【ラブライブ!】海未「何かのボタン」
- 2020.03.29
- SS

穂乃果「なんのボタンだろうね」
海未「居たのですか穂乃果」
穂乃果「居たよ海未ちゃん」
海未「穂乃果が押しますか」
穂乃果「え、なんかこわいからいやだ」
穂乃果「いいよ押しても」
海未「やっぱりいやです」
穂乃果「なんで?」
海未「だって爆発するかもしれないじゃないですか」
穂乃果「そうだね」
穂乃果「まっしろな部屋」
海未「ボタン以外何もないですね」
穂乃果「でもあっちに扉あるよ」
海未「さっき調べたら開きませんでしたよ」
穂乃果「ボタン押せば開くんじゃない?」
海未「じゃあ、押してください」
穂乃果「だからいやだよ」
穂乃果「電話通じるんだ」
海未「バリ3です」
穂乃果「古い」
海未「あ、絵里?ボタンがあるのですが押してもいいですか?」
海未「あ、はい、わかりました」
穂乃果「押していいの?」
海未「認められないわぁ」
穂乃果「そっか」
海未「え」
穂乃果「だってやることないんだもん」
海未「爆発しますよ」
穂乃果「爆発するんだ」
海未「知りませんけど」
穂乃果「そっか」
海未「いいんじゃないですか」
穂乃果「押したら床が抜けるとか」
海未「ボッシュートはいやです」
穂乃果「スーパーうみみ君人形」
海未「やめてください」
穂乃果「じゃあ、押すね」
海未「え」
海未「なんでしょうね」
穂乃果「『K72』と『S75』って書いてあるね」
海未「デジタル式みたいですが、何か意味があるのかもしれまんせんね」
穂乃果「わかるの?」
海未「いえ、まったく」
穂乃果「うーん、こういう時は負ける気がする」
海未「でもどちらかが押さないと…」
穂乃果「だよね」
海未「私はグーを出します」
穂乃果「いや、そういうの私嫌いだからホントやめて」
ジャンケンポイ
海未「戦術、戦略的勝利です」
穂乃果「ただのジャンケンだよ」
海未「されどジャンケンです」
穂乃果「うー、じゃあ押すよ」ポチー
海未「やりましたね」
穂乃果「やったよ」
穂乃果「あ、壁から何かでてきたよ」
海未「本当ですね」
穂乃果「やった!カレーだよ!いただきまーす!」
海未「ちょっと待ってください」
穂乃果「どうしたの海未ちゃん?」
海未「毒入りかもしれません」
穂乃果「いやいや、まさか」
穂乃果「食べたいだけじゃ?」
海未「…」
穂乃果「もう一回ボタン押せば出てくるんじゃない?」
海未「…」ポチー
穂乃果「躊躇いないね」
海未「そりゃ、お腹空きますからね」
ガコッ
穂乃果「やっぱり出てきたよ」
海未「いただきましょう」
穂乃果「そうだね
穂乃果「美味しかったね」
海未「ええ、今のところ体に異常もありません」
穂乃果「うっ…」
海未「やっぱり毒ですか、おわた」
穂乃果「おしっこ…」
海未「…」
海未「そんなことより自分の心配したらどうでしょう」
穂乃果「部屋にトイレないよね」
海未「そんな目で私をじっとみないでください、興奮しますよ」
穂乃果「よくわかんないけどやめてね」
海未「ではどうするんですか」
穂乃果「ボタン押したらトイレ出てこないかな」
海未「またカレーが増えますよ、やったねほのk」
穂乃果「違うし、それ以上言ったら殴るよ」
海未「…」ポチー
穂乃果「海未ちゃんが押すんだ…」
海未「おぉ、床からトイレが」
海未「さぁ、存分にどうぞ」
穂乃果「なんかいやだ」ポチー
海未「こんどは床からトイレの周りに壁が…」
穂乃果「なるほど」
海未「何か分かったんですか」
海未「確かにさっき、私も微妙にトイレピンチと思ってボタン押しました」
穂乃果「私も最初カレー食べたいって思いながら押したよ」
海未「じゃあ、この部屋から出たいと思って押しましょう」ポチー
ブブー
ポチ
ブブー
ポチポチポチ…
ブブブブブー
海未「ぶっ壊します」
穂乃果「やめて」
穂乃果「どうしようか」
海未「あ、でも壁の横の数字が減っていますね」
穂乃果「ほんとだ」
海未「何か部屋を出るヒントなのでしょうか」
穂乃果「わかんないね」
海未「誰かにまた電話して助けてもらいましょうか」
穂乃果「ことりちゃんにかけてみるね」
ツーツー
穂乃果「切れちゃった」
海未「ことりは何を言ってましたか」
穂乃果「とりあえず必要性な時以外はボタンを押さないでってさ」
海未「何故でしょう」
穂乃果「聞こうとしたら切れちゃった」
穂乃果「そうだね、監禁されてるって言えば来てくれるよ」
海未「場所も逆探知とかGPSとかでなんとかなりますよね」
穂乃果「かけてみるね」
穂乃果「…」
穂乃果「…」
海未「穂乃果?」
穂乃果「繋がらない」
穂乃果「ダメみたい」
ピロリロリン
穂乃果「あ、メールだ」
海未「私もです」
電話はアドレス帳に登録されている番号以外には繋がりません。
ボタンは大抵の望みを叶えてくれます。
ボタンの数字は押すほど減っていきます。
望みによっては減る数値が大きくなります。叶えば最低でも1つ減ります。叶わなければボタンを押しても減りません。
数字の意味は貴方の残りの寿命です。Kが高坂、Sが園田の意味です。
部屋の外に出ることや自分の寿命を伸ばすことはできません。
0になれば解放されますので、それまでどうぞ心行くまでお楽しみください。
海未「偶然ですね、私にも届いています」
穂乃果「でもこんなの嘘だよね」
穂乃果「残りの寿命で望みを叶えるだなんて」
海未「信じがたいことですが、一応念には念を入れてあまり押さないようにしましょう」
穂乃果「うん…」
海未「食べることに関してはボタンを押すしかないでしょう」
穂乃果「さっきのカレーで一年分…」
穂乃果「大量にお願いすればいいのかな」
海未「ダメです、何年縮むかわかりませんよ」
穂乃果「うぅ…グス…」
海未「な、泣かないでください」
穂乃果「嫌だよ、もうみんなに会えないかもなんだよ!」
海未「私だって泣きたいんです!」
海未「みんなに、両親にだって…」
穂乃果「そうだ!お母さんに電話する!」
海未「わ、私も!」
穂乃果「あ…」
…
海未「お互い反応は同じようですね…」
穂乃果「もう一回、今度はことりにちゃんにかけてみる」
穂乃果「あ、ことりちゃん!え?ことりちゃん?ちょ…」ブツッ
海未「どうしたのですか?」
穂乃果「さっきと全く同じこと喋って切れちゃった…」
海未「他の人にもかけてみましょう」
海未「ええ、ボタンの話しから、関係ないことも含めて内容はバラバラでしたが」
穂乃果「もうここで海未ちゃんと過ごすしかないのかな」
海未「穂乃果…」
穂乃果「うん、でも一人じゃないから寂しくないよ!むしろ海未ちゃんと一緒で良かった!」
海未(さっきは泣きそうだったじゃないですか!)
海未「うぅっ…」ポロポロ
穂乃果「ごめんね、穂乃果と一緒で」
海未「いいえ、私も貴女と一緒で良かったですよ」ニコッ
穂乃果「海未ちゃん…」
食べ物や水を一度に大量に確保しても数字は一つしか減りませんでした。
後に悪趣味なメールの相手に返信して質問をしたところ、物を願うことでそんな簡単に寿命は減らないとの返信がきました。
穂乃果が退屈の余り、『モニターと最新のゲーム機とソフト50本!』と願ってボタンを押しても一つしか減りませんでしたしね。
そんな生活をしながら何日か経ちました
海未「ええ、お風呂もありますしこのままだと怠けてしまいそうで…」
穂乃果「もう二人だけなんだし、誰かに見せるわけでもないんだよ?」
海未「うーん、穂乃果がいますからね。貴女には情けないところは見せられません」
穂乃果「ふーん、じゃあ今日もベッドでイチャイチャしてやるー!」
海未「も、もうしばらくはダメです!」
お互いの寂しさを紛らわすためか、いつしかそんな関係にもなりました
海未(穂乃果はまだ寝ていますね)
海未(残りの数字は穂乃果が28と私が36…)
海未(穂乃果はなんでもかんでも押しすぎですよ…)
海未(でも、これから私が願うことは36で足りるのかは分かりません…)
海未(穂乃果を失うことが何よりツラい)
海未(私に出来ることは穂乃果を死なせないこと)
海未(でも絶対に寂しくもさせない)
海未(だから私は…)
ポチッ
穂乃果「なんだろうこれ」
ことり「なんのボタンだろうね」
穂乃果「ことりちゃん、居たんだ」
ことり「居たよ、穂乃果ちゃん」
穂乃果「ことりちゃん押す?」
ことり「えー…」
おしまい
あんまり内容無くてすいません
海未ちゃんが何を願ってこうなったのかは想像にお任せします
無限ループって怖い
乙
なんか切ない
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