【ラブライブ!】ルビィ「善い子になりたいっ!」
- 2020.05.03
- SS

梨子「──フフッ、よっちゃんは本当に善い子だね」ナデナデ
善子「ちょっ、私は堕天使よ!善い子なんかじゃないわ!」
曜「はいはい、分かってるよーしこー!」ナデナデ
善子「善子言うなっ!というか撫でるなぁっ!///」
ルビィ「うゅ……」
ルビィ(最近の善子ちゃん、いつもあんな調子で皆に可愛がられてるなあ……)
ルビィ「…」
ルビィ「いいなぁ……」ボソッ
ルビィ(ルビィも…)
善子「ああもうやめなさいって言ってるでしょ!?///」
ルビィ「……」ジーッ
善子「…ん?どうしたのよルビィ?こっちをじーっと見て」
ルビィ「…善子ちゃん」
善子「だからヨハネだって…」
ルビィ「ルビィをいい子にしてくださいっ!」
善子「はぁっ!?」
千歌「そうだよ!ルビィちゃんは元からいい子じゃん!」
鞠莉「そうね、ルビィは純粋なプリティーガールよ?」
ルビィ「…それじゃあなんでみんな善子ちゃんのほうに行くんですか?」
果南「それは、なんでだろう?」
鞠莉「んー…面白いから?」
善子「なんでよっ!」
ダイヤ「私はそのままの可愛らしいルビィが一番だと思いますわ!」
花丸「ダイヤさんの言う通りずら、ルビィちゃんは今のままが一番可愛いよ!」
花丸「それに善子ちゃんなんかにそんなこと教えてもらったらルビィちゃんは逆に悪い子になっちゃうよ」アハハ
善子「あんたたちねえ…!」
ルビィ「…お姉ちゃん、花丸ちゃん」スタスタ
花丸「ルビィちゃん!」
ルビィ「二人には聞いてないから」
ダイヤ・花丸「」
曜「あーっ!?二人とも倒れちゃったよ!!」
梨子「ダイヤさん、花丸ちゃんしっかりして!……どうしよう、二人とも息してないわよ!?」
ルビィ「大丈夫だよ……果南さん」スッ
果南「ん?なに」
ルビィ「これ、お姉ちゃんと花丸ちゃんに」ハイッ
果南「なにこれ」カワイイ
ルビィ「それを渡せば大丈夫だと思うから…あとルビィ、今日はもう帰ってもいいですか?」
果南「練習自体はとっくに終わってるし、問題ないと思うけど」ヨシヨシ
鞠莉「ノープロブレム!全然かまわないわよ」ベリーキュート!
善子「えっ、私も!?」
ルビィ「早く早く」グイグイ
善子「ちょっ、引っ張らないでってば!──」
鞠莉「……」フム
梨子「花丸ちゃんしっかり!」
曜「ど、どうしよう…このままじゃ」オロオロ
果南「三人ともちょっとどいてくれる?」
ようちかりこ「?」
果南「ダイヤ、花丸、はいこれ」ポン
ダイヤ・花丸「」
HJNNルビィ×2「」
ダイヤ・花丸「!!」
花丸「ルビィちゃああああああああああああああああん!!」ダキッ
HJNNルビィ×2「」
五人「ええ…」
花丸「ルビィちゃん!もう離さないずらーっ!」ギューッ
鞠莉「予想以上にダメージが大きかったみたいね…」
千歌「二人ともだいぶ重症だよ…」ウワァ
梨子「…あれ?そういえばルビィちゃんはどこにいったの?」
曜「確かに…それに善子ちゃんもいないみたいだけど?」キョロキョロ
梨子「そうだったんですね」
花丸「うふふっ!ルビィちゃん可愛いずらーっ」タカイタカーイ
ダイヤ「ルビィ、ルビィ、ルビィ、ルビィ……」スリスリ
千歌「ねえちょっと、ダイヤさんが洒落にならなくなってきたよ…怖いよ…」
梨子「そうね、普段はあんなこと言ったりしないのに……」
千歌「普段のストレスが爆発したーとか?」
曜「そんな感じには見えなかったけど」
梨子「私もよっちゃんが関係してることは何となく分かるんだけど、それ以上のことは…」
ようちかりこ「うーん…」
鞠莉「…」
果南「鞠莉?」
鞠莉(あらあらこれは……♡)
鞠莉「…フフッ、成程ねえ~♪」ニヨニヨ
果南「…もしかして鞠莉、何か気付いてる?」
鞠莉「んー?なんとなくだけど?」
果南「じゃあ教えてよ、気になるからさ」
鞠莉「それはトップシークレット、言えないわ」
果南「どうして…」
鞠莉「果南、お願いだから少しだけ待ってあげて…直に分かるわ」
果南「……」
鞠莉「ありがとう、助かるわ」
果南「…ただそうなると、問題はこっちのほうになるね」チラッ
鞠莉「そうね…花丸はともかく、ダイヤのほうはだいぶ重症だもの…」ハァーッ
果南「うん…」
かなまり「さっきからルビィしか言ってない……」ゲンナリ
ダイヤ「ルビィ、ルビィ、ルビィ……」スリスリ
ルビィ「つ、疲れたぁ……」ハァハァ
善子「なんでルビィのほうが疲れてるのよ…」
ルビィ「急いでたらつい……」
善子「あんたねえ、自分のペースくらいはちゃんと考えなさいよ…」
ルビィ「ごめんなさい…」シュン
善子「……まあ私もちょっと疲れたし、アイスでも食べる?」
ルビィ「じゃあルビィ、ダッツがいい」
善子「却下」
ルビィ「うゅ……」
最後の3行最高に可愛い
パキンッ
善子「ほらルビィ、ダッツじゃないけどそれで我慢しなさいよ」ハイ
ルビィ「ん、ありがとう善子ちゃん」パク
善子「…」
ルビィ「えへへ、おいしいね善子ちゃん」ニコッ
善子「え?…ええ、そうね」
ルビィ「?」
善子「…」
ルビィ「善子ちゃん?」
善子「……ねえルビィ、さっきのいい子にしてくれって話…本気なの?」
ルビィ「?うん」
善子「そう……ルビィ、ダイヤの真似じゃないけどそんなの別に気にしなくてもいいじゃない」
ルビィ「ルビィは気にするの」
善子「なんでよ」
ルビィ「なんでも」
善子「あのねえ、答えになってないじゃない…」
ルビィ「えへへっ、そうだね」
善子「全く、なにが可笑しいんだか…変なルビィね」
言葉ではですね
表せない素晴らしさがあるのですよ
善子「違うと思うけど」
ルビィ「え?違うの?」キョトン
善子「それはそうでしょ…」
善子(しかもこれ、ルビィにしか通用しないと思うし…)
善子「そもそもいい子ってなろうと思ってなれるものじゃない気がするわ」
ルビィ「えぇっ!?そんなぁ……」シュン
善子「だからさっきから気にする必要はないって皆言ってたじゃない…」タメイキ
善子「なんで謝るのよ?」
ルビィ「だって勝手に連れてっちゃったから……」
善子「別にいいわよそれくらい」
ルビィ「あとアイス…」
善子「それも気にしてないから」
ルビィ「…善子ちゃんは優しいんだね、知ってたけど」
ルビィ「ルビィね、善子ちゃんのそういうところ大好き」ニコ
善子「っ」ドキッ
善子「……はぁーっ、どうしてそういうこと面と向かって言えるのかしら…///」
ルビィ「善子ちゃん?」
善子「何でもないわよ…」
ルビィ「なに?」
善子「どうしてそんなにいい子になることにこだわってたのよ?」
ルビィ「それは……」
善子「やっぱり頼まれた側としては気になるのよね」
ルビィ「……」
善子「別に言うのが嫌なら、それでもいいけど」
善子「私は知りたいのよ、今日のルビィちょっと変だったから」
ルビィ「……」
ルビィ「…ルビィね、屋上の善子ちゃんたちを見て羨ましいなぁって思ったんだ…」
善子「え?」
ルビィ「…それでねルビィ考えたの、もしもルビィがいい子になったらみんながルビィの方に来てくれるのかなぁって……」
ルビィ「そうすればみんなが前より善子ちゃんにくっつかなくなるんじゃないかなぁって……そう思ったの」
善子「…どういうことそれ?ルビィは皆に可愛がられたいからいい子になりたかったんじゃないの?」
ルビィ「…違うよ」
ルビィ「ルビィは嫌だっただけ」
善子「…何が?」
ルビィ「…わからないの?」
善子「……」
ルビィ「それだけ」
善子「…」
善子「……私は、誰のものにもなったつもりはないわよ」
ルビィ「知ってるよ」
ルビィ「ちゃんと知ってる」
善子「なら…」
ルビィ「でも嫌だったから」
善子「……あんたってそういうところは頑固よね」
ルビィ「…そうかもね」
ルビィ「……うん」
善子「…なんていうか、やっぱりちょっとズレてるわよねルビィって」ハァーッ
ルビィ「そう、かな……」
善子「……」
善子「けどまあ…」
ルビィ「?」
善子「その……」
ルビィ「どうしたの善子ちゃん」キョトン
ルビィ「…」
ルビィ「それじゃわからないよ」
善子「っ…分かりなさいよ」
ルビィ「やだ」
善子「やだってあんたねえ……」
ルビィ「……」
ルビィ「…ねえ、ルビィは善子ちゃんのことが好きだよ」
善子「!」
ルビィ「善子ちゃんはどうなの?ルビィのこと好き?嫌い?」ジッ
善子「それは…」
ルビィ「──言っておくけど嫌じゃないとかそういうのじゃ、ルビィわからないから」
ルビィ「……」
善子「……」
善子「…ねえルビィ、あんたはどうしてそんなに真っ直ぐなのよ?」
善子「私は、ルビィみたいにはなれないわ…」
ルビィ「善子ちゃん…わからないの?」
善子「えっ」
ルビィ「善子ちゃんが曲がらないから、ルビィも真っ直ぐに返すことが出来るの」
善子「……そんなの、ただの買い被りよ」
ルビィ「ううんそんなことないよ、善子ちゃんはいつでも誰かに対して正直だもん」
ルビィ「だって善子ちゃんは──」
ルビィ「善い子だからね」
ルビィ「ねえ善子ちゃん…善子ちゃんは堕天使だから、ルビィの言うこと信じられない?」
ルビィ「信じないならそれでもいいけど…でもね、ルビィはそう思ってるよ」
善子「……」
善子「…信じるわよ、今の私は堕天使ヨハネじゃない…津島善子だもの」
善子「だから、ルビィの言葉を…信じてみる」
ルビィ「──それって」
ルビィ「……本当に?」
善子「ルビィが言ったんじゃない、私が真っ直ぐ向いてくれてるんだって」
善子「嘘なんて、つくわけないでしょ」フッ
ルビィ「クスッ…そうだね、そうだった」
ルビィ「ありがとね善子ちゃん、ルビィの我がままに付き合ってくれて」
善子「それにこれからはずっと付き合っていくことになるんだから特に気にしてもいないしね」
ルビィ「そっか…」
ルビィ「やっぱり善子ちゃんは優しいね」
チュッ
善子「!!?///」カアァ
ルビィ「えへへ…///善子ちゃん、大好きだよっ!」ダキッ
善子「…はあ、本当に卑怯よねもう……///」
善子「…でもまあ、悪くないわねこういうのも///」ギュッ
善子「……フフッ、これからもよろしくねルビィ」ニコ
ルビィ「うんっ!」ニコッ
ルビィ「──ってことがあったんだぁ///」テレテレ
善子「///」ウツムキ
五人「おぉ…///」
ダイヤ・花丸「」
果南「ねえ鞠莉、昨日鞠莉が言ってたのってもしかしてこのこと?」
鞠莉「イエス!まあここまで上手くいくとは思っていなかったけど」
梨子「なんにせよ、上手くいって良かったですね!」
曜「うん!おめでとう二人とも!」
ダイヤ「良くないですわああああああああああああああ!!」ダンッ!
五人「!!?」ビクッ
花丸「ルビィちゃんが…マルのルビィちゃんが善子ちゃんに……!」ワナワナ
千歌「ま、まあまあ落ち着いてよ……」
鞠莉「そうよダイヤ、無理矢理くっつけられたわけじゃないのよ?」
果南「気持ちは……えーと、少しくらいなら分かるけどさ、認めてあげたら?」
ダイヤ「ですがそう簡単に……」
花丸「認めるわけには…」
善子「ダイヤ、ずら丸」ザッ
善子「確かにあんたたちからすれば私は二人からルビィを奪ったように見えるでしょうね」
善子「二人がルビィのことをどれだけ大事に想っているのかも、分かってるつもりよ」
ダイヤ・花丸「だったら…」
善子「でもね」
善子「私がルビィを想う気持ちも、あんたたちに負けないくらい強いから」
善子「だから悪いけど、ルビィは渡せないわ」
ダイヤ・花丸「なっ…!」
曜「どうしよう、今の善子ちゃんすごいカッコいい……///」
梨子「ええ、これはルビィちゃんが惚れるのも分かるわ……///」
千歌「これが堕天使の力ってやつなんだね…いや、愛の力なのかな?///」
鞠莉「善子ったら、言うわねぇ…」ニヤニヤ
果南「アハハ、すごいなあ…なんだかこっちまでドキドキしてきちゃったよ」
善子「…」
ダイヤ「善子さん…貴女それほどまでにルビィのことを……」
花丸「善子ちゃん…そこまで考えてたなんて……」
千歌「…ダイヤさん」ポンッ
梨子「花丸ちゃんも」ポン
ダイヤ・花丸「……」
ダイヤ・花丸「……仕方ないなあ(ですわね)」クスッ
曜「善子ちゃん!良か……」
花丸「絶対に許さないずら」ニコッ
ダイヤ「堕ちてくださいまし」ニコッ
ようちかりこ「…ええっ!?」
善子「…ちょっと!?そこは認めるところじゃないの!?」
ダイヤ「善子さん、お覚悟ですわああああああああああああああ!!」
善子「ちょっ、あんたたちなんて顔して追ってくるのよ!?」ダッ
ルビィ「善子ちゃん、ルビィのために……嬉しいなぁ♪」ニコニコ
善子「ちょっ、ルビィ!にやついてないで助けなさいよ!」
ルビィ「えへへ…やだ♪これは善子ちゃんの問題だもん」
ルビィ「でもその代わりに…ルビィ、精いっぱい善子ちゃんのこと応援するからね!」ニコッ
ダイヤ・花丸「」ピシッ
果南「うわぁ…」
鞠莉「Guilty……」
善子「ああぁ……」ガクガク
花丸「聞いたずらダイヤさん…」ゴゴゴゴ
善子「ルビィ!応援するって言ったじゃない!?煽ってどうすんのよ!」
ルビィ「え?」キョトン
ダイヤ・花丸「」ユラリ
善子「ヒッ……」
ダイヤ・花丸「」ダッ
善子「き、急に無言になるなああああああああああああああ!!」
五人「善子(ちゃん)、ご愁傷様……」ガッショウ
善子(ずら丸、あんたの言う通りになったわね)
ルビィ「善子ちゃーん!頑張ってー!」テヲフリ
善子「ルビィ!いい加減やめて!?それとあんたも手伝いなさいよ!」
善子(私があの子に“恋”を教えてしまったから…)
ルビィ「駄目だよ、ルビィはここで善子ちゃんを待ってるんだから!」ニコッ
善子「あーもう!!あとで覚えておきなさいよっ!」
善子(ルビィは悪い子になっちゃったみたい)
ルビィ「……えへへっ!」
いい雰囲気
乙乙
よしこちゃんかっこいいです
乙でした
おつ
ルビィの芯の強いとこが出てて実によきかな…
乙
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