【ラブライブ！】梨子「こたつでウトウトしていると…」

梨子ママ「もうそろそろ春だからしまっちゃうわよ」

梨子「えー」

梨子ママ「お母さん、今日は戻らないから晩御飯一人でお願いね」

梨子「わかってるってー、それ昨日も聞いたし」

梨子ママ「こたつで寝たらだめよ？」

梨子「はいはい、いってらっしゃい」

梨子「…」

梨子「東京かぁ…私もたまには遊びに行きたいなぁ…遊園地…とか」ｳﾄｳﾄ

梨子「んんん…眠くなってきた」ｳﾄｳﾄ

梨子「ん…いっか…」

梨子「ふぁぁあぁぁ」

梨子「…」

梨子「ここ、千歌ちゃんのお家…？」

千歌「あなただーれ？」

梨子「あ、千歌ちゃん、お邪魔します」

千歌「梨子ちゃん今日もお風呂ですか？今日とてお風呂おめしあがりー？」ｸﾞｲｸﾞｲｯ

梨子「うん、お風呂入りたい」

千歌「台所の蛇口ひねってー」

梨子「うん」

千歌「みかんがでてきまーす！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

千歌「うん！千歌はバスロマンいれちゃうー！」

梨子「緑のみかんになっちゃったね」

梨子「みかんの汁、目に沁みないかな」

千歌「はなよちゃん可愛い！許すまじ！許すまじ！」

千歌「一緒に潜ろ？もーぐろ！！」ﾊﾞﾁｬﾊﾞﾁｬ

梨子「うん」

ﾌﾞｸﾌﾞｸ

ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｧｧｧ

梨子「海だ…」

梨子「さっきまでお風呂だったのに」

梨子「千歌ちゃーん、どこー」

ｼｰﾝ

梨子「あそこの島…誰かいるかな」

梨子「んっ、んっ…いくら泳いでも進まない…」

マンボウ「がんばるびぃ！がんばるびぃ！」

梨子「無理です」

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

果南「おはよ梨子、今日も良いにおい」

梨子「おはようございます、果南さん」

梨子「バスロマンのにおいです」

果南「海にも入れよーっと！」ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞ

梨子「緑の海…」

果南「空、見てみて」

梨子「…空って緑色でしたっけ」

梨子「？」

梨子「いなくなっちゃった」

梨子「どこにいけばいいの」

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ　ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ

梨子「海の上走ってる…京葉線」

ルビィ「乗りますか？」

梨子「うん」

ルビィ「切符は？」

梨子「ないです」

ルビィ「だめだよ、犯罪だめぜったい」

梨子「ごめんなさい」

梨子「降りなきゃ」

梨子「すいません、おります」ﾋﾞｰｯ

梨子「止まらない…」

梨子「運転手さん…ルビィちゃん？」

梨子「…」

梨子「ロボットになってる…」

鞠莉「ハーイ、どうしたのー？」

梨子「鞠莉さん、こんにちは…バス、止まってくれなくて」

梨子「シャボン玉ですか？」

鞠莉「ルビィが理事長室に置いていったの」ﾌﾟｸｰｯ

梨子「すごいでかいシャボン玉ですね」

鞠莉「入って」

梨子「うん」

梨子「うひゃっ、割れた」

梨子「あれ、鞠莉さんどこ？」

梨子「…エレベーター」

梨子「理事長室にエレベーターなんてあったっけ」

エレベーター「何回にいくずら？」

梨子「沼津」

ｶﾞﾀｶﾞﾀｶﾞﾀ

エレベーター「ついたずら」

梨子「扉の向こう…真っ暗」

梨子「遠くからオルゴールなってる」

梨子「どうしよ…こわいよぉ」

梨子「あ、後ろの壁紙がお菓子になってる」

花丸「美味しいずら…美味しいずら…」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

花丸「あるある探検隊！あるある探検隊！」ﾋﾞﾘﾘﾘ

梨子「ありがと、花丸ちゃん」

エレベーター「つぎはーお茶の水ー」

花丸「乗るずら、天井までいくずら、このバスは乗っ取ったずら」ｶﾁｬ

ルビィ「バスジャックさんこんにちは」

梨子「逃げなきゃ」ﾃｸﾃｸﾃｸ

ダイヤ「まーた廊下を走ってますのねあなた」

梨子「こんにちは生徒会長」

ダイヤ「砂糖と塩、間違えてしまいました」

梨子「問題ありません、食べてください」

ダイヤ「これは夢の中です、なにしてもいいのです」

梨子「法律は守らないと」

ダイヤ「屋上でみんな待ってますわよ」

梨子「ありがとうございます」

梨子「こんにちは曜ちゃん」

曜「嫌だ…明日は月曜日…いきたくない」

曜「月曜日…いきたくない…嫌だよぉ…月やだよぉ…」

梨子「屋上行きたいです」

曜「うん、シーソーにのって、飛ばしてあげる」

梨子「どこにあるの？」

曜「そこのコンビニに売ってるよ」

梨子「わかった」

梨子「火事だ…工場燃えてる」

ルビィ「コンビにあるよ？」

梨子「降ります」

ルビィ「なしこちゃんこんにちは」

梨子「なしこ言わないで」

ルビィ「ごめんね、切符はタダでいいよ」

梨子「ドア、開かない」ｶﾞﾁｬｶﾞﾁｬ

ｶﾞﾀﾝｺﾞﾄﾝ

梨子「ねぇ」ｸﾙｯ

ｼｰﾝ

ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｧ

梨子「また海…」

梨子「海の音…もう聞き飽きた」

善子「海に失礼よあなた」

梨子「よっちゃん、ここどこ」

善子「また夢見てるんでしょ」

梨子「うん」

善子「どうしたいの？」

梨子「帰りたい…」

梨子「？」

善子「お空が真っ赤に染まる前に」

梨子「どうして今は緑なの？」

善子「ほら、あそこのドア」

善子「ほら、あそこのドア」

善子「ほら、あそこのドア」

梨子「行かなきゃ」

ｶﾞﾁｬ 

梨子「遊園地だ」

梨子「もう夜だけど…花火、パレード？」

千歌「ここは屋上の遊園地！いらっしゃいお客さん！」

曜「ぐるぐるぐるぐる…お仕事お仕事ぐるぐるぐるぐる」

梨子「この噴水ハリボテだ」

梨子「どのアトラクションがいいかなぁ」

曜「ぐるぐるぐるぐる…残業やだよぉぐるぐるぐるぐる」

ルビィ「次はーお城ー」

梨子「乗ります」

花丸「空飛ぶずら？空飛ぶずら？」

梨子「ジェットコースター…誰も乗ってないのに動いてるね」

梨子「観覧車も誰も乗ってないのに」

梨子「ブランコも誰も乗ってないのに」

ルビィ「たのしいね」

花丸「たのしいね」

梨子「たのしい…かな」

梨子「ピンクの象さん、こんにちわ」

象「パレード、パレードがはじまるよ」

象「踊って、踊って、踊って、踊って、踊って、踊って、踊って、踊って、踊って、踊って」

果南「踊って、踊って、踊って、踊って、踊って、踊って、踊って、踊って、踊って、踊って」

梨子「なんでお客さん誰もいないの？」

ピンク象「踊って、踊って、踊って、踊って、踊って、踊って、踊って、踊って、踊って、踊って」

ピンク象「踊って！踊って！踊って！踊って！踊って！踊って！踊って！踊って！踊って！踊って！」ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

ピンク象「踊って！！！踊って！！！踊って！！！踊っ！！！＞＞＞MMおどどFFFdddおおおどどどどど」ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞ

梨子「こわい…」

ダイヤ「花火で空が真っ赤ですわね」

梨子「空の緑が燃えてる…」

梨子「ねぇ…みんな、どこ？」

梨子「こわいよぉ…遊園地やだよぉ…」

亀「帰る？」

梨子「うん」

亀「そこにエレベーターあるから」

梨子「うん」ﾎﾟﾁｯ

エレベーター「何階にいくずら？」

梨子「お家…お家に帰りたい」

ｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞｺﾞ

梨子「大丈夫？」

象「長いわね、このエレベーター」

ルビィ「ほんとは遊園地のアトラクションだったりして」

花丸「ははは、わろす」

ﾁｰﾝ

梨子「着いた…」

梨子「二人とも、一緒に…」

梨子「いない…消えてる」

梨子「千歌ちゃんのお家」

千歌「あなただーれ？」

梨子「あ、こんにちは千歌ちゃん」

千歌「お風呂ですか？それとも海ですか？それともお寿司屋さんですか？」

梨子「お家、帰る」

千歌「それならそこの扉からどーぞ！」

梨子「うん」

ｶﾞﾁｬ

ｻﾞｻﾞｻﾞｻﾞｧ

梨子「海だ」

梨子「私の部屋に海がある」

亀「昨日は明日の夢を見ました」

梨子「早く帰らせて」

亀「今日は昨日の夢を見ました」

梨子「うるさい」

亀「明日はいつの夢を見るの？」

梨子「うるさい！！！」

ｷｰﾝｺｰﾝｶｰﾝｺｰﾝ

梨子「っはぁ…はぁ…はぁ…」

梨子「…」

梨子「なんだ…夢か」

梨子ママ「もぉこたつで寝たら風邪引くでしょ」

梨子「ごめんなさい」

梨子ママ「部屋、ちゃんと戻って寝なさい」

梨子「うん」ﾃｸﾃｸ

ｶﾞﾁｬ

梨子「…」

梨子「はぁ」

梨子「なんで私の部屋に」

梨子「お母さーん、私の部屋に海入れたのだーれ？」

梨子「…」ｹﾞﾎｯｹﾞﾎｯ

梨子「…」ｽﾞｽﾞｯ

梨子「また…ふりだし」

おわり