【ラブライブ!】ほっこりSS3本立て
- 2020.03.27
- SS

ことり「ふんふんふーん♪」カチャカチャ
絵里「あら?いい香りがするわね」
ことり「あ、見つかっちゃったね」ニコッ
ことり「絵里ちゃんも飲む?ココア」
絵里「ココア?」
ことり「あれ?ココア知らない?」
絵里「ええ…。でも、ことりがそんなにご機嫌になる飲み物なら飲んでみたいわね」ニコッ
ことり「えっへん!まっかせなさーい♪」
絵里「ふふっ、よろしくお願いするわ」
ことり「どぼどぼぉ~」コポポ…
絵里「わくわく」ソワソワ
ことり「はい、出来上がり!」カチャン
絵里「ハラショー!」キラキラ
ことり「ささ、どうぞ絵里ちゃん」
絵里「いただきます」
ゴクッ
絵里「!!!!!!」
ことり「どう?」
絵里「ハラショーよ!すっごくおいしいわ!」
絵里「でも、これはホットチョコレートとは違うのかしら?」
ことり「ノンノンノン」チッチッチ
ことり「ジャパニーズ ホットチョッコレーイ!」
ことり「ココアは日本でのホットチョコレートなのです」
絵里「へぇ…。勉強になったわ」ズズッ
絵里(でも私が淹れたホットチョコレートより味が濃くておいしいわね…)
絵里(どうしてなのかしら…)
絵里「ダメね…」
絵里「全然上手くいかないわ…」
絵里「何度やってもあの味が再現できない」
絵里「むぅ………何が違うのかしら………」
絵里「ちょっと粉を多めに入れましょう」ドバドバ
絵里「ミルクは少なめに…」コポポ…
絵里「よし、いただきます」
ゴクッ
絵里「ケホッ!?ケホッケホッ!!!」
絵里「粉っぽい!……ただ粉を入れればいいわけじゃないのね」
絵里「うーん………」
プルルルルル………
ガチャッ
ことり『もしもし?』
絵里「もしもし、ことり?今ちょっといいかしら」
ことり『大丈夫だよ。どうしたの?』
絵里「あのね、この前のココア?を家で作りたいんだけど、粉の分量がわからなくて……」
ことり『なぁんだ。そんなことならお安いごようデース』
ことり『マグカップ一杯の分量は、ココアパウダーと砂糖が子匙山盛り2杯ずつだよ!』
絵里「なるほど…」メモメモ
絵里「ありがとうことり。さっそくやってみるわね」
ことり『うん!頑張ってね、絵里ちゃん♪』
ガチャン
絵里「粉いれーの、砂糖いれーの………」
絵里「嫁ぎーの!」コポポ…
絵里「出来たわ!いただきます」
ゴクッ
絵里「……………」
絵里「うっすい………」
絵里「何故………」
絵里「ハッ!!!まさか使ってる粉が違う!?」
絵里「きっとそうだわ!スーパー中のココアパウダーを買い占めて色々試してみましょう!」
絵里「善は急げよ!ばびゅーん!」タタタッ
……
…
絵里「買ってきたわ」
絵里「さあ、色々試してみましょう!」
1時間後
絵里「どれもなんか違う……」
絵里「確かに香りやコクの違いはややあるものの、どれも何か物足りない……」
絵里「ことりが淹れるのと私が淹れるココア………一体何が………」
絵里「うーん、うーん………」
絵里「わかんない!ことりに聞く!」ピポパ
絵里「ごめんなさいことり、どうしてもココアが上手く作れなくて……」
ことり『うーん……そんなに難しくないんだけどなぁ……』
ことり『ココアパウダーと砂糖はちゃんと練ってる?』
絵里「練る?」
ことり『そう!おいしくなぁれって気持ちをこめて練るとおいしくなるんだよ♪』
絵里「それは知らなかったわ!ありがとうことり!」
ことり『いえいえ~。わからないことがあったらいつでもことりに聞いてね♪』
絵里「ありがとう!じゃあまたわからなくなったら電話するわね」
ことり『はーい♪』
ガチャン
絵里「ココアパウダーどばー」
絵里「砂糖どばー」
絵里「お…………///」
絵里「おいしくなぁれ///」クルクル
絵里「砂糖とココアパウダーがいい感じに混ざったわね」
絵里「さ、ミルクを入れましょう」コポポ…
絵里「さっきよりココアパウダーと砂糖が均等に溶けた気がするわ!いただきます」ワクワク
ゴクッ
絵里「…………」
絵里「気のせいだったわ」チーン
絵里「もうやめた……明日ことりに直接教えてもらいましょ…」ピポパ
絵里「もしもしことり?ココアのことなんだけど明日………」
…………
……
…
ことり「ささ、どうぞどうぞ~」
絵里「お邪魔します」
ことり「ふふっ、絵里ちゃんがそこまでココアに興味を持つなんてびっくりだよぉ」
ことり「誰か振る舞いたい人がいるとか?」ニヤリンスキー
絵里「まぁそんなところね」
ことり「!!!!!」
ことり「えっえっ?それって……///」
絵里「とても大事な人なの………変かしら?」
ことり「全然!全然全然!すっごく素敵だと思う!」
絵里「そう?ありがとう…」テレッ
ことり(絵里ちゃんにそんな人がいたとは……)
ことり「よし!張り切って教えちゃいますね♪」
絵里「ふむふむ」
ことり「ここに熱々のミルクをちょっとだけ入れます」
絵里「全部入れないの?」
ことり「ちっちっちー。ちょっと入れるのがポイントデース」
絵里「なるほど…」メモメモ
ことり「ここで練ります♪」カチャカチャ
絵里「えっ!?」
ことり「えっ?」
絵里「いつ練るのかと思ったらここで練るんだったのね……」
絵里「粉のまま練ってたわ///」
ことり「あはは……」
絵里「ちょ、ちょっと待って!」
ことり「?」ピタッ
絵里「おいしくなぁれ、はどこで入れるの?」
ことり「あ、うん。どこでもいいんじゃないかな」コポポ…
絵里「ふむふむ」メモメモ
ことり「これでよーく溶かしたら完成だよ♪はい、どーぞ」
絵里「いただきます」
ゴクッ
絵里「!!!!」
絵里「これよ!この味だわ!」
絵里「ハラショー!!!」キラキラキラ
ことり「えへへ、よかったぁ♪」
絵里「ありがとうことり!これで振る舞えるわ!」
ことり「頑張ってね、絵里ちゃん♪」
絵里「ええ!」ニパッ
亜里沙「あれ?いい香りがする…」クンクン
絵里「おはよう亜里沙」
亜里沙「おはようお姉ちゃん。何作ってるの?」
絵里「ココアよ」
亜里沙「ココア?」
絵里「ええ、亜里沙に飲んでほしいの」
亜里沙「わー!よくわからないけど、飲みたい飲みたい」ピョンピョン
絵里「ちょっと待っててね、今亜里沙の分作るから」
亜里沙「わくわく」ソワソワ
亜里沙「わくわく、わくわく」ソワソワ
絵里「ミルクを注いで……」コポポ…
絵里「はい、出来上がりよ」
亜里沙「いただきます」
ゴクッ
亜里沙「!!!!!」
亜里沙「ハラショー!!!!!」
亜里沙「おいしいよお姉ちゃん!」キラキラキラ
絵里「本当?良かったわ」ニコッ
亜里沙「でもこれはホットチョコレートとは違うの?」
絵里「ふふっ、これはね」
絵里「ジャパニーズ ホットチョコレートなのよ」
【ジャパニーズ ホットチョコレート】終
ごはん食べてきたら再開します
次待ってます
のぞみ(小4)「東じょうのぞみです。よろしくお願いします」
先生「はい、よくできました。みんな、仲良くしましょうね」
生徒達「はーい!」
先生「じゃあ希ちゃんはにこちゃんの隣に座ってちょうだい」
のぞみ「はい」
先生「にこちゃん、希ちゃんが困っていたら助けてあげてね?」
にこ(小4)「はぁい♪」
にこ「よろしくね、のぞみちゃん♪」
のぞみ「…………よろしくお願いします」ペコッ
わーわー
きゃーきゃー!
のぞみ「…………」ジーッ
ペラッ
のぞみ「…………」ジーッ
にこ「にっこにっこにー♪」ピョコン
のぞみ「きゃっ!?」ビクッ
ぐらっ…
ドスンッ
のぞみ「いたたっ………」
にこ「あわわわわわ!!」
にこ「ご、ごめんにこぉ……」アセアセ
のぞみ「ううん、だいじょうぶ」スッ
のぞみ「…………わすれた」
にこ「えっ?わすれたってことないじゃない」
のぞみ「前の学校、2週間しかいなかったから」
のぞみ「わすれた」
にこ「あっ………そう…」
にこ「じゃあその前の学校は?」
のぞみ「わかんない」
のぞみ「冬休みが始まる前に転校してきて、終わってすぐまた転校しちゃったから」
にこ「そ、そうなんだ………」
のぞみ「もういい?本読みたいの」スッ
にこ「い、いやまだあるわよ!」
にこ「に、にことお友達になろ?」
のぞみ「いや」キッパリ
にこ「え……」
のぞみ「どうせまたすぐ転校するから、いや」プイッ
にこ「え…………………」
にこ「えええええ!!!?」ガタンッ
のぞみ「っ!?」ビクッ
にこ「なんでなんでぇぇぇぇぇ!!!!!?」
にこ「なんでそんなことゆーのー!!!!!」
にこ「のぞみちゃんと友達になるのー!なりたいのー!!!!」ジタバタ
のぞみ「ぅぇ………」オロオロ
のぞみ「今は本読むほうが楽しいもん」
にこ「そんなことなーいー!!!!」ガタガタガタ
のぞみ「つ、机ゆらさないで」ガタガタガタ
にこ「だってのぞみちゃん、本読んでてもちっとも楽しそうじゃないよ!」
のぞみ「!!!」
にこ「にこね、楽しい遊びいっぱい知ってるよ!かくれんぼとかおにごっことか!」
にこ「あとドロケーとか!」
のぞみ「ドロケー?ケイドロでしょ?」
にこ「ドロケーよ!」
のぞみ「ケイドロだよ」
にこ「ちがうの!ドロケーなの!」
のぞみ「ケイドロ」
にこ「ドロケー!」
のぞみ「ケイド「ド、ロ、ケ、イ!!!!!」
にこ「」フンスッ
のぞみ「う、うん、ドロケー………」
にこ「えっへん!」
のぞみ「まほうつかいごっこ?」
にこ「うん!にこね、まほうが使えるんだよ」
のぞみ「えー!!!!そうなの!?」キラキラ
にこ「え、う、うん、見てて!」
にこ「にっこにっこにー♪」
キーンコーンカーンコーン…
のぞにこ「!!!」
にこ「ほ、ほらね?まほうでかねを鳴らしたのよ?」アセアセ
のぞみ「すごい!」キラキラ
にこ「ね、ね、今週の土曜日ウチに遊びにきて!」
のぞみ「え?」
にこ「もっともっとすごいの見せてあげる!」
のぞみ「うんっ」
矢澤家
にこ「ただいまー!」
のぞみ「おじゃまします…」
のぞみ(本当に来ちゃった…)
こころ「にこに?」ピョコン
ここあ「にこにー?」ピョコン
のぞみ「わっ!?ちっちゃいのが二人!」
ここあ「おきゃくしゃー?」
にこ「そうよ、お客さん。のぞみお姉ちゃんだよ」
のぞみ「よ、よろしく……」
こころ「のぞみおねーちゃ!」ギュッ
ここあ「ちゃ!」ギュッ
のぞみ「わっ………えっと………」
にこ「こらこら、のぞみお姉ちゃんこまってるからはなれなさい」
のぞみ「あ、あ…………うん」
こころ「にこにーおやつ!」トテテ…
ここあ「さちゅまいも!」トテテ…
にこ「はいはい……」
のぞみ「…………」
のぞみ(お母さんはいないのかな?)キョロキョロ
のぞみ(ん?あの部屋のおくのやつなんだろ…)
にこ「お待たせ!にこにーとくせいさつまいものレモン煮にこっ♪」カチャン
のぞみ「ありがとう」
こころ「いただきまー……」
にこ「こらっ!ちゃんとパパにあいさつしてから!」
こころ「けちぃ」
ここあ「にこにーけちぃ!」
にこ「いいからこっち来なさい」グイッ
のぞみ(…………パパ?)
こころあ「はーい」パンッ
にこ「………パパ、新しい友達ができたよ」
にこ「にこにーは人気者だから、学校のこと心配しないでね、パパ」
にこ「今日は久々のおやつなので、パパにもおすそわけするね」
にこ「にこがもっとしっかりして入院中のママとおなかの中の赤ちゃんとこころ、ここあを守るからね」
こころ「こころもママとにこにーまもる」
ここあ「ここあもー」
のぞみ(そっか……あれはお父さんの……)
こころあ「わーい!」キャッキャッ
にこ「ごめんねのぞみちゃん、待たせちゃった」
のぞみ「ううん」
のぞみ「……………ねぇ、1つ聞いてもいい?」
にこ「にこにーにきょうみ出てきたにこ?なんでも聞いてほしいにこっ♪」
のぞみ「……なんでそんなに強いの?」
にこ「強い?にこが?」
のぞみ「うん」
のぞみ「わたしは強くないから……うらやましいなって」
にこ「うーん………そうねぇ……」ウーン
にこ「にこはまほうつかいだからかな?」
のぞみ「まほうつかい?」
にこ「それもあるけどぉ……」
にこ「にこにーは、人を笑顔にするまほうつかいなの!」
にこ「にっこにっこにー♪ってするとね、みんなが笑顔になるの!」
のぞみ「じゃあにっこにっこにー♪は笑顔のまほうなんだ!」
にこ「そうにこっ!パパがにこに教えてくれたまほうなんだよ!」
のぞみ「いいなぁ、わたしもそんなまほうつかいたいな」
にこ「のぞみちゃんは何かとくいなことある?」
のぞみ「うーん………うらないとかできるよ」
にこ「じゃあ、のぞみちゃんのまほうはスピリチュアルだね!」
のぞみ「スピリチュアル?」
のぞみ「じゃあわたしのまほうはスピリチュアルなのかな?」
にこ「きっとそうよ!」
のぞみ「でも、そんなまほうつかったことないよ」
にこ「まほうっていうのは今すぐできることじゃないわ」
にこ「にこがのぞみちゃんをりっぱなまほうつかいに育ててあげる!」
のぞみ「本当!?」キラキラ
にこ「本当よ」
にこ「まほうつかいになって、まほうがつかえるようになれば」
にこ「このあと転校したとしても、まほうでのりきれるでしょ?」ニコッ
のぞみ「あ……………」
のぞみ「うんっ!」ニコッ
にこ「じゃあまずはにっこにっこにー♪からよ!にっこにっこにー♪」
のぞみ「にっこにっこにー♪」
……………
……
…
にこ「さぁ、特訓のせいかをみせなさい!」
のぞみ「ししょー!」
のぞみ「スピリチュアルパワー注入!はーい、ぷしゅっ!」
にこ「かんぺきね、のぞみちゃん!」
のぞみ「ありがとうししょー!」
にこ「今日のところはこれまでよ。もう暗くなってくるからおしまい!」
にこ「また遊ぼうね♪のぞみちゃん」
のぞみ「うん!ししょーばいばい!」
ガチャ
バタン
にこ「………………あ!」
にこ「まじょっ子アイドルミミちゃんのげんていグッズ、じまんするのわすれてたにこぉ………」
にこ「まっ、またこんど遊んだ時でいっか♪」
東條家
のぞみ「えっ………」
希パパ「すまない……」
のぞみ「どうして……」
希パパ「仕方がないんだ。希だって家族一緒に過ごしたいだろ?」
のぞみ「そうだけど………いやだよ……お友達もできたのに……」
希ママ「希、前はちゃんということきいてくれたでしょ?」
のぞみ「やだ!」
のぞみ「もう転校なんてしたくない!!!!」
先生「じゃあみなさん、希ちゃんにお別れの挨拶しましょうね」
生徒達「元気でね、のぞみちゃん!」
のぞみ「……………」
にこ「…………」
キーンコーンカーンコーン…
先生「はい、それではみなさん、さようなら!」
生徒達「さようなら!」
バタバタ…
にこ「のぞみちゃん」
のぞみ「」ビクッ
のぞみ「ししょー……」
にこ「いいでしょ?」
のぞみ「うん…」
矢澤家
にこ「ちょっと待ってて」パタパタパタ…
のぞみ「うん」
パタパタパタ…
にこ「お待たせ」
にこ「はい、これあげる」
のぞみ「これは……?」
にこ「タロットカードよ」
にこ「まじょっ子アイドルミミちゃんのひっさつアイテムよ」
にこ「これをつかえばすっごく強いパワーがもらえるわ」
のぞみ「でも、それをもらっちゃったらししょーのまほうが「ばかね!」ポカッ
のぞみ「いたっ」
にこ「にこにーにはパパからもらったまほうがあるから大丈夫」
にこ「のぞみちゃんはまだまだ弱いから、これつかわなきゃだめなのよ!」
のぞみ「そうなの?」
にこ「そうよ!」
のぞみ「そうかな……」
にこ「そう!」
のぞみ「うぅ………でも………」
にこ「」イラッ
のぞみ「あっ!ランドセルが……」
にこ「えいっ」ポイッ
のぞみ「ああああ!入っちゃったよ!?」
にこ「いいの!さ、早く帰んなさい」グイグイ
のぞみ「し、ししょー!」
にこ「次!!!!」
のぞみ「」ビクッ
にこ「次会うときは…………りっぱなまほうつかいになってなさいよ!!!!」
にこ「約束っ!!なんだからっ!!!!」グスッ
のぞみ「ししょー…………」グスッ
のぞみ「うんっ!!!」
………
…
希「これはその時にもらったタロットカードなんよ」
絵里「へぇ……」
希「その時期はとくに転校が多かったから、くれた子の名前すら覚えてないんやけどね」
希「意地で名前を呼んだこともなかったし……」
にこ「ふーん。小学生の時の思い出なんてよく覚えてるわね」
希「覚えてなかったらにこっちともエリチとも仲良くなってなかったと思うんよ」
希「ししょーがウチに魔法をくれたんや」
絵里「魔法かぁ………」
にこ「魔法ねぇ………」
希「そうや、魔法」
希「ウチのししょーはまほうつかいなんよ♪」ニコッ
【ししょーはまほうつかい】終
はなよ(6)「りんちゃん、またころんじゃったの?」
りん(6)「うん」
りん「でもね、ころんだおかげでこんなの見つけたよ、ほらっ」クイッ
はなよ「わあ!おっきなかさぶた!」
りん「このかさぶたはね、ころんだときにしかできないんだよ」
りん「たぶん、すっごくとくべつなかさぶたなんだと思う!」
はなよ「いいなぁ。はなよもほしいなぁ」
りん「じゃあさがしに行こ!こっちだよ!」
はなよ「うん!」
タタタッ…
はなよ「おっきい森!」
はなよ「きっと、とくべつなかさぶたができるとくべつな森なんだね!」
りん「かよちんあったまいいにゃー!」
はなよ「えへへ…///」
りん「よーっし!かよちんにもとくべつなかさぶたができるように、とくべつなあそびをおしえてあげるにゃー!」
はなよ「ありがとう、りんちゃん♪」
りん「まずはねー………」
…………
……
…
りん「いてて………あはっ」
りん「あははは!」
はなよ「ふふふっ!」
はなよ「いっぱいとくべつなかさぶたができたね!」
りん「うん!」
はなよ「もうくらくなっちゃったし、帰ろ?」
りん「うん!………………あ」
はなよ「?」
りん「くらくてかえり道がわかんなくなっちゃったにゃ………」
はなよ「えっ!?」
りん「森がおこっちゃったんだにゃ………」ジワァ…
はなよ「えぇぇ!?」
りん「森さんごめんなさい……」ポロポロ
はなよ「ごめんなさい……」ポロポロ
りん「ゆるしてください……」ギュッ
はなよ「ごめんなさい……」ギュッ
りんぱな「ごめんなさいぃ……」プルプル
ガササッ
りん「!」ビクッ
はなよ「っ!?」ビクッ
りん「にゃ?女の子?」
まき「きゃっ!?」ビクッ
はなよ「あなたはだあれ?」
まき「っぐ……………知らない人におしえちゃだめってママが言ってたからおしえない」
はなよ「そうなんだ。ごめんなさい」ペコッ
はなよ「でも、きっととくべつなかさぶたがあるとくべつな森で出会ったんだから」
はなよ「あなたはとくべつな女の子なんだと思う」
りん「りんもそう思う!」
まき「とくべつなかさぶた???」
まき「とくべつなかさぶたがこの森にあるの?」
りん「そうなんだよ!ほら!」
まき「きずだらけじゃない!」
はなよ「きずじゃないよ!とくべつなかさぶただもん!」
まき「でもそのままじゃバイキン入っちゃうわ」ゴソゴソ
まき「はい、ばんそうこう」
りん「わあ!かわいいばんそうこうだにゃ!」
はなよ「とくべつな女の子からもらった、とくべつなばんそうこうだね♪」ニコッ
まき「うぇぇ……///」
まき「わたしもとくべつなやつほしい」
はなよ「でも、あなたじしんがとくべつな女の子だからなぁ……」
りん「じゃあじゃあこれは?」
りん「とくべつな森から出るにはね、とくべつなまほうがひつようなの」
まき「まほう?」
りん「そう!でねでね、そのまほうはとくべつな女の子しかしらないんだよ!」
はなよ「すごいすごい!そのまほうでとくべつな道ができるんだよ!」
はなよ「あなたがいっちばんとくべつだね!」
まき「あ………」
まき「うんっ!」ニパッ
りん「うん!」ギュッ
はなよ「うんっ」ギュッ
まき「いくわよ!」ギュッ
まき「とくべつな森さん、わたしたちをお家にかえしてくださいっ!」
りん「おねがいします!」
はなよ「森さん!」
まきりんぱな「わたしたちをお家にかえしてくださいっ!」ギュッ
ガササッ
ポワワン………
まきりんぱな「!!!」
真姫ママ「真姫ちゃん?」ガサッ
まき「あっ……………ママ!!!!」
真姫ママ「真姫ちゃん!」
まき「ママ……」ウルウル
まき「ママぁぁぁぁああ!!!!」タタタッ
真姫ママ「あぁ……良かった………」ギュッ
まき「ママ……ぅぇっ……ひっく…………」ギュウウ
真姫ママ「ピアノのレッスンが終わっても帰ってこないから心配したのよ……」
真姫ママ「無事でよかった………」ナデナデ
まき「ごめんなさいママ………」
りん「…………」
はなよ「…………」
りん「…………」ウルッ
はなよ「…………っ」ポロポロ
真姫ママ「ふふっ………あなた達も怖かったでしょう……?」
真姫ママ「おいで」
りん「う…………」
はなよ「う…………………」
りんぱな「うわああああああん!」タタタッ
ぎゅっ
真姫ママ「よしよし…」
りん「うああああん」ギュウウッ
はなよ「お母さん……」ギュウウッ
まき「ち、ちがうわよ!わたしのママなんだからっ」ギュウウッ
真姫ママ「あらあら………ふふっ」
りん「うんっ…」
はなよ「かえるっ……」ゴシゴシ
真姫ママ「こっちよ。はぐれないようにお手て繋いで帰りましょう」ギュッ
りん「うん」ギュッ
はなよ「うん」ギュッ
まき「…………」ギュッ
テクテク…
りん「ねぇねぇ」コソッ
まき「?」
りん「あなた、本当にとくべつな女の子だったんだよ」
まき「えっ?」
はなよ「そうだよ!だってとくべつなまほうつかって、このとくべつな森から出られたんだよ?すごいよ!」
まき「そ、そう?」テレッ
はなよ「ありがとうとくべつな女の子ちゃん♪」
まき「ち、ちがうわよ………わたしは………」モニョモニョ
はなよ「?」
まき「わたしは………とくべつな女の子じゃなくて………」
ぐっ
まき「まきっていうの!よろしくね」
はなよ「まきちゃん!はなよは、はなよだよ!」
りん「りんはりんだにゃ!」
まき「はなよちゃん、りんちゃん、よろしくね!」ニパッ
りんぱな「うんっ!」ニパッ
りんぱな「わーい!」
まき「とくべつなだっしゅつね!」
りんぱな「うん!」ニパッ
真姫ママ「あらあら。お友達ができてよかったわね、真姫ちゃん」
まき「うん!」ニパッ
真姫ママ「さ、送っていくわ。あなた達のお家はどこかしら?」
りん「ここからちかいから、だいじょうぶにゃ」
はなよ「いまはとくべつなかさぶたもあるから、はなよたちとっても強いんだよ!」
真姫ママ「ふふふっ……そう」
真姫ママ「気を付けて帰るのよ?」ポンポン
りんぱな「はーい!」
りん「あっ、ちょっとまって」ベリリッ
まき「?」
まき「ちょっと、ばんそうこうはがしちゃだめじゃない」
りん「これはね、とくべつなかさぶただよ!」
まき「???」
りん「とくべつなまきちゃんが、りんにくれたとくべつなばんそうこう」
りん「そのばんそうこうをとくべつなかさぶたにはると、ばんそうこうはとくべつなかさぶたがうつっちゃうんだよ!」
まき「えっ!じゃあ……」
りん「うんっ!とくべつなかさぶたをまきちゃんにあげるにゃ!」
はなよ「これではなよたちはとくべつな友だちだよ!」
りん「なぜなら、とくべつなかさぶたはりんたちしかもってないからにゃ!」
まき「ありがとう………」
まき「ありがとう!りんちゃん、はなよちゃん!」
りん「りんもだにゃ!」
はなよ「はなよもだよ!」
まき「ふふっ、ばいばい、わたしのとくべつな友だち」フリフリ
りん「ばいばい!りんの」
はなよ「はなよの」
りんぱな「とくべつな友だち!」フリフリ
…………
……
…
凛「にゃっ!?」クルッ
ドスンッ
凛「いたた……また転んじゃったにゃあ……」
絵里「筋力があっても体が固いからそうなるのよ」
海未「ストレッチしてあげますから、こちらに来てください」
凛「はいにゃ……」トボトボ
真姫「って凛、あなたすりむいてるじゃない」
花陽「わっ!本当だ……おっきいね……」
凛「あああ……どうりでズキズキするわけだにゃ……」
真姫「ちょっと待ってなさい」ゴソゴソ
真姫「はい!かさぶたよ!」
凛「???」
花陽「かさぶた?」
真姫「そうよ」
凛「でもそれは絆創膏じゃないの?」
真姫「えっ!?これかさぶたって言うんじゃないの!?」ワタワタ
希「サビオをかさぶたって言うの初めてきいたわぁ」ニコッ
にこ「サビオぉ????」
希「えっ?サビオやないの?」
にこ「キズバンじゃないの?」
絵里「それも聞いたことないわ……」
穂乃果「バンドエイドだよね?」
ことり「ことりもバンドエイドだと思うなぁ」
絵里「えっ!?リバテープでしょ?」
海未「正式にはどれも絆創膏じゃないですか…」
わいわい
がやがや…
真姫「~~~っ!」プルプル
真姫「とくべつなかさぶたなんだからっ!!!!」
【とくべつなかさぶた】終
ここまで見てくださってありがとうございました
乙
乙!
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