【ラブライブ！】えり『あやせえり、ろくちゃいです』

えり『今日はロシアから日本に旅行に来ました』

えり『来年から私は日本に暮らすのでその下見でもあります』

えり『でも….』

ﾎﾟﾂｰﾝ

えり『道に迷ってしまいました…..』

えり『見たことない建物、たくさんの人….』

えり『日本語は少し教えてもらったことはあるけど上手く使えない…』

えり『お母さん、お父さん….どこに行っちゃったの….？』ｳﾙｳﾙ

？「あなた、迷子？」

？「だから、迷子かって聞いてるのっ！！」

えり『な、何なの！？』

？「ん？何をしゃべってるの？….それにその髪と目….あなた、外国の人？」

えり『わ、わからない….』

？「う～ん….ま・い・ご！？」

えり『「まいご」？『迷子』のことってお父さんから教えてもらった気がするわ！』

えり『っ！！』ｺｸﾝ!（首を縦に振る）

？「よし、私も一緒に探してあげるわ！！」

？「え～っと….」

？「レッツゴー！！」

えり『「レッツゴー」？英語の「レッツゴー」かしら…』

えり『お、おー』

えり『？』

？「ん～、え～っと」

（人差し指をくっつけて離す）

？「は・ぐ・れ・た？」

えり『あ、どこではぐれたのか聞いてるのか….』

えり『あ、あそこ….』

？「あっ、スクランブル交差点ね….人が多いからはぐれちゃったのね」

（手を差し出す）

ギュッ

えり『この子凄いな….私と同じくらいなのにこんなにしっかりしてて….』

えり『それに比べて私は

グー

えり『…….』ｶｱｱ

？「お腹減ったの？」

えり『えっ？あっ….』

グイッ

クレープ屋

？「さあ、どれが食べたい？」

えり『日本語ばっかりで読めない….』

ｵﾛｵﾛ

？「……う～ん、じゃあこのチョコレートを下さい！！」

えり『えっ？』

店員「はい、お嬢ちゃんお待ちどう！」

？「ありがとう、はい！」

えり『これがクレープ….』

？「美味しいわよ！！」

えり『…..えいっ！！』

パクっ

えり『……..美味しい！！』

えり『ありがとう、ありがとう！』

？「じゃあ、元気も出たみたいだし行きましょうか」ﾆｺｯ

一時間後

えり『…….』

？「見つからない….」

えり『…..うん』

公園

？「う～ん、どこにいるのかしら….」

えり『………..』

えり『……..ｸﾞｽｯ』

？「えっ？」

？「ちょ、ちょっと泣かないでよ！」

えり『もう会えなくなるのは悲しいよ、会いたいよお！！』ﾎﾟﾛﾎﾟﾛ

？「……….」

パチン（両手で頬を挟む）

えり『っ！？』

えり『っ…..ｸﾞｽｯ…..』

？「……あなた、名前は？」

えり『？』

？「な・ま・え！」

えり『え、エリーチカ….』

？「そう…..聞きなさい、エリーチカ」

？「涙は簡単に人の前で見せちゃダメなの、パパが言ってたわ」

？「しょうがないわね….じゃあ、私があなたに秘密の言葉を教えてあげる！」

えり『？』

？「ひ・み・つ・の・こ・と・ば！！」

えり「ひみ、つの….こぉとば？」

？「そう！！行くわよ…..」

？「かしこい、かわいい、エリーチカ！！」

？「かしこい、かわいい、エリーチカ！！」

えり「かしこい、かわいい….エリーチカ？」

？「ﾆｯ…かしこい、かわいい、エリーチカ！！」

えり「かっ、かしこい、かわいい、エリーチカ！！」

？「そう！！そんなかしこいかわいいあなたならまだ頑張れるでしょ！！」

えり『……..』

えり「うんっ！！」

えりパパ「絵里っ！！」

えり『お父さんっ！！』

ギュッ

えりママ『探したのよ….大丈夫、怖くなかった？』

えり『大丈夫よ、お母さん。だって….』

えり『かしこい、かわいい、エリーチカだから！！』

タッ

えり『それに、一緒に探してくれた女の子が…..あれ？』

えりパパ『どうしたんだい？』

えり『一緒に、女の子がいて…..クレープ……買って…..もらっ…..て…..』

ｽｳ

えりママ『あらあら、安心して眠くなったのかしら』

えりパパ『よーし、パパがおんぶしてやるからな、一緒に帰ろうか』

えり『…….zzz』

にこパパ「にこっ！！」

にこ「パパっ！！」

にこパパ「ごめんな、全然見つけられなくて…..」

にこ「大丈夫だよ….にこね、迷子の子がいたから一緒に探してあげたの」

にこパパ「そっか、にこは優しいなあ」

にこ「にこね、500円しか持ってたからその子にクレープ買ってあげたの」

にこパパ「そっか、じゃあパパが帰りに買ってあげよう」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

にこ「それにね、パパ….簡単に泣いちゃいけないって言うから泣かないで頑張って….ｸﾞｽｯ」

にこパパ「そうか、にこは強いなあ」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ

にこパパ「よ～し、クレープの他ににこにプレゼントしてあげよう！！」

にこ「何っ！？」

にこパパ「う～ん、そうだ！！リボンを買おう！！」

にこ「リボン！？」

にこパパ「そうだ、それもとびきり赤いのだ！！にこがどこにいてもパパがわかるようにね！！」

にこ「わあい、パパ大好き！！」

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絵里「その問題はこうすればいいのよ」

にこ「ああ、なるほどね！助かったわ」

絵里「どういたしまして」

にこ「さすが、元生徒会長ね」

絵里「ふふん、昔はかしこい、かわいい、エリーチカ、なんて呼ばれた時もあったんだから！！」ﾄﾞﾔｯ

絵里「どうしたの？」

にこ「絵里、昔私とどこかで会ったことない？」

絵里「にこと？」

にこ「ええ、私が6歳ぐらいの頃かしら」

絵里「けど私その頃ロシアにいたわよ？」

にこ「じゃあ気のせいなのかしら….」

絵里「……..ねえ、帰りにクレープ食べに行かない、おごるわよ？」

にこ「えっ、本当！？どうしたのよいきなり？」

絵里「なんとなくおごりたくなって….お礼だったら勉強教えた私の方なのに…….どうしてかしら？」

にこ「あー、言い出しておいて引っ込めるのは無しだからね！」

絵里「はいはい、それじゃあ行きましょう」

絵里「私、あそこのチョコクレープ、大好きなの♪」

終わり