【ラブライブ！】穂乃果「練習するよ！ことりちゃん、かよちゃん！」

ことり「ことりたちは、屋上でダンスの練習だね」

花陽「三人だと、屋上が広く見えるね！」

穂乃果「まずは柔軟！三人だから……三角形！！三角形でやるよ！」

ことり「えっ、三角形ってやりにくいと思うよ……」

穂乃果「いいの！やるったらやるよ！」

穂乃果「ほらっ！ことりちゃん！かよちゃん！」

花陽「う、うん！」

ことり「ふぅ……ちょっと休憩にしよっか」

穂乃果「…………そうだね、結構最初からハードにしちゃった……」

穂乃果「ごめんね？大丈夫？かよちゃん」

花陽「だ、大丈夫…………」ｸﾞｩｰ

ことり「あっ」

花陽「あっ…………ち、違うの。お腹がすいたんじゃない……よ？」

ことり「今日ね、スコーン焼いてきたの。一緒に食べよ？」

花陽「…………うん」

穂乃果「穂乃果も！穂乃果も！！」

ことり「ありがとう♪まだあるから食べてね！」

花陽「うん！」

穂乃果「この紅茶もおいしい！」

ことり「甘いスコーンと相性がいいの」

穂乃果「うんうん。いいね、いいねー！」ﾓｸﾞﾓｸﾞ

穂乃果「おいしかった！」

ことり「また今度作ってくるね」

穂乃果「今度と言わず、明日にでも！」

ことり「う、うん。頑張ってみるね……」

花陽「………………なんだか、食べた後だからかな？眠くなってきちゃった」

穂乃果「穂乃果も…………」

ことり「ちょっとだけお昼寝しようよ。まだ時間はあるし……」

花陽「おやすみなさい…………」

ことり「元気です！」

花陽「げ、元気だよ」

穂乃果「昨日はお疲れさまでした」

ことり「…………お疲れさまでした」

花陽「…………でした」

穂乃果「ひと眠りのつもりが、目を覚ましたら夜でした」

ことり「はい」

穂乃果「でも―――そんなんじゃダメだよ！！」

ことり「そうだね。今日はちゃんと練習するよ！」

花陽「うん！」

ことり「ふぅ……そろそろ休憩にしよ？」

穂乃果「…………はぁ、疲れたー……」

花陽「やっぱり、ダンスって大変…………」ｸﾞｩｰ

ことり「…………お腹すいちゃうよね」

花陽「なんで……さっきおにぎり食べたのに……」

穂乃果「そんな、かよちゃんにはこれ！」

穂乃果「穂乃果ね、おまんじゅうを持ってきたんだ。どうぞ」

花陽「……あ、ありがとう穂乃果ちゃん！」

穂乃果「ことりちゃんも食べてよ！お茶もあるんだよ」

穂乃果「ありがとう、かよちゃん！また持ってくるね」

ことり「いいなぁ、穂乃果ちゃん。毎日食べれるんだよね？」

穂乃果「…………すぐに飽きるよ」

ことり「こうやって―――大の字寝転がると……」

穂乃果「あったかいね…………」ｳﾄｳﾄ

ことり「ねー…………」ｳﾄｳﾄ

花陽「また、ねむっちゃいそう…………」

穂乃果「寝てもいいよ、かよちゃん」

花陽「で、でも……」

穂乃果「大丈夫。穂乃果が起こすから！」

ことり「そっか、三人で交代で寝れば大丈夫だね！」

花陽「ああっ！すごい！じゃあ、花陽、寝るね…………おやすみなさい……」

ことり「元気だよ」

花陽「元気かな……」

穂乃果「昨日はお疲れさまでした」

ことり「…………お疲れさまでした」

花陽「…………でした」

穂乃果「起こす側の穂乃果が、寝てしまいました。すみません……」

ことり「ううん、ことりも寝てたから…………」

花陽「は、花陽も…………」

穂乃果「今日はやるよ！ぜーんぶ予定通り練習をこなすよ！！」

ことり「そうだね！今日はちゃんと練習するよ！」

花陽「うん！」

ことり「ふぅ……ちょっと休憩にしよう？」

穂乃果「…………そうだね。疲れちゃった……」

花陽「一回通しで踊るだけで…………」ｸﾞｩｰ

ことり「…………そうだよね」

花陽「…………そうなんです」

花陽「だけど、今日は……その……おにぎり持ってきたの」

穂乃果「おお！かよちゃんのおにぎりだぁ！」

花陽「いっぱい作ってきたから、二人も食べて？」

穂乃果「いいの！？」

花陽「うん、ちょっと、味に自信がないけど……」

穂乃果「やわらかくて……でも崩れなくて……おにぎりの天才だよ！」

花陽「え、えへへ……」

穂乃果「もう大天才！一家に一台欲しい！」

花陽「え、ええ？それはなんか……ほ、褒められてるのかなぁ……？」

ことり「それにしても、いくつ作ってきたんだろう…………」

ことり「ダメだよかよちゃん！また眠っちゃう！」

穂乃果「大丈夫、今日は目覚まし持ってきてるから！」

花陽「花陽も、えと……持ってきました！」

ことり「じゃあ、ことりも！」

穂乃果「これなら安心だね！よしセットして―――と」

花陽「じゃあ少しだけ……おやすみなさい…………」

ことり「元気でした……」

花陽「はい……」

穂乃果「昨日はお疲れさまでした」

ことり「…………お疲れさまでした」

花陽「…………でした」

穂乃果「またやってしまいました。おかしいです」

穂乃果「まさか、三人ともタイマーの設定ミスしてるんなんて！！」

ことり「きょ、今日はしっかりやるよ！」

花陽「そうだよ、今日は……や、やるもん…………」

穂乃果「そういう結論になりました。ということで、ことりちゃん！」

ことり「大丈夫！今日はなにも持ってきてないよ！」

穂乃果「かよちゃん！」

花陽「だ、大丈夫です！食べ物はもう全部食べ切りました！」

ことり「おなかは……？」

花陽「すかない……と思います！」

穂乃果「よしっ！これならいける！！」

ことり「……ふぅ。休憩にしよっか」

穂乃果「……はぁ……はぁ……今日は休憩も短くいくよ」

花陽「うん…………」ｸﾞｩｰ

ことり「…………大丈夫？」

花陽「…………がんばります」

絵里「みんな頑張っているようね」

穂乃果「絵里ちゃん！」

ことり「あれ、練習中じゃないのかな？」

絵里「私たちは体育館で練習なんだけど……他の部との折り合いでね」

絵里「今日は使わせてもらえないのよ」

花陽「なるほど…………」

穂乃果「差し入れ……？」

絵里「ええ。見て！チョコチップクッキーよ！」

花陽「チョコチップクッキー……おいしそう…………」

絵里「昨日の帰りに、ニコと真姫の三人でお店に行って買ったんだけど―――」

絵里「これがもう、とってもおいしいの！希たちにも好評で！」

ことり「そ、そうなんだ…………」

絵里「というわけで、これどうぞ。三人で食べてね？」

絵里「え？受け取れないって……いらないってこと？」

穂乃果「う、うん……その、今日はダメなんだ」

絵里「え……でもチョコはしっとり、クッキーはサクサクなのよ？」

花陽「…………ごめんね絵里ちゃん」

絵里「パック牛乳と、紙コップも持ってきてるけど？」

穂乃果「…………だ、だけどね」

絵里「甘いんだけどほろ苦さがあって。それが牛乳とマッチするのに？」

絵里「ああ残念だわ……おいしいのに…………」ｼｭﾝ

ことり「……どうしよっか」

花陽「ええと…………こんなに話を聞いちゃったら…………」ｸﾞｩｰ

ことり「…………うん」

穂乃果「ええと……絵里ちゃん？」

絵里「なにかしら」

穂乃果「その……クッキー…………」

花陽「……いただきます」

おわり