【ラブライブ!】海未「ぶっちゃけアンケート」
- 2020.03.31
- SS

希「そうや。これからみんなに紙を配るから、それに答えてこの箱の中に入れて欲しいんよ」
にこ「そんなことしてどうすんのよ」
希「μ’sのことでちょーーっと知らなあかんことがあってな?今後のためにも大事なことなんよ」
海未「まぁ…希がそこまでいうなら」
凛「アンケートってどんなのなのかな」
花陽「ぶっちゃけって…どこまでぶっちゃけるのかなぁ」
希「でも大事なことやから本音でお願いね?あと、嘘はあかんよ?」
真姫「なんかの心理テストみたいね…」
絵里「まぁ練習も落ち着いたことだし。希、初めて頂戴」
希「はーい!じゃあアンケートはこれな?」
希「みんな相談はしちゃあかんよ?じゃ、回答始めー!」
ーーーーーーーーーーー
『貴女はレズですか?』
□YES
□NO
ーーーーーーーーーーー
海未(!???)
真姫(なっ…!///)
ことり(な、なにこれ…っ!?)
凛(れ、レズって…あ、あれのことだよね?///)
にこ(ふーん……)
穂乃果(え、えぇ……っ///)
花陽(の、希ちゃんぶっちゃけ過ぎるよぉ~///)
絵里(こ、これは…)
希「さて、書き終わったかな?集めるでー!」サッ
海未「あっ……」
真姫「ちょっと希!なによこれ!」
花陽「こ、ここまでなんて聞いてません!///」
希「ゆーたやん。これからのμ’sのためにも必要なことなんよ」ガサガサ
穂乃果「み、μ’sのため……っ」
希「さて、開票といくやん?」
凛「流石にあの質問はないにゃー」
ことり「みんな一致でNOだと思うけど……」
希「NO、NO、NO、NO……」
真姫「ま、当たり前と言ったら当たり前ね」
にこ「当然よ。この中にYESがあるわけ────」
希「……YES」
「「!?」」
希「…YESや、エリチ。この紙にはYESに印が付いてるんよ」
花陽「そ、そんな……」
海未「…」
穂乃果「って…ことは……っ」
にこ「……いるってわけね。この中にレズが1人」
絵里「さっき箱に入れてしまったから…それは分からなくなったわね」
真姫「…最低よ!私は今までレズの中で活動してたわけ?着替えも、合宿も…っ!」
ことり「ま、真姫ちゃん落ち着いて……」
真姫「あ、貴女がレズなんじゃないの!?ことり!」
ことり「え!?そ、そんなこと…」
真姫「そういえばこの間……っ」
────────
────
真姫(そういえば今日は衣装の採寸私からだったわね……)コツコツ
真姫(…あら?部室から声が…。もうことりは準備してるのかしら)
真姫『こと────』
ことり『ぐへへへ……海未ちゃぁん♡』
真姫『!??』クルッ
真姫(な、なに!?)
ことり『この布が…ハァハァ海未ちゃんの……ハァハァ大切な所を隠すんだよね……っ』
ことり『ぺ、ペロペロ…ペロペロしてもバレないよね?ぐへへ、ぐへへ!』
ことり『あ^~短いスカート履いて恥ずかしそうに踊る海未ちゃん可愛いすぎるよぉ~!』
ことり『これだから衣装づくりはやめられないね…!最高、最高だよぉ~!!』
真姫(な、なんなの一体…!!)
────
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────────────
ことり「ピィーーー!??嘘……き、聞かれてたの!?」
にこ「もう確定みたいなもんじゃない…」
ことり「ち、違うよ!ことりはちゃんとNOに印を付けたもん!」
凛「初っ端から嘘つきにゃ……」
真姫「と、とにかく!ことりじゃないっていうなら他は誰なのよ!」
花陽「ほ、他にレズっぽいことをしてる人、ってことですか?」
希「あ、それならウチも前にえりちが……」
────────
────
希『あはは、エリチ見て見て!棚の奥からお人形さん出てきおった!』
絵里『もう…片付けしてるんだから真面目にやんなさいよ』
希『えーでもこのお人形、どことなーくウチに似てへん?』
絵里『はいはい。今日はやらなきゃいけない仕事溜まってるんだから次お願いねー』
希『……えいっ!』
絵里『なっ!?』
希『チュッ!ってな♡お人形さんとの甘いキスはどうやった?』
絵里『のーぞーみー……』グイッ
希『…へ?』
絵里『そんなに知りたいなら…教えてあげるわよ』
絵里『甘いキスの味……』
希『ぁ…あぅ……///』
────
────────
────────────
絵里「自爆してどうするのよ!恥ずかしいのは私の方なんだけど!?」
花陽「くぅ~!流石はμ’sのお姉さん担当!色気も一味違います!」
凛「じゃあ絵里ちゃんがレズなの!?」
にこ「え、絵里!?あんた……」
絵里「ち、違うわよ!それはちょっとしたノリで……」
真姫「一年の間でも凄く人気者の絵里ならあながちありえない話ではないわね」
絵里「そ、そんな…。り、凛!貴女こそ怪しいんじゃないの?」
凛「にゃ!?り、凛がそんなことあるわけ…」
花陽「…あ、そういえばこの間……」
────────
────
凛『かよち~ん!おっそいよ~!』
花陽『はぁ…はぁ…。待って、待って凛ちゃん…っ!』
凛『はぁ、まったく────にゃ!?』ドンッ
海未『おっと…。ちゃんと前を向かないと危ないですよ?凛』
凛『え?ぁ……あ、ありがとう。海未ちゃん…』
海未『いえいえ…おや?リボンが少しほどけてしまってますね。ちょっと失礼……』ファサッ
凛『は、はいっ!?』
海未『こういう小さなことから身だしなみは整えなくてはいけないんですよ……はい、できました』
海未『これからは気をつけてくださいね?それでは』
凛『……///』ポ-
花陽『はぁ…はぁ……。あれ?凛ちゃん?』
凛『む、胸がドキドキして…///な、なんでかな……変、だよ…///』
花陽『り、凛ちゃん!?』
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にこ「案外女の子女の子してるわねぇあんたも」
凛「う、うるさいうるさいうるさーーい!!とにかく凛は違うもん!かよちんのことは好きだけどレズとか、そんなんじゃないもん!!///」
花陽「え!?///り、凛ちゃん…!?」
凛「ぁ、あぅ……///」
絵里「デッデッデー」
希「ユメの迷路~ユリの迷路~♪」
真姫「やめなさいよ!二人共!」
ことり「…あれ?ねぇ、みんなこれ見て!」
凛「あれ…?この紙だけ印がレ点になってる!」
絵里「!!」
にこ「レ点?」
真姫「本当ね。ほかの人は〇なのに、この紙だけレ点チェックになってるわ」
希「…ははーん。ウチ、わかっちゃったやん?」
穂乃果「え!?わかっちゃったの?希ちゃん!」
花陽「え、絵里ちゃんが!?」
凛「どういうこと!?」
真姫「…なるほど。海外のスタイル、ね」
ことり「か、海外?」
希「そーゆーこと。エリチは昔海外に住んでた名残か前々からこーゆーチェック欄にレ点を付けるクセがあるんよ」
希「書類ではちゃんと〇を付けなあかんから教えてあげたのも懐かしいなぁ……」
にこ「へぇ…そんなの知らなかったわ。アンタそんなクセがあったのね」
絵里「ま、待って!それは随分前の話じゃない!最近はちゃんと〇を付けてたでしょ?」
希「じゃあ飛び切りのエピソードといこうか、エリチ?」
絵里「と、飛び切り……?」
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絵里「…あら、まただわ…。これで何通目かしら」
希「またラブレター?エリチも人気者やねぇ」
絵里「その気はないって伝えてるつもりなんだけど……」
希「まぁその子達も、もしかしたらの可能性にかけたくなるんよ。きっと」
絵里「ねぇ、希。この子達はどうして私と付き合いたいと思うのかしら」
希「一緒にいたいから、かな。ずっと一緒にいたいから付き合いたいと、そう思うんやない?」
絵里「…それなら、私は希と一緒にいたいけどね……」
希「……え?///」
絵里「ふふっ。何気の抜けた顔してんのよ?下校時間過ぎてるんだから、早く帰るわよ」
希「ちょ、ちょっと待ってエリチ!///待ってったらぁ!///」
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絵里「違うわよ!!それは友達としてだから!!他意はほんとにないの!!」
ことり「今のを聞いてそれは……」
穂乃果「別にいいと思うよ…?///希ちゃんと絵里ちゃんお似合いだと思うし!」
希「え~?穂乃果ちゃんってばも~///」
絵里「なに満更でもない顔してんのよ!!」
真姫「で、でも私は嫌よ!レズなんて…そんなのおかしいわよ!」
海未「っ!」ピクッ
にこ「…やめなさい」
にこ「今までに何か手を出された人はいる?」
真姫「…そ、それは……」
にこ「性的指向が他人と違くても、今まで同じ夢を追いかけてきた仲間に変わりはない」
にこ「あんた達は自分たちの仲間を信じられないの?」
「「……」」
にこ「別に恥ずかしがることはないわよ?絵里」
絵里「だから私は違うって言ってるじゃない!!」
凛「絵里ちゃんごめんね!!凛、絵里ちゃんがレズでも絵里ちゃんのこと軽蔑したりしないよ!」
真姫「わ、私も…何か勘違いしてたみたい……ごめんなさいね、絵里」
絵里「だーかーら!!いい話みたいな雰囲気だけど本当に私じゃないの!」
花陽「わ、私は〇でした…」
凛「凛も〇だよー」
ことり「私も〇……」
真姫「パパとかがレ点を付ける時もあるけど、大抵は〇ね。私も〇だわ」
にこ「にこも〇…これじゃレ点を付けた人がいないじゃないの」
穂乃果「でも穂乃果も〇だったしなぁ…。ね、海未ちゃん」
海未「……」
穂乃果「…海未ちゃん?どうして黙ってるの?」
真姫「!も、もしかして海未…あなた……」
海未「い、いえ!私は……っ」
凛「じゃあ海未ちゃんはどっちに印を付けたの!?」
海未「それは……」
絵里「ほらやっぱり言えないんじゃない!!やっぱり海未がレズなんだわ!」
ことり「海未ちゃん……」
にこ「海未。正直に言ってみなさい。誰も貴女を変な目でみたりなんてしないわよ」
海未「……くっ!」ダッ
花陽「う、海未ちゃんが……」
真姫「箱を持って逃げた!?」
希「!!う、ウチ追いかけてくる!みんなはここにいて!」
海未「……」
希「見つけたで、海未ちゃん」
希「さっきはびっくりしちゃったんやろ?だから逃げちゃったんやな」
希「でも大丈夫。ちゃんと話せばみんなも────」
海未「…逃げる?何を勘違いしてるんですか?」
海未「私は逃げたのではなく、希。貴女を誘い出したんですよ」
海未「白状するのは貴女の方です希」
海未「レズは…貴女なんでしょう?」
希「!?」
海未「言い換えると…この印を入れたのは希、あなたですね?」
希「な、何を根拠にそんな……」
海未「そんな中、「偶然」にも絵里が疑われる印の付いた紙が出てきた」
海未「そんなの、怪しいと思いません?」
海未「絵里が印をレ点にすることは希。生徒会でよくチェックを見ている貴女にしか知りえないことだった」
海未「つまり、あの紙を用意できるのは他でもない、貴女だけなんです」
希「でも、それだけじゃ本当にエリチが印を付けた可能性を否定できないやん」
希「それに、ウチにはそんなことをする動機が無い。それはどこまでいっても、海未ちゃんの妄想に過ぎないんよ!」
海未「…証拠ならあります」
海未「この箱の中に、ね」ガサッ
希「っ!!」
海未「それは」
海未「私がどちらにも印を付けていないからです」
希「!?」
────────
────
海未(こ、こんなの選べるわけ……)
希『さて、書き終わったかな?集めるでー!』サッ
海未『あっ……』
────
────────
────────────
希(!あ、あの時……!!)
海未「つまり、貴女は7枚のNOを確認した後」
海未「あらかじめ袖に隠しておいた紙を、あたかも中から引いたようにして出した」
海未「ですから、残ってるはずですよ」ガサゴソ
海未「最後の一枚。本来なら引かれるはずだった……」
海未「無印の、私の用紙が」ピラッ
海未「正直な話、この質問を見た時私はどちらか迷ってしまいました」
海未「穂乃果やことりを想う気持ちは嘘ではない。しかしそれを告白することは二人に迷惑をかけてしまう」
海未「ですから私はずっとこの悩みに苦しんでいました」
海未「だからこそ、わかります」
海未「希は…絵里のことが好きなんですね?」
希「!」
海未「メンバーがレズに寛容であるということを確認させて安心感を持たせる」
海未「そして絵里をレズに仕立てあげて告白する自分への保身を確証する……」
海未「正直、完璧な計画だと思います。下手をすれば私もその波に飲まれるところだった……」
海未「でも、それは間違ってると思います」
希「…え?」
海未「でもそのために保身や嘘、でっち上げをする必要は無い」
海未「どん、と真正面から、正々堂々と勝負しなければそれは…途端に意味の無いものになってしまう」
海未「綺麗事に聞こえるかもしれません。ですが私は希にそうなって欲しくない」
海未「同じ境遇を共にする者として。同じ苦しみを味わう者として。貴女を止めなくてはならない」
希「怖かったん。振られるのが、じゃない。嫌われて、また一人になるのが怖かったん。やっと手に入れた場所だから……やっと手に入れた、大切な宝物だから……っ!」
希「……諦めるよ。こんな汚い真似をしたってエリチが知ったらどうなるか────」
「諦める方が、私は嫌よ。希」
絵里「……」
希「え、エリチ!き、聞いてたん!?」
絵里「…海未の言う通り、私があの印を付けると知ってるのは希だけ。海外生活が長くて、日本ではレ点じゃなくて〇を付けるってことを教えてくれたのも希だった」
絵里「希は他にも色んなことを教えてくれた。友達という暖かさ。仲間と夢を追いかける素晴らしさ」
絵里「全部全部、貴女がくれたものなの」
絵里「だから次は私が希を支える番だと思う。希と一緒にいたい。これからもずっとずっと、希の笑顔を一番近くで見ていたい」
絵里「どう、かしら」
希「…エリチはズルイんよ……っ!そんな、そんなこと言われたらもう戻れないやん…!」ギュ
絵里「えぇ。私も……好きよ、希」
希「グスッ……ヒグッ……っ」
海未「一件落着、ですね」
海未「ただ今戻りました────」
ほのこと「「海未ちゃん!」」
海未「うわっ!?ど、どうしたんですか?」
穂乃果「あのね、私達二人で話し合ったの」
ことり「海未ちゃんがレズだって知って、どうしたらいいんだろって」
穂乃果「でもね、私やっぱり海未ちゃんのこと好きだよ!」
ことり「ことりも!海未ちゃんがレズでもそうじゃなくても関係なく好き!」
海未「えぇ!私も、二人のことが────」
穂乃果「それで……」
ことり「どっちを選ぶの?」
海未「…え?」
穂乃果「まさか海未ちゃん、二股かけるつもりじゃないよね?」
ことり「そんなことないよね?海未ちゃんは優しいもんね?」
海未「え、いや…あの……」
ことり「小さい時私のことずっと守ってくれるって言ってたよね!?」
海未「わ、私は……」
ほのこと「「どっち!?」」
海未「…え、選べるわけ無いじゃないですかーー!!」ダッ
穂乃果「あー!また海未ちゃんが逃げた!!」
ことり「追いかけよう!穂乃果ちゃん!」
海未「な、なんで…なんでこうなるんですかーー!!」
おわり
よかった
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