【ラブライブ!】ツバサ「私ってそんなに絡みにくいかしら」あんじゅ「ええ」
- 2020.03.24
- SS

あんじゅ「むしろ好かれてる気がするわ………怖いくらいに」
ツバサ「クラスの人とか話しかけてくれないし」
あんじゅ「それは話しかけたら怖いくらいに怖いことが起こるからよ」
ツバサ「…………知ってるわよ。私のことを同性として好きな同性がいるってこと。その人達の圧力が凄いから皆話しかけてこないんでしょ?」
あんじゅ「想像以上に理解してるわね」
ツバサ「ふざけんなあ!そのせいで私は今ぼっ…………ソロプレイする羽目に!」
あんじゅ「ソ、ソロプレイ」
ツバサ「友達が欲しい!私友達が欲しい!誰でもいいから!」
あんじゅ「私達は友達じゃないの…?」
ツバサ「それは違うわ。一流のプロってのはプライベートでコミュニケーションを取らないそうよ。ダウンタウンみたいにね。だからあなたとはあくまでメンバー」
あんじゅ(めんどくさあああ)
ツバサ「なにが完全にフルハウスよ!バカにしてんだろ!友達多いからって!くそう、私だって!私だって友達できるもん!作ってやるから!」ダッ
あんじゅ「行っちゃった…………」
あんじゅ「なんで捨て台詞吐かれた後すぐに呼び出されるのよ…………」
ツバサ「………いやね?私なりに考えたのよ。どうすれば人気者になれるかって」
英玲奈「なんの話だあんじゅ」
あんじゅ「友達欲しいんだって」
英玲奈「………それは私に対するあてつけか?」
ツバサ「違うわよ!英玲奈はいいじゃない、もう友達できるできないとかいう次元じゃないし」
あんじゅ「ツバサが『女王』で英玲奈は『女帝』だもんね…………」
ツバサ「そうよ。もう帝政よ。だから英玲奈は友達とかいいのよ。帝王だもん」
英玲奈「帰る」
ツバサ「……まってまって!ウソウソ!帝王にも友達は必要!必要だもんね!」
英玲奈「帝王じゃない、舐めてるのか」
ツバサ「ごめんごめん!帰らないで!用があるんだから!」
あんじゅ「で?わざわざ校門まで呼びつけてなによ」
あんじゅ「ほ、穂乃果さん……………?」
英玲奈「μ’sのリーダーの彼女か」
ツバサ「そうよ。あなたたちも知ってるでしょう?彼女のカリスマ性を」
英玲奈「人を惹きつける魅ry」
ツバサ「彼女のそれは凄いわ。でもね、私たちと異質のものだと思うの」
あんじゅ「親しみやすいってことね」
ツバサ「ズバリよあんじゅ。私たちだってカリスマ性で言えば負けてはいない。しかし!どちらかといえばそれは『畏敬』にすら近いもの!」
ツバサ「違う!私が欲しいのは『親しみやすさ』よ!一緒にご飯を食べて……冗談を言いあって………!そんな馴れ合いが欲しい!だから…………………………!」
ツバサ「……だって~可能性感じたんだ♪」
あんじゅ「ノッときましょ」ヒソヒソ
英玲奈「……………そうだ、すすめ」
あんじゅ「後悔したくない目の前に」
ツバサ「僕らの~♪道がある~♪」
レッツゴー!ドゥーン!
アーイ!ドゥーン!アイドゥンレッツゴー!
あんじゅ「ツバサ!?」
英玲奈「まて、どこいく!道路を走ったら危ないぞ!」
ツバサ(これよ!これ!高坂さんといえばこれ!私今高坂さんだわ!)
ツバサ(こうやって楽しげに歌ってれば…………)
ドゴッ!!!!!!!!!
ツバサ「ほげーーーーーーっ!!」
英玲奈「ツバサあああああ!!!」
あんじゅ「言わんこっちゃない!そりゃ道路走ったら車に轢かれるわよ……」
ツバサ「なぜ…?なぜよけれない………」ピクピク
英玲奈「ギャグ補正があったらから良かったものの………いつものツバサだったら危なかったぞ。気を付けろ」
ツバサ「それでね?どうやったら友達ができるか考えてきたのよ。病床で」
あんじゅ「おかえり」
ツバサ「ただいま。休んでた分のノートありがとう」
英玲奈「全然無事じゃなかったな」
ツバサ「お見舞いにいっぱい人が来てくれたわ。主にファンの子とか」
あんじゅ「じゃあもういいじゃない。友達作りとか」
ツバサ「よかなーい!来てくれたのは嬉しいわ!でもね!?その子ら『一週間待ち』でお見舞いに来たそうよ!?」
英玲奈「それはまた…………」
ツバサ「どこの世界に『一週間待ち』でお見舞いに来る友達がいるのよ!!」
あんじゅ「ホント複雑ね…………」
ツバサ「で、あんたらはお見舞いに来なさいよ!!」
あんじゅ「え?でもプライベートでの付き合いはいいって…………」
ツバサ「そこは来いよおおおお!!!」
ヒソヒソ…ツバササンガ…………サクランシテル……
ヤッパリ ウチドコロガ………
イヤ、アノカタ ハ タマニ アアナルノヨ…
ツバサ「…………くっ!これじゃあ裏目だわ……………」
英玲奈(ツバサに友達ができないのにはもっと他に原因があるんじゃ)
あんじゅ「そ、それで?考えてきたんでしょ?友達をつくる方法」
ツバサ「ええ。高坂さんではダメだった………友達を作る前に事故に遭うわ」
ツバサ「ならば!いつも高坂さんの傍にいるお二人!!園田さんと南さんを参考にしてはどうかと!思いついたのよ!」
英玲奈「プリテンダー的な思考を辞める気はないんだな」
ツバサ「あの二人からそれぞれ良いところを真似する!すなわち!園田さんの清純さ!南さんのピュアさ!」
あんじゅ「……………つ、つまり?」ゴクリ
ツバサ「名付けて!『友達になって下さいと素直に言う作戦』!!」
英玲奈「…………………………………………」
あんじゅ「………………………………………」
ツバサ「ふっふふ……ピンときてないようね。よろしい!ではこの作戦の詳細を 説明するわ!」
あんじゅ「いや、いい…………………」
生徒「………ぇえっ!?ツバサさん…!?うそ………本当にツバサさんだ……!ツバサさんが私に話しかけてる………!」
ツバサ「ありがと。これで私たち友達ね?これからよろしく頼むわ」ハグ
生徒「~~~~っ!!!!」ビクンビクン
ツバサ「あ、それとさん付けはやめましょ?私たち同級生だし……友達だものね」
生徒「はひぃ……わかりまひた……ツバサさまぁ…………………………………」
ツバサ「どうよ!」
英玲奈「あれは友達じゃないだろう…」
ツバサ「なんで!?」
あんじゅ「さん付けじゃなくてさま付けになってたし………………」
英玲奈「ツバサ、友達になるというのには順序が合ってだな?」
ツバサ「うっう…………うるさい!ぼっちのくせに…………帝王のくせに………」グスッ
英玲奈「ぶっとばす」
あんじゅ「落ち着いて二人とも!」
ツバサ「くっそー!プランBに移行するしかないじゃない……!」
あんじゅ「プランB………………」
英玲奈「幾つまであるんだ………」
ツバサ「28個ね……プランβまであるわ」
あんじゅ「アルファベット足りてないじゃない…………」
英玲奈「もはや失敗は想定内だな」
ツバサ「2ヶ月入院ってヒマよ」
英玲奈「どんなのがあるんだ………?」
ツバサ「えーと……『語尾にワンって付けてみる作戦』、『パンが大好物で、何かにつけてベーカリーベーカリー連呼する作戦』………………『いっつもパスタくるくるする作戦』」
ツバサ「『おまじない作戦』………『帰国子女作戦』………『きっらツッバサー!あなたのおでこにワチャワチャドゥー!新曲届ける綺羅のツバツバー!ツバサーって覚えてラブ綺羅☆……を決め台詞にする作戦』……………あとは」
英玲奈「いや、もういい」
英玲奈「ギャピギャピはしてるがな」
ツバサ「ギャピーーーーーっ!!」
あんじゅ「ほらもう帰るわよ。明日も早いんだし」
ツバサ「はぁ……………そう言えば、新曲はできそうなの?」
英玲奈「作曲は完成した。作詞は入院中に仕上げてきたと聞いている」
ツバサ「ええ。振り付けの方は?」
あんじゅ「今日やっと仕上がったわ」
ツバサ「……じゃあこの後合わせましょ。英玲奈の家ならピアノ使えたわよね?」
英玲奈「………今日は泊まれないぞ」
ツバサ「えーっ!あのデカい風呂に入れないの!?」
あんじゅ「ツバサの家は小さいからね」
ツバサ「うっさいわねー!これからデカくしてやるわよ!プロになって!」
あんじゅ「ふふ。だと良いわね」
ツバサ「ふん」
英玲奈「それじゃあ行こうか。晩ご飯はウチで食べていくといい……………………」
完
仲良いなこいつら
乙だよ
アライズもっと見たくなった
本編はよ
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