【ラブライブ!】にこ「褒め方に重みがない」
- 2020.04.29
- SS

にこ「……」
にこ「その『さすがにこね』ってさあ」
にこ「前から思ってたけど、なーんか軽いのよね」
絵里「え?」
にこ「ワンパターンなのよ。ぜんぜん具体的じゃないし」
絵里「ダメかしら」
にこ「まあ悪い気はしないけど、このにこにーを称える言葉は一通りではないってことよ」
絵里「一理あるわね」
にこ「そういうことだからもっとバラエティに富んだ褒め方をしなさい!」
絵里「そうね、ちょっと考える時間をちょうだい」ウーン
にこ「別に今からやれとは言ってないわよ」
絵里「整いました」
にこ「話聞いてる?」
にこ「なんか長そうな話が始まった」
絵里「入学早々『スクールアイドルやりませんか』って声をかけられたのよね。その時からかわいいなとは思ってたけど」
にこ「……じゃあなんで断ったのよ」
絵里「情熱に大きな差があったし、いずれ不和が起こると思ったのよ」
にこ「うぐっ……まあその通りになったわよ」
絵里「生徒会に入ってからは冷たくしちゃったわね。廃部を迫ったりしてごめんなさい」
にこ「それが仕事だしもう気にしてないけど……あの時の絵里キレッキレだったわね。『氷の女』とか言われてたし」
絵里「えっ何それ、初めて聞いたんだけど」
にこ「なに知らなかったの?」
にこ「そうね、まさかあれだけいがみ合ってた絵里とスクールアイドルができるとはね」
絵里「そこでようやく本当のにこを知ったの」
にこ「話が戻ってきた」
絵里「にこは私が思っていたよりずっとしっかりしていて、深く考える人だったわ」
絵里「自分が信じるものにどこまでも忠実で、自分が目指すものにひたむきに進んでいく」
絵里「でも頑張るにこの姿はとても華奢で、いつも心配になるの」
絵里「私は、にこの芯の強さが好き。誰よりもまっすぐなところが好き」
絵里「ねえ。にこは私のこと、どう思ってるの?」
にこ「なんか告白みたいね」
絵里「あら、そのつもりなんだけど」
にこ「え」
絵里「……」
にこ「……肌が白いと赤くなったのがよく分かるわね」
にこ「でも違った。本当の絵里は誰よりも周りを見てる」
にこ「私たちのことを一番に考えてくれて、目指すものに進む私たちを見守ってくれる」
にこ「でも気を配る絵里の心はとても脆くて、目が離せないの」
にこ「私は、絵里の思慮深さが好き。誰よりも優しいところが好き」
にこ「これが私の答えよ」
絵里「それって」
にこ「正直、先手を打たれるとは思ってなかったわ」
絵里「え」
にこ「……」
絵里「……肌が白いと赤くなったのがよく分かるわね」
にこ「……そうね」
絵里「にこにーは」
絵里「みんなのもの」
にこ「みんなのもの」
絵里「……」
にこ「……」
にこ「……」
絵里「……にこは将来、アイドルに、なるんでしょう。だったら……独り占めは、でき、ない、わ、ね」
絵里「うっ……ぐす、ごめんなさい、すぐ」
にこ「ほら泣かないの。かわいい顔が台無しよ、拭いた拭いた」グシグシ
絵里「ん……」
にこ「勝手なことを言うけど、私はアイドルである以上誰のものにもなれない。でも」
にこ「もし私が、アイドルでなくなるまで待っていてくれるのなら」
にこ「その時は迎えに来てほしい」
絵里「……!」
絵里「わかった。待ってるわ」
絵里「そして必ず迎えに行く」
にこ「いい顔ね」
にこ「覚悟しなさい、にこにーの天下は長いわよ!」
絵里「ふふ、さすがにこね」
にこ「結局それなのね」
にこえりはいいぞ
にこえりは良いぞ
素晴らしいにこえり
最高
にこえりはいいぞ
おつ
また書いてくれ
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