【ラブライブ!】(・8・)「キェエ゙エ゙エ゙エ゙ア゙ァァァァア゙ア゙!!!!」花陽「鳥竜種ニナッチャッタノォ!?」
- 2020.03.24
- SS

希「ワイバーンの骨格とクチバシを持つこの体は間違いなく大型鳥竜やね」
穂乃果「ど、どうしてこんなことに……」
海未「おやつのマカロンを食べたら突然……」
真姫「何か盛られたと見ていいわね」
絵里「いったい誰がそんなことを……」
凛「あっ、そこに食べかけのマカロンが落ちてるよ」
にこ「よしでかした! 真姫、これ分析して元に戻す薬を作りなさい!」
真姫「善処するわ」
(・8・)「キェエ゙エ゙エ゙エ゙ア゙ァァァァア゙ア゙!!!!」
穂乃果「ことりちゃーん! ちょっと静かにしてねー!」
(・8・)「クァァ……」
海未「どうやらことりの人格は残っているようですね」
穂乃果「おややや?」
海未「ことり……このサイズでじゃれつかれると命の危険が……」
(・8・)「クァ!?」サッ
希「しかしスピリチュアルなこともあるもんやね」
絵里「狂暴化してたらえらい惨事になってたとこだわ」
花陽「早く戻してあげないと……」
凛「せっかくだからこのことりちゃんに鳥竜種らしい名前を付けるにゃ」

貴様!先に出すな!
花陽「別名は?」
絵里「南小鳥でいいんじゃない?」
凛「じゃあこのことりちゃんの名前はは南小鳥マカロニアで決まりにゃ」
南小鳥(なんしょうちょう)マカロニア
(・8・)「クェアアア」
親鳥「まぁなんてこと」
(・8・)「クゥゥゥゥ……」
親鳥「これが例の覚醒状態なのね」
海未「覚醒?」
絵里「何かご存知のようで」
親鳥「うちの家系に伝わる特例症状って言うの? 脳が特殊なドーパミンを出してる時に好きなものを食べると超低確率でこうなちゃうみたい」
親鳥「ええ、ここ数代は発症してなかったから。でもまさかことりが覚醒しちゃうとは……」
(・8・)「ピェアア」
穂乃果「どうすれば元のことりちゃんに戻せるかわかりますか?」
親鳥「嫌いな食べ物を大量に食べさせれば元に戻るらしいわ」
希「ニンニクや! ニンニクを持ってこんかい!」
凛「イエスマム!」
絵里「マカロンじゃなくてことり自身が原因だったとは」
((・8・))「ピァゥゥゥ……」ガタガタ
穂乃果「がんばってニンニク食べようね」
海未「ずっとこの体でいるわけにはいかないでしょう」
プルルルルルル
希「もしもし真姫ちゃん? ああ、もうマカロンはええんよ。原因がわかったから」
穂乃果「よし、じゃあこうしよう! ちゃんとニンニク食べて元に戻ったら、チーズケーキパーティーしよう! ね?」
(・8・)「!」
(・8・)「クォウ!」
海未「その意気です、ことり」
希「それでな、近所のスーパーでりんぱながニンニク買い漁ってると思うから、合流してこっち来てな。うん、ほな」
(・8・)「クェアア」
穂乃果「これでお布団作ったらすごい気持よさそう」
穂乃果「あ、そうだ!」
海未「?」
穂乃果「それーっ!」ピョーン
モフッ
海未「あ、ことりの上に」
穂乃果「すごーい! ふかふかー!」ゴロゴロモフモフ
(^8^)「~♪」
かわいい
絵里「うわ、リヤカーいっぱい」
花陽「マカロニアのことりちゃんがこの大きさだから、このくらいいるかと思って」
真姫「代金はこの私が払ってあげたわ、感謝しなさいよ」
海未「この量で足りますか?」
親鳥「ええ、じゅうぶんだと思うわ」
穂乃果「それじゃあことりちゃん、いってみよー!」
(○8○)「」
穂乃果「あ、ことりちゃん!」
海未「逃げてはダメです!」
(・8・)「キェエ゙エ゙エ゙エ゙ア゙ァァァァア゙ア゙!!!!」ガサガサ
にこ「あ、あれはことりが持ってきたおやつ用バスケット!」
(・8・)「クァアアウ!!」モグモグ
凛「残りのマカロンとチーズケーキを!」
(・8・)「クァオウ!」ゴクン
花陽「ああ、食べちゃった」
――そのとき、不思議なことが起こった!
親鳥「まさか、ドーパミン分泌状態で更に好物を食べたことで、2段階目の覚醒をしたというの!?」
穂乃果「すごい! さっきよりカッコイイ!」
希「これはもう、鳥というより鳳――そう、もうマカロニアやない。南小鳳マカルオンや」
南小鳳(なんしょうほう)マカルオン
にこ「って、新しい名前付けてる場合じゃないでしょうがぁ!」
花陽「早くことりちゃんにニンニクを食べさせないと!」
(・8・)「キェエ゙エ゙エ゙エ゙ア゙ァァァァア゙ア゙!!!!」カッ
ズドォ!
というかその絵描いた奴は何を目的に制作したのか
こういうの好き
部屋の中で暴れるとか迷惑杉
海未「ブレスまで獲得したというのですか!?」
希「夜空を切り取るレーザービームやね」
絵里「上手いこと言ったつもりでも事態は深刻よ」
にこ「ニンニクに拒絶反応を示して狂暴化しちゃったみたいね」
(・8・)「キェエ゙エ゙エ゙エ゙ア゙ァァァァア゙ア゙!!!!」
ズォッ――グシャアッ!
ドワォ!!
(・8・)「キェエ゙エ゙エ゙エ゙ア゙ァァァァア゙ア゙!!!!」
絵里「な、中庭が……」
親鳥「ことりーーッ! やめなさーーーいッ!」
穂乃果「ことりちゃーーーーん!!」
海未「このままでは学校が瓦礫の山と化してしまいます! 早く止めねば!」
凛「だとして、どうやって大量のニンニクを食べさせるっていうにゃ!?」
シビレ罠設置で
親鳥「前例が無いからどうにも言えないわ」
希「でも、試す価値は大いにアリやな」
真姫「ならさっそくやるわよ! 無事なニンニクを持ってうちに来てちょうだい!」
花陽「でも、それを作ってる間、ことりちゃんはどうするの?」
にこ「暴れっぱなしじゃ壊滅よ!」
希「それならウチに考えがある」
絵里「希? どうしようというの?」
希「――理事長、放送室借りるで?」
校内放送『かぜをぬけてーはしってく きょうもきみはーはしってく』
(・8・)「――!」
(・8・)「クェアアア……」
穂乃果「あ、これ夢夢夢じゃん!」
海未「ことりがおとなしくなりましたよ」
凛「これはことりちゃんの大好きな穂乃果ちゃんの歌声で落ち着かせようって作戦にゃ!」
絵里「ハラショー! 流石私の希ね、かしこい!」
真姫「この隙になんとかするわよ!」
校内放送『ほら I say fight! きみのためーにー えがっおっでっ せなかおすーよ-』
(・8-)「クァ……
(-8-)「zzz……」
穂乃果「あ、眠っちゃった」
海未「これで相当時間が稼げますね」
希「アカン、眠ってるモンスター見ると樽爆置いたり溜め3ブチ込みたくなってまう」
絵里「ダメよ、あれはことりなんだから」
希「冗談やて」
海未「さて、真姫たちはどのくらいかかるのでしょうか……」
1時間後
真姫「突貫作業だけどなんとかなったわ」
穂乃果「やった、すごいや真姫ちゃん!」
真姫「これ1粒でニンニク180個分の成分が凝縮されているから、なんとかなるでしょう」
海未「ではさっそく、これをことりの口の中に……」カパッ
ツ~ン
(・8・)「――!」
穂乃果「あ」
(・8・)「キェエ゙エ゙エ゙エ゙ア゙ァァァァア゙ア゙!!!!」
海未「まさかこれほど過敏とは……!」
(・8・)「キェエ゙エ゙エ゙エ゙ア゙ァァァァア゙ア゙!!!!」
ドガッ!
ベキベキベキ
ガシャーン!
凛「うわぁ……暴れ狂ってるよぉ……」
花陽「凛ちゃん……!」ギュ
希「海未ちゃん、罪滅ぼしと思うなら、最後の手段に打って出てもらうけど」
希「そうや」
絵里「いったいどうするというの?」
希「ニンニクカプセルを矢にくくりつけて、マカルオンの口内にブチ込むんや」
海未「なっ……!」
穂乃果「そんな!」
絵里「いくらなんでも無茶よ! あんなに素早く動き回っていることりの、しかも口の中を狙うなんて!」
希「じゃあ、この方法以外で現状を打破できる作戦を提案してみ? かしこいエリチ」
絵里「うぅ……!」
希「ウチも無茶なのはわかっとるんよ。でもこれしか、これしかことりちゃんと音ノ木を助ける方法が無いんや……!」
穂乃果「海未ちゃん……!」
海未「ことりは、ことりは我が命にも等しい大切な人です。ことりを救えるのなら、この園田海未、全力で名を挙げさせてもらいます!」
希「それでこそ海未ちゃんや。ホントに好きなんやね、ことりちゃんのこと」
穂乃果「私もことりちゃん大好き!」
絵里「きっとことりも、穂乃果と海未のことが大好きなんでしょうね」
穂乃果「そうだよ! 私たちは絶対に離れないトライアングル!」
海未「さぁ、取り戻しに行きましょう! 私たちのことりを!」
(・8・)「キェエ゙エ゙エ゙エ゙ア゙ァァァァア゙ア゙!!!!」
凛「こっちも罠を仕掛けたにゃ」
絵里「誘導路も形成完了。あとはことりがうまく導かれてくれれば……」
にこ「チーズケーキを道なりに置いて罠に誘導、動きを封じたところで狙撃……堅実な作戦ね」
希「悪いな真姫ちゃん、麻痺薬をこんなに使わせちゃって」
真姫「ことりを救うためでしょ、安いもんよ」
花陽「あ、ことりちゃんがチーズケーキに気付いたよ」
(・8・)「――! クァァォウ!」コッコッ
(・8・)「クァウ」ゴクン
(・8・)「クァア」パクパク
花陽「罠まであと30メートルです」
真姫「チーズケーキを食べてるせいか、少し落ち着いてきたわね」
希「ニンニクカプセルも気密オブラートに包んだから臭いは大丈夫やと思うけど」
にこ「同じ轍を踏むわけにはいかないわ」
絵里「そういえば理事長は?」
凛「警察への被害説明とか修理工事の手配に行ったにゃ」
希「どした真姫ちゃん!?」
真姫「ことりが順調にチーズケーキを食べてるなら、その中にカプセルを仕込めば良かったじゃない!」
希「あ……」
穂乃果「…………」
海未「…………」
花陽「…………」
にこ「…………」
凛「…………」
絵里「……さ、差し替えよ! 布設したチーズケーキをカプセル入りに差し替えるのよ!」
(・8・)「クァウ」モグモグ
海未「仕方ありません、このまま行きます!」ググ――ギリギリギリ
(・8・)「クァ――クァオ!?」ビリッ
穂乃果「かかった!」
(・8・)「ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」ビリビリ
希「頼むで海未ちゃん!」
海未「ガーリックアローシュートォッ!!」バシュゥオッ!
――スコーン
バフォァッ!
海未「ことり!」
穂乃果「ことりちゃん!」
希「けむり玉を使ったみたいやね」
真姫「マカルオンの体を構成していた成分が霧散してできた煙のようね」
にこ「ニンニク臭きっついわねぇ」
絵里「マカルオンの体がニンニクと拒絶反応を起こしてお互いに分解されたってことかしら」
ことり「あれ……私……」
海未「ことり、無事ですね!?」
穂乃果「おかえりことりちゃーん!」
海未「ことりは何も心配いりません……ああ、よかった……本当によかった……!」
穂乃果「大丈夫? 元気?」
ことり「状況が読み込めないよぉ」
希「何はともあれ、一件落着やね」
真姫「一応、後でうちの病院に連れてくわ」
絵里「そうね。あんなことになって、体に負荷がかかってないわけないもの」
にこ「詳しいことは理事長から話してもらいましょう」
凛「理事長も後処理が大変そうだにゃ」
花陽「ことりちゃんも元に戻ったことだし、今夜はチーズケーキパーティーだね」
ことり「なんでこんなにニンニクくさいのぉ~!?」
QUEST CLEAR
乙でした!
楽しかったよ
(・8・)可愛い
面白かった
ちょっと2G探してくるは
(・8・)かわいいかった
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