【ラブライブ!】にこ「にこデレラ」
- 2020.05.03
- SS

にこ(にこはとっても可哀想な美少女)
にこ(来る日も来る日もお家の雑用をさせられていびられる毎日…)
希「にこっちー」ワシッ
にこ「ひゃあ!?///」ビクン
希「お掃除終わったん?」ワシワシ
にこ「ちょっ、やめっ……終わった……わよっ…///」
絵里「あら、じゃあご飯の用意お願いしていい?」
にこ「今掃除終わった所でにこ疲れてるんだけど?」ハァ
絵里「そうなの……?私にこの手料理を食べる事が毎日の楽しみなのに…」シュン
にこ「……しょーがないわねぇー」
にこ「すぐ作るからちょっと待ってなさい」
絵里「にこ……!!」パアァ
にこ「何?どうしたの」
海未「服の裾がほつれてしまって手直しをして頂きたいのですが…」
にこ「しょーがないわねぇー」
にこ「後でやっとくからその辺置いといて」
海未「ありがとうございます」
にこ(こうやって皆から嫌がらせをされるの)
にこ(きっとにこのあまりの美貌を妬んでいるのね…)
にこ(にこってば罪な女)
希「にこっち何ボソボソ言うとるん…」
希「今日はお城で舞踏会があるんよ」
絵里「いいわね、皆で行きましょう」
海未「噂によると姫君の結婚相手を探すのが目的だとか」
希「ほう、それじゃあウチらもお姫さまのお嫁さん候補ってわけやんな」
にこ「!?」
にこ(こ、これは千載一遇のチャンス!)
にこ(にこの美しさにきっとお姫さまもメロメロになるに違いないわ!)
にこ「それって勿論にこも…」
希「へ?にこっちに合うドレスって……確か無かったやろ?」
にこ「は?」
絵里「どれも胸元が大きく空いてるからにこの胸のサイズじゃちょっと…」
にこ「ええ!?」
海未「貧乳とは罪ですね…」
にこ「いやあんたもギリギリ着れてるだけでしょーが!」
絵里「にこ…悪いけど今日の所はお留守番しててくれないかしら?」
にこ「そんなぁ!?」
希「お城の名物のレンジでチン出来るパスタ買うて来てあげるから勘弁してな?」
にこ「うぅ…」
海未「せめて貧乳に生まれた自分自身を呪うんですね」
にこ「あんたぶっ飛ばすわよ」
───
─
にこ「はぁ…」
にこ(お城の方へと皆が着飾って向かって行ってる)
にこ(それなのににこは留守番させられてるなんて…)
にこ「なんて不幸なのかしら…」
「おやぁ?」
にこ「!?」バッ
にこ「誰!?」
ことり「えっとぉ、私はぁ──」
にこ「強盗!?いえ、きっとにこの事誘拐するつもりなのね!にこが美少女だからっ!」
ことり「あはは……そうじゃなくて…」
にこ「にこが美しすぎるからってそんな事していいと思ってるの!?」
ことり「いやだから……」
にこ「いや!離して!やめてー!!」
ことり「………」
ことり「ちょっと黙ろっか♪」ゴゴゴゴ
にこ「あ、はい」
───
─
にこ「どうぞお茶です」
ことり「ありがとう♪」
にこ「てゆーかなに人の家に勝手に上がってきてんのよ…」
ことり「えぇ……ことり何回もピンポン押したよ?」
にこ「全然気づかなかったわ…」
ことり「それでお部屋に上がってみたらにこちゃんがボソボソ独り言に夢中だったから…」
にこ「わー!!うるさいうるさい!!///」
にこ「それで一体何の用よ!?」
ことり「えーっとぉ、にこちゃん今日お城の舞踏会に行けないんだよね?」
にこ「ええ、まぁそうね」
ことり「お胸が小さすぎたせいで…」
にこ「ぬぁんでよ!」
ことり「それでね、ことり、にこちゃんに合うドレスを作ってきたんだぁ」
ことり「ジャーン♪」バサッ
にこ「わぁ…綺麗……」
ことり「そうでしょ?」エッヘン
にこ「でも……何で…?」
ことり「それはね──」
ことり「実はことりが魔女さんだからです!」
にこ「は?」
にこ「ねぇあんた大丈夫?熱あるの?」
ことり「違うよぉ!」
にこ「いやいや…あんたその歳でそれは無いわ」
ことり「えーん!信じてもらえないよー!」
にこ「何なのよ…」
ことり「よーし、じゃあ魔法を使える事を証明してあげちゃいます!」
ことり「ではあの猫ちゃんを人間に変えてしんぜよう」
猫「にゃ?」
にこ「はぁ……付き合いきれないわ…」
ことり「えいっ♪」
猫「にゃあああああああ!?」
ボフン
凛「あれ……?」
にこ「え……」
凛「凛、人間になってる!?」
にこ「えええええええええ!!!???」
ことり「どぉ?信じてもらえた?」
にこ「えええええええええ!!!???」
凛「にゃあああああああ!!!???」
ことり「あの……」
にこ「ほげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!???」
凛「にゃあああああああああああああ!!!???」
ことり「ちょっと黙ろっか♪」ゴゴゴゴ
にこ・凛「あ、はい」
───
─
にこ「どうぞラーメンです」
凛「かたじけないにゃ」ズルズル
にこ「あんた……ホントに魔女だったのね…」
ことり「良かったぁ、信じてもらえて」
ことり「という訳でにこちゃんにはこれから舞踏会に行ってもらいます♪」
にこ「でもせっかく綺麗なドレスを用意してくれたのは嬉しいけど……」
にこ「これに合う靴も無いし、今からお化粧してたら間に合わないわ……」
ことり「心配ご無用♪」
ことり「それもぜーんぶことりの魔法で何とかするから」
にこ「ホントに!?」
凛「甘やかしちゃダメだと思うにゃー」ズルズル
ことり「えいっ♪」
ボフン
にこ「わぁ……」
にこ「綺麗にメイクされてる……」
にこ「てゆーかこの靴なに……」
ことり「それはマカロンの靴です♪」
にこ「ぬぁんでよ!」
にこ「動きにくくて仕方ないわよ!」
ことり「えいっ♪」
ボフン
にこ「これは……?」
ことり「チーズケーキの馬車だよ♪」
にこ「馬車なのはいいけど……肝心の馬は?」
ことり「馬車という名の人力車だよ♪」
にこ「は?」
ことり「えいっ♪」
ボフン
穂乃果「あれ?」
花陽「ピャア!?」
凛「あ、かよちーん!」
花陽「凛ちゃん!」
穂乃果「どうしたのことりちゃん?」
ことり「あのね、穂乃果ちゃんにお願いがあるんだ…」
穂乃果「え……」
───
─
ことり「行ってらっしゃーい♪」
穂乃果「何で穂乃果達がこんな事しなくちゃいけないのー!?」
花陽「重いよぉ!!」
凛「不本意だにゃー!!」
にこ「ほらあんた達急いで馬車を引っ張りなさい」フンゾリ
穂乃果「馬出せば良かったよね!?」
花陽「何で私たちが馬車を……」
凛「あんまりにゃー!!」
にこ「情けないわね!さっさと急ぎなさい」
凛「後で希ちゃん達に言いつけてやるー!!」
にこ「ちょっ!?そういうのはやめなさいよ!!」
ことり「あっ!!」
ことり「言い忘れてたんだけどー!!」
ことり「夜の12時になるとその魔法全部解けちゃうからー!!」
にこ「なっ!?」
にこ「そういうのはもっと早く言いなさいよね!!」
ザワザワヤザワザワ
絵里「見て、お姫さまよ」
希「綺麗やなー」
海未「ええ、確かに」
真姫「はぁ…」カミノケクルー
真姫(何でこんな事しなくちゃいけないのよ……)
真姫(別に恋人なんかいらないし)
真姫「めんどくさい」
ドドドドドドッ
真姫「!?」
ズサァ
にこ「セーフ!滑り込みセーフ!!」
穂乃果「いやアウトだよっ!」
花陽「凛ちゃん!ビデオ判定お願い!」
凛「了解!」
凛「うーん、これは……」
真姫(セーフなの?アウトなの?どっち!?)ゴクリ
凛「71㎝!74㎝じゃない!つまりアウトにゃ!!」
にこ「ぬぁんでよ!」
真姫(まさに鼻差、いえ乳差ってヤツかしら)
真姫「………」
にこ「お姫さま!?」
真姫「良かったら……その……えぇっと……///」
にこ「……」イライラ
真姫「あの……私と……その……///」
にこ「あああ!!もうはっきり言いなさいよ!!」
真姫「ヴェエ…」
にこ「なによ?」
真姫「わ、私と……踊りなさいよっ!///」
にこ「へ?」
真姫「べっ、別にあなたの事気に入ったとかそんなんじゃないから!勘違いしないでよね!///」
凛「チョロいにゃー」
穂乃果(その後お姫さまである真姫ちゃんとにこちゃんは楽しく踊って仲良くなりました)
穂乃果(そして私と花陽ちゃんと凛ちゃんでパーティーに用意されていた料理を全てたいらげたのでした)
花陽(さすがお城の料理だけあって最高のお米でした)
凛(ラーメンが無くて残念だったにゃ…)
───
─
真姫「ねぇにこちゃんの胸のサイズっていくつなの?」
にこ「えー、それは企業秘密にこー♪」
真姫「もう、にこちゃんのケチ」
にこ「あ」
にこ(もうすぐ12時じゃない!?)
にこ(魔法が解けちゃうわ!)
にこ「あのね真姫ちゃん……にこもうお家に帰らないといけないの」
真姫「そんな!?二人の夜はこれからなのに!」
にこ「ゴメンね!またいつか会いましょう!!」シュタタタタ
真姫「ちょっと!?にこちゃん!?」
にこ「ほらあんた達帰るわよ!!」
穂乃果「えぇ!?もうそんな時間なの!?」
花陽「あーまだお米が……」
凛「ラーメン出せにゃー……」
真姫「ちょっと待って!!」
ダダダダダダダッ
真姫「行っちゃった……」
真姫「ん?」
真姫「これは……」
海未「聞きましたか?今お姫さまが人探しをしているらしいのですが」
絵里「あら、そうなの?」
希「なんでも『あるもの』のサイズがぴったり合う人を探してるんやって」
絵里「へぇ、じゃあこの家にも来たりするのかしら」
にこ「!?」
にこ(まさか……)
ピンポーン
ピンポンピンポンピンポンピンポンピンポン
にこ「うっさいわね!」
ガチャ
真姫「ごめんください」
絵里「お姫さま!?」
真姫「あの、実は人を探していて……」
希「ホンマに来た……」
真姫「これにぴったりサイズが合う人を探してるんだけど……」
海未「これは……」
絵里「ブラジャー!?」
真姫「唯一の手掛かりが急いで走り去っていったあの人が落としたこのブラジャーなの」
穂乃果「そんなの普通ありえないよね」
花陽「さすがにブラジャーは……」
凛「どんだけ貧乳なのかにゃー」
ことり「にこちゃんには失望したよ」
にこ「何であんた達まだいんのよ!?」
絵里「さすがにこれは小さすぎて私には無理ね…」
希「もちろんウチもやな…」
海未「もちろん私もですね…」
にこ(なんであんたはそんな巨乳面してんのよ!)
真姫「あ、あなた……」
にこ「え?」
真姫「着けてみてくれない…?」
にこ「え、えぇ」
真姫「間違いない!!」
真姫「そうよ、よく見ればその黒く美しい髪も、赤い綺麗な瞳も、ちんちくりんな胸もあの日会ったにこちゃんに間違いないわ!!」
にこ「ぬぁんでよ!」
スッ
にこ「へ?」
真姫「い、言わなくても分かるでしょ!!///」
真姫「………結婚指輪よ///」
にこ「えええええええええええ!!!???」
穂乃果「ほええええええええええ!!!???」
花陽「ピャアアアアアアアア!!!???」
凛「にゃあああああああああ!!!???」
真姫「ヴェエエエエエエエエエ!!!???」
ことり「ちょっと黙ろっか♪」
にこ・穂乃果・花陽・凛・真姫「あ、はい」
ことり「凄いよー!一生チーズケーキ食べ放題だよー!!」
穂乃果(どうやらことりちゃんの目的はこれだったらしい)
~~~~~~~~~~
希「っていうのを次のPVで考えたんやけど」
海未「却下です」
凛「不本意だにゃー」
おわり
面白かった、乙!
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