【ラブライブ!】ルビィ「試練なの…」梨子「試練?」
- 2020.04.30
- SS

黒澤ママ「ルビィも小学生になったので」
黒澤ママ「『あの試練』を受けてもらいます」
ダイヤ「!!?」
ダイヤ「『あの試練』をですか!?」
黒澤ママ「ルビィの年頃には必ず受けさせる黒澤家の家訓があるのです」
ダイヤ「ルビィがあの試練を……」
ダイヤ(あの試練はとても苦い思いがある……)
ダイヤ(あの試練のせいで……)
ダイヤ(私は東京が嫌いになりましたわ)
・
・
・
東京
ダイヤ「わ~……ここが東京」
ダイヤ「しかしお母様、どうして私だけなのです?」
ダイヤ「ルビィもここに連れて来て遊びたいですわ」
黒澤ママ「残念だけど……これは試練なの」
ダイヤ「試練?」
黒澤ママ「見知らぬ土地で買い物をさせるのです」
ダイヤ「え!?」
黒澤ママ「このメモが書いてある物を買わないと帰れません」
黒澤ママ「これがお金よ」チャリン
黒澤ママ「目的の物の値段より余分に入ってますが無駄遣いしないように」
黒澤ママ「健闘を祈ります」スゥゥゥ……
ダイヤ「い、いない……」
ダイヤ「あわわわわ!どうしましょう……」
ダイヤ(見知らぬ人と関わるのが苦手だった私は)
ダイヤ(帰れない恐怖で、なりふりかまわず周りの人に喋りかけ)
ダイヤ(見事、お使いを成功させたのです……)
・
・
・
ダイヤ「トラウマとは言え……あの試練のお陰で強くなりましたわ」
ダイヤ「常に果南さんの後ろに隠れてた私ではなくなり……強くなりました」
黒澤ママ「この試練は心を鍛えるのです」
ダイヤ「そうですか…」
ダイヤ「ルビィ……可哀想ですが頑張るのですよ」
東京
黒澤ママ「そういう事だから頑張るのよ」
ルビィ「やだよおおおおおおおおお」ビエエエン
黒澤ママ「では、健闘を祈ります」
ダイヤ「うう……心苦しいですが、これもルビィの為……」
ダイヤ「心を鬼にしてルビィを置いていきます」スタスタ
ルビィ「あれ?あれれ??」キョロキョロキョロ
ルビィ「見失っちゃた……うええええええん」
黒澤ママ「とは言え大丈夫かしら?」
黒澤ママ「あの娘はダイヤ以上に臆病な娘だから……」
ダイヤ「うう……手助けしてあげたい」
黒澤ママ「それはルビィを信じてないことになる」
黒澤ママ「あの娘ならこの試練を乗り越えてくれるはず」
ダイヤ「しかし、あの娘から周りの人に聞く勇気があるのかしら?」
ダイヤ「ルビィ……」
・
・
ルビィ「うええええええええん」
ルビィ「帰りたいよぉぉ~花丸ちゃんと遊びたいよぉぉ~!!」ビエエエン
??「どうしたの?」
ルビィ「はうぅ!?」
ルビィ「あ、あの……お使い頼まれて……」
??「へ~…私と一緒だね」
ルビィ「あにょ……お姉ちゃんは誰?」
??「私?…私はね」
梨子「梨子っていうの」
梨子「うん♪」
梨子「ところで迷子になったの?」
ルビィ「ううん」
ルビィ「置いて行かれたの……これも黒澤家の試練だって言ってた」
梨子「試練?」
ルビィ「うん…」
ルビィ「えっと……この紙に書いてあるのを買わないといけないの……」
梨子「え~と」
梨子「ん?……あっ!」
梨子「ここ、私もお使いを頼まれた場所と一緒!」
ルビィ「そうなの?」
梨子「うん♪」
ルビィ「る、ルビィです」
梨子「ルビィちゃん?外国の名前みたい」
ルビィ「うう……」
梨子「ああ、ごめんごめん……それで一緒に来る?」
ルビィ「行く!」
梨子「ふふ、じゃあこっちだよ」
ルビィ「うん!梨子お姉ちゃん」
・・・
・・
・
ダイヤ「な、何と!私が苦労した場所の特定が、こんなにもあっさりと!」
黒澤ママ「あのメモは店を知ってる人しか解らない様に工夫したメモ書きだったのですが……」
黒澤ママ(あの娘は運の良さは前々から気にはしてたんだけど……)
黒澤ママ(ですが、この試練は『見知らぬ土地で買い物を済ませる』というもの……)
黒澤ママ(つまり手段は何でもいいのです……あの様に人に連れて行ってもらうのも、一つの手段ですわ)
ダイヤ「我が妹ながら素晴らしいですわ!」
・
・
電車
ルビィ「わああ」キラキラ
ルビィ「電車も凄いけど、いろんな建物がある!」
梨子「そんなに珍しい?」
ルビィ「ルビィの住んでる場所は森と海が殆どだよ」
梨子「へ~遠い所から来たの?」
ルビィ「うん!内浦ってところから」
梨子(内浦?知らない場所……)
梨子「う~ん、普段は近くの場所だったらしてるけど……」
梨子「今日は特別でね、私ピアノで賞を貰ったから」
梨子「お母さんが特別にあの店で饅頭を買ってくれる予定だったの」
梨子「でも、仕事が入っちゃて梨子が代わりに買いに行ってるの」
ルビィ「ほへ~梨子お姉ちゃんピアノやってるんだね!すごーい!」
梨子「えへへへ///」
梨子「お姉ちゃん?」
ルビィ「うん!ダイヤお姉ちゃん!大好きなお姉ちゃん!」
梨子「へ~」
梨子「でも私はルビィちゃんのお琴聞いてみたいな」
ルビィ「うえええ///」
黒澤ママ(え!?普段はここに来ない娘がルビィと出逢い一緒に買い物に行くことになってるって事?)
黒澤ママ(あの娘……運が強すぎよ)
ダイヤ(大好きな、お姉ちゃん///)
ダイヤ(とっても嬉しいですわ!)
・・・・・
梨子「ここの店だよ」
ルビィ「お饅頭屋さんだぁ」
梨子「穂むらって言うお饅頭屋さんなんだよ」
ガラララ
???「いらっしゃい」
ルビィ「あ、あのっあのっ!」
???「どうしたの?」
ルビィ「こ、これくだしゃい///」カミワタシ
???「ふむふむ」
???「解った!準備するから待っててね」
ルビィ(やった!やったよお姉ちゃん!)
ルビィ(ルビィ頑張ったよ!)
ルビィ「は、はい!」
???「偉いね~」
ルビィ「い、いえ///そんなぁ///」
???「私はお手伝いを怠けて、海未ちゃんやことりちゃんと遊びに行こうとしちゃうからね~」
???「そういえば、貴女も何か買うの?」
梨子「は、はい!この商品ください!」
???「うん待っててね」
・
・
・
ルビィ・梨子「有難うございました~」
ガラララ
ルビィ「やった!やった!!買えたよ~!」
梨子「良かったね」
ルビィ「梨子お姉ちゃんのお陰だよ~」
梨子「えへへへ///」
梨子「やっぱり、ルビィちゃんみたいな妹……私欲しいな~」
ルビィ「うえ///」
梨子「ふふ。帰りましょ」
ルビィ「う、うん!」テヲニギリ
梨子「♪」
―――
――
―
駅
梨子「もうお別れか…」
ルビィ「うぅ……また会いたいよぉ~」ウルル
梨子「うん私も」
梨子「いつか、ルビィちゃんのお琴聞きたいから」
ルビィ「ルビィも梨子お姉ちゃんのピアノ聞きたい」
梨子「じゃあ約束しましょ」
梨子「いつの日か、お互いまた出会うって」
ルビィ「うん!」
プルルルルルル
梨子「あ、電車来た」
梨子「それじゃ、私はこの電車に乗るから」
ルビィ「うん!今日は有難う」
梨子「ほんのちょっとだけだったけど、楽しかった!」
梨子「またね!」
ルビィ「うん!」
・
・
・
ダイヤ「やまなし!オチなしでよくぞ買い物をすましたわね!」
ダイヤ「流石は我が妹!誇らしいですわ」
ルビィ「あのお姉ちゃんのお陰だよ……」
ダイヤ「あの、お母様」ヒソヒソ
ダイヤ「とは言え、本来はこの試練は心を鍛えるものですから」
ダイヤ「本当によかったのですか?」
黒澤ママ「ええ」
黒澤ママ「この娘の力では無いとしても、この娘に力を貸してもいいと思わせるのは」
黒澤ママ「一つの強さだと思うの」
黒澤ママ「この娘には「ほっとけない」と思わせる力があるの思うの」
黒澤ママ(それがこの娘にとって、プラスになるかマイナスになるのかは…まだ解らないけどね)
黒澤ママ「ご褒美に何でも食べたい物言いなさい」
ルビィ「本当!?ルビィ、ハンバーグかグラタン食べたい!」
ダイヤ「ちょ!?」
※ダイヤの嫌いな食べ物はハンバーグにグラタンだよ
黒澤ママ「ダイヤ、我慢しなさい」
黒澤ママ「ルビィ、解ったわ今日のご飯はそれね」
ルビィ「わーい!」
ダイヤ「くっ!オチは私でしたか」
終わり
現在
ルビィ「ルビィね、昔会った優しいお姉ちゃんに憧れてね」
ルビィ「髪を切ったの」
梨子「へ~…私も小さい時に会った娘が可愛くて」
梨子「その娘と同じくらい髪を伸ばしてるの」
ルビィ「そうなんですか」
ルビィ(あの時会ったお姉ちゃんは……)
梨子(前から思ってたけど……あの時一度しか聞いてなかったけど……)
梨子(あの時会った娘はの名前は……)
ルビィ「梨子お姉ちゃん」
梨子「ルビィちゃん」
ルビィ・梨子「「え?」」
おわり

ルビィの今の髪型が昔の梨子そっくりで
今の梨子の髪の長さが昔のルビィと同じくらいだと思う
梨子とルビィは過去に会っていた説流行れ
有り難うございました
幼少期ルビィちゃん可愛いな
お前のせいでそうとしか思えなくなったありがとう
これは完璧な証拠ですね…
舞妓のおかげでりこルビの良さに気付いた
るびりこSSだと今回の一番好きかも知れない
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