【ラブライブ！】絵里「私の次の生徒会長」

穂乃果「はぁ…疲れた」

絵里「何言ってるの、穂乃果。まだ半分も引き継ぎ終わって無いわよ」

穂乃果「ま…まだそんなに…」

穂乃果「やっぱり穂乃果に生徒会長なんてできないよ…」

絵里「あら、穂乃果が弱気になるなんて珍しいじゃない」

穂乃果「だって、絵里ちゃんみたいにスクールアイドルやりながら生徒会長なんて無理だよ…」

穂乃果「それに、こういう仕事は穂乃果よりも海未ちゃんの方が向いてると思うんだけどなあ」

絵里「そうね。確かに海未なら簡単にこなしてくれそうだわ」

穂乃果「でしょ？やっぱり今からでも、海未ちゃんに…」

絵里「何言ってるのよ。今更そんな事が出来るわけないでしょ」

穂乃果「だよね…」

絵里「あのね。穂乃果」

絵里「私があなたを生徒会長に指名した理由は、一つだけなのよ」

穂乃果「え…？」

絵里「穂乃果が、誰よりも音ノ木坂の事が好きで、この学校を素敵な場所にしてくれるって思ったからなの」

絵里「この学校が廃校になるかもって時に率先して動いてくれたのは穂乃果だったし」

絵里「もし、スクールアイドルの活動が上手くいかなくても、穂乃果なら別の方法でこの学校を救ってくれたと思うわ」

穂乃果「そうかな…」ｱﾊﾊ

絵里「私もこの学校の為に何かできる事は無いのかって色々やったけど、結果は出なかったわけだし」

絵里「でも、穂乃果は私にできなかったことをやってくれたでしょ？」

絵里「だから、私は穂乃果に生徒会長をお願いしたのよ」

穂乃果「絵里ちゃん…」

絵里「さっき、穂乃果は私みたいに両立は無理って言ってたけど、大丈夫」

絵里「この学校が誰よりも好きな穂乃果なら生徒会長を立派に務める事ができるから、頑張って」

穂乃果「うん…頑張ってみる！」

絵里「やっと穂乃果らしくなったわね」ｸｽｯ

絵里「それにね、こんな事務仕事なんて誰にでもできるんだから安心していいわよ」

穂乃果「そう…？」

絵里「素直に海未やことりに頼ればいいのよ」

絵里「二人とも穂乃果がこういう仕事できるなんて思ってないでしょうし、私も期待してないもの」

穂乃果「絵里ちゃん、酷い！！」

絵里「あはは、ごめんね」

絵里「でも、ことりは、快く引き受けてくれると思うし」

絵里「海未も文句言いながら手伝ってくれるわよ」

絵里「私に希がいたように二人はちゃんと穂乃果の支えになってくれるから安心して」

絵里「希には色々迷惑をかけたけど、いつも助けてもらってたから」

穂乃果「やっぱり二人は信頼しあってるんだね…」

絵里「それは、あなた達三人も一緒でしょ？」

絵里「だから、心配する必要なんて一切ないわ」

絵里「そんな事よりも、穂乃果はこの学校を良くすることを考えていればいいの」

絵里「幸いにも今回は廃校にならずに済んだけど、このご時世だもの、数年後にまた同じ問題が生まれる可能性だってあるでしょ？」

絵里「オトノキ坂がこんな問題を二度と抱えないように素敵な学校にしてね。生徒会長さん♪」

穂乃果「うん！穂乃果頑張るよ！！」

絵里「ふふっ、いい返事ね。それでこそ穂乃果よ」

絵里「それとね、生徒会長になる穂乃果に、最優先でしてもらいたい事があるのよ」

穂乃果「穂乃果、何でもやるよ！」

絵里「…言ったわね」ﾆｺｯ

穂乃果「えっ…絵里ちゃん…？」

絵里「はい、どうぞ」ﾄﾞｻｯ

穂乃果「これ、何の本…？」

絵里「もちろん、全部参考書よ」

穂乃果「うえっ！？な…なんで！？」

絵里「そんな事一つに決まってるじゃない」

絵里「生徒会長が赤点を取って良いわけないからに決まってるからでしょ」

穂乃果「そ…そんなあ…」

絵里「当たり前の事よ。穂乃果は本当の意味でこの学校の顔になるんだもの」

絵里「μ’ｓのリーダーとして、生徒会長としてね」

絵里「そんなあなたが、赤点取り放題、挙句の果てに落第なんてしたら最悪じゃないの」

絵里「学校の顔である穂乃果が赤点ばかりなんて知られたらオトノキ坂のイメージが底辺に落ちるわ」

絵里「だから、勉強も頑張ってするのよ」ｸｽｯ

穂乃果「お…鬼だ…」

絵里「安心して。海未よりは優しく教えてあげるから♪」

穂乃果「全然嬉しくないよっ！」

穂乃果「で…でも、ほら！引き継ぎが残ってるし」

絵里「あら、そんなもの後で海未に押し付けるからいいわよ」

絵里「さっきの穂乃果、私の話をほとんど理解してなかったみたいだし」ｸｽｯ

穂乃果「うっ…バレてた…」

絵里「そんな事よりもさっさと勉強始めるわ」

穂乃果「え～～！？」

絵里「文句を言わないで早くやりなさい」

穂乃果「おっかない頃の絵里ちゃんに戻った…」

絵里「そうね。穂乃果が望むなら厳しくしてあげてもいいわよ」

穂乃果「だ…大丈夫ですっ！勉強しますっ！！」

絵里「はい、頑張ってね」ﾆｺｯ

穂乃果「絵里ちゃんの悪魔！鬼！！」

絵里「何とでも言いなさい」ｸｽｸｽ

穂乃果「穂乃果だってやればできるんだから」ﾌﾞﾂﾌﾞﾂ

絵里（こういうところはちょっと不安だけど、穂乃果なら絶対に、この学校をもっと魅力的にしてくれるから大丈夫よね）

絵里（それにしても穂乃果は本当に凄いわよね…私に出来なかったことをあっさり成し遂げちゃって）

絵里（だから、ちょっとジェラシーだったりもするんだけど）ｸｽｯ

絵里（でも、この一年間、私なりに生徒会長として色々やってきたつもりよ）

絵里（私がこの学校に残せたものって何？って言われたら困るけどね）

絵里（小さな積み重ねかもしれないけど、私や穂乃果が残していったものがずっと続けば）

絵里（私のおばあさまや、穂乃果のお母様がこの学校に通っていたように、将来、私や穂乃果の子どもがこのオトノキ坂に入学する日が来たりするのかしら）

絵里（将来の事なんて分からないけど、そんな日が来ることがあればいいなって）

絵里（ちょーっと期待しちゃう私がいるのは内緒♪）ｸｽｸｽ

穂乃果「絵里ちゃん…？」

絵里「何でもないわ。そんな事よりもね」

絵里「期待してるわよ。私の次の生徒会長さん♪」

穂乃果「うん！！」

おわり

乙
この関係性がほのえりの良さよ

これこそほのえり
お互いの信頼感がいいよね

おつです
お互い尊敬しあってるのがホントに良い

ハラショー

おつおつ
また書いてくれ

ほのえりって他にはない何かがある

これはいいほのえり

こういうのでいいんだよこういうので