【ラブライブ!】花陽「え、お米が喋ってる?」
- 2020.04.01
- SS

花陽「素晴らしいです……。素晴らしすぎますっ!」
花陽「なんでお米ってこんなにいい匂いがするんだろう~♪」
花陽「勉強に集中できなくなってきたから、気分転換で明日のおにぎり握ったけど」
花陽「夜食で食べてしまいそうです……」ゴクリ
花陽「なんで自分の部屋に持ってきちゃったの、私……!」
花陽「一個だけなら……」ラップハガシ
花陽「はっ! ダメです!」プルプル
花陽「夜食はお腹周りの敵!」
花陽「最近、また体重が増えちゃったから、絶対ダメなんですっ!」
花陽「じー……」グルルル
花陽「べ、勉強の続きやらないと!」
花陽「ああぁぁ……集中できないよぉ……」
花陽「数学は、とりあえず置いといて、社会を先にやろうかな」
花陽「……米騒動……」
花陽「しゃ、社会も後回しですっ! 現代文を先に……」
花陽「文字が全てお米に見えるよぉ……」
花陽「誰か助けてぇぇ!!」
OKM10048粒「こんばんわー!」
花陽「ピャア!?」
OKM10048粒「声が小さいぞー! こんばんわー!」
花陽「こ、こんばんわっ」
OKM10048粒「よくできました!」
花陽「テレビ……じゃないし……」
花陽「外にも誰もいない……」
花陽「だ、誰……ですか?」
OKM10048粒「私達を知らないとは、おっくれってるー!」
OKM10048粒「改めて、紹介いたします」
OKM10048粒「私達、お米そのもの! OKM10048粒でーす!」
花陽「お米がシャベッチャッタノォ!?」
花陽「10048粒……うん、これだね」
花陽「ど、どうしてお米が喋っちゃってるの?」
OKM10048粒「それは、あなたが、お米を愛しているからだよっ♪」
花陽「ああぁぁ……」フラフラ…ストン
花陽「ううっ……私の愛が、ちゃんとお米に届いていたなんて、気付いてくれていたなんて……感激です……!!」
花陽「一方通行で構わない。それでもいいからずっと愛し続けてきました」
花陽「そ、それが今まさに報われました……!」
OKM10048粒「なんか重いよ……」
OKM10048粒「え? ちょ!」
花陽「どうですかっ? 今日の炊け具合は完璧ですかっ?」パクッ
OKM10048粒「ぎゃあああああ!!!!」
花陽「今日もおいしくなるように、一杯私の愛情注ぎ込んだからねっ!」パクッ
花陽「ああ……ずっと見つめていたい。ピカピカのお米……!」パクッ
OKM5000粒「お、落ち着いて!!」
花陽「私はずっと落ち着いてるよ? でも、少しだけ嬉しくなっちゃってるかも♪」パクッ
花陽「今までずっと聞きたかったの。でも、もし嫌いだって言われたら立ち直れないから」パクッ
OKM1000粒「いやああああああ!!!!!」
花陽「でも、それでもいいんです」パクッ
花陽「あなたが私のことに気付いてくれたのなら!」パクパクッ
OKM「」
花陽「……う~ん♪ おいしかった! ごちそうさまです!!」
花陽「今日のお米は一段と格別だよぉ!」
花陽「はっ」
花陽「ああああああぁぁぁぁぁ…………!!」
花陽「い、いつの間にか、食べちゃった!!」
花陽「ま、また……太る……!」
花陽「あ、頭を使って、糖分を消費しないと!!」ペラッ
花陽「いける……っ! いけます! 文字がお米に見えない!!」
花陽「なぁんだ。最初っから我慢してたからいけなかったんだね」
花陽「食べて、消化すればいいだけの話だったんだよ!」
花陽「えへへ♪ さぁやるぞーっ」
花陽「ピャア!!」
お米「あんたねぇ~!!」
花陽「お、お米さん……? 残りのおにぎりも喋れるのかなぁ?」
お米「違う! こっちよ! あんたの頬っぺた!!」
花陽「あ! 一粒付いてる!」
お米「口に運ばないでね!! ちょっとお皿に置きなさい!!」
花陽「あ……はい……」
お米「そんな恨めしそうな顔で見ないで!」
花陽「早く食べないと乾いてカピカピに……!」
花陽「それでもお米はおいしけど」
お米「話に聞く限り、あんたダイエットしてんじゃないの?」
花陽「はうぅ!!」
花陽「だ、大丈夫です! その分、動けばいいんです!!」
お米「あなた知ってるの? 500カロリー消費するのがどれだけ大変か」
花陽「うっ……」
お米「大体ジョギング50分よ? あなた、今どのくらい食べたのかわかってる?」
花陽「えっと、おにぎりはそんなにカロリーが高めじゃないから……300カロリーくらい?」
お米「700よ」
花陽「そ、そんなに……!」
花陽「え? さっき食べたのは小さめだよ?」
お米「普段どんなもん食べてんのよ!!」
花陽「私の顔と同じ大きさくらい?」
お米「おにぎりのバケモンじゃないの!!」
花陽「新米の時は、その1,5倍くらい食べてます!」エッヘン
お米「あなたの胃袋はブラックホールなの!?」
花陽「どうせならお米のように真っ白いホワイトホールがいいなぁ……」
お米「意味合いが変わってくるでしょ!!」
お米「お米はあなたのこと嫌いよ!!」
花陽「ええええええぇぇぇぇ!!!!!!」
お米「きっとそうに決まってるわ」
花陽「な……なんで……」
お米「嫌いだから嫌いなのよ!!」
花陽「ううっ……。お米……お米ぇ……」
お米「……た、多分だけどね!!」
花陽「!!」パァァ
お米「そんなの知らないわよ! でも、これだけは言っておく」
お米「私はあなたが嫌い!!」
花陽「ああぁぁ……ううっ……」
お米「同胞を食べといてよくそんな反応できるわね!!」
花陽「うう~……」
お米「くっ……! なんなの?! 何この子! やはり天使なの!?」
お米「悲しんでいる顔はみたくないと頭が働きかけるわ!!」
花陽「普通ってこと?!」
お米「ま、まぁそうなるわね……」
花陽「お米さん!!」
お米「なによ」
花陽「私、好きになってもらう為に、たくさん努力するからね!!」
お米「べ、別にそんなことしてもらわなくてもいいわよ」
花陽「私、がんばるっ!!」
お米「くっ……天使め……!!」
花陽「あ! そうでした! 明日の宿題やらなきゃ!」
お米「私が教えてあげてもいいわよ」
花陽「本当!? でもこういうのはやっぱり、自分でやらないと為にならないから」
お米「いいからいいから。で、何をやってんのよ」
花陽「ええぇぇ……。数学をやってます」
お米「ふん。なら私が教えてあげましょう」
お米「掛け算を!!」
花陽「さ、算数……」
花陽「九九……」
花陽(お米さんがポンコツ可愛くて辛いですっ!)
お米「教えてあげよっか」
花陽「え? あ、はい。お願いします」
お米「しょーがないわね~」
お米「いい? 七の段は勢いが大切よ」
花陽「ふむふむ」
お米「メモとかしなくて大丈夫?」
花陽「ちょっと待っててくださいっ」
花陽「はい! 準備できました!」
お米「じゃあ、いくわよ……」
花陽「ちょ、ちょっと待って!!」
お米「ちょっと、勢いが大切だって言ったじゃない! 止めないでよ!!」
花陽「だ、だって……」
お米「なによ」
花陽「7×1は?」
お米「7」
花陽(ええぇ……。なんで掛け算はできるのに九九はできないんだろう)
花陽(完璧に勢いに負けてます……)
花陽「はい……」
お米「えっと、しちいちが、いち。しちに、にじゅうし。しちさん、にじゅうし。しちご、にじゅうご」
花陽(勢いだけしかない……。しちし、ないし……)
お米「しちご、さんじゅうご。しちろく、しじゅうご。しちしち、しちじゅうご」
お米「しちは、ごじゅうご。しちく、ろくじゅうご!」
お米「ふふん♪ どう?」
花陽(はう……。おバカだけど可愛いですぅ……)
花陽「堪能しましたっ!!」
お米「もっと讃えなさい」フフン
花陽「はう~♪」
お米「特別なんだからね!」
花陽「はわわ~♪」
お米「ちょっときいてるの?」
花陽「可愛い~♪」ヒョイ
お米「え!? ちょっ!」
花陽「可愛すぎて食べちゃいたいです~♪」パクッ
お米「食べてるじゃないいい…………」
花陽「食べちゃった!! ど、どうしよう……!」
花陽「ただのお米を食べただけって考えれば問題ないけど」
花陽「あれはただのお米だったのかなぁ……」
花陽「ううん! きっとお米が食べたすぎて聞こえた幻聴だったんだよ!」
花陽「満足した今、他のおにぎりからは声、聞こえないし」
花陽「きっとそう!」
花陽「さて、勉強して、食べた分消費して、寝よう!」
花陽「って、もうこんな時間!?」
花陽「ああ……ああぁ……ダレカタスケテー!!」
終わり。
乙
すごい面白い
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