【ラブライブ!】あれから8年か・・・・・【後編】

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関連記事:【ラブライブ!】あれから8年か・・・・・【前編】

234: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 00:04:30.14 ID:6jkDOfgk.net

七章

「容体はどうなの・・・?まき」

「私に聞かれたって知らないわよ・・・とりあえず命に別状はないわ」

「よかった・・・」

文化祭のライブ後、倒れた私は見に来てくれていたまき先生の協力もあって

西木野総合病院に運ばれました。

「最近、なにか変った様子はなかった?」

「・・・・・」

「そういえば、最近よく鼻血を出していたわ」

「そう・・・」

「な、何よあの子そんなに悪いの?」

「別に・・・聞いただけよ」

「・・・私のせいだわ・・・先生の身でありながら・・・」

「前もこんなことあったわね。偶然にも同じ文化祭当日」

「ほのか・・・」

「ええ。たしか、あのときえりは誰もせいでもない。とか言ってなかった?」

「それは・・・」

「えり。誰のせいでもないわよ」

えり先生は病院を後にしました。

236: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 00:08:02.19 ID:6jkDOfgk.net

後日

ガラガラ

「μ’sのみんながお見舞いにきたにゃ~!」

「り、りんちゃん、病院では静かに・・・」

「そうですりん。ましてや病人の前で・・・」

「具合はどうかしら?」

「みなさん・・・!ありがとうございます!もうこの通り!」

「よかったあ~」

「お見舞いの品だよ!はい!!!」

「病人に和菓子はちょっときつんと違う?」

「ま、元気そうでよかったわ」

「心配かけてごめんなさい・・・まき先生もありがとうございました!」

「ヴぇえ・・・!?私は別に何も」

「まきちゃん赤いにゃー」

「何よ!!」

「久しぶりなのに冷たいにゃ・・・」

「まあまあ、まきちゃん、りんちゃん」

「・・・はなよ、りん・・・」

「じゃあ私とりんちゃんはそろそろ行くね・・・え?何まきちゃん」

「・・・なんでもないわよ」

237: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 00:08:47.65 ID:6jkDOfgk.net

「・・・?まき先生・・・もしかして」

「珍しく察しがいいじゃない。そうよ!この人は西木野まき。μ’sのメンバーよ。

 私も驚いているわ」

「まき先生まで・・・もう頭の中わけわかんないや・・・」

「私もずっと同じ病室いるわけにもいかないから。そろそろ」

「あっ・・・まき・・・」

まきが病室を出た後も、しばらくみんなは病室に残っていた。

238: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 00:09:24.86 ID:6jkDOfgk.net

「話とはなんですか・・・?理事長」

「ええ。廃校についてなんですが・・・」

「・・・!」

「確かに以前より希望者が増えているのは事実です。

 しかし再検討に及ぶほどではないのが現状です」

「そんな・・・」

「・・・でも、私もできるかぎりのことはしてみましょう」

「え・・・?」

「もちろん鶴の一声、とはいかないけれど。私なりに策を講じてみます」

「どうして・・・?」

「八年ぶりに娘に会う機会を得るきっかけになった子たちだもの・・・

 なんだか個人的に恩を感じちゃって・・・内緒ですよ?」

「ふふふっ。ありがとうございます!」

239: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 00:10:30.56 ID:6jkDOfgk.net

「でね、もしかしたら廃校はなんとかなるかもって、えり先生が」

「そうなんだ!よかったー!」

「あんたもさっさと退院しなさいよー!一人じゃ張り合いないんだから」

「うん」

ガラッ

「具合はどう?」

「まき先生!もう!早く退院させてください~!」

「はいはい。採血するから席外してもらえる?」

「あ、はい。失礼しました」

240: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 00:11:07.18 ID:6jkDOfgk.net

「・・・まき先生」

「なに?」

「μ’s、やらないんですか・・・?」

「・・・医者とアイドルの二足のわらじなんて、聞いたことないわ」

「先生は素直じゃないから」

「え?」

「どうせ、一回断っちゃって今更言い出しにくいとか、そんなんでしょ」

「な・・・」

「違うんですか?」

「ち、違うわよ!私は・・・ただ」

「ただ?」

「・・・私の音楽は、もう終わってるのよ」

241: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 00:31:36.83 ID:6jkDOfgk.net

「えり先生、お客さんが来ていますよ」

「え?私に・・・?誰かしら・・・」

「こんにちわ」

「まき!どうして学校に!?」

「別に!あの子が、一回だけでいいから見に行ってあげてってうるさいから」

「そう・・・でもμ’sの練習は学校でやっているわけではないの」

「え・・・?と、とうぜんでしょ!知ってるわよ」

「ふふ。せっかくだから校内を回りましょうか?懐かしいでしょ?」

「・・・・・お願いするわ」

242: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 00:32:31.80 ID:6jkDOfgk.net

「まずはやっぱりここからね。講堂。

 μ’sの初舞台の場。・・・メンバーとして私はいなかったけど」

「・・・そうね」

「ここだけの話、実は初ライブ、私聞いていたのよ。」

「えっ!?えりも!?」

「え・・・まさかまきもいたの・・・?」

「・・・そうよ悪い?のぞみと一緒に聞いてたわ」

「えっ!?のぞみもいたの!?」

243: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 00:33:20.50 ID:6jkDOfgk.net

「部室・・・」

「部の体系はいろいろ変わっちゃったけど・・・

 変わらないものもあるのよ。ほら」

「これって・・・にこちゃんの伝伝伝・・・」

「にこがそろえた部品はほとんどそのまま残っているの」

「・・・・・」

「屋上は変わらないわね・・・」

「いまではあの子たちが練習場所にしてるわ」

「中庭・・・ここでりんとはなよと出会ったの」

「そう・・・」

「ここで九人そろっての初ライブをしたわね・・・」

「今、何考えてる・・・?」

「・・・・・」

「答えなくていいわ。わかるから」

244: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 00:34:53.47 ID:6jkDOfgk.net

「・・・音楽室・・・」

「よくりんがマラカス振ってたわね・・・」

「ここでほのかに初めて会ったの・・・

 最初はいみわかんない人だと思ったわ・・・

 だって、初対面でいきなり笑いながら腕立てしてみて!だもの」

「ふふふふふっ。ほのからしいわね」

「でも・・・あの人、私のピアノが大好きだって、言ってくれたの」

「私もあなたのピアノが大好きだったわ。μ’sに入る前から。

 いつも放課後、ここから流れてくる音色を聴いていたの」

「えっ・・・?」

「私だけじゃないわ」

246: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 01:09:09.14 ID:6jkDOfgk.net

「ウチも」

「私もです」

「私も」

「りんも大好きにゃ!」

「私もだよ、まきちゃん」

「ちょ・・・!みんないつの間に・・・」

「みんな、まきちゃんのピアノが大好きだったんだよ!

 ううん。ピアノだけじゃない。歌も、作る曲も、全部!

 なによりまきちゃん自信が!音楽が大好きでしょ!」

「・・・!。でも私の音楽はもう終わったの。しっかりけじめをつけたの!」

「たまには、往生際が悪くてもいいんじゃない?」

「そんなの・・・」

247: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 01:10:44.66 ID:6jkDOfgk.net

「私・・・またまきちゃんのピアノ、聞きたいな」

「また一緒に踊りたいにゃ!」

「・・・・・」

まきはピアノに向き直り、立ち尽くしていた。

「今度は、まきちゃんの番」

スッ

りんとはなよは、まきの背中に手をやると・・・

グッ・・・

「・・・!」

「もう・・・一曲だけよ・・・?」

素直に追いかけて 勇気で追いかけて
小さな願いが明日を作る
できるかも みんなが望むなら

誰より頑張っちゃえ とにかく情熱のままに
目指すのは綺麗な風吹く道

羽のように 腕上げて
まぶしい未来へと飛ぶよ

きっと青春が聞こえる その瞬間に聞こえる
笑顔ならいつの日も大丈夫!
きっと青春が聞こえる その瞬間が見たいね
となりに君がいて 嬉しい景色
となりは君なんだ

250: 名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 01:50:20.86 ID:CX00mGI4.net

完結したとき涙でてそう
257: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 12:11:24.78 ID:Ykvma+uw.net

もうすでに何度か泣いとる・・・
254: 名無しで叶える物語(禿)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 08:31:15.72 ID:RcIgP26G.net

きっと青春がきこえるは、マジで神
なんで俺にはこんな青春がなかったんだろうと意気消沈させてくれる曲
255: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 08:33:17.39 ID:QhuxbnAG.net

ブルーになるだけじゃねーかwww
265: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 15:39:17.26 ID:6jkDOfgk.net

前回のラブライブ
えりと学校見学をして周るまき。
思い出の場所を巡るうち、割り切ったはずの思いがよみがえりはじめる。
それでも素直になれないまきの背中を押したのは、りんとはなよだった。
それはかつて、まきが二人にしたように・・・。

女神再誕まで、あと一人。

266: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 15:40:30.59 ID:6jkDOfgk.net

八章

「どうしてμ’sを再結成したいの?」

あのとき、あの子は私にそう言いました。

SIDE A

みなさんがまきさんを迎えに行くのを、

校舎の外で待っていました。

きっともう少し・・・もう少しでμ’sが・・・!

ジャーン

音楽室から聞こえてきたピアノの音が鳴りやむのを待って

私は学校を後にしました。

268: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 15:47:44.00 ID:6jkDOfgk.net

「懐かしいね・・・・!」

「みんなで歌うのは、何年ぶりだったかしら・・・」

「まだよ」

「えっ!?この後に及んでまだまきちゃんそんなこと・・・」

「まだにこちゃんがいない」

「それは、もちろんわかってるんやけど・・・」

「メンバーが集まってなかった頃なら仕方ないにしても・・・」

「そうですね・・・これだけ集まっても誰も詳細を知らないなんて」

「そのうちひょっこりやってくるんじゃないかにゃ?

 ちょっと!!!私を忘れるんじゃないわよ!って」

「もう!りんちゃん」

「でも、ここまできたんだもん!大丈夫だよ!

 きっと見つかるよ!!!」

「そうね。きっとにこのことだから・・・」

「ええ。にこに会ったとき恥ずかしくないよう、

 私たちは当時の・・・いえ、さらにパワーアップしていましょう!」

269: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 15:50:28.35 ID:6jkDOfgk.net

SIDE B

「ただいまー」

「あ!お姉ちゃんだ!」

「おかえりお姉ちゃん!今月はどうだった!?」

「元気にしてた?こたろう、ここあ」

「うん!」

「ねえ、どうだったの?」

「え・・・ええ!まあまあだったわ!

 今月はサウジアラビア、トーゴ、えーっとリヒテンシュタインに行ってきたわ!」

「すっげー!」

「相変わらずグローバルだね!」

「ええ!それがにこの売りだからね!だから日本のTVなんかに出てる場合じゃないのよ」

「すっげー!」

「りんとはなよは日本のTVばっかりだもんね」

「それは・・・・・」

270: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 15:52:23.52 ID:6jkDOfgk.net

「そう、そうだわ!こころは?」

「まだー」

ガチャ

「ただいまもどりました」

「あ!帰ってきた!」

「こころおかえりー」

「あ!戻っていたんですね、お姉さま」

「ただいまこころ!今日は私が夕飯作るからね!」

「ありがとうございます」

「はい!特製チーズハンバーグよ~!」

「わあー!!!」

「おいしい~!!!」

「ところでお姉さま、次はいつお戻りになるんですか?」

「そうね、しばらくはちょくちょく顔を出せそうだわ」

「大丈夫なのー?」

「ええ。ちょっと向こうの都合でね、調整のために空き時間が増えるのよ」

「そっか!」

271: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 15:53:55.48 ID:6jkDOfgk.net

「・・・お姉さま、お体には気をつけてくださいね・・・

 お母様のように・・・」

「だーじょうぶよ!ママは過労だったけど・・・にこはスーパーアイドルなんだから!」

「でも・・・」

「お姉ちゃんのおかげでママは元気になったんだもんねー!」

「そうよー!にこがじゃんじゃん稼いじゃうから!」

「・・・そうですね」

「そろそろ行くわね」

「頑張ってね~!」

「おやすみなさい。こころ。ここあ。こたろう」

「おやすみ!」

バタン

「・・・お姉さま」

272: 名無しで叶える物語(わんこそば【15:59 震度1】)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 16:08:53.17 ID:Tni/6y8z.net

矢澤あああああああ
274: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 17:34:10.99 ID:6jkDOfgk.net

SIDE A

「ふぃー!!!今日も寒いね~!」

「そうね」

「当たり前よ。暦上はもう冬なんだから」

「念入りに準備運動をして下さいね」

「でも、全員集まれる機会はなかなかないから

 はやく練習した方がいいんじゃないかにゃ?」

「でも準備運動は大切だよ、怪我しないように」

「はなよちゃんの言うとおりやよ、りんちゃん」

「でも私も、すっかり体鈍っちゃってて・・・んっ・・・」

μ’sのメンバーも集まり、今はスクールアイドルも休止中。

私にできることは、今はありませんでした。

「そんな顔しないで。あなたたちのお陰なんだから」

「そうだよ!」

「な、なに!?別に私はそんな・・・」

「じゃあ何考えてたん?」

「・・・みなさんは練習だけに集中してればいいの!」

私にできることは今はない・・・?

・・・先延ばしにしているだけではないでしょうか

私はもしかしたら・・・まだこころの中で待っているのかもしれません。

276: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 17:34:52.53 ID:6jkDOfgk.net

SIDE B

「ただいまー」

「おかえり!お姉ちゃん!」

「お疲れ様ー」

「おかえりなさい、お姉さま。夕飯はもう私がつくってしまいました」

「え?悪いわねー」

「たまには、お姉さまに私の料理を食べていただきたいんです」

「こころ・・・!」

「おれも手伝ったー」

「私も!」

「~!ありがとーーー!!!」

グー・・・グー

むにゃ・・・

すー・・・すー・・・

「こたろう・・ここあ・・・こころ」

「・・・・・」

「眠ったみたいね・・・」

「・・・・・」

「さて・・・じゃあそろそろ」

277: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 17:35:37.61 ID:6jkDOfgk.net

ガラッ

「お姉さま・・・」

「あ、あらこころ、起こしちゃった?」

「行かれるんですか?」

「ええ。・・・こころ、いつも悪いわね

 私がいないとあなたが一番しっかりしないといけないわよね・・・」

「そんなことありません!」

「こころ・・・」

「お姉さまがいても、一番しっかりしてるのは私ですから」

「ちょ・・・」

「私こそ・・・ごめんなさい。お姉さまばかり・・・」

「な、なーに言ってるのよ。私はアイドルが大好きなのよ!

 だから今の自分が大好き!

 ほら、こころ!にっこにっこにー!」

「・・・にっこにっこにー!いってらっしゃい!お姉さま!」

「行ってきます!」

280: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 18:45:48.64 ID:6jkDOfgk.net

SIDE A

「えり先生」

「あら、どうしたの?」

「相談があるの」

「μ’sのこと?それともスクールアイドルの話・・・?それならまず・・・」

「いや・・・えっと」

「ん?」

「じ、人生相談・・・?」

「え・・・!?は、ハラショー!!!!!

 悩み事ね!?悩み事があるのね!?いいわ!なんでも言ってちょうだい!

 先生が力になるわ!!!ああ・・・私もついに」

「相談相手を間違えたかしら・・・」

281: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 18:46:31.57 ID:6jkDOfgk.net

「・・・例えばだけど、誰かのために何かをするって、どう思います?」

「素晴らしいと思うわ」

「いや、そうなんだけど・・・」

「でもね、結局それって自己満足なのよ」

「え・・・?」

「・・・・・誰かのために、って素晴らしいことだけど

 それだけの人間に魅力はないわ。まるで自分がない」

「そんな・・・」

「さらにタチが悪いことに、そのことを本人に指摘してもまるで気づかないのよ。

 なんとかしなくちゃいけないんだからしょうがないじゃない!!!!!

 ってね・・・・・」

「・・・!」

もしかしたら、私もそうなのかもしれない・・・

そう思いました。

「じゃあ、どうすればいいの・・・?」

「・・・その人の本当にやりたいことって、なんなのかしらね」

「本当に・・・やりたいこと・・・?」

「そう」

「でも・・・やりたいことだけやってなんとかなるなんて・・・」

「やってみればいいじゃない。特に理由なんて必要ない。やりたいからやってみる。

 ・・・本当にやりたいことって、そんな感じで始まるんじゃない?」

282: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 18:47:51.27 ID:6jkDOfgk.net

SIDE B

「ただいまー」

「お姉さま、お疲れのところ申し訳ありません。お話があります」

「いきなりどうしたの?こころ」

「・・・・・」

「・・・!。こたろう、ここあ。ちょっとこころと外にでるわね」

「お家で待っていてください」

バタン

「・・・どうしたの?なにかあった?こころ」

「お姉さまは、自慢のお姉さまです。私の誇りです」

「どどっどうしたのよ急に」

「・・・・・」

「こころ?」

「はっきりいいます!!!」

「えっ!?は、はい!」

「私は・・・もう知っていました!

 気づいていました!お姉さまの嘘に!」

「・・・」

283: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 18:48:37.41 ID:6jkDOfgk.net

「お姉さま・・・!」

「な、なあんだあ・・・!ばれちゃってたんだあ

 ・・・そうよ。私はアイドルなんかじゃない。プライドのために家族を騙してたのよ

 ごめんなさいね。こんなお姉ちゃんで」

「・・・・・」

「みじめよね!まったく!もういいわ!これからは・・・」

「また嘘をつくんですかっ!!!」

「えっ・・・いったい何のこと・・・」

「私をいくつだと思っているんですか!

 ・・・嘘の理由も・・・全部わかっています」

「こころ」

「私の自慢のお姉さまなら!すべてを正直に話してください!

 お姉さま自身の口で!」

「な・・・なによ」

「お姉さま!」

「私は・・・・・」

284: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 18:49:13.84 ID:6jkDOfgk.net

私は高校卒業・・・μ’s卒業後も、本気でアイドルを目指した。

奨学金で大学に通いながら、

大手ではなかったけど、事務所に所属もできた。

夢へ着実に足を進めていた・・・その矢先。

ママが倒れた。

原因は過労。

子供四人を養うのは、もう限界だった。

子供が成長するほど食費、学費は跳ね上がっていた。

ママの負担を減らそうと私は家を出た。

妹たちの学費を出すために事務所も辞めて普通に働いた。

・・・私はアイドルを・・・諦めるしかなかった。

でも、私にはアイドルよりも、夢よりも大切なものがあった。

一人ぐらし。

パート、アルバイト、日雇い・・・

いわゆるフリーター。

働きづめでいつしか大学の単位を落とし、知らぬ間に退学。

稼いだお金で妹たちを学校に行かせて、食わせて・・・

ママの体調が良くなってからは多少は楽になったけど・・・

ママには退学になったこと、

妹たちには事務所を辞めたことを言えないでいた・・・

だってママにはこれ以上心配をかけたくなかったし

妹たちにそんな家計事情を話すなんて残酷すぎる。

学校に行かないていい、とも言い出しかねない。

だから私はアイドルのふりをし続けた。

ずっと。ずっと。ずっと。

288: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 19:15:07.36 ID:6jkDOfgk.net

「これで満足・・・・・!!?こころ」

お姉さまは吹っ切れたように、私に何もかも話してくれました。

やっぱりお姉さまは・・・

だとしたら

これを確認しないわけにはいきません。

・・・聞くまでもないことだとわかっていても。

「ごめんなさい。お姉さま・・・最後にこれだけ聞かせてください」

「・・・・・」

「アイドルは好きですか?」

289: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 19:15:44.67 ID:6jkDOfgk.net

SIDE A

私は、決心しました。

いつかこうなる日がくることはわかっていました。

「練習中にごめんなさい。どうしてもμ’sのみなさんがみんないるときに話したかったんです」

「いったいどうしたの・・・!?」

「なんだかいつもよりやけに口調が丁寧だし・・・」

「ごめんなさい!!!!!」

「えっ」

「私は・・・みなさんにずっと嘘をついていました!!!」

「嘘・・・?いったいなんの話だにゃ?」

「八年前・・・私は皆さんにお会いしたことがあります」

「ど・・・どういうこと・・・!?」

「今まで名乗っていた姓は旧姓。

 私の名前は矢澤こころ。矢澤にこの・・・実妹です」

290: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 19:16:41.39 ID:6jkDOfgk.net

「えええええええ!!?」

「ど、どういうこと!?以前聞いたとき、違うと言われたから・・・」

「あなたがあのこころちゃん!?嘘でしょ?

 私の記憶ではもっと礼儀正しくて・・・・・」

「エエエー!!!?アナタヤザワココロチャンダッタノォー!?」

「他人の空似に、偶然名が一致しているのだとばかり思っていました・・・!」

「そうか・・・旧姓を名乗っていたこと・・・性格の不一致・・・

 なにより本人に否定されたら疑う理由がない・・・だから誰一人気づけんかったんやね・・・!」

「なんで旧姓を名乗ってるの・・・!?」

「それは・・・家庭の事情です」

「なんでにこちゃんみたいな性格になってるにゃー!」

「それは・・・お姉さまに憧れて・・・高校ではこのキャラでいこうと・・・」

「高校デビューにゃ!?」

「ちょっと待って!今はそれは置いておきましょう」

「そうだね・・・こころちゃん・・・!

 あなたお姉ちゃんの居場所知ってるんじゃないの?」

「・・・はい」

「どうして!あなたたちがμ’sを再結成しようって・・・

 なのにどうしてそれを隠していたの!?わけわかんないよ!!!」

「お姉さまが・・・にこにーが最後じゃなきゃいけなかったんです・・・」

「どういうこと・・・?」

「すべてお話します。お姉さまの今の状況を含めて」

291: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 19:17:45.87 ID:6jkDOfgk.net

SIDE B

「アイドルは好きですか?」

「・・・当たり前じゃない・・・

 でも悔いはないわ。私はあなたたちのためなら・・・」

「誰かのために頑張るだけの人なんて、魅力がありません。まるで自分がありません」

「え・・・?」

「お姉さまがアイドルを諦めきれるはずがありません。

 お姉さま。私はもう一度アイドルをやっているお姉さまを・・・

 もう一度にこにーをみたいんです」

「私だってやりたいわよ!!!!!」

「・・・!」

「でもしょうがないじゃない!!!

 どうしようもないのよ!誰も助けてなんかくれないの!

 毎日生きるのに必死なの!アイドルやってる暇なんてないの!」

声の調子で、涙をこらえているのがわかりました。

「・・・でも、やりたいんですよね?」

「や・・・やりたいわよ・・・

 ほんとは諦めたくなかった・・・・・!!!

 アイドル・・・やりたかったよぉ・・・・・」

泣いているお姉さまを、初めてみました。

顔をくしゃくしゃにして、隣に私がいるのも気にせず、

お姉さまは八年間の思いを吐露しました。

私はそれを・・・

黙って聞いていました。

292: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 19:18:22.80 ID:6jkDOfgk.net

「うぅ・・・ひっく・・・」

「やってみればいいじゃないですか。特に理由なんて必要ない。やりたいからやってみる。

 ・・・本当にやりたいことって、そんな感じで始まるんじゃないですか?」

「え・・・その言葉・・・」

「え?」

「ううん・・・。昔どっかのおせっかい副会長が馬鹿な生徒会長にね・・・

 ありがとう。こころ。すっきりしたわ。でもやっぱりそんな余裕は・・・」

「ついて着てください。お姉さま」

294: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 19:28:01.32 ID:6jkDOfgk.net

COMBINATION

「ここって・・・音ノ木坂・・・こころ?いったい」

「いいからきてください」

「・・・懐かしいけど、そろそろ戻らないとこたろう達が・・・」

「問題ありません」

「ちょっ・・・」

この先は屋上・・・私はいつも一番にここにきて・・・

みんなが来るのを待っていた。

ガチャ・・・

「遅いよ!!!にこちゃん!」

え・・・?

「やっとそろいましたね。さあ練習を始めましょう!」

「にこちゃん!かわいい衣装思いついたから今度みてね!」

「なにしてんの。早くしなさいよ」

「待ちくたびれたにゃー!」

「にこちゃん!みんな待ってたんだよ」

「さっさと準備せんとワシワシやよ~!」

「にこ!あなたがいないと始まらないんだから!」

「な・・・に?」

なに?・・・これは幻覚?いったいなにがどうなって???

わけがわからなくて・・・

わけがわからないじゃない・・・!

295: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 19:30:41.87 ID:6jkDOfgk.net

「ああ~!にこちゃん泣いてるにゃー!」

「な!泣いてなんが・・・ないばよっ!」

「は、はい・・・にこちゃんこれ!」

「まき・・・?ってこれ私ん家の通帳じゃない!どういうことよ!」

「こころに頼んでたの」

「いったいなんの・・・な、なによこの額は!!!」

「みんなでちょっとずつ出し合って・・・」

「冗談じゃないわ!こんなのもらえない!!!」

「誰があげるって言ったのよ誰が」

「にこちゃん!」

「みーんな、貸してあげる、ゆうてんのや」

「はあ・・・?」

「何百年かかっても必ず返しなさいよね!」

「・・・み・・・みんな・・・」

296: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 19:31:43.04 ID:6jkDOfgk.net

「そのかわり!にこちゃん!またμ’sに入って!!!!!」

「ど・・・どうして・・・?」

「こころに感謝しなさい」

「こころが・・・!?」

「お姉さま、お願いです。もう一度・・・。ね?こたろう?ここあ?」

「お姉ちゃん!」

「ミューズー」

「二人ともいつの間に・・・」

「にこ!」

「にこっち」

「にこちゃん!」

「にこ」

「にこちゃん」

「・・・にこちゃん!」

「にこちゃん!」

「にこちゃん」

・・・私は・・・

297: 名無しで叶える物語(しまむら)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 19:31:54.07 ID:0hTS/rwp.net

もう俺我慢できない泣いていい?
310: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 23:22:53.13 ID:GUsFJb/8.net

>>297
泣いてもいいんやで
298: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 19:32:19.61 ID:6jkDOfgk.net

「こころ、ここあ、こたろう。話があるの

 実はね・・・偽りのスーパーアイドルにこは、今日でおしまいなの。これからは・・・

 今の私の夢は、またこのμ’sのメンバーと、宇宙№1ユニットとして輝きを取り戻すこと・・・!

 それが、一番大切な夢・・・。私のやりたいことなの!!!」

「お姉さま・・・!」

「だから、これはまた九人で歌う最初の曲」

「にっこにっこ!にーーーーー!!!!!」

嬉しいから 君に会いに行こう
寂しいから 君に会いに行こう  会いに行くよ

そんな気持ちになるんだ
進む時 悩む時
つながっているんだねずっと

本気の夢で  Hi! Let’s go!
明日をつかむ  Hi! Go go!
きっと出来るよ君なら

たまにはゆっくり君のペースで
やりたいことたち 見つめてごらん
その後がんばれ! 全力でね  がんばろうよ
気分が晴れて 大空へ舞い上がるよ

どんなときだって君を見つめてる

299: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 19:32:44.00 ID:6jkDOfgk.net

「どうしてμ’sを再結成したいの?」

あのとき、あの子は私にそう言いました。

私はこう答えました。

「もう一度、アイドルをしている姉を・・・

 にこにーをみたいから」

女神、再誕。

305: 名無しで叶える物語(ふく)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 20:57:16.08 ID:HikXeb63.net

もうここでハッピーエンドでいいよ…このあと楽しみだけどひらがな文とか鼻血とか怖いよ…泣きそう…
311: sage(はんぺん)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 23:36:30.86 ID:oYqPVq1c.net

>>305
俺も泣きそう
306: 名無しで叶える物語(わたあめ)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 21:02:10.47 ID:GCvBOjt7.net

まじで感動した
307: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 21:11:42.88 ID:wQ1K+QGx.net

整理させてくれ
主人公のオリキャラは今入院中で、オリキャラと同学年のこころがCHUーNのキーホルダー持ってたってことか?
313: 名無しで叶える物語(たこやき)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 01:27:51.10 ID:oguyRUFb.net

>>307
オリキャラの存在を思い出したわ
必要な要素なんだろうか?
308: 名無しで叶える物語(はんぺん)@\(^o^)/ 2014/09/04(木) 22:46:23.53 ID:eihi5gFl.net

そういや一人入院してたな忘れてたわ
314: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 06:09:57.36 ID:ewVfwQL+.net

九章

わたしはもう 

めのまえにいる ともだちのなまえも 

おもいだせませんでした

どんなにきおくをたどっても 

そのこのなまえをよんでいるじぶんは いませんでした

それが わすれるということです

315: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 06:10:42.77 ID:ewVfwQL+.net

「脳に重い病気を抱えているの。

 ずいぶん前から記憶障害が起きていたし

 最近の鼻部からの出血もそのため」

「・・・そんな」

「症状が見て取れるようになるまで本人に口止めされてたんだけど・・・」

「つまり・・・もう症状が見て取れるってことね・・・」

「かなり進行してるわ」

「なんとかならないの・・・・・?

 あの子は・・・あの子は私の大事な教え子なの!!!」

「残念だけど・・・・・」

316: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 06:11:52.28 ID:ewVfwQL+.net

「あの子はこころの大事な友達なの!!!なんとかしなさいよ!まき!」

「・・・今の医学じゃ進行を遅らせることしかできないの」

「そんな・・・そういえばあの子・・・すごい物忘れがひどくて」

「・・・酷なことを言うようだけれど・・・

 いずれ、あの子の中からは私たちも消えてしまうわ」

「なら私は・・・その瞬間までずっとそばにいます。

 友達ですから」

「こころ・・・!」

317: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 06:12:53.27 ID:ewVfwQL+.net

「私たちに何かできることはないかな・・・!」

「ほのかちゃん・・・!」

「ほのか・・・」

「・・・・・」

「どうしてまきはそんなに冷静でいられるのですか・・・?」

「それは違うよ・・・うみちゃん」

「私だって、自分の無力さが憎いわよ・・・!」

「すみません・・・つい」

「・・・いいのよ」

「そうだ!!!」

「ほのかちゃん・・・!?」

319: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 06:13:32.66 ID:ewVfwQL+.net

「はなよ・・・どうしたの?あなたから呼び出すなんて」

「忙しいのにごめんね、まきちゃん」

「あなたたちのほうがよっぽど忙しいでしょうが・・・」

「・・・あの子のことで追い詰められてるんじゃないかと思って」

「心配しなくても大丈夫よ・・・」

「ううん。りんにはわかるよ。無理しないでまきちゃん」

「そうだよ。まきちゃん」

「・・・でも私にはどうすることもできない」

「そうかな・・・?」

「え・・・?」

「何が違うの?医者も、アイドルも。

 明日への希望をつくる。人を救うっていうのは、そういうことだと思うな」

「はなよ・・・」

「りん知ってるよ!不治の病って言われてても奇跡的に治っちゃったって話!」

「たとえ現代の医学ではどうすることもできなくても・・・

 他にできることがあるんじゃないかな・・・?」

320: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 06:23:53.01 ID:ewVfwQL+.net

「あの子は・・・ウチを救ってくれたんや」

「のぞみ・・・?」

「・・・本当はな、ウチはここにおるはずなかったんや」

「それは私だって・・・いえ、みんなそうのはずよ」

「そうやけど・・・違うんよ」

「なにそれ、いみわかんない」

「ウチはその偶然を運命や思ってる・・・

 だからウチはあの子に救われたんや。

 そして、今度はたぶんウチの番」

「カードが言ってるの・・・?」

「ううん。カードに代弁してもらうのはもうおしまい。

 私自身が、そう思うの」

321: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 15:32:12.77 ID:ewVfwQL+.net

みんなが おみまいにきてくれました

みんなが たいせつなひとだということはわかります

でもかおがあやふやだったり

なまえがよくわからなかったりします

きっともうすぐ・・・

「えりせんせい・・・」

「なあに?」

「わたし、せんせいの生徒でよかった」

「・・・!何よっ!急にどうしたの?」

「ミューズ・・・約束して・・・」

「大丈夫よ。必ずやりとげてみせる。そのかわりあなたも約束しなさい。 

 必ず観に来るって・・・!」

「うん」

322: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 15:32:51.28 ID:ewVfwQL+.net

えり先生の話より!今日ね、学校でね・・・

 あ、そうそう。廃校の件は前向きに検討してくれるって!

 でも、スクールアイドルは続けるわよ!

 あんたがいないと私一人で練習してるんだから!

 あ、えり先生はいるけどね。忘れてた忘れてた!

 ・・・μ’sだってようやく全員そろって・・・

 もうすぐ私たちの夢が・・・かなうのよ・・・」

「こころ・・・」

「いやです・・・私のこと・・・忘れないでください・・・

 私の大切なおともだぢなんでず・・・

 スクールアイドルだけじゃなくて・・・

 もっと・・・もっと一緒に・・・

 お買いもの行ったり・・・クレープ屋さん行ったり・・・

 カラオケ屋さん行ったり・・・

 もっと・・・!もっと一緒にいたいんです・・・!

 お願いします・・・

 私のこと忘れないでください・・・・・・」

323: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 15:33:15.95 ID:ewVfwQL+.net

「そんなこと私がさせないわよ。

 私はいつか必ず、宇宙№1脳外科医になるんだから。これはもう決定事項。

 そしたら治してあげるから。絶対治してあげるから。

 だからそのときまでしっかりしてなさいよ」

ほんとうは わかっているのに

みんなのおかげで なんだがきぼうがもてました

みんなはおはなを かびんにいけて

かえっていきました

「あ・・・まき・・・?せんせい」

「どうしたの?」

「こんなところにきれいなおはなが」

「きっとサンタさんからのプレゼントよ。今日はクリスマスだから」

326: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 17:19:50.99 ID:ewVfwQL+.net

音もなく気配もなく

静かに運命は変わる

これからの未来に胸の 鼓動が早くなる

スタスタ

「まきちゃん」

「みんな・・・?どうしたのこんな時間まで」

「まきちゃんが仕事終わるの待ってたにゃ」

「どうしたっていうのよ」

「ほのかがね・・・・・」

「ねえ、みんな・・・海、行かない?」

「海・・・?」

「はい?なんでしょう?」

「行ってきてください・・・では私は帰ります」

「こころ・・・?」

「九人だけの景色を見に行くのでしょう?」

327: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 17:20:54.67 ID:ewVfwQL+.net

わたしのきおくは 

まるでゆきのように とけていきます

どうかこないでほしい はるが

このせつなさに なまえをつけるなら

「Snow halation・・・」

「はあ・・・どうしよう・・・」

「なんだろう・・・これ」

「もしかして・・・私」

「私じゃ・・・ダメなのかな・・・?」

「言えないよ・・・」

「どうしたらいいの」

「この気持ち・・・必ず・・・!」

届けて

切なさには名前を付けようか ”Snow haration”

想いが重なるまで待てずに

悔しいけど好きって純情

微熱の中 ためらってもだめだね

飛び込む勇気に賛成

まもなくstart!!

328: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 17:22:18.23 ID:ewVfwQL+.net

ザザーン・・・

「海だーーーーー!!!」

「綺麗・・・」

「ほのか・・・?いったい」

「八年前、ここで九人だけの景色をみて・・・この九人じゃないμ’sなんて・・・ありえないから・・・」

ーμ’sは・・・お終いにします!!!!!ー

「でもまたこうして九人集まることができた!」

「あの子たちのお陰だね・・・」

「みんなは・・・覚えてる?」

「そりゃあ・・・」

「答えなくていいんだ。わかるから・・・!」

「胸にえがく場所はみんな同じ!」

「何度でも諦めずに・・・探すことが私たちの挑戦よ!」

「約束とか・・・いらんかったんや」

「いつまでもみんなといたい」

「駆け抜けて一緒に・・・」

キラキラ

329: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 17:23:19.38 ID:ewVfwQL+.net

「私、またみんなで集まって、歌って踊って、楽しくて・・・それだけでいいって思ってた。

 でも・・・私もっともっとやりたいよ!いけるところまで・・・!」

「そしてそれがあの子のためにもなるとしたら・・・最高じゃない!」

「みんなで、叶えよう!」

「もう一度ステージに立とう!!!

 ライブをしよう!!!」

みんなの二本の指が、綺麗に重なる。

「いち!」

「に!」

「さん!」

「よん!」

「ご!」

「ろく!」

「なな!」

「はち!」

「きゅう!」

「μ’s!!!ミュージック リスタート!!!」

330: 名無しで叶える物語(泡盛)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 17:27:10.81 ID:M1TV1vf6.net

泣いた
331: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 17:35:46.33 ID:kmqaZ5q8.net

同じ笑い民として誇りに思うぞ
332: 名無しで叶える物語(さくらんぼ)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 17:38:39.07 ID:JILWGR8Q.net

まさかの劇場版の先行配信と聞いて飛んできました
333: 名無しで叶える物語(しうまい)@\(^o^)/ 2014/09/05(金) 19:48:04.69 ID:DLvxSCyJ.net

泣けてきます
341: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 06:18:38.35 ID:TGyBqAWj.net

終章 前編

私は普通の大学に通って

普通の会社に就職して

そう。世間一般に言われる普通の人生を私は歩んだ

ごくごく一般的な生活。みんなそう言って当たり前にそれを受け入れてた。

でも、私にとってそれはどうしようもなく

違和感だった。

日常に感じる違和感。みること、きくこと、かんじること。

なんだか、理解し難かった。

競争社会。

いっぱい働いて、いっぱいお金を稼いで、

みんなは何が欲しいんだろう。

・・・私は何が欲しいんだろう。

私はいつしか、競争社会からの逸脱を

のぞみ始めていた。

342: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 06:19:51.64 ID:TGyBqAWj.net

ある日遂に私は、会社に辞表を提出した。

最初から、性に合わなかったんだ。

もっと人々のつながりがあたたかくて・・・

寂しくないところへ。

どこか、発展途上の国にでも移り住もう。

そこで恵まれない人達のために何か活動をするのも悪くない。

会社を辞めた私はまず、思い出地めぐりをすることにした。

たくさんの、懐かしい場所に行った。

・・・未練を残さないように。

音ノ木坂学院にも行った。

・・・でも中には入らず、近くの公園でくすぶっていたら、

その子は現れた。

343: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 06:20:19.42 ID:TGyBqAWj.net

キーホルダーを落としたその子に私は声をかけようとした。

でも、そういうのって意外と勇気がいるよね?

そんなとき、私はつい

「ちょっと、きみい

 ・・・おーい、そこの音ノ木坂の生徒さん」

「はい?」

「これ、キーホルダー落としたよ」

「あ!ありがとうございます!」

「それ、CHU-Nのキーホールダーやんなあ。

 ウチの友達のつくったブランドなんよ」

「そうなんですか!すごい!お姉さん何者ですか!?」

「ウチは、通りすがりのスピリチュアルなOLよ」

こんな話し方をしてしまう。

344: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 06:21:15.61 ID:TGyBqAWj.net

つい懐かしくて、今の音ノ木坂のことをいろいろ聞いてしまった。

見ず知らずの私に、笑顔で答えてくれる優しい子だった。

そしてその子の話を聞いてるうち、確信する。

えりちと、ほのかちゃんだ。

二人がまた、μ’sを始めようとしてくれてる・・・!

また・・・みんなで集まれる・・・?

そうだった。私が欲しかったのは・・・

私は二人の元へ向かった。

ガラガラ

「おもしろそうなことやってるやん?ウチもいれてーな」

あなたはもう、そのことを覚えていないけど、

私は覚えてる。

あのとき、あの場所で、あなたと出会って

私は救われた。

だから今度が私が・・・

349: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 12:27:55.36 ID:TGyBqAWj.net

「・・・という訳なんですが、お願いできないでしょうか?」

「なるほど、面白そうだ。すぐに手配しよう」

「あの、ありがとうございます!」

「そのかわり、本業も疎かにしないことを約束してくれ」

「は、はい!失礼します」

バタン

「あらぁ、KAYOさんじゃない。聞いたわよ

 一人じゃ限界だからユニット結成するんですって?」

「しかも素人と!あなたも焼きが回ったわね」

「・・・先輩」

「星野そらだっていつまで人気が続くか!」

「μ’sだっけえ?過去の栄光にすがろうなんてみっともなーい」

「あんなのちょっと運が良かっただけの勘違い集団よ」

「・・・・・!」

350: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 12:28:26.51 ID:TGyBqAWj.net

「じゃあ、がんばってねー」

「過去の栄光にすがる・・・?

 ただの一度も、栄光を手にしたことのないあなた達にそんなこと、

 言われたくありません・・・」

「はあ?ちょっとあんた」

「私を、どう言おうと構いません。

 今までだってずっと、聞かないフリをしてきました。・・・でも

 みんなを・・・μ’sを馬鹿にするのは聞き流せません・・・!」

「ふーん。聞き流せなかったらどうするの?」

「どうもしません。ただ」

「ただ?」

「今に見ていてください」

「ふん・・・!嫌な子!」

ツカツカツカ

「は・・・はあ!い、言っちゃった・・・」

「あれー?かよちん・・・KAYOちゃん、どうかしたの?」

「ううんなんにも。さっきプロデューサーさんに例の件お願いしてきたの」

「えー!言ってくれれば私も行ったのに」

「ごめんなさい、じゃあ次は一緒に来てくれる?」

「もちろん!次って?」

「あの人たちにも、協力を仰ごうと思うの」

「あの人たち?」

351: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 12:34:09.92 ID:TGyBqAWj.net

「久しぶりの本社だなあ・・・」

「OH!コトリサン!お久しぶりです」

「うん!ごめんなさい、暫く任せっきりで」

「問題ないですよ。早速ですが、次の企画について・・・」

「はいこれ!!!」

「これは・・・?」

「新商品の原案だよっ!」

「こんなに沢山・・・?」

「それから、企画については私にアイデアがあるの!

 あるコラボレーションを考えているんだけど・・・」

「OH!あのころの自信と創作意欲に満ちたデザイナーコトリが帰ってきた・・・!」

「じゃあ私そろそろ行くね!」

「えっ」

352: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 12:44:16.13 ID:TGyBqAWj.net

「聴覚や嗅覚は脳を刺激するの。

 記憶を司る分野なんかにも関係が深いと言われているわ」

「そうなのですか」

「音楽が脳になんらかの奇跡を起こしてきた実例はないわけじゃないわ。

 限りなく少ないけどね」

「じゃあ私たちが歌うこともきっと意味があるよ!よーし!頑張るぞー!!!」

「例えば、寝たきりだった人に毎日思い出の曲を聞かせ続けていたら、

 何年か越しに突然目を覚ました・・・とかね。

 全然因果関係はわからないし、医者としてはなんとも言えないんだけど・・・」

「そういうのTVで見たことあるよ!」

「思い出の曲ですか・・・あの子にもあったのでしょうか?」

「さあ。今はもう知る術はないわね」

353: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 12:44:44.13 ID:TGyBqAWj.net

「ただいまー」

「おかえりなさいお姉さま」

「あら、勉強?偉いわねこころ」

「お邪魔してるわ。にこ」

「げっ!えり!?ずいぶん贔屓な先生だこと・・・?

 それって・・・医学書」

「私たちがこんなこと知っても何になるかわからないけどね」

「μ’sのみなさんは練習に集中してくださいと言ったんですが・・・」

「まったく・・・。ちょっと待ってなさい

 片手でつまめそうなものつくるから」

356: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 15:41:04.32 ID:TGyBqAWj.net

「毎日お見舞いありがとうね、こころちゃん」

「まきさんに言われることじゃありませんよ」

「そうだけど・・・」

「こころですよー!」

「・・・・・」

「今日も学校であったおもしろい話を持ってきたわ!」

「・・・・・」

「その子の前では律儀にそのキャラを貫くのね・・・まあいいけど」

「今日はね、えり先生が一回も変なことしなかったの!

 どう?おもしろいでしょ!」

「・・・・・」

「もうすぐμ’sのライブだから、当日は一緒に観に行きましょうね」

「・・・・・」

「あ、それから・・・」

「・・・・・」

357: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 15:41:59.76 ID:TGyBqAWj.net

「はいワンツー、ワンツー・・・」

「じゃーん!」

「はい!バッチリです。十分休憩しましょう」

「もうみんなすっかり昔のキレを取り戻してきたわね」

「でも・・・みんな見てくれるかな?」

「そうだよね・・・ずいぶんと時間が過ぎているし・・・」

「それは違うんじゃない?やることに意味があるんやろ?」

「そうだよ。それにあの時の・・・

 誰もいない講堂に比べれば・・・」

358: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 15:42:25.61 ID:TGyBqAWj.net

「りんとかよちんは見てたけどね!」

「えりちもコッソリ録画してたしね~」

「もう!のぞみもいたんでしょ!まきから聞いたわよ」

「おっとぉ、知ってたんか」

「てことはまきちゃんもいたのぉ!?」

「うぇぇ・・・!そうよ悪い!?」

「今だから言うけど私もいたのよ」

「にこちゃんも!?」

「あれれ・・・?と言うことは?」

「あの日・・・みんないたのですね・・・!」

「・・・・・」

「そっか・・・!みんないたんだ」

「・・・・・」

「・・・ふふっ!」

「えへへ」

「あはははははは!」

「みんな素直じゃないんだから!」

「あははははは・・・」

359: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 15:43:23.95 ID:TGyBqAWj.net

「・・・ライブ、絶対成功させようね」

「うん・・・・!」

「もしかしたら、かつて私たちがいたことを覚えている人なんてもういないかもしれない。

 だって、それを証明できるものはもうないから。

 でも!

 何度忘れられたって、何度でも思い出してもらえばいい!

 歌の女神μ’sは、何度だって蘇るんだ!!!」

バンッ!

「証明できるものならここにあります!!!」

360: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 15:43:47.05 ID:TGyBqAWj.net

「こころ!?」

「これを!」

「これって・・・」

「あの日みんなで撮った証明写真・・・!」

「部室を整理していたら出てきました」

「みんな若いなあ・・・」

「な、なんだか・・・泣けてきちゃったよ・・・」

「ずっと・・・色あせずに残っていたのね・・・」

「ウチらの友情は、ノーチェンジやったってことやね」

「・・・・・」

ジーン

「よーーーーし!!!」

「ほのか!?」

「じゃあ、みんなであの日の私たちに報告しようか。

 またみんなでライブができるよ、って・・・!」

「・・・!」

「そうね」

「テンションあがるにゃー!」

361: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 15:44:35.20 ID:TGyBqAWj.net

「神田明神・・・ここにみんなで来るのも久しぶり、だね」

「ご利益バッチリなんはウチらが実証してきた」

「たしかに。でも全部神様のお陰でしたー、なんてたまったもんじゃないわ」

「そうよ。あれは間違いなく私の・・・私たちの力よ」

「そして私たちの力はみんなの力!」

「もし、私たちがみんなに力を与えることができたのならば・・・」

「素敵な無限ループにゃ!」

「きっとできるよ。私たちなら」

「さ、さっさとお願い聞いてもらいましょ」

パンパン

そして、ライブの日がやってくる。

370: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 18:47:11.26 ID:TGyBqAWj.net

最終章

そこにあったのは

あの日撮った

あの場所に九人が在ったことを証明する写真だった

そして私たちは 今も変わらずここに在る

そしてこれからも・・・

そうでしょ? みんな

373: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 18:48:53.08 ID:TGyBqAWj.net

ライブ開始八時間前

「じゃあ私たちは行ってくるけど、こころは?」

「私はあの子のところに行ってます。

 ・・・私の大好きなμ’sに、私はいません」

「そっか・・・じゃああの子と一緒に会場にきてね」

ライブ開始六時間前

「今日はついにμ’sのライブ楽しみね!」

「・・・・・」

「私、あなたに会えて本当によかったわ!」

「・・・・・」

「・・・本当に」

374: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 18:49:38.26 ID:TGyBqAWj.net

ライブ開始三時間前

「き、緊張してきちゃった・・・」

「ちょっとはなよ、あなたアイドルでしょしっかりしなさいよ」

「そそそそそ、そうだよかよちん!りんは全然へいきだわん」

「わん・・・?」

「い、衣装着れなかったらどうしよう・・・」

「それは・・・私の採寸が間違ってなければ大丈夫だと思うけど・・・」

「そうです!あのつらかった日々を思い出してください!

 アハハハハハ!ラブアローシュートォ~」

「あんたたち!だらしがないわねー!ほら!

 にっこにっこにっこにー!」

「にこちゃん、にこがいっこ多いぴょん」

「だめやこの子ら・・・」

「みんな落ち着きなさい!!!」

「えりち・・・」

「今更なにを恐れる必要があるの!?

 しっかりしなさい!私たちはどうしてここにいるの!」

「・・・!」

「もちろん・・・私たちがここにいたいから・・・!」

「わかってるなら、もう大丈夫でしょ?」

「うん・・・!」

375: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 18:57:18.34 ID:TGyBqAWj.net

ライブ開始二時間前

「お客さん・・・きてくれてるかな・・・?」

「心配ないにゃ!りんとかよちんでいっぱい宣伝したから!それに・・・」

「私のいる会社もコラボレーションって大義名分で

 ライブの提供につけたし・・・多少は・・・」

「CHU-Nがスポンサーですか・・・ずるいです。ことり」

「でも、お陰で立派なステージを用意してもらえたね!」

「せっかく髪の色を戻したんだもの。満員じゃなきゃ」

「でも・・・やっぱりもしも全然お客さんがいなかったら・・・」

376: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 18:57:57.45 ID:TGyBqAWj.net

ライブ開始一時間前

「きっかけは、あの子とこころちゃんから、

 私のもとにえりちゃんが来てくれて・・・」

「のぞみが駆けつけてくれた」

「そのあとうみちゃんが自分から言い出してくれて」

「なかなか会ってくれないりんを・・・」

「かよちんが説得してくれた」

「ことりちゃんが、日本にいることがわかって」

「またまきちゃんを音楽の世界に連れ戻して」

「にこちゃんも、また夢の続きを見られる」

「私は・・・もう諦めてた。家族のためなら・・・って

 こころと、あなたたちのおかげよ。

 一度しか言わないからよく聞きなさい!

 ・・・・・本当にありがとう」

377: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 18:58:23.86 ID:TGyBqAWj.net

「私だって、医者をやるなら音楽は捨てなきゃって、思い込んでた

 でもいいのよね。時間の許す限り。たとえそれがたまの息抜きだとしても

 やっぱり私音楽が大好き。μ’sのみんなが大好き。

 私も・・・感謝してる」

「今なら思うよ。あのときの私、何してたんだろう・・・って。

 勝手に自分を自分で追い込んで・・・なんでもっと早く・・・

 ううん。とにかく今私はとっても幸せ。きっと何もかもが上手くいくよ!

 みんなありがとう!」

「私、本当はアイドルの世界に入ってがっかりしてたの。

 ああ、こんなもんなんだって。

 綺麗な笑顔は営業スマイル。優しいオーラは先入観。

 私・・・またありのままのみんなに会えてよかった」

「りんも・・・いつのまにか自分で自分を見失ってた。

 何がしたかったのか思い出せなくなってた。

 笑われるのが怖かった。でももう平気だよ!

 ・・・りんを認めてくれてありがとう」

378: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 18:58:48.26 ID:TGyBqAWj.net

「いつもどこかズレていて・・・それを正してくれるのがみんなでした。

 一人の私はズレたまま進み続けてしまいました。

 やっぱり私にはμ’sが必要なんです。

 ふつつかものですが・・・末永くお願いいたします」

「人それぞれ、幸せの形がある。

 周りに合わせようとするから・・・つらくなるんや。

 きっと奥底の自分は、答えを知っているはずなのに・・・。

 μ’sのみんなは、ウチの普遍的な幸せ。・・・ありがとう」

「もう・・・私の言うことがなくなっちゃうじゃない・・・!

 ・・・私は、この九人ならなんだってできると信じてる。

 だってあの堅物だった私を変えてしまうほどの力を持っているんだもの。

 またライブができてうれしいわ。精いっぱい歌って、踊りましょう!」

「いつだって、夢をみるのに遅いなんてことはない。

 諦めてもまたいつか追いかければいい。

 終わった夢の続きを見たってかまわない。

 夢なき夢は夢じゃない」

「いこう。みんなが待ってる」

379: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 18:59:26.80 ID:TGyBqAWj.net

ライブ開始十分前

「みんなが力を貸してくれてる・・・!

 それが私たちの力!!!」

「いくよっ!最高のライブにしよう!」

382: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 19:13:12.79 ID:TGyBqAWj.net

ライブ開始

ステージの仕掛けが、上にあがっていく・・・

暗闇から、光の先へ・・・

明暗の差で、数秒前が見えない。

・・・徐々に慣れてきた視界の先にあったのは・・・

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!

ほのかちゃーーーん!     うみちゃん!!!!!!

      ことり!!!      まきちゃんまきちゃんまきちゃん!!!!!

りーんちゃーーん!!!   

        はなよー!!!   かよちーん!!!

            にこに~~~~!!!  
                                のぞみちゃん!!!!   

えりー!!!

地平線の彼方まで埋め尽くすかのような観衆。

地響きのような大歓声。

どれだけ時間が過ぎようと、それはやみようのないものだった。

383: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 19:13:46.66 ID:TGyBqAWj.net

ライブ開始二時間前・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

「でも・・・やっぱりもしも全然お客さんがいなかったら・・・」

「まったく何を言ってるのかしら」

「私たちが前座をつとめる以上、完全にフルハウスよ」

「軽く定員オーバーしてくれないと困るというものだ」

「・・・!アライズのみなさん!」

「その通り。会場は私たちが温めといてあげる。これ以上ないってくらいにね。

 だからあなたたちはパフォーマンスに集中しなさい」

「あ、あの・・・!ありがとうございます!」

「今回は特別よ。なんせあの星野そらとKAYOきってのお願いだもの」

スタスタスタ・・・

「・・・そうだ。高坂ほのかさん」

「は、はい?」

「ずっと、またあったら聞こうと思っていたの」

「なんでしょう!?」

「・・・あのときの答えは、見つかったのかしら?」

「・・・はい!!!」

「そう・・・今度ゆっくり聞かせて頂戴」

384: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 19:14:35.09 ID:TGyBqAWj.net

「た・・・大変です~~~!!!」

「どうしたのはなよちゃん!?」

「すー・・・はー・・・それが・・・!

 会場の収容客数を大幅に超える人が集まってしまって・・・!」

「そ、そんなに・・・!?」

「現場は大混乱です!!!」

「そんな・・・でも私たちが行くわけにも・・・・・」

「心配ないよっ!任せておいて!」

「えっ・・・あなたたち・・・」

「ヒデコ、フミコ、ミカ!!!」

「μ’s復活ライブってきいていても立ってもいられなくて!」

「収容数を超えた分の整備は私たちに任せて!」

「音ノ木坂のOGにかたっぱしから呼びかけたの!!!」

「有志でたくさんの人が来てくれてる!

 終いには地域全体巻き込んじゃってるわ!!!」

「みんな・・・!」

「必ず、成功させてよっ!」

「・・・!。うん、約束する」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

385: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 19:15:14.72 ID:TGyBqAWj.net

「みなさん!こんにちは!μ’sです!」

ほのかがマイク越しに語りかけると、それはとたんに静かになった。

「今日は・・・μ’s生誕九周年復活ライブにお集まり頂き、ありがとうございます」

「ここに至るまで、私たちはたくさんの助けを借りました。

 今日はその恩返しに・・・・・楽しんで行ってください!!!」

「高坂ほのか!」

「絢瀬えり!」

「南ことり!」

「園田うみ!」

「星空りん!」

「西木野まき!」

「東条のぞみ!」

「小泉はなよ!」

「矢澤にこ!」

「みなさんご一緒に!!!」

「μ’s!ミュージック スタート!」

会場が、一つになる。

387: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 19:20:45.12 ID:TGyBqAWj.net

「やっぱりμ’sってすごい!ね!雪穂!!!」

「うん。本当に。・・・適わないなあ」

「やっぱりほのかは、ほのか。ねえ、あなた」

「・・・・・・」

「ことりだけじゃない。あの未熟だった娘たちが・・・

 もう・・・とっくに空に飛び立っていた。

 みんな私の誇りですよ」

「お姉ちゃーん!!!」

「ここあ」

「ん?どうしたのこたろう!」

「おれ、今なら本当の意味でわかるよ。

 μ’sはバックダンサーなんかじゃない。

 最高にクールな宇宙№1ユニットだって・・・!」

「にこ・・・あなたはそれでいいのよ。

 今までごめんなさいね・・・

 でもやっぱり、今のあなたが・・・最高の親孝行よ・・・!」

「お姉さま!μ’sのみなさん!!!ほら!見えますか!!?」

「・・・・・」

「車いすだと見えにくいでしょうか・・・?」

388: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 19:21:43.62 ID:TGyBqAWj.net

照明が落ち、前奏が始まる。

「アイ セーーーーーーーーーーイ」

ワアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!

「Hey!Hey!Hey!START DASH!!!」

「Hey!Hey!Hey!START DASH!!!」

390: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 19:22:15.51 ID:TGyBqAWj.net

「うぶ毛のことりたちも」

たしかにCHU-Nをつくったのは私だけど・・・

もう一人歩きしちゃってて・・・私がいなくても現場は回ってるの

言えるわけないよ・・・!

もう私あんまり必要とされてないから戻ってきました。なんて

「ことりちゃんは挫折して帰ってきたわけでも

 失敗したわけでもないのに!」

「胸を張って帰ってきていいんだよ!!!」

失望しないの・・・?がっかりしないの・・・・?

「そんなはずありません。称賛されることはあれど、

 どこにも、だれにも、あなたを責める理由はありません」

「・・・いいのよことり。あなたは私の自慢の娘なんだから・・・!」

391: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 19:22:42.60 ID:TGyBqAWj.net

いつか空に羽ばたく」

きっかけはあるモデルのショーで、私たちがライブを依頼されたことです

・・・あのとき友達に背中を押されてなかったら、今の私はありません

り・・・私はもう・・・μ’sじゃない。

そんな話をしにここにきたの?お仕事の邪魔です。でてってください

昔のことは・・・過去はなかったことにはできないんだよ!かよちん!

だったら忘れるしか救われる方法がないじゃない!

「今りんちゃんがやってることって

 μ’sというスクールアイドルと、μ’sのメンバーも忘れようとしてるみたい!」

「μ’sのみんなはりんちゃんのことが大好き。

 な・・・?ほんとはわかってるんやろ?ウチらは誰もあなたを笑わない。

 ウチらはみんな、あなたを認めてる」

どこで・・・間違っちゃったんだろう・・・

さあ!今日も練習!いっくにゃーーー!!!!!

392: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 19:23:06.67 ID:TGyBqAWj.net

「大きな強い翼で飛ぶ」

「彼女たちを見て感動したの

 いつかこんな風になりたいって。誰かを笑顔にしたいって。

 彼女たちのお陰で、私は明日も頑張ろうって思えたの」

「私はμ’sにあこがれてここにきたのよ」

ハラショー!

・・・そう。でもきっとあなたたちの気持ちは届いているわ

わかるわ。だってとってもうれしいもの

・・・私は・・・

あのとき、あなたの手に救われた

「わたし、せんせいの生徒でよかった」

大丈夫よ。必ずやりとげてみせる。

393: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 19:23:30.50 ID:TGyBqAWj.net

「諦めちゃダメなんだ」

いったい私は何をしているのでしょう

自分で自分の道を切り開くのだと、誓いました。

私は何を迷っているんでしょうか・・・・?

私の本心、私のやりたいことに気が付きました。

なのにそれを実行できないでいるもどかしさ・・・

頑張るのが大好きで・・・

だから、今の妥協している自分が許せない・・・

でも一人では何もできない・・・

そうです。私は一人ではなにもできない。

「うみちゃん!!!!!」

「今日の便で帰ってくるって聞いたから!」

今度は、私から・・・!

やっとわかったんです!私はアイドルが好きなんです!

やりたいんです!!!

彼女に手を引かれるのではなく、

手を繋いで、並んで・・・・・

397: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 20:46:30.31 ID:TGyBqAWj.net

「その日が絶対来る」

これ、キーホルダー落としたよ

「あ!ありがとうございます!」

おもしろそうなことやってるやん?ウチもいれてーな

私はどんなときもずっと、μ’sのメンバーだよ。それが、私の望み

やっぱりμ’sはウチの夢だから。だからまた、この物語をみんなで叶えたい

ウチはその偶然を運命や思ってる・・・

だからウチはあの子に救われたんや。

そして、今度はたぶんウチの番

398: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 20:47:02.86 ID:TGyBqAWj.net

「君も感じてるよね 始まりの鼓動」

「μ’s、やらないんですか・・・?」

・・・私の音楽は、もう終わってるのよ

「せっかくだから校内を回りましょうか?懐かしいでしょ?」

・・・・・お願いするわ

「私もあなたのピアノが大好きだったわ。μ’sに入る前から。

 いつも放課後、ここから流れてくる音色を聴いていたの」

「私だけじゃないわ」

「みんな、まきちゃんのピアノが大好きだったんだよ!」

「私・・・またまきちゃんのピアノ、聞きたいな」

「また一緒に踊りたいにゃ!」

「今度は、まきちゃんの番」

399: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 20:47:26.90 ID:TGyBqAWj.net

「明日よ変われ!」

わ、わあ!こんな若い子が私たちのこと知ってるなんて!ねえ!りんちゃん

必ずまた会って話す機会を私がつくるから。だから今は・・・ね?

μ’sを・・・あのころの私たちを!みんなを!思い出を!

否定する人を私は許せない!!!

じゃあ行こう。みんなに会いに

周りになんと言われようとここではありのままの自分でいいんだよ!

明日への希望をつくる。人を救うっていうのは、そういうことだと思うな

今に見ていてください

400: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 20:47:51.16 ID:TGyBqAWj.net

「希望に変われ!」

「お姉さまは、自慢のお姉さまです。私の誇りです」

「ごめんなさい。お姉さま・・・最後にこれだけ聞かせてください

 アイドルは好きですか?」

・・・当たり前じゃない・・・

でもしょうがないじゃない!!!

どうしようもないのよ!誰も助けてなんかくれないの!

毎日生きるのに必死なの!アイドルやってる暇なんてないの!

ほんとは諦めたくなかった・・・・・!!!

アイドル・・・やりたかったよぉ・・・・・

「ついて着てください。お姉さま」

「遅いよ!!!にこちゃん!」

「にこ!あなたがいないと始まらないんだから!」

今の私の夢は、またこのμ’sのメンバーと、宇宙№1ユニットとして輝きを取り戻すこと・・・!

それが、一番大切な夢・・・。私のやりたいことなの!!!

にっこにっこ!にーーーーー!!!!!

401: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 20:48:15.37 ID:TGyBqAWj.net

「眩しい光に照らされて変われ」

「私最近アイドルはじめたんです!廃校阻止してみせます!」

・・・そっか!私に何か手伝えることがあったら何でも言ってね!!!

「また、μ’sを・・・やってくれませんか?

 再結成してくれませんか・・・!?」

だって・・・見てよこのお肉!最近全然運動してなくて!試食ばっかりで!

・・・それに、みんなもうそれぞれの道を歩んでる。

もう、私のわがままは・・・終わったんだよ

私がいまさらμ’sを再結成したいなんて、言えると思う?

「言えるわよ!それが高坂ほのかでしょ!」

私、またみんなで集まって、歌って踊って、楽しくて・・・それだけでいいって思ってた。

でも・・・私もっともっとやりたいよ!いけるところまで・・・!

もう一度ステージに立とう!!!

ライブをしよう!!!

「START!!」

悲しみに閉ざされて
泣くだけの君じゃない
熱い胸 きっと未来を切り開く筈さ
悲しみに閉ざされて
泣くだけじゃつまらない
きっと  きっと  君の  夢の
チカラ  いまを  動かすチカラ
信じてるよ…だから START!!

402: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 20:48:39.72 ID:TGyBqAWj.net

「雨上がりの気分で」

「高まる期待のなか」

「躓いたことさえも」

「思い出にしよう」

怠慢 不安 不満 後悔 虚勢 失望 挫折 取捨 絶望

みんなそれぞれ・・・つまずくことはあったけど・・・

この青い空のもとで、九人集まればなんだって笑い飛ばせる。

だよね!

「明日が咲くよ!」

「希望が咲くよ!」

「楽しいメロディー口ずさみ咲いた」

「DASH!!」

403: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 20:49:03.92 ID:TGyBqAWj.net

喜びを受けとめて
君と僕つながろう
迷い道 やっと外へ抜けだした筈さ
喜びを受けとめて
君と僕 進むだろう
それは (それは) 遠い (夢の)
カケラ (だけど) 愛しいカケラ
彼方へと…僕は DASH!!

「またひとつ 夢が生まれ…」

わたしは いまなにをみているのでしょう

わたしは いまなにをきいているのでしょう

わからない 

わからないはずなのに

このむねにこみあげてくるものは なんでしょう

まるで なつかしい

404: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 20:49:28.05 ID:TGyBqAWj.net

そのとき、頭の中で何故かあの店員さんの声が響いた気がした。

ファイトだよ!

・・・・・!

私・・・!

「私、前にもこの光景をみたことがある」

「え・・・!」

「こころちゃん、私、ずっと前からみんなを知ってたんだ」

「私の名前が・・・わかるんですか・・・!?」

「当然じゃない。友達だもの」

「・・・・・!!!」

「私、思い出したよ。全部。

 私、初めてμ’sを見た日から・・・

 八年前からずっとμ’sのファンだったんだ・・・!!!

 μ’sが、私の記憶を助けてくれた・・・!」

406: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 20:50:41.49 ID:TGyBqAWj.net

喜びを受けとめて
君と僕つながろう
迷い道 やっと外へ抜けだした筈さ
喜びを受けとめて
君と僕 進むだろう
それは  それは  遠い  夢の
カケラ  だけど  愛しいカケラ
彼方へと…僕は DASH!!

「Hey!hey!hey!START:DASH!!」

「Hey!hey!hey!START:DASH!!」

一曲目が終わっても、興奮が冷めることはなかった

みんなが、そのアイドルにくぎ付けだった

かつて少女だった九人は

八年越しにある一人の少女を救い

また、おそらく大勢の人々を救うだろう

「まだまだ!次の曲いっくよーーーーー!!!!!」

そのあとも、ライブは続いた。

いつまでも、いつまでも、

終わらないパーティは

いつまでも続いた。

408: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 21:08:23.89 ID:TGyBqAWj.net

「あれから8年か・・・・・」

16年前みんなで撮った写真は

今も色あせていません

終劇

409: 名無しで叶える物語(泡盛)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 21:10:00.83 ID:29ETcZU2.net

お疲れさんいい話だったわ
410: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 21:10:27.18 ID:otMvr5hV.net

411: 名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 21:11:07.35 ID:cYv97/Vo.net

おつ
412: 名無しで叶える物語(やわらか銀行)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 21:11:45.79 ID:sVLx7J0k.net

お疲れ様
413: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 21:13:06.01 ID:RCHb6Jm7.net


これから(笑)の地位記名表示に胸を張れるよ
414: 名無しで叶える物語(笑)@\(^o^)/ 2014/09/06(土) 21:16:01.44 ID:TGyBqAWj.net

最後までお付き合いくださった方、本当にありがとうございました