【ラブライブ!】凛「え、8チャンネルが喋ってる?」
- 2020.03.31
- SS

凛「もー海未ちゃん、毎回練習厳しすぎー」
凛「リリホワの時はやたら張り切ってる気がするにゃ~」
凛「おかーさーん! テレビ見ていいー?」
凛ママ「いいわよー。ご飯できるまでねー」
凛「はーい!」
凛「さって! なんか面白い番組でもやってないかなー」ポチポチ
凛「あ! 動物ものにゃ! これにしよーっと!」
凛「ふんふんふん♪ 可愛いにゃ~」デレ~
8ちゃん「あ、どうも」
凛「んにゃ? ……気のせいかにゃ」
凛「なんか一瞬、音が途切れて声がしたような……」
凛「気のせい気のせいにゃ!」
8ちゃん「いえいえ、どうも」
凛「にゃにゃにゃ!!? やっぱりおかしいにゃ……」
凛「声をかけてみよう!」
凛「あの~!」
凛ママ「なに~?」ヒョコ
凛「お母さんじゃないにゃあ!!」
凛ママ「他に誰がいるっていうのよ」
凛「いないけど……」
凛ママ「変な子ねぇ」スタスタスタ
凛「変な子扱いされてしまったにゃ……」
8ちゃん「いやはや、大変ですなぁ」
凛「にゃ?!?!」
凛「誰かいるのかにゃ?」コゴエ
8ちゃん「あ、私、8チャンネルです」
凛「テレビが喋ったぁああ!!!」
凛「ごめんなさい!」
凛ママ「もう……」
8ちゃん「ごめんなさいねぇ。私が喋ったばっかりに」
凛(声が聞こえる度、テレビの音がなくなるにゃ。本当にテレビからなんだ!)
凛「いいにゃいいにゃ。ちょっと驚いちゃったけど」アハハ
8ちゃん「ちょっとかよ!」
凛(……かわいい子犬の画面で喋るのはやめてほしいにゃ)
8ちゃん「まぁまぁまぁ、とりあえず座って座って」
凛「え、うん」
8ちゃん「今、お茶用意しますからね」
凛「え? お茶、出るの?」
8ちゃん「でねーよ」
凛「出ないのなら進めないで欲しいにゃ……」
8ちゃん「お菓子なら出ますよ」
凛「!! そっちの方が嬉しいにゃ!」
8ちゃん「だから、でねーよ」
凛「なんなんだにゃ~……」
8ちゃん「いえ、正確には8チャンネルが喋ってるんですけどね」
凛「??」
8ちゃん「番組、変えてみてください」
凛「わかったにゃ」ポチ
8ちゃん「…………」
凛「おーい」
8ちゃん「戻して」
凛「了解!」ポチ
8ちゃん「あー戻った。ね、8チャンネル以外では私の声、聞こえないでしょ」
凛「ホントだにゃ!!」
8ちゃん「なんでだよ!!」
凛「にゃ!?」
8ちゃん「今さっきです」
凛「へぇ~。どうして?」
8ちゃん「それは……言えません」
凛「そっか~。ならしょうがないね!」
8ちゃん「もっと来いよ! グイグイ聞いてこいよ! 聞いてきたら折れっから!!」
凛「面倒な人だにゃー。じゃあ、なんで?」
8ちゃん「言えません」
凛「どっちなんだにゃ!!」
8ちゃん「かなりの確率で言えません。8:2で」
凛「2かぁ~。厳しいにゃ~」
8ちゃん「いえ、8の方」
凛「全然言えちゃうレベルだよね!?」
8ちゃん「恥ずかしいから聞かないで。子猫さん」
凛「凛は猫さんじゃないにゃ!」
凛「これは癖で、凛は普通の人間だよっ」
8ちゃん「ふーん」
凛「急に興味失せたのかにゃ?!」
凛「ていうか、こっちの姿はわからないの?」
8ちゃん「ええ、近づいてくれればわかるのですが」
凛「近づきたいけど、テレビを見る時は部屋を明るくして離れてみてね、って言われてるにゃ」
8ちゃん「ちっ」
凛「近づいたら何されるところだったの!?」
8ちゃん「何もしませんよ。痛みもなく目玉の一つや二つ取りますけどね」
凛「十分してるよ!!」
8ちゃん「そして、痛みもなく目玉を返す」
凛「何の意味があるのかにゃ!?」
8ちゃん「ただ、右と左の眼球を逆に付けますけどね」
凛「地味だにゃ……」
8ちゃん「どうでしょうね」
8ちゃん「あなたが悪いと思えば悪いし、良いと思えば悪いです」
凛「結局悪い人なんだ!」
8ちゃん「そう。このまま私と会話を続ければあなたは視力が落ちる」
凛「だから地味だにゃ……」
凛「良い人だにゃ」
8ちゃん「今、動物番組をやってますよね」
凛「うん」
8ちゃん「私が動物たちに声を当てて、よりほんわかとさせましょう」
凛「おー! 子犬とかに声が付くと、思わずほんわかしちゃうやつだね!」
凛「まだあまり目の見えない生まれたての子犬さんに」
凛(ナレーション)「ママ? どこにいるの、ママ?」
凛「とかって付けられちゃうと、本当にそう思ってそうで可愛いんだにゃ~」デレ
8ちゃん「それをやりましょう」
凛「よろしくにゃ!」
8ちゃん「あー食べないで!」
凛「葉っぱに当てちゃうの!?」
凛「そっちじゃないよ! 動物さん達に当ててほしいにゃ~」
8ちゃん「失敬」
8ちゃん「もうちょっと……もうちょっとで……」
凛「そうそう。そういうのだにゃ」
8ちゃん「離婚話がまとまるのに」
凛「なんでそんなこと考えてるの!? もうちょっとで葉っぱを食べれるのに、じゃないの!?」
8ちゃん「離婚を決めた女性はいついかなる時も考えてるものです」
8ちゃん「そう、あなたのお母さんでさえ」
凛「そんなわけないにゃ!」
凛「……お……おかーさーん!」ダダダッ
凛「お母さんは離婚なんてしないよね!」
凛ママ「なによ、いきなり」クスクス
凛ママ「しないに決まってるじゃない」
凛「そ、そうだよねっ!」ダダダッ
凛「不安にさせないでよ!!」
8ちゃん「失敬」
8ちゃん「お母さんお母さん」
8ちゃん「なぁに」
8ちゃん「なんでお母さんはお父さんが嫌いなの?」
8ちゃん「酒ばっか飲んでるからよ」
凛「なんで夫婦仲悪いやつばっかりなの!?」
8ちゃん「夫婦とはそういうものです」
凛「うちのお父さんとお母さんはそんなことないもん!!」
凛(うちのお父さんもよくビール飲んでるにゃ)
凛「……おかーさーん!」ダダダッ
凛「お母さん! お父さんのこと、嫌い!?」
凛ママ「なぁにさっきから。大好きよ」
凛「そっか! 凛は?」
凛ママ「もちろん大好きよ」
凛「えへへー。そっか!」ダダダッ
凛「大丈夫だったにゃ! 大好きだって!」
8ちゃん「それはよかった」
凛「にゃ!」
8ちゃん「善処します」
凛「パンダさんがダラーっとしてる! ぬいぐるみみたい!」
8ちゃん「やべぇ! テンション上がるぜ! ひゃっほい!!」
凛「だらけてるのに!?」
8ちゃん「テンション上がりすぎて目玉グリングリンに動かしてます」
凛「アップの絵がなくてよかったにゃ……」
凛「なんでフラミンゴさんは皆、片足上げてるんだろう?」
8ちゃん「いいか、いっせーのーせで下ろすからな! 行くぞ! いっせーのーせ!」
8ちゃん「地震が発生しました」
凛「フラミンゴさんが地震を起こしてたのかにゃ!?」
凛「そうだよね! あれだけの数のフラミンゴさんが一斉に足を下ろしたら、揺れるよね!」
8ちゃん「いや、揺れねぇよ!」
凛「えっ」
8ちゃん「揺れます」
凛「そうだよね!」
凛「ライオンさん怖いけど、動物園行くといっつも寝てるから、動物園のは怖くないよね」
凛「寝てる後ろで飼育員さんが掃除してるけど、大丈夫なのかな?」
8ちゃん「こいつも死んじまったか。いいライオンだったのに……」
凛「寝てるんじゃなくて!?」
凛「っていうか、だからなんで動物さんに声をあてないの!」
8ちゃん「いや、寝てますし」
凛「心の声で、むにゃむにゃ。お腹いっぱい。みたいな感じでいつも喋ってるにゃ!」
8ちゃん「むにゃむにゃ。今日のご飯はあいつか……」
凛「逃げて、飼育員さん!!」
凛「怖いよ!! ほのぼのさせてよ!!」
8ちゃん「失敬」
凛ママ「凛ー! ご飯できたから運んでー!」
凛「にゃ! わかったー!」
凛「じゃあ、8チャンネルさん。凛、ご飯食べるから、行くね?」
8ちゃん「そうですか。楽しんでいただけましたか」
凛「所々怖かったけど、楽しかったにゃ!」
8ちゃん「そうですか」
凛「じゃ、また後で!」
8ちゃん「……はい」ポチ
凛「8チャンネルさーん!」ポチ
8ちゃん「…………」
凛「にゃ? おーい!」
8ちゃん「…………」
凛「にゃにゃ? 声がしないにゃ……」
凛「」ジー…
凛「やっぱり喋らない……」
凛ママ「凛、お風呂入っちゃいなさい」
凛「わかったー! あれは夢だったのかなぁ……」
凛「変な夢だったにゃ!」
凛「ありがとっ! 楽しかったよ、8チャンネルさん!」ポチ
凛「さて! お風呂にいっくにゃー!」
終わり。
強いて言うならば、さまぁ~ずコントでの大竹さんみたいな感じかも
次も待ってるんだからね!
次も期待してる乙
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