【ラブライブ!】ようりこ「あなたの笑顔の些細な違い」
- 2020.05.03
- SS

曜「千歌ちゃんっ!おはヨーソロー!!」ケイレイッ!
千歌「曜ちゃんおはよう!」ニコッ
曜「梨子ちゃんも、おはヨーソロー!」ケイレイッ
梨子「おはよう、曜ちゃん」フフッ
曜「…」
曜「……やっぱり」
千歌「?曜ちゃんどうしたの?」
曜「え?…ううん、なんでもないんだ」ニコッ
梨子「……」
梨子「…えっ?」ドキッ
千歌「梨子ちゃんまでどうしたの?なんか難しそーな顔してたけど」ジーッ
梨子「えっ、えーと…別になんでもないわよ、なんでも」ニコッ
曜「……」
千歌「ふーん、なんか今日は二人とも変なの」
ようりこ「「あ、あはは……」」
ようりこ「「……」」
曜「千歌ちゃん、ちょっといい?」テマネキ
千歌「ん、いいけど…千歌だけ?」
曜「うん、聞いてほしいことがあって…」
千歌「わかった!梨子ちゃん、ちょっと行ってくるね!」ガタッ
梨子「ええ、いってらっしゃい」
──ガラガラ
─ピシャンッ
梨子「……」
千歌「それで聞いてほしいことってなに?曜ちゃん」
曜「えっとね、今朝のことなんだけど…」
千歌「なーんだ、やっぱり何かあったんじゃん」
曜「うん、まあ…」アハハ
千歌「って言っても、今朝だよね?特に変なところなんてなかったと思うけどなあ…」ウーン
曜「いや、あったよ」
千歌「え?本当に?何がおかしかったの?」
曜「梨子ちゃん」
曜「うん」
千歌「…あー、確かになんか考えこんでたみたいだけど」
曜「…それも気になるけど、そこじゃないんだ」
千歌「え?違うの?」
曜「うん、私が気になってたのは──」
曜「そう、ちょっと前くらいから気になってはいたんだけどね」
曜「私が挨拶したときと、千歌ちゃんが挨拶したときの返しかたがちょっと違うんだよ」
千歌「別に千歌が挨拶したときと変わらないと思うけど」
曜「そんなことないよ!」ズイッ
千歌「うわっ、ビックリした!どうしたのさ曜ちゃんいきなり」アトズサリ
曜「でも私の場合は笑顔なんだけど、どこかぎこちないというか…なんだろう、ちょっとためらってる感じがするんだよね」
千歌「そ、そうかな?」
曜「そうだよ!私ずっと見てきたんだから間違いないよ!」
千歌「よ、曜ちゃん…ちょっとテンション高いような…」
曜「うん、そうなんだよ!」
千歌「そっかあ…」
千歌(なんだかなあ……どう言葉にしたらいいんだろうこれ)
曜「千歌ちゃん?」
千歌「…なんでもないよ、それで曜ちゃんはさどうしたいの?」
曜「どうって?」
千歌「だから梨子ちゃんのこと」
千歌「ど直球だね」
千歌(多分本人には言えないんだろうなあ…)
千歌「でもさ、それは追い追いでいいんじゃないかな、だって梨子ちゃんのそれって今に始まったことじゃないんでしょ?」
曜「確かにそうだけど、でもさあ……」
千歌(あ、これ長くなりそうなやつだ)
千歌「とにかく、このお話は一回ここでしゅーりょー!しゅーりょーですっ!」パンパンッ
千歌「続きはまた明日ね!ほら曜ちゃん教室に戻ろう!」ダッ
曜「えっ!?まだ話は終わって……ああっ、ちょっと千歌ちゃん待ってよ!」ダッ
梨子「あら、千歌ちゃんおかえりなさい…ってどうしたの?結構汗かいてるけど」
千歌「はあっ…ううん、なんでもないんだ特になんにも…はあっ…」
曜「千歌ちゃん速いよ!そんなに急ぐことないじゃん!」タッ
梨子「まあまあ曜ちゃん、なにがあったか分からないけど取りあえずお疲れさま千歌ちゃん」フキフキ
千歌「ん、ありがと梨子ちゃん」
曜「」ムスッ
千歌(うわっ、あからさまに機嫌悪くなった)
梨子「…?」フキフキ
千歌「んー?なにー?」アリガトッ
梨子「私もちょっと聞いてほしいことがあるんだけど、いいかな?」
千歌「えっ、今?」
梨子「そうだけど」
曜「……」ジローッ
千歌「…今はちょっと……ねえ梨子ちゃん、帰りのときでいい?」
梨子「?別にいいわよ、じゃあまたそのときね」
千歌「うん、ありがと」
千歌「梨子ちゃんお待たせ!」
梨子「フフッ待ってたわ千歌ちゃん、それじゃあ一緒に帰りましょうか」
千歌「うんっ!」
千歌「それで梨子ちゃん、聞いてほしいことって?」
梨子「うん、あのね」
梨子「実は、今朝のことなんだけど…」
千歌「…え?」
千歌(あれ?このやりとりさっきもしたような…)
千歌「へー…でも今朝の話だよね?別にいつも通りだったと千歌は思うんだけど」
梨子「いえ、一つ気になるところがあったわ…それは─」
梨子「曜ちゃんよ」
千歌(うわぁ、やっぱり)
梨子「ええ、少し前くらいから気になってはいたんだけど」
梨子「曜ちゃん、私に挨拶するときと千歌ちゃんに挨拶するときの勢いがちょっと違うの」
千歌「……別に千歌に挨拶するときと変わらないと思うけど」
梨子「そんなことないわよ!」ズイッ
千歌「」アトズサリ
梨子「でも私の場合は笑顔なんだけど、何かぎこちないの…どこか遠慮してる感じがするのよね」
千歌「……そうかな?」
梨子「そうよ!私ずっと見てきたんだから間違いないわ!」
千歌(二人ともおんなじこと言ってる……)
梨子「ええ、そうなのよ!」
千歌「そっかあ……」
千歌(あっ、今わかった…こーゆーの“面倒くさい”って言えばいいんだ)
梨子「千歌ちゃん?」
千歌「……なんでもないよ、それで梨子ちゃんはさどうしたいわけ?」
梨子「どうって?」
千歌「…曜ちゃんのこと」
千歌「どストレートだね」
千歌(当然本人には言えないんだろうなあ……)
千歌(というかこれってさ、ただ単にお互いが意識しあってるからそうなってるってだけなんじゃ…)
千歌「……」
梨子「千歌ちゃん、さっきからずっと黙ってるけどどうかしたの?らしくないわよ」
千歌「…ねえ梨子ちゃん、まずは梨子ちゃんから変わってみたら?」
梨子「え?」
千歌「そうすれば曜ちゃんだって次から梨子ちゃんに全速前進おはヨーソローしてくれるよきっと」
梨子「とびきりの笑顔ねえ…それはちょっと恥ずかしいかも……///」
梨子「それにそんなに上手くいくものかしら?」
千歌「…上手くいってくれなきゃこっちが困るんだよ……」ボソッ
千歌(早く済ませないとしばらく続きそうだし…)
梨子「千歌ちゃん…?」
千歌「もし上手くいかなかったらそのときは千歌も一緒に考えてあげるからさ!」
梨子「千歌ちゃんっ、そんなに私の相談に真剣になってくれるなんて……」ジーン
千歌「え……と、当然だよ!千歌たち友達でしょ!?」
梨子「…そうね、ありがとう千歌ちゃん……」ホロリ
千歌(ごめん梨子ちゃん、そういうことにしておいて…)
千歌「そうそうその意気だよ!」
─ガチャッ
梨子「千歌ちゃん、今日は本当にありがとう!それじゃあまた明日ね!」テヲフリ
千歌「うん!また明日!」フリフリ
─バタンッ
千歌「……」
千歌「…もう、しょうがないなあ……」スマホスッ
千歌「…あ、もしもし曜ちゃん?あのね──」
曜「……」
──
─
曜『もしもし千歌ちゃん?どうしたの』
千歌『あのね今日のことなんだけどさ、千歌いいこと思いついたよ』
曜『いいことって?』
千歌『曜ちゃん、まずは曜ちゃんから変わってみたら?』
曜『え?』
千歌『明日、いつもよりも元気よく梨子ちゃんに向かっておはヨーソロー!っていうの』
千歌『そしたら梨子ちゃんも曜ちゃんにつられて笑ってくれるはず!』
千歌『ほらよくあるじゃん!“他人の心配する前に自分のことを気にしたらどうだー”って』
曜『それとはちょっと違うと思うけど…』
曜『…でも千歌ちゃんの言うことももっともだね』
曜『うんわかった!明日そうしてみるよ!わざわざありがとう千歌ちゃん!』
千歌『うん、頑張ってね曜ちゃん!それじゃあね!』
──
─
曜「一回落ち着こう…」スゥーハァー
曜「……」フゥーッ
曜「…よしっ!」
曜「梨子ちゃんっ!おはヨーソロー!!」ケイレイッ!
梨子「おはようっ!曜ちゃんっ!!」ニコッ
ようりこ「「あっ……」」
ようりこ「「や、やった…!やったよぉ!!」」パアァ
ようりこ「「……」」
ようりこ「「……え?」」ポカン
千歌「……」ハァーッ
千歌「やれやれ、世話が焼けますなあ…」クスッ
終わり
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