【ラブライブ!】穂乃果「恋のお呪い」究明編後編
- 2020.05.02
- SS

ことり『ねえねえ、うみちゃん!』
うみ『なんですか?』
ほのか『うみちゃんは、ことりちゃんとほのか、どっちが好き?』
うみ『なっ…!?好きって、ええっ!?いきなりそんなこと言われても…』
ほのか『うみちゃん~!』
ことり『うみちゃん~!』
うみ『……え、えっと。私は………』
海未(あの時の私は、何と答えたのだったでしょうか…?)
海未「………」
海未(もう退きません)
海未(もう屈しません)
海未(もう諦めません)
海未(覚悟は、決めました)
海未(これで、終わりにします…!)
ガチャ
「うぷぷ。また来たんだね、海未ちゃん♪」
海未「はい。私たちは、穂乃果を助けなければならないので」
「まだそんなこと言ってるの?無理だよ、海未ちゃんには!」
「大切な幼馴染を置いて逃げ出しちゃう海未ちゃんには、穂乃果を助けることなんてできないよ!!」
海未「………」
海未「これから、あなたを殺します」
「………え?海未ちゃんが、私を殺すって…?」
「ぶひゃひゃひゃひゃ!!!バカ言わないでよ!海未ちゃんみたいなヘタレ王子が、私を殺せるわけないじゃん!」
海未「……確かに私一人では、あなたを倒すことはできません」
海未「………ですが、私はもう一人じゃありません!」
凛「うおおおおお!」
にこ「とりゃー!」
海未「……私には、例え授業中でも呼び出せばすぐに集まってくれる、仲間がいるんです!」
ことり「授業をサボるのなんて久しぶりかも♪」
絵里「まあ仕方ないわよね。今日だけは特別に許すわ」
花陽「うんうん、今日だけだもんね」
真姫「今日だけ今日だけ」
絵里「本当かしら…?」
海未「希…。皆さんを集めてくださり、ありがとうございます」
希「海未ちゃんは一人じゃ頼りないからね!みんなで支えてあげないと♪」
海未「なっ…!」
希「ふふ、冗談や!」
「どうして、他の人間がいるの!!」
「この部屋に入れるのは、海未ちゃんだけだったはずなのに…!?」
海未「……どこかの誰かが、願ったのでしょう」
海未「『また、μ’sのみんなに会いたい』…と!」
「!?」
海未「しかし今は!七人の小人たちが、私を支えてくれています!」
海未「ここにいる皆さんは、私が考え得る中で最高の仲間です…!!」
海未「………さあ、フィナーレですよ!」
絵里「海未。私たちは何をすればいいのかしら?」
海未「………」
海未「ここにあるカントリーマアムを食べ尽くし、チカチカ様などいないことを証明してください!!」
にこ「………お安いご用よー!」
凛「うめえにゃ!うめえにゃあああああ!!!」ズルズルズルズルズルズルズルズルッ
花陽「ごはんとの相性が抜群です…!」ゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクゴクッ
ことり「マカロンみたいで美味しい~♪」アームッ
真姫「こんなに食べたら絶対糖尿病になるわ…」モシャモシャ
希「あー、胃が凭れてきたわー!あはははは!!」ズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズズッ
絵里「これ賞味期限とか大丈夫なのかしら…?私そういうとこ結構気にするタイプなんだけど…」パクモグペロリ
「や、やめて…」
海未「」モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグ
「……お願いだから………」
海未「」モグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグモグ
「やめてえええええ!!!」
アア! キエテシマウ!
チカチカサマ…!!
穂乃果「………」
凛「お腹いっぱいにゃぁ…」
花陽「眠くなってきちゃった…」
穂乃果「………」
海未「穂乃果」
穂乃果「……海未ちゃん」
海未「ほら、帰りますよ?」
穂乃果「…」
穂乃果「……私の我が儘で、みんなにいっぱい迷惑かけちゃった…」
穂乃果「今更どのツラ下げて帰ればいいのか、わかんないよ…」
海未「……何言ってるんですか」
穂乃果「え…?」
海未「穂乃果に迷惑をかけられるのなんていつものことです。みんな慣れっこですよ」
穂乃果「で、でも…」
海未「………穂乃果。これは私の我が儘です」
海未「私はこれからもずっと、穂乃果と一緒にいたいんです!」
穂乃果「海未ちゃん…」
海未「だから、帰りましょう。毎日笑って過ごしたあの日々に」
穂乃果「………」
行方不明になっていた人たちも次第に元の生活へと戻っていき、
「チカチカ様など最初からいなかったのでは?」
………と錯覚してしまうほど平穏な日常が再び訪れました。
にこ「………ねえ、知ってる?好きな人を毎日指で突けば、その人を振り向かせられるっていう呪いがあるそうよ…!」
凛「にこちゃん…。おまじないの次は、呪いに手を出したの…?」
花陽「ひぇ…こいつ狂ってるよ…」
にこ「ちょっと!そんな言い方はないでしょ!」
にこ「………ねえ、あんたたち知ってた?『呪い』という漢字は、『まじない』とも読めるのよ!」
凛「え、そうなの?」
真姫「確かに、そういう読みもできるわね」
花陽「呪いとおまじないは紙一重ってこと…?」
真姫「そういうことね。どちらも神様の力が作用してるのだけど…」
真姫「人に災いをもたらすのが呪いで、人に力を与えるのが、おまじないよ」
真姫「はあ!?イミワカンナイ!」
にこ「テストで赤点取ってまで手に入れたネタなのに…」
海未「ほう。にこは今回のテストで赤点を取ったのですか」
にこ「う、海未!?いつの間に…!」
海未「穂乃果の件で有耶無耶になっていましたが、赤点を取った人には、厳しい罰を与えなければなりませんね…」
海未「希!」
希「任しとき!わしわしー!」
にこ「ぐぁっ!?」
希「ついでに海未ちゃんも!」
海未「ぐはぁっ!何故に!?」
穂乃果「……楽しそうだね」
絵里「ふふ。だったら穂乃果もあの輪の中に入れば?」
穂乃果「それは遠慮しておくよ…」
絵里「………穂乃果は、これでよかったの?」
穂乃果「どういう意味…?」
絵里「チカチカ様が消えて、穂乃果の願いは結局叶わずじまいに終わってしまったじゃない」
絵里「穂乃果は願いが叶わなくて、残念だと思ったりしてない?」
穂乃果「ううん。そんなこと思わないよ」
穂乃果「………私の願いはもう叶ったもん」
絵里「え…?」
穂乃果「あ、海未ちゃん」
絵里「………」
絵里「あー、私はお邪魔虫みたいね。それじゃあにこいじりにでも行こーっと」
ニコー!ムネモマセナサーイ!
ギャー!ジブンノムネデモモンデロー!
穂乃果「………」
海未「………」
穂乃果「な、何!?」
海未「……ことりは、まだ部室に来てないみたいですね…?」
穂乃果「え…、うん。教室の掃除当番だから、遅れるそうだよ」
海未「そ、そうですか…」
穂乃果「………」
穂乃果「えいっ!」
プニッ
海未「……何故、私の頬を突くのですか…?」
穂乃果「えへへ~。照れる海未ちゃんもかわいいよ~?」
海未「もう!そう言って誤魔化さないでください!」
穂乃果「願い事?」
海未「私は紙飛行機勝負で勝ったのですから、教えてもらう権利はありますよね!?」
穂乃果「あー、そういえばそんな勝負もしたね~」
海未「さあ、教えてください!穂乃果の願いを!!」
穂乃果「………海未ちゃん。耳貸して」
海未「……はい」
穂乃果「………………内緒だよっ♪」
穂乃果「私は紙飛行機を投げてないから、勝負は無効だよ!」
海未「なっ…!!卑怯ですよ!また逃げるつもりですか!?」
穂乃果「……きゃー。海未ちゃんに襲われる~。希ちゃん絵里ちゃん助けて~」
希「お?わしわしして欲しい娘はどこにおるんや~?」
絵里「たっぷりかわいがってあげるわよ♡」
海未「!?……穂乃果!今度という今度は絶対に許しませんからね!!」
穂乃果「にししし♪」
海未「くっ………」
「穂乃果あああああーーー!!!」
ことり「………さーて、早くお掃除を終わらせて部室に行かないと~」
カサッ
ことり(ん…?)
ことり(掃除用ロッカーの裏に、何か落ちてるみたい)
ガサゴソ
ことり(これは…紙飛行機?)
ことり(誰かがこの教室で飛ばしてたのかな…?)
ことり(………あれ?紙に何か書いてある)
ことり(これは…)
ことり「………」
ことり「ふふっ♪」
なかなか面白い展開でよかった
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