【ラブライブ!】真姫「付けると妖怪が見えるようになる腕時計よ」穂乃果「ほえ~…」
- 2020.03.30
- SS

真姫「巷ではその名で通ってるみたいね」
穂乃果「いやいやいや」
真姫「とりあえず付けてみなさい!」
穂乃果「嫌だ!妖怪と友だちだなんて知れたらSNSで拡散されちゃう!!」
真姫「いいじゃない!μ’sの知名度を上げるための礎となりなさい!」
穂乃果「嫌だ!妖怪体操なんて踊りたくない!!」
真姫「いいから付けなさい!さもないとμ’sの曲全部をゲラゲラポー風に改変するわよ」
穂乃果「分かりました付けさせてください」
真姫「音ノ木坂周辺は妖怪が入れないように結界が敷いてあるのよ」
穂乃果「じゃあ音ノ木坂に妖怪はいないの?」
真姫「いいえ。結界を張ったのは希なのよ」
真姫「だから希が音ノ木坂に来るより前からここにいた妖怪たちは、今も何食わぬ顔で生活しているわ」
穂乃果「ひぇー…怖いね~」
腕時計「ウオッチ!」
真姫「反応があったわ!近くに妖怪がいるはず…!」
穂乃果「え、どこ…?」
真姫「反応が強い!私たちのすぐ近くにいるわ!!」
穂乃果「…距離にするとどのくらい?」
真姫「大体5~10mね。もしかしたらこの部屋にいるかも…」
穂乃果「何それ怖い!一体どんな妖怪が…!」
腕時計「ウオッチ!!!ウオォォォッチ!!!」
真姫「2,3m圏内よ!!」
穂乃果「あ、いた!」
穂乃果「」
真姫「…何よ。何で私の方に腕時計を向けてるのよ…」
穂乃果「いやぁ…別に…」
真姫「分かったわ!私に妖怪が憑いてるのね!そうでしょ!」
穂乃果「うん…そうだよ」
にこにー「シャムシャム」
穂乃果「真姫ちゃん。右手を上に振り上げてみて」
真姫「…こう?」ブンッ
にこにー「グハッ!?」
真姫「!?…にこちゃんの感触があったわ…!」
穂乃果(何で見えてないのにそんな事分かるんだろうね~不思議だね~)
穂乃果「いきりょう?」
真姫「にこちゃんの強い思いが霊体となって現れたのよ」
穂乃果「あ、うん。そうなんだ」
真姫「ねえ穂乃果。にこちゃんの生霊は私の近くで何してたの?」
穂乃果「………髪の毛をムシャムシャしてたよ」
真姫「そう……にこちゃんはムシャムシャしたがってたのね。今度させてあげないと」
穂乃果(レズって怖いね~怖いからもう帰ろう)
穂乃果(曰く付きの腕時計渡されちゃったよ…。面倒だな~)
穂乃果(世の中知らない方がいい事もあるのにね)
穂乃果(んー…でも折角だし使ってみようかな) スチャ
穂乃果(穂乃果の部屋に妖怪は~…)
海未坊主「はぁ…はぁ…!!」ヤアヤア
穂乃果「」
穂乃果「」
海未坊主「はぁ…はぁ…はぁぁぁ!!!」ヤアヤアヤア
穂乃果「」
海未坊主「はぁぁぁぁぁぁ!!!穂乃、穂乃果ぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」ヤアヤアヤアヤア
穂乃果「」スチャ
穂乃果はそっと時計を外した。
穂乃果(まだあの化物いるのかな…)スチャ
(・8・)「クッカドゥードゥルドゥー!!!」
穂乃果「」
(Θ8Θ)「イツマデ!イツマデン!!」
穂乃果「」
(°8°)「WRRRYYYYYYYYYY!!!!!」
穂乃果「」
穂乃果は鳥もどきを部屋から追い出した。
しかし、鳥もどきは幾度となく部屋へ戻ってきた!!
不屈の精神!恐るべし!(単に鳥頭とも言える)
穂乃果(あの鳥さん、しつこくて厄介だな…)
穂乃果(追い出しても壁をすり抜けてくるし…)
穂乃果(………引っ越したい)
海未「穂乃果!遅いですよ!」
ことり「穂乃果ちゃんおはよう!」
穂乃果「」
海未「何故、戦闘態勢をとるのですか…」
穂乃果「あ、ごめん。ついつい…」
ことり「?」
穂乃果(うぅ…落ち着かない…)
穂乃果(一度『いる』って分かっちゃったら気が気じゃないよ…)
穂乃果(ダメだ!ちゃんと授業に集中しないと…)
穂乃果(………)
穂乃果「…」スチャ
海未坊主「穂乃あぁぁぁぁぁぁ!!!」ヤアヤア
(◎8◎)「ハヌゥゥゥゥキィエェェェ!!!」
穂乃果(マドニハリツイテル)
部室!
真姫「にこちゃん。我慢してるんでしょ?ムシャムシャしていいのよ」
にこ「はあ?あんたどうしたのよ…」
真姫「なんなら私の体もムシャムシャしていいのよ…?」
にこ「何よー!離れなさい!」
穂乃果(…最近の真姫ちゃん、やたらと素直になったなぁ…)
海未「では、5分休憩をとります」
穂乃果「ふはぁ~疲れたー」
凛「何だろう…よく分かんないけど、ダンスが上手くなったような気がするよ!」
海未「そうですね。何故か全体的にバランスが取れていました」
穂乃果「希ちゃんとかすごいキレキレだったね!」
穂乃果「………あれ?」
絵里「穂乃果。希は今日、風邪で学校を休んでるわよ?」
にこ「もしかして希の生霊でも見たんじゃない」
穂乃果「…」
穂乃果「そ、そうだよね。ごめん………」
真姫「………もしかしたら、座敷わらしかもしれないわね」
穂乃果「座敷わらし?気付いたら一人増えてた~ってやつ?」
真姫「ええ。その家に災いを齎したり、幸運を呼び寄せたりする…。そういう妖怪よ」
穂乃果「じゃあさっきの練習でダンスがいい感じになったのは、座敷わらしのおかげ?」
真姫「そうね。一人いないはずなのにバランスが取れるって事は、そこに『誰か』がいたってことよ」
穂乃果(助けてくれてるんだよね…?…でも何か怖いなぁ)
穂乃果(あ、お母さんからメール来てる)
『買い物お願いします。』
穂乃果「えぇ…めんどくさい…」
海未「穂乃果?」
穂乃果「ごめん。買い物頼まれちゃったからここでお別れってことで」
ことり「じゃあ穂乃果ちゃん!また明日!」
穂乃果「うん、ばいばーい」
穂乃果「…」
穂乃果(何となく腕時計付けておこう)スチャ
「うにゃぁぉぉぉ」
穂乃果「ん?」
お魚咥えたどら猫「うにゃぁぁぁ!」
穂乃果(何だ、猫か……。…にしては大きいような…)
お魚咥えたどら猫「うにゃぁぁぁ………」
穂乃果(尻尾が二つ………、妖怪!?)
猫又「」ギロッ
穂乃果(…目が合った……!どうしよう…)
猫又「」フイッ
穂乃果(…………行ってくれた…。助かったぁ…)
穂乃果「あのぉすみません!お魚欲しいんですけど…」
魚屋さん「あぁすいやせん…何故かうちの魚が全部無くなっちまいやして…ちょっと目を離しただけなのに…」
穂乃果「…」
穂乃果(さっきの猫、魚を咥えてたよね…)
穂乃果(あぁぁ!!何でこう面倒ごとに巻き込まれるの!?)
路地裏!
穂乃果(怖いなぁ…。もう帰ろうかな…お母さんには謝れば済むだろうし…)ヒョコ
猫又「」バクバクバクバク!
穂乃果「っ!?」
猫又「」ギロッ
穂乃果(き、気付かれた…!)
穂乃果「喋った!?」
猫又「先はわしも見なかったことにしてやろうと思っておったが、こうなったのなら話はべつだ」
猫又「おまえを食ってやろう」
穂乃果「っ!!」
穂乃果(どうしよう!食べられる!殺される!逃げなきゃ…!)
穂乃果(どこに逃げる?そもそも逃げ切れる保証は?何とかご機嫌をとって…)
穂乃果「は、話せば分かる!だから…」
猫又「にぃやぁぁぁぁ!!!」
穂乃果(ダメだ………もう、手遅れ………)
「止めなさい!!」
女の子「人間は食べちゃダメっていつも言ってるでしょ!」
猫又「にゃぁ…ごめんなさい…」
女の子「あの、お怪我はありませんか?」
穂乃果「えと…大丈夫です」
女の子「ごめんなさい、この子が迷惑かけたみたいで……。ほら、この人にも謝りなさい!」
猫又「ごめんにゃさい」
女の子「ふざけない!!」
猫又「ご、ごめんなさい!!!」
穂乃果「私、高坂穂乃果。あなたは…?」
荒神「あ、申し遅れました!私、荒神と言います」
穂乃果「こうじんさん?」
荒神「さん付けだなんて止めてくださいよ…。私は所詮、妖怪風情ですから」
穂乃果「へ~…妖怪…」
穂乃果(妖怪!?)
猫又「この人間、こうちんのことを人の子だと思っていたようだな」
荒神「仕方ないでしょ?見た目は人間なんだし…」
穂乃果(この子も妖怪だったとは…。そしてどことなく誰かに似てるような…)
穂乃果「電話だ………もしも
穂乃果母『穂乃果!今どこにいるの!!』
穂乃果「!?えっと…買い物だよ?」
穂乃果母『いつまでしてるの!今何時だか分かってる?』
穂乃果「え?今はまだ…」
スマフォ『8:74』
穂乃果「うわぁ!!もうこんな時間!?」
穂乃果母『…とにかく、何もないならすぐに帰っておいで』
穂乃果「うん、分かった。じゃあね」
穂乃果「…」
穂乃果(あー確か、この猫が魚を食べちゃったんだよね~あはは~ほんと笑えてくる)
荒神「ええ!その魚を猫ちゃんが食べちゃったのぉ!?」
猫又「今更言われても、既に魚は骨を残すのみだが」
穂乃果「だよね~」
荒神「穂乃果さん!代わりと言ってはなんですが……これを!」
穂乃果「米俵」
荒神「私のお気に入りの品種なんです!」
穂乃果「あ、ありがと…」
穂乃果(重いよ………)
海未坊主「うみうみ…」
穂乃果「またいるよ…」
海未坊主「!穂乃果ぁぁぁぁぁ!!!」ヤアヤア
穂乃果(…ちょっとだけ………)
お触りうみうみ
海未坊主「…」ヤアヤア
穂乃果「大人しくなった…」
穂乃果(妖怪って何となく悪いイメージがあったけど、案外そうでもないのかな…)
お触り探偵うみうみ
海未坊主「うみゅぅ~…」ヤアヤア
穂乃果(かわいい…!)
(・8・)「ヤンヤンオクレソウデスゥ」
穂乃果(よし!この子も撫でたら可愛くなるはず!)
(●8●)「ホnnオォォケェェァァァァ!」
撫でことり
(∞8∞)「ウヒョォォェェェゥウェェィィィ!!!」
穂乃果(ダメだこいつ)
真姫「それでどう?妖怪ウォ……腕時計の方は」
穂乃果「…部屋に2人いたよ。あと昨日は猫みたいな子と人みたいな女の子に遭ったんだ」
真姫「そう。思ったよりちゃんと機能してるみたいね」
穂乃果「…昨日思ったんだけど、妖怪ってイメージと全然違うんだよね」
真姫「そりゃそうよ。人それぞれ考えも感じ方も価値感も異なる。それはつまり妖怪もその人によって異なる性質を持つのよ」
穂乃果(?…よく分かんないや)
希「よし!今日は練習頑張るよ!」
花陽「希ちゃん、風邪はもういいの?」
希「バッチリや!」
穂乃果「ねえ、希ちゃん」
希「ん、どないしたん?」
穂乃果「希ちゃんってさ……座敷わらしっていると思う?」
希「んーどうやろうなぁ。いてくれたらいいなあとは思うけど、うちの前に現れたことは一度もないし…」
希「まあそれでもおるとは思っとるよ」
穂乃果「…そっか。ありがと」
希「?」
穂乃果(装着っと!)スチャ
真姫「穂乃果…」
穂乃果「…大丈夫!心配しなくていいよ」
真姫「はあ……まあ気を付けなさいよ」
穂乃果「はーい」
海未「?」
穂乃果(さて…どこかに妖怪はいないかな~?)
腕時計「ウオッチ!」
穂乃果(!…近くにいる!!)
穂乃果「ごめん!皆、先帰ってて!」
穂乃果(えっと…この辺かな?)
穂乃果(…土人がいるよ………見なかったことにしよう)
腕時計「ウオッチ!!ウオォォォッチ!!!」
穂乃果「え…まさか…」
土人「ジー」
穂乃果(ジーって声に出して、いかにも構って欲しそうな目でこちらを見ている…)
穂乃果「あの…あなた、妖怪ですか?」
土人「違うわよ!私は妖怪じゃないわ!」
穂乃果「え?…でも腕時計が」
土人「知らない!」
穂乃果(…めんどくさいなぁ)
穂乃果「実は今、近くにいる妖怪を探してるんだけど…」
土人「…」
腕時計「ウオォォォッチ!!!ウゲゲェェェェェ!!!」
穂乃果「腕時計がいつに無く反応してる……。やっぱりあなただよね?」
土人「…」
穂乃果(反応が無い……何か喋ってよ…)
天邪鬼「………私は、天邪鬼よ」
穂乃果「!」
天邪鬼「…別にあなたが私のことを知る必要はないわよ!とっとと私の前から消えて!」
穂乃果「えぇ…」
穂乃果(この子は…あの人に似てる…)
天邪鬼「うぅ…」
穂乃果(ん?)
天邪鬼「うわぁーーーん!!!」
穂乃果「ええええぇえ!?」
穂乃果(泣かしちゃった!?何で?)
天邪鬼「うぅぅぅぅ…」
穂乃果「…」
穂乃果(この子、どうして土人みたいになってたんだろう…。天邪鬼ってそんな妖怪だっけ……)
穂乃果「ねえ、天邪鬼さん!何かあったの…?」
天邪鬼「……私は捨てられてないのよ…」
穂乃果「?」
天邪鬼「私は…ずっとママと一緒にいられる…」
穂乃果「あなたのママは?誰なの?」
天邪鬼「…分かってる」
穂乃果「…」
穂乃果「あなたはどこから来たの?」
天邪鬼「…分かってる」
穂乃果「…」
穂乃果「!?な、何で穂乃果の名前を!」
天邪鬼「…赤い髪の子があなたを呼ぶ時に使わない言葉よ」
穂乃果「………もしかして…」
天邪鬼「…」
穂乃果(嘘でもいいから何か喋ってほしい…)
天邪鬼「…私たちは、無から生まれるの」
穂乃果「ほえ?」
天邪鬼「私はもう時期、無へと消えるの…」
穂乃果「え…、つまり死んじゃうってこと…?」
天邪鬼「そうじゃないわよ。似たようなものじゃないわ!」
穂乃果「……そっか…ごめん、続けて」
天邪鬼「…私は誰かの願いによって生まれた妖。でも、その誰かは私を望まなくなった…」
天邪鬼「願いが消えた以上、私はそう長く現世には留まっていられないの」
穂乃果「天邪鬼さん…」
穂乃果「ねえうみうみ」
海未坊主「うみ?」ヤアヤア
穂乃果「あなたはどこで生まれたの?」
海未坊主「うみ~…」ヤアヤア
穂乃果「そっか、分かんないよね~。……はぁ、私にはどうすることもできないのかな…」
海未坊主「うみ!うみみうみうみ!!」ヤアヤア
穂乃果「…ありがと、うみうみ。励ましてくれてるんだね…」
穂乃果「ほらほら、いい子いい子!」
雪穂「お姉ちゃん……」
絵里「穂乃果、ちょっといいかしら…?」
穂乃果「?」
生徒会室!
穂乃果「どうしたの?わざわざこんなところまで…」
絵里「…穂乃果。最近、何かあった?」
穂乃果「え?うーん、あった…けど?」
絵里「そう、ならばこの絵里お姉さんに話してごらんなさい」
穂乃果「…はい?」
絵里「穂乃果が困ってるのなら私たちがサポートしなくちゃいけないでしょ?」
穂乃果(何の話…?)
穂乃果「亜里沙ちゃんから?」
絵里「ええ。穂乃果が夜になると独り言をずっと言ってて、朝になると怪鳥と闘ってるようだ…ってね」
穂乃果「雪穂…」
絵里「何か辛いことや思い悩んでることでもあるの?」
穂乃果「…それは、絵里ちゃんの早とちりだよ」
絵里「え」
穂乃果「話はそれだけかな?じゃあ穂乃果戻るね」
絵里「…私のお節介だったのね………」
穂乃果(あ、絵里ちゃんだ)
穂乃果「おーい!絵里ちゃ…」
「…」
穂乃果「…行っちゃった」
絵里「穂乃果」ヒョコ
穂乃果「あれ、絵里ちゃん…?さっきまであそこに…」
絵里「ふふふふふ」
穂乃果「あ!待ってよぉ~!」
絵里「ふふふ~ん♪」
穂乃果「どこ行くの~!」
穂乃果(…結局ここに来るんだ………)
穂乃果「おーい絵里ちゃん~!」
シーン…
穂乃果「あれ?いない…」
ガチャ
海未「穂乃果。何をしているんですか?」
穂乃果「何をって…絵里ちゃんを……」
絵里「え?私がどうかしたの?」
穂乃果「………あれ?」
穂乃果「う、うん…」
穂乃果(んー…あれは絵里ちゃんだったのかな…?)
穂乃果(絵里ちゃんにしてはやけに幼かった気もするし…)
穂乃果(じゃあ、あれは一体誰だったんだろう…)
絵里?「ふふふ」
真姫「穂乃果、腕時計を付けなさい」
穂乃果「うん、付けたよ」
真姫「…」
穂乃果「?」
真姫「この腕時計、ちゃんと妖怪に反応してる?」
穂乃果「えっと…、そういえばしてないね」
真姫「…それ、まだ未完成なのよ。妖怪レーダーが完全には機能してないみたいね」
穂乃果「えぇ~……それって妖怪がすぐ隣にいても分からないってことじゃん…」
真姫「ごめんなさい。新しい腕時計を作るからまた試してもらっていいかしら」
穂乃果「うん……拒否権はないんだね…」
真姫「当然よ!」
穂乃果「ふぅ…、ちょっと寄り道していこうかな」
カサカサ…
穂乃果「ん?絵里ちゃん。何してるの?」
絵里?「ふふふ」
穂乃果(この感じ…絵里ちゃんじゃない何か…)
絵里?「ふふふふふ」
穂乃果「あ、待って!!」
穂乃果(どこまで行くつもりなんだろう…)
絵里?「うふふふふ、あはははは♪」
穂乃果(あれ?………ここは…どこ?)
穂乃果(公園だよね…?見慣れた景色が異国の様だよ…)
未視感
絵里?「穂乃果♪」
穂乃果「…どうして私の名前を知ってるの…?」
絵里?「みんな、穂乃果のことを穂乃果ってよぶから穂乃果なんだってわかったんだ!」
穂乃果「…」
穂乃果「あなた、名前は何て言うの?」
ルサールカ「私は、かしこいかわいいルサールカだよ!」
穂乃果「ルサールカちゃん…」
ルサールカ「ねえ穂乃果」
穂乃果「…何?」
ルサールカ「私とおどりましょう!」
穂乃果「え…わっ!ちょっと!?」
ピチョン
穂乃果(な、何これ!?水の上を歩けてる!!)
穂乃果「…」
ルサールカ「穂乃果はかわいいね!」
穂乃果「え?そうかな…」
ルサールカ「かわいいよ!ほんと…」
ルサールカ「たべちゃいたいくらい」
穂乃果「!!?」
ザバーン
ルサールカ「ふふふ♪」
穂乃果(溺れる……!この子に首絞められて…足掻けない…………)
穂乃果(うぅ……意識が…………っ!)
穂乃果「んーーー!!」
ルサールカ「!?」
バシャバシャ
穂乃果「ぷはぁ!!げほっ…」
ルサールカ「いたい~!はなして~!!」
穂乃果「岸に上がるまで……放さないよ!」
バシャバシャ
穂乃果「助かったからいいけどさ…もうこんなことしちゃダメだよ?」
ルサールカ「はーい」
穂乃果「よし。じゃあ私は帰るね、ばいばー…」
ルサールカ「いやだ~!かえらないで~!もっとあそんで~!」
穂乃果「ええ…そう言われても困るんだけど…」
ルサールカ「なんでもするから!だからおねがい!」
穂乃果「………分かった。何でもするんだね?」
海未坊主「うみうぅ…」ヤアヤア
ルサールカ「かわいい!」
穂乃果(ふふ…微笑ましいなぁ。本当は鳥さんの友だちになってもらうために連れてきたんだけど)
ルサールカ「ねえ穂乃果!このこ、たべていい?」
海未坊主「うみっ!?」ヤアヤア
穂乃果「ダメだよ!?お腹空いてるならごはんあげるから我慢して~!」
ルサールカ「穂乃果~これなあに?」
穂乃果「それは和菓子って言うんだよ。美味しいよ?」
ルサールカ「ほんとだ!あまくて美味しい!」
穂乃果「でしょ?何たってうちは和菓子屋だからね!」
海未坊主「うみうみ!」ヤアヤア
穂乃果「うみうみもどうぞ~!」
雪穂「お姉ちゃん……もう手遅れなんだね……」
(-8-)「…」ズゴゴゴゴゴ
ルサールカ「…」
穂乃果「…お、おはよう……」
ルサールカ「ほ、穂乃果ぁ…」
穂乃果(んー、やっぱり圧倒されちゃったか……)
(•8•)「オハヨウ、オハヨウ」
穂乃果(…あれ?今、言葉喋ったような……)
(○8○)「ホノカ、オハヨウ!」
ルサールカ「ひぃぃ…!」
穂乃果(セキスイインコ?)
穂乃果
?????
海未
海未坊主
サイズは30cmくらい。ゲゲゲのイメージ
ことり
以津真天
顔文字はミスリード。全長は3~4m。人を乗せれる大きさ
真姫
天邪鬼
話を構成する度に矛盾が生じてるが気のせい。身長は1.5~2m
凛
猫又
尻尾が2又の猫。全長は1.5~2m。
尻尾の先は鎌になってるはず
花陽
荒神
米つながりで。容姿身長は花陽くらい。性格は姉御系
にこ
生霊
霊。浮いてる。何故生霊になったのかはググれば分かるはず
希
座敷わらし
見た目は小5くらい。おかっぱ。瞬間移動できる
絵里
ルサールカ
ロシアの妖怪で調べたらこの子が一番合ってたから。容姿は3年前の亜里沙
穂乃果(今朝は大発見だったね…!)
穂乃果(思えば最初の頃は、妖怪と話なんてできないって思い込んでる節があったからね~)
穂乃果(でもこれからはコミニュケーションをとっていけそうだよ!)
???「…」
穂乃果(さぁて!今日も一日頑張りますか!)
空き教室「」ゴゴゴゴゴゴ
穂乃果(…こんな所に教室あったっけ…?)
穂乃果(あれ……体が教室に吸い込まれる…!!)
バンッ カチャ
空き教室!
穂乃果(な、何!?扉が開かない!!)
クチャクチャクチャクチャ
穂乃果「だ、誰!?」
腕時計「ウオッッッッッチ!!」
穂乃果(…妖怪がいる!!)
穂乃果「っ……」
穂乃果(どうしよう……私、どうなるの…!?)
絡新婦「キェヒィィァァァ!!」バンッ
穂乃果「きゃぁっ!!」
穂乃果(に、逃げなきゃ!)
窓「…」ガタガタ
穂乃果(開かない!?出口が…!!)
絡新婦「キェヒィィィェァァァ!!!」
穂乃果「うわぁぁぁぁぁ!!!」
ガブリ
猫又「うにゃぁぁぉぉぉ!!」
ガブリ ガブリ
絡新婦「ィィ…」シュシュッ
猫又「逃げたか…」フンスッ
穂乃果「猫さん!?…ありがとう!助けに来てくれたんだね!!」
猫又「そんな訳ないだろう。わしは偶々通りがかっただけだ」
穂乃果「そっか……君はいい子だね!」ヨシヨシ
猫又「な、撫でるな!食うぞ!!」
穂乃果「あ、荒神ちゃん!猫さんのおかげで助かったよ~」
荒神「無事でなにより。…しかしこの妖は一体どこから湧いてきたんでしょうか………」
穂乃果「?」
荒神「少し前からこの音ノ木坂の周りに強大な結界が現れたんですよ」
荒神「それのおかげで外から妖が入り込むことはできなくなったはずなんですが…」
猫又「もしかすると抜け道でもあるのかもしれないな」
穂乃果「え……そんな!」
穂乃果「う、うん…。ありがとうね、そこまでしてくれて」
荒神「ううん、いいんです。好きでやってるので!」
猫又「本当に感謝しているのならツナ缶くらい備えるはずだぞ」
荒神「もー!猫ちゃんは食べ物のことばっかり…」
穂乃果「ごめんね二人とも!それじゃあお言葉に甘えて!」
ガラララ ピシャ
荒神「………猫ちゃん。匂いで追えそう?」
猫又「ああ…何なら場所も分かるぞ」
荒神「…それなら話が早い。行こっか」
真姫「穂乃果。少し時間いいかしら」
穂乃果「うん、いいよ?」
真姫「穂乃果には妖怪のこと、ちゃんと話してなかったわよね」
穂乃果「そうだね~」
真姫「妖怪っていう現象は、人がいて初めて成り立つの」
穂乃果「………うん?そうなんだ」
真姫「だから人が妖怪のことを忘れると、その妖怪は存在できなくなる」
穂乃果「じゃあ覚えててあげればいいの?」
真姫「ええ、信仰っていうのは大事なのよ」
真姫「あと今日は練習休むから、皆に伝えておいてもらえる?」
穂乃果「分かった!じゃあね~!」
穂乃果(よーし!帰ろう帰ろう~!)
穂乃果(………)
穂乃果「ご、ごめん!穂乃果ちょっと寄り道するから皆は先に帰ってて!」
路地裏!
穂乃果(確かこの辺だったよね…?)
天邪鬼「…」
穂乃果「!天邪鬼さん……!?」
精魔「グギギギギ!」ドバドバ
天邪鬼「く……ぅ………」
穂乃果「天邪鬼さん!!」
精魔「グギギ…ギィィィィ!!」ドバドバドバ
天邪鬼「………」
穂乃果「止めてーーー!!」
「止めなさい」
精魔「グゲ………」
穂乃果「…真姫ちゃん!!」
真姫「天邪鬼大丈夫?」
天邪鬼「…ええ」
真姫「そんなことどうだっていいでしょ。それより、腕輪を貸しなさい」
穂乃果「え、何で…?」
真姫「それを直さないといけないからよ。だから、ほら!」
穂乃果「うん…。はい………ってあれ?」
穂乃果「………真姫ちゃん?」
穂乃果「…はい、もしもし?」
真姫『穂乃果!今腕時計は!?』
穂乃果「え?今さっき真姫ちゃんに渡したばっかりじゃん」
真姫『はぁ……遅かったみたいね…』
穂乃果「ほえ?」
真姫『とにかく、今すぐに会いましょう!』
穂乃果「さっき会った真姫ちゃんは妖怪だったの!?」
真姫「私のところにも現れたわ。あれは人に化ける狐よ」
穂乃果「…でも何で腕時計を?」
真姫「分からないわ。ただ、この町で良からぬことが起きようとしてるのは確かよ……」
穂乃果「ごくり…」
真姫「まあ奪われたのなら仕方ないわ。代わりの腕時計も完成したことだし」
穂乃果「できたの!?すごい!見して見して~!」
真姫「これよ!」
穂乃果「ウロボロス…」
真姫「」ドヤッ
穂乃果「すごいよ!名付けて妖怪ストーカーだね!」
真姫「……………付けてみて」
穂乃果「はい…」
腕時計「pipi」
穂乃果「わー…音ノ木坂の地図が出てきた…!」
真姫「地図の上にある点が妖怪の所在を示してるのよ」
穂乃果「…全然妖怪いないね」
真姫「当たり前でしょ?」
真姫「結界は、破れないから結界なのよ」
穂乃果「もう!うみうみダメでしょ!ちゃんと二人仲良くしなきゃ!」
海未坊主「うみぃ…」ヤアヤア
ルサールカ「このほんね!すごいの!ちいさい穂乃果がいっぱいうつってるんだよ!」
穂乃果「私の卒業アルバムじゃん…」
穂乃果(…ん?)
穂乃果(私の隣に、いつも何かが写ってる…?)
穂乃果「うん!あ、紹介するね!うみうみとルサールカちゃんだよ!…って見えないよね」
真姫「…それが前に言ってた二匹?」
穂乃果「ううん。朝になったら来る鳥さんも含めて3人だよ」
真姫「朝?…時間帯で現れる妖怪が変わってるってこと?」
穂乃果「そうだね。うみうみは夜に来て、鳥さんは朝に来るって決まってるみたい」
真姫「…そう。………そうなのね」
穂乃果「?」
穂乃果「1+1は~?」
(^8^)「2!」
ルサールカ「穂乃果ぁ…あさからなにしてるの…?」
穂乃果「鳥さんは喋れるみたいだし、せっかくだから勉強教えてるの!」
($8$)「勉強!勉強したいなぁ!」
穂乃果「よし!じゃあ次の問題!
893252×373510は?」
(・8・)「Error」
穂乃果「え」
(・8・)「穂乃果ちゃんが答えの分からない問題を私が解けるはず無いじゃないか」
穂乃果「うん…ごめん……」
穂乃果「うーん………」
真姫「どうしたのよ?そんなに唸って」
穂乃果「実はね、穂乃果がこの町で出会ってきた妖怪の人数より腕時計が感知してる妖怪の人数の方が少ないんだよ…」
真姫「…妖怪が減ってる?」
穂乃果「そうなるよねぇ……」
穂乃果「共食い!?妖怪が妖怪を食べるの…?!」
真姫「例えばの話よ。あとは人から忘れられるかね」
穂乃果「…やっぱり、忘れられたら消えちゃうんだね………」
真姫「穂乃果はそんな妖怪を見かけたの?」
穂乃果「うん。嘘つきで意地っ張りで……でも本当は素直になれないだけな、そんな人…」
真姫「………」
穂乃果(よし!誰がいなくなったのかを調べよう!)
穂乃果(妖怪レーダーが感知してるのは6人…)
穂乃果(穂乃果の家にいるのはうみうみと鳥さんとルサールカちゃんの3人だね!)
穂乃果(真姫ちゃんに憑いてるのは生霊さんで、希ちゃんの家にいるのは座敷わらしさん。そして建物の陰に隠れてるのが天邪鬼さん…)
穂乃果(じゃあいなくなったのは………!)
穂乃果「はぁはぁ……」
穂乃果(猫ちゃん…!荒神ちゃん…!!)
腕時計「pipi」
穂乃果「近くに妖怪が…!」
猫又「」
荒神「」
穂乃果「猫ちゃん!荒神ちゃん!」
「穂乃果ちゃん!逃げて!!」
穂乃果「え…?」
牛鬼「ミオオオオ!!!」
ドサッ
穂乃果(あれ……私の部屋…?)
穂乃果(夢、だったのかな……)
穂乃果「………」
腕時計「…」
穂乃果(町の妖怪が…5人に減ってる………)
穂乃果(夢じゃ無かったんだ……)
ルサールカ「穂乃果…」
海未坊主「うみぃ…」
穂乃果(あの時、あそこで猫ちゃんと荒神ちゃんが倒れていた)
穂乃果(そして私は、牛に襲われた…)
穂乃果(………だとしたら、私は何で家にいたんだろう?)
穂乃果(私が怪我なく退散できたのは、誰かが助けてくれたから…)
穂乃果(一体誰が………)
にこ「今日も希は休み?」
絵里「ええ、また風邪ひいたみたいよ」
穂乃果(希ちゃん………)
海未「ワンツーワンツー………ダメですね。纏まりがありません」
ことり「一人いないんだから…しょうがないよ」
穂乃果「………」
穂乃果(この日、座敷わらしさんが現れることは無かった)
絵里「…じゃあ私は希のお見舞いに行ってくるわ」
穂乃果「私も!」
絵里「?」
穂乃果「私も、希ちゃんのとこに行くよ…!」
希家!
絵里「希~、来たわよ~」
希「おぉ絵里ち!………それに穂乃果ちゃんまで」
絵里「お邪魔するわよ~」
穂乃果「…お邪魔します」
希「…」
希「調子いいよ!月曜にはまた学校いけるはずや!」
絵里「そう。また無理して振り返したりしないでよ?」
希「平気平気~!」
穂乃果「…ねえ、希ちゃん」
希「………どうしたん?」
穂乃果「昨日、穂乃果を助けてくれたの……希ちゃんだよね?」
希「…さあね?うちは知らんよ」
希「嘘じゃないよ?穂乃果ちゃんを助けたのは多分、座敷わらしやと思うよ」
穂乃果「え…座敷わらしさんが…?」
希「うちが到着した時には穂乃果ちゃん倒れてたけど、かすり傷すら無かったやろ?」
穂乃果「あ、確かに…」
希「座敷わらしのご加護か、それとも身代りになってくれはったんか…。それはうちにも分からへん」
希「それでも確かなことは、穂乃果ちゃんの側にも座敷わらしが付いてくれてるってことや」
穂乃果「………」
穂乃果(そっか…私、座敷わらしさんのおかげで生きてるんだ………)
希「うん。おおきになぁ、絵里ち!」
絵里「いえいえ。どういたしまして」
穂乃果「あ、じゃあ穂乃果はもう帰るね!」
希「気をつけてなぁ~!」
穂乃果家!
穂乃果「ただいま~」
穂乃果(ん…何か嫌な臭いがする……)
穂乃果「ただいま~…ってあれ?ルサールカ?!」
ルサールカ「うぅ…」
穂乃果「どうしたの!顔真っ赤…すごい熱だよ…!」
ルサールカ「うぅぅ……穂乃果ぁ…」
穂乃果「大丈夫だよ!穂乃果が付いてるからね!」
ルサールカ「うん……」
穂乃果(薬で治るのかな…?)
穂乃果「お母さん~?」
穂乃果(出かけてるのかな…)
厨房!
穂乃果「あ、お父さん!お母さんは~?」
穂乃パパ「…………………………」
穂乃果「お父さん…?」
ピーーーーーーー
穂乃果「お父さん!お湯が沸騰してるよ!?止めなきゃ!!」
穂乃パパ「…………………………」
腕時計「pipi」
穂乃果「え………?」
穂乃パパ「」ボゥォォォォォォォ
穂乃果(燃えてる…!?)
穂乃果「お父さん!!早く………」
「お前が『穂乃果』か…」
穂乃果「誰!?…どこにいるの!!」
「…漸く逢えたな。我が母よ」
穂乃果「うっ!?」ズキッ
穂乃果(お股が…焼けそうなくらい熱い……!!)
穂乃果「うぐぅ……!!」ズキッ
穂乃果(熱い……溶けそうだよ………)
穂乃果(……意識が………朦朧と………)
穂乃迦具土「燃え尽きろ」
穂乃果「……………………………」
「穂乃果ぁ!!!」
穂乃果(……………海未、ちゃん…?)
穂乃迦具土「…何だ、この小さいのは」
穂乃果「うみちゃん……ダメ………」
穂乃迦具土「燃え尽きろ」
海未坊主「あ゛う゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛ぅ゛!!」ボゥォォォ
穂乃果「うみちゃんーーー!!!」
穂乃迦具土「しつこい奴だ…」
穂乃果「はぁはぁ……」
穂乃果(熱い怠い面倒くさい、やりたくない。死にたくない!)
穂乃果(…でも、やらなきゃ……!!)
包丁「」シュキン
穂乃果「はあぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
ザクッ
穂乃迦具土「うぐぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛ぁ゛!!?」
穂乃迦具土「こ、この私が…小娘などに殺られる…はずが………」
穂乃迦具土「」
穂乃果「はぁ…はぁ……」
穂乃果「…うみちゃん………?うみちゃん!!」
海未坊主「うみぃ………」
穂乃果「うみちゃん!!しっかりして!!」
海未坊主「穂乃…果ぁ………」
海未坊主「あなたを…護れ、て……本当に………よかった……………」
穂乃果「うみちゃんー!死んじゃ嫌だよぉ!!うみちゃん………」
海未坊主「」
(☀︎8☀︎)「穂乃果は、悲しいの?」
穂乃果「……………」
(☁︎8☁︎)「穂乃果は、苦しいの?」
穂乃果「……………」
(☂8☂)「穂乃果は、辛いの?」
ルサールカ「とりさん…もうやめて……」
穂乃果「……………」
(・8・)「………」
(・8・)「穂乃果が生まれたその日から、ずっと」
穂乃果「え…」
(・8・)「海未坊主は穂乃果のために死んだ。それは海未坊主にとって冥利に尽きることだ」
(・8・)「海未坊主は穂乃果のために死ねて、良かったと思ってる。穂乃果がその様子だと海未坊主は悲しむ」
穂乃果「………私は、どうしたらいいの…?」
(-8-)「………」
(・3・)「笑えばいいんじゃないかな?」
結界「」ゴゴゴゴゴゴ…
ドーーーンッ!!!
結界「!?」ピキッ
パリーン
穂乃果部屋!
腕時計「pi…」
腕時計「pipipipipipipipipipipipipipip!!!」
穂乃果「うわぁっ!!な、何…?!」
(・ 8・ )「………」
ルサールカ「うぅ………穂乃果ぁ!」
穂乃果「…何これ………!?」
穂乃果「音ノ木坂に妖怪が大量に入り込んでる!!」
穂乃果「………まさか結界が壊された…!?」
(・8・)「そのまさか、だ」
穂乃果「………」
(・8・)「…穂乃果、行くのか」
穂乃果「………正直迷ってるよ」
穂乃果「こんな腕時計渡されてさ…要するに穂乃果を主人公にして悪と戦わせたいんでしょ?」
穂乃果「誰かが敷いたレールを歩いてるだなんて…嫌だけどさ」
穂乃果「でも誰かがやらないといけないんだ…。なら、穂乃果がやるしかないんだ…!」
(©8©)「…!」
ルサールカ「穂乃果!私も行く!!」
穂乃果「ダメだよ。君を危険な場所に連れて行きたくない」
ルサールカ「危険ならなおさら!私も穂乃果を護りたい!」
穂乃果「ルサールカ……」
穂乃果「うん!3人で行こう!!鳥さん!背中乗せてもらってもいいかな?」
(・3・)「任せろ!」
穂乃果「うゎ…本当に一杯来てるよ……」
ルサールカ「みんなどこにむかってるんだろう……?」
穂乃果「そういえばそうだね。そもそもどうして音ノ木坂に攻め入ってきてるんだろう…?」
(-8-)「例えば浴槽に水を張った状態で栓を抜くと、水が穴へと吸い込まれていく」
(・8・)「妖怪たちは結界が壊れたことで音ノ木坂に吸い込まれているということだ」
穂乃果(………じゃあ誰が結界を壊そうとしたんだろう…?)
穂乃果「………」
ルサールカ「穂乃果!しょうめんからなんて…むちゃだよ!」
穂乃果「………」
穂乃果「皆、聞いて!!」
魑魅魍魎「あうあうぁぁぁ」
穂乃果「私は、皆を傷つけたくない!」
穂乃果「だから!もし帰ってくれるなら、私たちは何もしない!」
穂乃果「もし帰る気がないのなら…怪我だけじゃすまないよ!!」
魑魅魍魎「くおぇぇぇうぇぇ」
(・8・)「穂乃果!早く乗れ!」
穂乃果「うん!ルサールカも……」
牛鬼「ミオオオオオオ!!」ダダダダダダダダ
穂乃果「牛…!!あの時の…」
ルサールカ「…穂乃果。私に任せて」
穂乃果「ルサールカ!?早く乗って!!」
ルサールカ「だいじょーぶ!ぜったい穂乃果を護ってみせるから!」
(・8・)「穂乃果!行くぞ!」
穂乃果「……絶対に死なないでね!!約束だよ!!」
穂乃果「うぅ…」
(・8・)「穂乃果。どうやって百鬼夜行を止めるつもりだ?」
穂乃果「…それは………」
(・8・)「…まずは状況の確認だ」
穂乃果「状況…」
穂乃果(妖怪は秋葉原の方から列をなして進行している…)
穂乃果(………もしかしたら、それを率いてるボスがいるかも…!!)
穂乃果「行くよ!鳥さ…」
(●8●)「!?」
穂乃果「こっちに来てる!?しかもあんなに沢山……!」
(`・8・)「穂乃果!捕まれ!!」
穂乃果「う、うん!」
烏天狗「あ゛ぁぁぁぁ!!!」
(・Δ・)「ピィィィィ!!!」
ギリギリギリ
烏天狗「あがぁぁ!!」
(・Δ・)「ピェェェェ!!!」
空神「お゛お゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛ぉ゛!!!」
ザッ
(×8×)「ピーーー!!」
穂乃果「鳥さん!?う、うわぁぁぁぁぁ!!!」
ヒューーーストン
穂乃果「鳥さん…大丈夫……?」
(・8・)「………ちょっと擦りむいただけだ」
穂乃果「………」
穂乃果「私が重いから鳥さんはやられちゃったんだ…」
(・8・)「……穂乃果の所為じゃない」
穂乃果「でも」
(・8・)「でもじゃない。穂乃果は責任を感じなくていい」
穂乃果「………」
穂乃果「私の所為で、皆死んでいく……」
穂乃果「猫ちゃんや荒神ちゃん……うみちゃんも、死んじゃった…」
穂乃果「…それは……思わないけど」
(・8・)「我々もそうだ。所詮は人と妖」
穂乃果「………」
(・8・)「でも穂乃果の為なら死んでも構わない。そう思える」
穂乃果「……鳥さん…?」
(-8-)「お別れだ。穂乃果」
穂乃果「鳥さん!!」
穂乃果「……え?」
(・8・)「私たちはいつも一緒だった。そしてこれからもそう、いつまでも」
穂乃果「うぅ…行かないで……」
(・8・)「私たちは、永遠に友だちだ」
(・8・)「穂乃果が私のことを覚えていてくれるのなら、また穂乃果の元へ舞い降りよう」
穂乃果「鳥さん………!」
(-8-)「………」
(°8°)「さらばだ!!」
バサッバサッバサッ

穂乃果(ダメだ!私がこんなんじゃ皆に顔向けできない!!)
穂乃果(私も何か力にならないと……!)
ルサールカ「穂乃果ぁ!」
穂乃果「!!ルサールカ!?生きてたんだね!!」
ルサールカ「うん!!あの牛、湖におとしてやったよ!」
穂乃果「すごい!よくやったよルサールカ!!」
ルサールカ「えへへ~」
穂乃果「………え…」
ルサールカ「うそ……何で!?」
牛鬼「ミオオオオオオオオ!!!!!」
ルサールカ「また湖を……うぅ…力が出せない…」
穂乃果「逃げるよ!!」
牛鬼「ミオオオオオオオオオオオオ!!!!!」ダダダダダダダダダダ
穂乃果(速い!!?追いつかれる……!!)
天邪鬼「チョアァァァ!!!」
ズズズズ
穂乃果「天邪鬼さん!?」
真姫「私もいるわよ!」
穂乃果「真姫ちゃんまで……何でここに…」
真姫「音ノ木が攻められてるのに何もしないわけないでしょ。私も戦うわ!」
天邪鬼「穂乃果、助かったわ」
穂乃果「ほえ?」
天邪鬼「穂乃果のおかげで、またこうして元の力を取り戻せた……ありがとう」
穂乃果「天邪鬼さん…!!」
天邪鬼「親玉が学校へ向かっていない!」
真姫「…だそうよ。穂乃果!あなたは学校へ向かいなさい!」
穂乃果「私が!?真姫ちゃんは……」
真姫「私はこの子と足止めをしておく。だからお願い!この町を護って!!」
穂乃果「……分かった。ルサールカ!」
ルサールカ「うん!」
牛鬼「ミオオオオオオオオオオ!!!!!」
真姫「天邪鬼…あと何秒もつかしら…?」
天邪鬼「………すぐに決まるわ」
ルサールカ「うん……しんぱいごむよう!!」
穂乃果「そっか……それなら…」
ヒュー
穂乃果「……雪?」
雪女「…」
ヒューヒュー
穂乃果「寒っ!!」
ルサールカ「穂乃果!…私がやる!」
雪女「こぉぉぉ!!」
ルサールカ「これくらい、私ならたえれる!穂乃果は先にすすんで!」
穂乃果「ルサールカ!ごめん!任せたよ!!」
ルサールカ「………」ニコッ
穂乃果(ルサールカ…)
穂乃果「!?学校が……!」
希「穂乃果ちゃん!何してるん!危ないよ!」
穂乃果「希ちゃん!?」
希「今、学校を包んでるドス黒い雲……あれは途轍もない妖気を振りまいてる……」
希「穂乃果ちゃん。まさかあそこに行く気!?」
穂乃果「…そのまさかだよ!ごめん!通らせて!」
希「そうか…ならうちも行く」
穂乃果「………うん、分かった。…行こう!」
希「うちがこの町に張った結界が破られたから何事かと思えば、所謂百鬼夜行ってやつが来てるわけや」
穂乃果「それを止めるにはやっぱり………」
希「妖怪の長、ぬらりひょんを倒すしかないな」
穂乃果「それが、この屋上に………」
希「これ以上被害が広がる前に、急がな…」
ドーーーンッ!!
穂乃果「な、何!?」
希「………何や、あれ……校庭に化物がおる………」
穂乃果「………あんなの…どうやって倒せば……」
希「………穂乃果ちゃんは屋上に向かって」
穂乃果「…希ちゃんは?」
希「うちは………化物を倒す」
穂乃果「そんなの……ダメだよ…」
希「5分」
穂乃果「………」
希「5分であいつを倒せる…!だから穂乃果ちゃんは頑張って堪えて!!」
希「おおきに♪」
がしゃどくろ「グガガガガ」
穂乃果「希ちゃんも頑張ってね!!」
希「勿論や!!」
ドーーーンッ!!
希「………陣を張って間に合うかやな………」
がしゃどくろ「グゴゴゲゲガゴ」
ドーーーンッ!!
穂乃果(早く登らないと………)タッタッタッタッ
ドーーーンッ!!
穂乃果「!?」
穂乃果(階段が……!)
がしゃどくろ「グガグゲゴゴゴ」
穂乃果(違う階段に行かないと!!)タッタッタッタッ
ドドドドドドドッッッ!!!!!
穂乃果「うわぁっっ!!!」
穂乃果(ろ、廊下ごと削られてる………危なかった……)
穂乃果(屋上の扉…!)
穂乃果「はぁはぁ…間に合え……!」タッタッタッタッ
ドドドドドド………
希「朽ちろ!!骨塊!!!」
ボッ
がしゃどくろ「グギギギギァァァァァ!!!」
穂乃果「はぁはぁ…希ちゃん……!!」
ガチャ………
穂乃果「………」
腕時計「ウオッチ!ウオォォォッチ!!!」
穂乃果(初期型の腕時計…)
穂乃果「………お母さん…」
穂乃ママ「…やっぱり来たのね。穂乃果」
穂乃果「どうしてこんなこと………」
穂乃ママ「ふふふふふ………これが私の夢の一部なのよ……!!」
腕時計「peepeepeepeepeepee¡¡¡¡¡」
穂乃果「………お母さん…?!」
穂乃ママ「ふふふふふふはははははは!!!」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ………
邪神「ふははははは!!!」
穂乃果「………あれが…ぬらりひょん……!!」
邪神「ちがう」
穂乃果「………」
邪神「さて、まずは何から始めようか……やはり世界の破壊から………」
穂乃果「そんなこと…させないよ!!」
邪神「……我に刃向かうつもりか」
穂乃果「………いくよ!」
バク「フギィ!」
邪神「なっ……!?」
穂乃果「私の願い…届け!皆に……!!」
穂乃果「バクさん!お願い!!」
バク「フギフギ……フゴォォォォォ!!!」
キュィィィィィン
穂乃果「例えどんなものでも、全てから忘れられたら死んじゃうんだよ」
邪神「!?貴様ぁぁぁ!!!」
穂乃果「この世界の人たち皆から、あなたの記憶を奪えば……」
邪神「まずはお前らからだぁ!!死ねぇぇぇ!!」
希「破っ!!」
邪神「うぐぐぅぅ!!」
穂乃果「希ちゃん!!」
希「早くして!そんな長く持たないんよ!!」
穂乃果「了解!!」
希「あぁ!結界が…!!」
穂乃果「バクさん!!頑張って!!」
バク「フゴォォォォォ!!!」ショウカフリョウ‥
邪神「止めろぉぉぉぉぉ!!!」
穂乃果「いっけぇぇぇぇぇ!!!」
邪神「ぐぅっ!!?」
邪神「ぐあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」
シュゥゥゥゥゥ‥
穂乃果「晴れた……………」
穂乃果(こうして、音ノ木坂に再び平和が訪れた)
穂乃果「おはよう~!」
穂乃ママ「……どうしたのよ、穂乃果…?ご機嫌ね…」
穂乃果「何でもないよ~?」
雪歩「………」
穂乃パパ「穂乃果。制服に羽根がついてるぞ」
穂乃果「あ……ありがとう!お父さん!」
海未「おはようございます…今日はやけに元気ですね…?」
ことり「何か良いことでもあったのかな?」
学校!
穂乃果「凛ちゃん!花陽ちゃん!おっはよー!」
凛「おっはよー!穂乃果ちゃん!」
穂乃果「あー真姫ちゃんは…」
花陽「来月には退院できそうって言ってたよ!」
穂乃果「そっか…」
にこ「学校がなくなった訳だけど、これから練習どうする?」
絵里「やるに決まってるでしょ!目指せラブライブ!」
にこ「いやそういう話じゃなくて…」
希「ねえ穂乃果ちゃん。うち、何か大切なこと忘れてる気がするんやけど…それが思い出せないんよ」
穂乃果「………何でそれを穂乃果に聞くの?」
希「何でやろうな?何となく穂乃果ちゃんが関わってるような気がするんや」
穂乃果「………穂乃果は知らないよ」
希「そっか、ありがとうな!」
真姫「…穂乃果。一人で来たの?」
穂乃果「うん。皆いた方がよかった?」
真姫「いえ、一人でよかったわ」
穂乃果「………」
穂乃果「これ、返すね」
真姫「…本当にいいの?」
穂乃果「うん。元々私はモニターだっただけだしね」
真姫「……そう。あなた、天邪鬼が憑いてるわよ?」
穂乃果「ははは、そっか……そうだといいね…」
穂乃果「………」
妖怪たちの長を倒し見事退治に成功したものの、町にはその傷跡が残ったままだ。
そして、この町にはもう妖怪がいなくなった。
「………」
どんなに悲しくても、笑ってなくちゃ…
約束、したんだもん…
「いつまでも」
そう、いつまでも。
私はいつまでも、皆のことを忘れないよ…
お前らの信仰によって邪神は生み出されたんや
妖怪ウォッチからここまで持ってくるとは思わなかった
マジで乙
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