっ」ドゲザ
※私服がコーヒーで汚れて洗濯中なので、曜ちゃんのジャージを借りました
梨子「そんなに気にしないで、ね?」
千歌「曜ちゃんもごめんなさい!せっかくコーヒー淹れてくれたのに無駄にしちゃって」
曜「わたしも気にしてないから大丈夫だよ」
曜「けど千歌ちゃん。コーヒー苦手なのに、梨子ちゃんの前で見栄を張ったりするからバチが当たったんだよ?」
千歌「全くもってその通りでございますっっ」ドゲザ
梨子「えっ、そうだったの?」
千歌「だって!わたしだけオレンジジュースって、子どもっぽいかなって思ったら、つい……」
梨子(『いつもの』ってオレンジジュースのことだったのね)
梨子「でも、曜ちゃんもそれを分かっていてどうして止めてあげなかったの?」
曜「いやー、あの時の千歌ちゃんの眼差しが真剣そのもので。どうしても止めることが出来なかったんだよ」
曜「だからわたしも同罪だね。ごめん」
千歌「ううん」
曜「お砂糖やガムシロップを入れれば飲めるんじゃない?」
千歌「それはそうかもだけど……でも、飲むんだったらやっぱりブラックがいいっ!」
曜「変なところで拘るんだね……」
梨子「歳を重ねるにつれて味覚が変わるっていうから、千歌ちゃんもその内コーヒーが美味しく感じてくると思うよ?」
千歌「うーん、けど梨子ちゃんも曜ちゃんもコーヒーをブラックで飲めるじゃない?」
千歌「それってつまり、二人とも『大人』ってことじゃない?」
梨子「え?///」
曜「な、なに言ってるの千歌ちゃん……?///」
千歌「ねえ?二人はどうやって大人になったの?お願い教えて?」
曜「あっ、ああっ!早く調理に取り掛からないと!ごゆっくりどうぞ!///」タッタッタッ
梨子「あっ、曜ちゃん待って、逃げないで!」
千歌「梨子ちゃぁん、おしえて?お・ね・が・い」ウルウル
梨子「だ……ダレカタスケテー!!///」
曜「おまたせしました~!ヨキソバになります!」
梨子「うわ~、美味しそう!うす焼き卵の上に錨マークの旗が刺さってる!」
千歌「ケチャップで曜ちゃんのサインが描かれてるのがポイントなんだ」
曜(……ところで梨子ちゃん。あれからどうやって千歌ちゃんの暴走を止めたの?)ヒソヒソ
梨子(とっさにμ’sの話を持ち出したら、すぐに元に戻ってくれたわ)ヒソヒソ
千歌「二人とも、なにヒソヒソ話してるの?」
曜・梨子「な、なんでもないよ!」
千歌「?」キョトン
曜「それからもう一品、はい梨子ちゃん」コトッ
梨子「これは……サンドイッチ?」
千歌「昨日曜ちゃんにお願いして内緒で作ってもらったんだ」
曜「千歌ちゃんから、梨子ちゃんが『サンドイッチ』と『ゆで卵』が好きだって聞いたからね」
曜「曜ちゃん特製『たまごサンド』を作ってみました~!」
梨子「そうだったんだ!二人ともありがとう!」
曜「それでは、みなさんご一緒にっ」
全員「いただきます!」
モグモグ
梨子「……うんっ、美味しい!」
千歌「うーん!やっぱり曜ちゃんのヨキソバはいつ食べても美味しいね!」モグモグ
曜「ふふっ、どうもありがとう」ニコッ
梨子「焼きそばと卵を一緒に食べたこと無かったけど、こんな食べ方もあったんだね」
曜「オムライスがあるくらいだからね。これが当店一番人気のメニューなんだ」モグモグ
千歌「ヨキソバはね、お肉やお野菜が大きめにカットされているから食べごたえがあるんだよ」
曜「パパが大胆に材料を刻んでいるのを見ているうちに、わたしも自然と大きめに刻むようになったの」
梨子「そうなんだ。太麺もソースによく絡んでいるし、とても美味し……」
梨子「…………うっ!!?」
千歌「……梨子ちゃん?」
梨子「……………………」アセダラダラ
曜「どうかしたの?麺を持ったまま固まって」
梨子「……はっ、ううん!なんでもない!なんでもないの!」ズルズル
梨子「うんうん、美味しい、美味しいっ」モグモグ
千歌・曜「?」
曜「どうぞっ」
梨子「それじゃあわたしも」
パクッ モグモグ
梨子「これ……すごく美味しい!」
千歌「本当だね!でもこれ、卵なのにコリコリとした食感があるね。味も少しさっぱりしてるし」
曜「それはね。みじん切りしたピクルスが入ってるんだよ。酸味で卵の味が引き締まるんだ」
千歌「へぇ~」モグモグ
梨子「なんか、竹下通りのカフェで食べたたまごサンドを思い出すなぁ……」モグモグ
千歌「竹下……」
曜「通り……?」
千歌「ねえねえ渡辺氏~。『竹下通り』ってどこだか分かりますかぁ?」クネクネ
曜「東京なのは分かるけどぉ、場所までは分からないでありますぅ。高海氏~」クネクネ
梨子「な、なんでくねくねしながら話してるの二人とも……」
千歌・曜「もしかして、彼氏とデート!!?」
梨子「えっ!?ちっ、違いますっ!!お母さんとコンサート行った後に立ち寄っただけっ!!///」
千歌「……な~んだ、ドキドキしちゃったよ~」
曜「もう、ビックリさせないでよ~、梨子ちゃ~ん」
梨子「どうしてカフェに行っただけでデートになるのよぉ~」
千歌「だって東京だよ!?東京のカフェでたまごサンドなんだよ!?」
曜「千歌ちゃん、それ微妙に日本語おかしいから……」
曜「でも確かに、こことは比べ物にならないくらいオシャレなんだろうなぁ」
梨子「あら、曜ちゃんのお店もオシャレでわたしは好きだよ?」
梨子「東京はオシャレな店が多いけど、それだけ人も多く集まるから落ち着かないことのほうが多いし……」
曜「そっ、そうかな……?それはどうも……///」テレテレ
千歌「……ところで梨子ちゃん。その東京のたまごサンドっていくらだったの?」
梨子「確か、1,000円近くかかったような……」
千歌・曜「高っ!!?」
梨子「ごちそうさまでした」
千歌「ぷはぁ~、食後のオレンジジュースは最高だね!」
曜「やっぱり千歌ちゃんにはオレンジジュースがお似合いだよ」
千歌「むぅ、それってわたしが子どもっぽいって言ってるの?」プクー
曜「そう拗ねないの。千歌ちゃんは今のままが可愛いんだから」ツンツン
千歌「ぶー」
梨子「うふふふ」
曜「本当だねー」
曜「停電が起きた時は一時はどうなるかと心配したけど、終わり良ければ全て良しってね!」
梨子「ライブが終わった後に鞠莉さんがやってきて、そのまま部を承認してくれた時は驚いたわよね」
曜「鞠莉さん、『エクセレント!』と連呼してノリノリで印鑑押してくれてたよね」
曜「ダイヤさんは相変わらず不満そうな顔してたけど……」
千歌「けど、あの時発電機を用意してくれたのはダイヤさんだって鞠莉さん言ってたから」
千歌「明日ちゃんとお礼言わないと」
曜「部室のカギって明日もらえるんだっけ?」
千歌「そうだよ!やっと部室が使えるんだよ~!」
梨子「明日の部活動は、部室の掃除になるね。一日で終わるかしら?」
千歌「大丈夫。なんとかなるよ!」
千歌「部室が手に入ったから、部員集めも再開しないとね!今度こそルビィちゃんと花丸ちゃんを仲間にするんだ!」
曜「確かに、あの二人は昨日のライブも観に来てくれてたし、スクールアイドルに興味はあるんだろうけど……」
梨子「だからといってわたしの時みたいに強引に誘うのだけはダメだよ?特に黒澤さんは生徒会長の妹さんなんだから」
千歌「そ、そうだね。気をつけないとまたダイヤさんに怒られそうだし……」タハハ
曜「梨子ちゃんがビラを配ったコートの人もライブに来てたね」
梨子「うん。ステージからでもすぐに目に入ったよ。サングラスにマスクだからすごく目立ってたし」
梨子「初めてビラを受け取ってくれた人だから、本当に嬉しかったわ」
曜「傍から見るとあの格好はちょっと怪しかったけどね……」
千歌「あとは果南ちゃんにもライブ観てもらいたかったんだけどなぁ」
梨子「果南さんにも?」
千歌「うん。せっかくわたしたちの晴れ舞台だったからさ」
曜「果南ちゃんはお店の手伝いがあっただろうし、無理は言えないよ」
千歌「やっぱりスクールアイドルには興味ないのかなぁ……」
梨子「どうなんだろう」
梨子「けど、わたしが音ノ木坂から来たって聞いた時は、少し反応していた気はしてたけど」
曜「ということは、μ’sのことを多少なり知っているのかな?」
梨子「それは分からないけど……」
千歌「まあとにかく、果南ちゃんが学校に戻ってきたら、また誘ってみるつもりだよ!」
千歌「それじゃあ、また明日ねー!」
曜「千歌ちゃん、梨子ちゃん、あばヨーソロー!」
梨子「バイバイ、曜ちゃん」
梨子「楽しくてあっという間に時間が過ぎちゃったね」
千歌「うん!あー、でも……コーヒーのシミがちょっと残っちゃった。この服お気に入りだったのに……」
梨子「結構こぼした割には目立たないくらいキレイになったと思うよ?曜ちゃん感謝しなきゃ」
千歌「本当だよね。いっつも曜ちゃんには助けられてばかりだし……」
千歌「あ~あ、わたしも曜ちゃんの淹れたコーヒーを美味しく飲めたらなぁ~」
梨子「そのうちきっと飲める時が来ると思うよ?そう焦らなくても……」
千歌「梨子ちゃんはいいよなぁ、コーヒーは飲めるし、大人っぽいし」
梨子「……そんなこと、ないよ」
千歌「え?」
梨子「ピーマン……苦手なんだ……」
千歌「えっ、ピーマン?でも、ピーマンも苦いんじゃ……」
梨子「コーヒーの苦味とピーマンの苦味は別物よっ!!どうしてあんなのを平気で食べられるのか理解に苦しむわ!!」クワッ
千歌「わわっ、そ、そんなに嫌いなんだピーマン……」
千歌「あっ、そう言えば曜ちゃんのヨキソバにも大きく刻まれたピーマンが入っていたような気が……」
梨子「…………」コクリ
千歌「梨子ちゃん、食べてる時に一度固まったのはそれが原因だったんだね……」
千歌「でもちゃんと完食していたよね?」
梨子「ピーマンは噛まないで飲み込んだの。飲み込んだあとも臭いを感じないようにしばらく口呼吸していたし」
千歌「す、すごい徹底ぶりだね……」
梨子「ヨキソバは本当に美味しかったよ?でも、ピーマンだけはどうしても食べられなくて……」
梨子「だから、曜ちゃんには申し訳ない気持ちで一杯で……一応、顔には出さないように努力したけど」
千歌「…………」
梨子「ち、千歌ちゃん!?」
千歌「ハハハ……ごめんごめん。ちょっとホッとしちゃった」
千歌「梨子ちゃんにも苦手なものがあったんだなって」
梨子「千歌ちゃん……これで気付いてくれた?」
梨子「わたしも全然大人なんかじゃない。千歌ちゃんと一緒だよ」
梨子「そもそも、わたしたちはまだ高校生なんだから、無理して大人ぶる必要なんてないんだし……」
梨子「それは曜ちゃんだって同じ。多分曜ちゃんも自覚しているはずだよ」
千歌「梨子ちゃん……うんっ!なんか悩んでいたのがバカバカしくなっちゃった!」
梨子「それに、わたしも無理してコーヒーを飲む千歌ちゃんより、美味しそうにオレンジジュースを飲む千歌ちゃんのほうが好きだしね」フフッ
千歌「あーっ!やっぱり梨子ちゃん、わたしのこと子ども扱いしてるでしょー!」
梨子「さぁ、それはどうでしょう?」ニヤニヤ
千歌「もーっ!」プンプン
梨子「……クスッ」
千歌「……エヘヘッ」
千歌・梨子「アハハハハッ、ハハハハッ」
梨子「さ、早くバス停に急ごう?帰れなくなっちゃうよ」
千歌「そうだね」
千歌「……ところで梨子ちゃん、しいたけ好き?」
梨子「えっ、しいたけ!?」ビクッ
千歌「なに驚いてるの?わたしが言ってるのはキノコの方だよ~?」ニヤニヤ
梨子「もぉ、驚かさないでよぉ~!」
千歌「ふふ~ん、さっきのお返しだよ~!」アハハハ
皿洗い中
曜「……二人とも、楽しんでくれて嬉しかったなぁ」
曜「でも、今日のヨキソバは卵に焦げ目が付けすぎちゃったし」
曜「たまごサンドもアレンジしてみたけど、味付けが少しイマイチだった」
曜「今日のおもてなしは70点ってところかな。わたしもまだまだ修行が足りないなぁ……」
曜「それにしても、梨子ちゃんがピーマン嫌いだとは思わなかったなぁ。梨子ちゃんは顔に出さないようにしてたんだろうけど」
曜「ヨキソバ食べてる時なんて、コーヒーを飲んでる千歌ちゃんと同じくらいに顔が青ざめてたし」
曜「梨子ちゃんの子どもっぽいところが見れてちょっと得した気分」フフッ
曜「あっ、これ……千歌ちゃんが飲んでたオレンジジュースのストロー……」
曜「……………………」ゴクリッ
曜「ちょ、ちょっとだけなら…………///」ドキドキ
曜「……って、何を考えてるんだわたしはっ!?///」
ジャー
曜「はぁ……こんなことでドギマギしている時点で、わたしも全然大人じゃないよ千歌ちゃん……///」
おわり
曜ちゃんの弱点は千歌ちゃんだったか
なるほど
おつ、良かった
2年生組かわいい
この毒にも薬にもならない感じまさにSSって感じで好きだわ
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