【ラブライブ!】にこ「甘い想いとチョコの行方」
- 2020.03.25
- SS

海未「また貴女はいきなり…」
穂乃果「だって、もうすぐバレンタインだよっ!?」
穂乃果「きっと、みんな持ってくるでしょ?」
絵里「それは、確かにそうかもしれないけど…」
穂乃果「なら、こうして皆が集まった時にすればいいじゃん!」
凛「わぁっ、面白そう!!」
ことり「ことりも、賛成ですっ♪」
希「確かに面白そうやなあ…」
にこ「とか言いながら、凛と穂乃果は食べたいだけでしょ?」
凛「そ、そんなことないよっ?」
花陽「凛ちゃん…」
真姫「え、手作り…?」
にこ「えー?真姫ちゃん買ってくるのー?」
真姫「べっ、別にチョコくらい作れるわよっ!」
にこ「期待してて良いのかな~?」
真姫「当たり前でしょっ!?」
凛「て、手作りだと自信ないにゃ…」
絵里「やるならやるで良いけど、別に手作りである必要は無いわよ?」
凛「ほんとっ!?」
花陽「うん。作りたい人だけでいいんじゃないかな?」
希「そうやなあ…忙しい人もいると思うしね。」
穂乃果「それじゃ、決定!」
穂乃果「バレンタインデーは、チョコ祭りだっ!!」
海未「全く…」
ことり「ことりも作るつもりだったし、いいんじゃないかな?」
海未「まあ、かまいませんが…」
海未「私は弓道部もあるとなると…」
希「みんな食べたいのがメインやから、無理して作らんでもええんよ?」
希「ウチも苦手やから、買ってくるつもりやし。」
絵里「あら?それじゃあ私は希の買って来たチョコをたべるのかしら?」
希「ちょっ…もう、えりちってば…///」
凛「希ちゃん、顔真っ赤だにゃ!」
真姫「ホント…丸わかりね。」
凛「あれれ~?真姫ちゃんは?」
真姫「わ、私は…ちゃんと作るわよ。」
花陽「えっ、ほんと?」
真姫「もちろん!!」
真姫「でも…美味しくなかったらごめんなさい…」
にこ「ちょっと、聞き捨てならないわね!」
穂乃果「じゃあ、にこちゃん食べないの?」
にこ「た、食べるわよ!!」
希「にこっちは初プレゼントやからな。」
希「そりゃ、気合いも入るって♪」
にこ「そんな事無いわよ!!」
にこ「毎年、妹達と交換してるし!!」
希「…それじゃ、期待して待ってるわ♪」ニコッ
にこ「だああ!担がれた!!」
花陽「ふふっ…。」
凛「かよちんは作るの?」
花陽「うん、作ってみようかな。」
凛「わーい、楽しみにゃ!!」
海未「本日は、ここまでにしましょう。」
穂乃果「はーいっ♪」
穂乃果「ねえ二人とも、今日は材料見に行こう?」
ことり「うんっ♪」
海未「私もですか…?」
穂乃果「当たり前だよっ!」
………………………
校門前
にこ「…花陽、ちょっと良い?」
花陽「にこちゃん?」
にこ「ちょっと話さない?」
凛「…かよちーん?」
花陽「あっ、ごめんね凛ちゃん。」
花陽「にこちゃんとお話あるから、先に帰っててもらっても良いかな?」
凛「そーなの?」
凛「それじゃ、先に帰ってるね!」
凛「いこっ?真姫ちゃん。」
真姫「うん。またね、二人とも。」
にこ「また明日にこっ♪」
喫茶店
にこ「…悪いわね、引き止めちゃって。」
花陽「ううん、大丈夫だよ。」
花陽「それで、どうしたの?」
にこ「実は…一緒に、チョコ作らない?」
花陽「チョコを…?」
にこ「そう。皆にあげるのとは別に、もう一個作りたくて…」
花陽「もう一個?」
にこ「うん…」
にこ「…真姫ちゃんに。」
にこ「できれば、花陽にも手伝ってほしくて。」
にこ「そのかわり、二人で皆の分も作りましょ?」
にこ「それに…」
にこ「花陽も、どうせ別に一個作るつもりなんでしょ?」
花陽「えっ!?あっ…その…」
にこ「別に隠さなくても良いわよ。」
にこ「凛にでしょう?」
花陽「…うん。」
にこ「アンタ達、ほんと仲いいからね。」
にこ「そんな気がしたのよ。」
花陽「ふふ。ばれちゃったね。」
にこ「にこも、協力する。」
にこ「だから、一緒に作らない?」
花陽「…うん、いいよ。」
花陽「ありがとう。」
にこ「にここそ、ありがとう。」
花陽「うん、わかった。」
にこ「ちゃんと、空けときなさいよ?」
花陽「うん!」
にこ「それと、真姫ちゃんや凛にばれないように。」
にこ「私も花陽も困るでしょ?」
花陽「分かりました!」
にこ「今日は、わざわざありがと。」
にこ「それに、当日のことも。」
花陽「ううん、花陽こそ。」
花陽「頑張って、良いもの作ろうね!」
にこ「トーゼンよ!!」
にこ「それじゃ、また明日ね!」
花陽「うん、気をつけてね。」
家庭科室
にこ「…さて、つくりましょうか。」
花陽「みんな、ここに来ないかなあ…?」
にこ「大丈夫よ。」
にこ「前もって許可はとって置いたし、皆家でやるって言ってたから。」
花陽「なら、安心だねっ。」
にこ「このにこに抜かりはないわっ!」
にこ「早速、チョコを湯煎していくわよ。」
花陽「はいっ!」
花陽「頑張りますっ!」
にこ「溶かすだけだけどね…」
花陽「はいっ!」
にこ「…そういえば、花陽。」
花陽「…はい?」
にこ「いつから好きなの?」
花陽「ぴゃあっ!?」
にこ「別に、今更隠さなくても良いでしょ?」
にこ「教えなさいよ。」
花陽「えっと…えっと…///」
にこ「溶かして成形してる間の暇つぶしよ。」
にこ「いいでしょ?」
花陽「えっと…」
花陽「…」
花陽「好きだな。って気付いたのは、つい最近なんです…」
にこ「…意外ね。」
花陽「いっつも前むいて、とにかく頑張ってて。」
花陽「そんな姿を見てるうちに、いつの間にか目で追ってました。」
にこ「ふ~ん。あの子も幸せ者ね。」
花陽「…」
花陽「えへへ…そうだと嬉しいな…///」
花陽「いっつも前向きで。」
花陽「不器用だけど、真面目で。」
花陽「頑張って頑張って皆を支える笑顔が眩しくて…」
にこ「…いつになく、惚気るわね。」クスッ
花陽「はっ!?ごめんなさい!!」
にこ「いいのよ。」
にこ「にこも、同じような物だから。」
にこ「そうね。私も、気付いたら…かしら?」
にこ「…あの子、不器用だから。」
にこ「親に反対されてたのも、性格の事だって。」
にこ「素直になれないのが、何かほっとけなくなっちゃって。」
花陽「にこちゃん…」
にこ「ふふっ。これじゃ、にこも惚気てるだけね。」
にこ「さ、溶かしきったし、成形して行きましょ。」
にこ「真姫ちゃんのは、ちょっと豪華にしてやるんだからっ!」
花陽「うん♪」
にこ「よしっ…できた!」
花陽「完成ですっ!」
にこ「メンバーの分8つと、プラス1。」
花陽「花陽も、なんだか贅沢な物つくってしまいました…」
にこ「たしかに、一個だけレベルが…」
にこ「でも、真姫ちゃんが喜んでくれるなら!!」
花陽「…ほんとに、真姫ちゃんの事好きだね。」
にこ「トーゼンよ!」
にこ「ここで告白のがしたら卒業よ!?」
花陽「卒業…そっか…」
にこ「花陽みたいに3年一緒ならともかく。」
にこ「にこには時間がないんだから。」
花陽「…」
にこ「…寂しいの?」
花陽「…」
花陽「うん…やっぱり、考えないようにはしてたけど…」
ギュッ
花陽「…にこちゃん?」
にこ「ありがとね、一緒にいてくれて。」
にこ「μ’s、後は任せたわよ。」
花陽「…うん。」グスッ
練習後
穂乃果「さあさあさあ!!」
穂乃果「待ちに待った、チョコ交換だよっ!!」
ことり「じゃあことりから♪」
ことり「みんな、召し上がれ~♡」
凛「すごいにゃ!!」
希「マカロン、チョコでコーティングしたん?」
ことり「うんっ♪」
海未「すごいですね…」
絵里「それじゃ、これは私から♪」
花陽「こ、このにおいは…」
絵里「ええ。ウイスキーボンボンよ。」
絵里「アルコールはしっかり飛ばしてあるわ。」
絵里「香りだけね?」クスッ
穂乃果「すごいよ、絵里ちゃん!」
穂乃果「穂乃果はこれ!」
真姫「…おまんじゅう?」
穂乃果「中に、チョコ餡が入ってます。」
真姫「私は…これよ。」
にこ「これ…ドーナツ?」
真姫「お、お母さんと…一緒に…///」
海未「とても美味しそうですよ、真姫。」
真姫「とっ当然でしょ!?」
真姫「この真姫ちゃんが作ったんだから!!///」
花陽「真姫ちゃん、ありがとう。」
花陽「花陽はこれです。にこちゃんと、合作なんだよ?」
ことり「可愛い~♡」
凛「四角いチョコだ!」
にこ「キューブチョコと生チョコよ!」
希「すごいなあ、みんな。」
希「ウチは、失敗するのもあれやし…ごめんな?」
海未「私も、時間が思うようにとれず…すみません。」
穂乃果「希ちゃんはチョコクッキー、海未ちゃんはチョコパイだねっ!」
花陽「凛ちゃんの、どんなのだろ…?」
凛「召し上がれ~♪」
バサバサー
希「これは…」
穂乃果「チ○ルチョコ・アソートパック!!」
絵里「凛らしいわね…」クスッ
凛「せっかくみんなで食べるんだから、色々あった方がいいと思って!!」
海未「ふふっ。ありがとうございます、凛。」
穂乃果「それじゃ、早速食べよっか!」
全員『いただきまーす!!』
穂乃果「それじゃあみんな、また明日!」
ことり「ばいば~い♪」
海未「失礼します。」
希「えりち…その…///」
絵里「はいはい、行きましょうか。」
ガラッ…
にこ「…真姫ちゃん、ちょっといい?」
真姫「?いいけど…」
にこ「ほんと?それじゃあ…」
凛「かよちん、かえろっか♪」
花陽「あ、凛ちゃん…」
凛「?」
花陽「話したい事があるんだけど…いいかな?」
真姫「なあに、話って?」
にこ「その…」
にこ「これを、もらってほしいの。」
真姫「これは…?」
にこ「真姫ちゃん用に、もうひとつ作ってたの。」
にこ「真姫ちゃんにだけの、特別なチョコ。」
真姫「それって…」
にこ「…にこは、真姫ちゃんが好き。」
にこ「にこの気持ち…受け取ってください!」
部室
ガラッ
花陽「…!」
花陽「にこちゃん…」
にこ「花陽、まだいたの?」
花陽「あ、うん…」
にこ「花陽は、ちゃんと伝えられた?」
にこ「まあ、花陽は心配いらないと思ってたけど…」
花陽「…」
花陽「…にこちゃん、それ。」
にこ「?ああ…」
にこ「受け取って…もらえなかったわ。」
にこ「好きだったのは、にこだけだったみたい。」
花陽「そっか…」
にこ「にこの事は好きだけど…」
にこ「そういう気持ちじゃないって。」
にこ「…むしろ、謝られたわ。」
にこ「そんな気持ちにさせてしまって申し訳ない。」
にこ「でも、これからも友達でいてって…」
にこ「そんなの…当たり前に決まってるじゃない。」クスッ
花陽「…」
にこ「ごめんね?せっかく付き合ってもらったのに…」
花陽「…ううん。」
花陽「にこちゃんの気持ち…わかるよ。」
にこ「なにが分かるって言うのよ…」
にこ「振られたにこの気持ちが、なんでアンタなんかに分かるのよ!!」
花陽「だって…」
花陽「花陽は、にこちゃんが好きだから。」
花陽「はい、これ。」
花陽「にこちゃんに。」
にこ「これ…凛にあげるやつじゃ…?」
花陽「もともと、にこちゃんにあげるつもりで作ってたんだよ?」クスッ
花陽「私は…花陽は。」
花陽「不器用だけど、誰よりも優しい。」
花陽「いつだって前向きで頑張る、にこちゃんが好きなの。」ニコッ
にこ「…なんでなのよ。」
にこ「なんで、そんなに笑ってられるの!?」
にこ「にこは、真姫ちゃんの事が好きなのよ!?」
にこ「だってアンタ、そんなそぶり一つも…!」
『好きだな。って気付いたのは、つい最近なんです…』
『そんな姿を見てるうちに、いつの間にか目で追ってました。』
『いっつも前向きで。』
『不器用だけど、真面目で。』
『頑張って頑張って皆を支える笑顔が眩しくて…』
『花陽は、にこちゃんが好きだから。』
にこ「にこが…気付かなかっただけ?」
花陽「にこちゃんの…ばか。」
にこ「そんなの…わからないわよ…」
花陽「えへへ…。気持ち、隠しちゃってたから。」
にこ「でも…」
花陽「うん。花陽はいいんです。」
花陽「にこちゃんが真姫ちゃんを好きな事も。」
花陽「諦められないのも知ってる。」
花陽「ただ、伝えたくて。」
花陽「…渡したくて。」
にこ「ほんと…お人好しすぎよ、花陽。」
花陽「花陽は…こんな性格、みたいです。」ニコッ
にこ「そう…」
にこ「ねえ、花陽。」
花陽「なあに?にこちゃん。」
にこ「肩…貸してくれない?」
花陽「うん…喜んでっ♪」
ポスッ
にこ「…ばか」グスッ
花陽「…好きだよ。」
おわり。
花陽みたいな健気な娘が欲しい
中庭
ベンチ
凛「…」ボーッ
ピトッ
凛「にゃっ!?」
凛「…真姫ちゃん。」
真姫「…おつかれさま。」
凛「うん…真姫ちゃんも。」
真姫「私は、別に…」
真姫「本心を、言ったまでよ。」
凛「そっか…」
凛「…ココア、あったかい。」
真姫「…」
真姫「凛は、いいの?」
凛「何が…?」
真姫「…花陽の事。」
真姫「今、会ってるんでしょ?」
凛「凛は、かよちんが幸せならいいの!」
凛「かよちんが好きな人と一緒にいるのが一番なんだよ。」
真姫「でも…」
凛「もちろん!!」
凛「にこちゃんがかよちんを振ったら、凛許さないよ!?」
凛「そのときは、奪ってでもかよちんは離さないにゃ!!」
凛「…」
凛「でも、ふたりが一緒にいるなら…」
凛「凛は、二人の親友の立場でいいの…」
ギュッ
真姫「…ばかね。」
真姫「私も…凛の親友よ?」
凛「まきちゃん…」グスッ
真姫「特別な日に免じて、真姫ちゃんの胸貸してあげる。」
凛「ううっ…うわあぁぁぁん…」
にこ「…?」
花陽「そのチョコ…花陽が、もらってもいいかな?」
にこ「え…?でも、これは…」
花陽「…うん。でもね?」
花陽「にこちゃんの気持ち、無駄にしたくないんだ。」
にこ「そんなの…振られたのに…」
花陽「えへへっ。花陽のわがままです。」
花陽「せっかく、一緒に作った物だから…」
にこ「…」
にこ「本当にいいの?」
花陽「もちろん♪」
にこ「私が…花陽のこと、好きにならないかもしれないのに?」
花陽「そのときは…そのときです。」
花陽「人生、長いですから。」
花陽「まだ、たった18年の事なんだよ?」
花陽「しかも、にこちゃんが真姫ちゃんと出会ってまだ1年しか経ってないの。」
花陽「そう考えたら…この先ずっと、チャンスがあるんです。」
花陽「ちょっとずるいかもしれないけど…」
花陽「これで、にこちゃんに知ってもらえたから。」
花陽「いまは、それで満足。」
花陽「たとえにこちゃんが花陽を選んでくれなくても…」
花陽「想いを伝えられないのが、一番嫌だから。」
にこ「…」
花陽「だから…」
花陽「すきだよ、にこちゃん。」
花陽「ずっとずっと大好き。」ニコッ
にこ「良い笑顔すぎるでしょ…」
にこ「にこには、眩しすぎるわ。」グスッ
花陽「えへへ…」
花陽「好きになってもらえるまで。」
花陽「振り向いてもらえるまで、頑張るね。」
花陽「大好きな、にこちゃん。」
ほんとにおわり。
今回にこまきは完全にりんぱなに食われたなw
乙乙

なんだこれすっげー分かり易いw
こういうのもいいな
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