【ラブライブ!】にこ「まったく…しょうがないわね…!」
- 2020.03.24
- SS

ことり「…どうしよう…衣装が間に合わないよ…」チクチク
ことり「…明日はみんなで合わせる予定なのに…グスッ…」
ことり「…ううん。諦めちゃダメ。みんな頑張ってるんだから…」
ことり「…」チクチク
ことり「…」チクチク
ことり「……」
ことり「…すぅ……すぅ…」
ガチャガチャガチャ!
???「ふう…まったく…しょうがないわね…」
???「こんなの一人でできるわけないじゃないの。早く言いなさいよ。」
???「さて、と…ミシン使ったら起きちゃうわね…ま、なんとか間に合うでしょ。」
――――チュン…チュン…
ことり「…え…!?うそ…ことり…寝ちゃって……そうだ!衣装!」
ことり「え?あれ…完成してる…それに、この毛布…」
――学校
穂乃果「わあ~!かわいい!さっすがことりちゃん!」
海未「よく一人でここまで…さすがですね。」
ことり「あ…うん!…実は…小人の靴屋さんが手伝ってくれたみたいで…」
真姫「それ、童話でしょ?」
にこ「…zzz」
海未「なっ…!」
真姫「μ’sの曲としては及第点だけど…にこちゃんのソロ曲としてはちょっと『らしさ』が足りないわね。」
海未「ぐっ…確かに…」
真姫「…まあ、悪いけどもう一度やってみて。せっかくのソロ曲だから妥協したくないわ。」
――園田家
海未「…煮詰まってしまいました。」
海未「道場の方で少し精神集中でもしましょうか…」
海未(…)
海未(…にこらしさ…一体どうすれば…)
海未「…!」
海未「何奴!」
海未「…いない。確かに気配が…」
海未「…これは?」
――部室
♪ニコプリ♪ニコニコ♪
真姫「いいじゃない!にこちゃんらしさが溢れてて最高だわ!」
海未「え、ええ…」
真姫「海未ってこんな歌詞も書けるのね!正直見なおしたわ!」
海未「あ、いえ…どうも…」
海未(あの曲者の落とした密書…あれは一体…?)
にこ「あっつつ!もっとそっとやりなさいよ!」
凛「にこちゃん大げさだにゃ!大体転んでこんなとこに傷ができる?」
海未「もう聞き飽きました!大体、リーダーのあなたが寝坊しては他のみんなに示しがつかないでしょう?」
穂乃果「う、うん…穂乃果も頑張ってるんだけど…」
海未「まったく…どうすれば早く起きてくれるんですか?」
穂乃果「う~ん…毎朝焼きたてのパンの香りがすれば…」
海未「…」イラッ
穂乃果「ああっ!ウソウソ!冗談だから!」
にこ「…」
???「レンガと・・・セメントと…」
???「…結構重いわね…」
穂乃果「グゥ…むにゃ…」
穂乃果「!」ガバッ
穂乃果「…」ダダダ
穂乃果「え?嘘!パン?うちは朝はごはんなのに!どうして!?」
雪穂「なんかね、リヤカーにかまど乗っけた屋台が来たらしいよ。」
ほのママ「あんまり美味しそうな匂いだったからつい…」
穂乃果「何それ!穂乃果も見たい!よ~っし!明日から早起きしなきゃ!」
???「はい、朝ごはんは焼き立てパンニコ~♪」
???「さすがお姉さま!プロ級ですわ!」
???「あうー」
花陽「あ、あわわ…絵里ちゃん、どうしたの…?」
希「そっとしとき。亜里沙ちゃんと喧嘩してしまったらしいんや。」
穂乃果「ふ~ん。穂乃果なんてしょっちゅうだけどなあ。」
絵里「ペリメニ…ボルシチ…ペレストロイカ…」ブツブツ
にこ「ちょっと!いい加減にしてよ!鬱陶しいのよ!」
絵里「ウラー!」 クワッ
にこ「ひっ!」
絵里「ボルシェビキ…アリサ…」
希「にこっち大丈夫?…今はほっといたほうがええよ。」
亜里沙「雪穂も家の手伝いで帰っちゃったし…ジャパニメーションでも借りようかな…」
――ビデオ屋
亜里沙「やっぱスクールアイドルものが一番だよね…。あ、お姉ちゃんに似てる…」
???「…」ドンッ
亜里沙「あっ!ごめんなさい!」
???「別に構わないわよ。」
亜里沙「なんだろ今の人…どっかで会ったような…」
亜里沙「あれ?こんなの借りた覚え無い…まあ、アニメみたいだから見てみようかな…。」
――翌日
絵里「みんな!調子はどう?今日も張り切っていくわよ!」
花陽「え、エリチャン?」
希「昨日亜里沙ちゃんと仲直りしたらしいんや。なんでも兄弟愛がテーマのビデオを見たとかで…」
穂乃果「ふ~ん?」
にこ「げっ、このCD返却昨日だったわ…」
にこ「はあ?い・や・よ。ラーメンなんてアイドルの食べ物じゃないわ!」
凛「まあまあ!ここはにこ先輩のおごりで!」
にこ「話を聞きなさいよ!」
――ラーメン屋前
凛「え…嘘?なんで?」
『店主都合につき閉店します。長年に渡るご愛顧ありがとうございました。』
花陽「凛ちゃん…」
凛「だって…凛…ちっちゃいころからこのお店が大好きで…おじさんも…とってもいい人で…」
凛「覚えてる?かよちん?音の木坂に合格した時、チャーシューごちそうしてもらったよね…」
花陽「う、うん…おいしかったね…」
凛「おじさん…最近座ること多くなってたけど…そんなことになってたなんて…凛、知らなくって…」ポロポロ
真姫「ちょ、ちょっと、凛、落ち着いて!」
凛「いやだにゃあああああああああっ!!!そんなのいやだにゃああああああっ!!!」ビエエエエエエエエ
にこ「…」ハア
『あぁん!?この俺に素人の作ったラーメンを食えってのか?……だめだ。まるでなっちゃいねえ。』
『…また来たのか?……だからな、やっぱ素人なんだよ。スープは材料選びから始まるんだよ。』
『…まあ、食えるようにはなってるんじゃねえか?…ただ、麺がやっぱな。…おい、よく見てろ。こうやるんだ。』
『違う違う!手先だけでうつんじゃねえ!体全体でコシを出すんだ!』
『馬鹿野郎!ダシを引き上げんのがおせえんだよ!だからスープに雑味が出るんだ!』
『…ふん。ここまでついてきた奴は初めてだぜ。…弟子も何人かとったことはあるけどな。』
『よし、免許皆伝だ。よくやったな。……早く食わせてやれよ。…俺は疲れた。少し休むからよ…ありがとな…』
凛「にこちゃんのラーメンおいっしいにゃー!!」
真姫「ホント。まるでプロみたい。」
にこ「とーぜんでしょ!にこは料理も宇宙ナンバーワンなんだから!」
花陽(あれ…?でもこの味って…?)
くっそかっこいい
―Open your eyes. for the next μ’s!
にこ「雨、すごいわね。これじゃ練習にならないじゃない。」
花陽「えへへ…ごっはん♪ごっはん♪しーろいごっはん♪」ザクザク
にこ「…ねえ、前々から思ってたんだけど、うちの部室は食堂じゃないんだけど。」
凛「細かいことは気にしない!凛はこういうかよちんも好きにゃ!」
花陽「エヘヘ。それにね、にこちゃん、今日のお米はすっごく貴重な、珍しいお米なんだよ?絶対食べて欲しいの!」
にこ「…はあ…もう、勝手にしなさいよ…」
真姫「と、言いつつ結局許しちゃうのよね、にこちゃんって。」クルクル
にこ「はあ!?にこは3年生だから!大人だから!心が広いだけ!」
花陽「…よし!あとはスイッチを入れるだけ~♪」
ドンガラガッシャーン!!
凛「きゃっ!」
真姫「な、何?」
花陽「停電です!」
真姫「落ち着いて!すぐに復旧するわよ!」
花陽「あ、あわわ…」
―――30分後
真姫「――あ、やっとついた。」
凛「長かったにゃー。」
花陽「あれ?にこちゃんは?」
にこ「…はぁ…はぁ…ぜぇ…ぜぇ…」
凛「わっ、すごい汗!どうしたの?」
にこ「…ちょっと…体がなまっちゃうから…運動…してた…だけよ…」ゼエゼエ
花陽「…え、ドウシテ!?」
真姫「今度は何?」
花陽「お米が…お米が…炊けてます!」
凛「だって、さっきまで停電だったんでしょ?炊飯器につながってる自転車と変な機械に何か関係あるの?」
花陽「わかりません!でも奇跡です!お米の奇跡です…!」
真姫「やっぱりお米って最高ね!医学的にも証明されてるのよ!」
花陽「えっと、私は…最新型の炊飯器!凛ちゃんは?」
凛「凛はねー、新しいお洋服!昨日もうパパにお願いしたんだー♪」
真姫「…」クルクル
花陽「ちょ、ちょっと凛ちゃん!!」
凛「あっ!…じゃなくて!サンタさんにお願いしたんだ!」
真姫「…バカバカしい。」
花陽「えっ?」
真姫「サンタさんなんているわけないじゃない!バカなこと言わないで!」
凛「えっ…?真姫ちゃんどうしたの?」
真姫「ナンデモナイ!もう帰る!」
バタン
にこ「…」
???「あっ…これね。」
質問者 makimaki サンタクロースっていないんですか?
サンタさんっていないんですか?この前小さな子たちがサンタさんの正体はお父さんだって言ってるのを聞きました。
他にもネットで調べてみたらそんなことがたくさん書いてありました。すごくショックでした。
…でも、私は小さい頃からサンタさんにプレゼントを貰ってきたし、お礼のお手紙ももらったことがあります。
サンタクロースっていないんでしょうか?私には信じられません。
???「こんなことじゃないかと思ったけど…」
???「えっと…makimaki、それは小さな子たちの方が間違っているわ…と」
――しばらくして
真姫「~~♪」
凛「真姫ちゃんごきげんだにゃ!」
真姫「当然!昨日ね、サンタさんから手紙が来たのよ?」
真姫「しかもね?フィンランドよ?フィンランド!本物よ!やっぱりサンタっているんだわ!」
花陽(あれ、それって…)
???「ダメ押ししといた甲斐があったわね…」
穂乃果「昨日ね!家でお鍋やったんだ!おいしかったぁ~!」
海未「寒くなってきたから美味しいですよね。」
ことり「いいなあ~!今度みんなでお鍋しようよ!」
穂乃果「おおっ!?いいねいいね!どうせなら闇鍋にしようよ!」
ワイワイ
希「…」
にこ「…」
穂乃果「にこちゃん?」
にこ「どうせあんた達じゃろくな物ができないでしょ!このにこ先輩が教えてあげるわよ!」
海未「…鍋に上手いも下手も無い気がしますけど…。」
にこ「うぐっ…!い、いいのよ!…それで、どうせだったら他の子も呼びましょ。大勢いたほうが安くあがるでしょ。」
穂乃果「うんうん!いいねいいね!じゃあ早速鍋を持ってきて…」
にこ「あんたね…部室で火起こす気?…誰かの家に決まってるでしょ?」
にこ「そうね~。家の人に迷惑がかからなくて~。それなりの広さがあって~?」チラチラ
希「…あ!」
希「な、なんや?面白そうな話やん?もしよければうちの家でやらん?」
穂乃果「わぁ~!本当!いいのいいの?」
ワイワイ
ことり「・・・」
???「ふう…まったく、チーズケーキを入れようとした時はどうなるかと思ったけど…」
???「希も楽しそうでよかったわ。…クシュン!」
???「うう…冷えるわね…もうちょっと厚着してくればよかった。」
フワッ
???「えっ?」
ことり「風邪ひいちゃうよ。にこちゃん。」
ことり「えへへ。つけてきちゃった。その、ね、少し早いけど、クリスマスプレゼント!」
にこ「…手編み?」
ことり「うん!…にこちゃんみたいにうまくはできなかったかもしれないけど…。」
にこ「…そうね、編み目もガタガタだし、毛糸も安物だわ。」
ことり「…あはは。」
にこ「…でも、デザインは流石だし…何より、とっても温かいわ。」
ことり「にこちゃん!」
にこ「ふん!その…ありがと。」
ことり「…えへへ!」ガバッ
にこ「おわっ!」
ことり「にこちゃん、いつもありがと。」ボソッ
にこ「え?」
おしまい
よろしいですな
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