【ラブライブ!】絵里「私って…にこに嫌われてるのかしら」
- 2020.04.01
- SS

絵里「いや…昨日寝る前にふと思ってね、考えると寝れなくなっちゃって」
希「ふーん」ニヤ
絵里「直接接点を持ったのも3年生になってからだし…」
絵里「にこのことは1年生の頃から知ってはいたけど」
絵里「部活のことでもいろいろ言っちゃったし…」
希「まぁ溝が無いわけではないんやない?」
絵里「そうよね…」シュン
希「…」
絵里「無理よ…」
絵里「にこは私みたいなタイプ苦手だと思うもの」
希「いつもは強気なのに、こういうことには弱気なんやなぁ」
絵里「だって…にこと私が一緒にいたらおかしいでしょう」アセアセ
希(こんなえりち初めてみたわ)
絵里「いいわ…もうこのままで」
絵里「希ィ…」
希「にこっちはあぁ見えて、案外ちょろいんよ」
希「だからすぐ仲良しになれると思うで」
絵里「そうかしら」
希「う、うんっ」
絵里「…そうよね!」
絵里「私、にこと仲良くなりたいもの」
絵里「がんばるわ!」
希「えりち、前方5mから接近中や」
絵里「…!」
希「大丈夫、挨拶から入ってさりげなく話を展開するだけやから」
希「おはようはいつも言えてるやん?」
絵里「緊張し、してきたわ…」
にこ「あーおはよ~」
希「にこっちおはよ~」
絵里「お、はよう…!」
にこ「…??」
絵里「あぁ!」
にこ「な、なによ…」
絵里「……」チラ
希(そんなうちに助け求めんといてよ…)
絵里「今日は…いい天気ね!」ニコ
にこ「そうね」
絵里「……」
にこ「……」
希「……」
希(なんやこれ…)
絵里「うぅ…」
絵里「だって緊張の度合いが違うのよ」
絵里「あの赤い目に見つめられると…なんというか…その…」
希「うーーん」
希「にこっちって穂乃果ちゃんや凛ちゃんとふざけてること多いやん?」
希「だから2人みたいになってみたら?」ニヤ
絵里「2人、みたいに…?」
にこ「嫌よ!私は忙しいの」
凛「そんなこと言って~どうせ出来ないんだにゃ」
にこ「なっ、なによ!!」
穂乃果「なら穂乃果もバドミントンしたーい♪」
凛「いいよ~♪だけど、3人だと難しいね」
凛「かよちんもはいろ?」
花陽「えぇ…私は見てるだけでいいよぉ…」
絵里「…!!」ピク
希(え、ここなん?)
凛「わーい!じゃあ不戦勝だにゃー」
にこ「ぐぬぬ…」
穂乃果「ことりちゃん入ってよ~3人だとさ」
ことり「えぇ…私は」
絵里「私が!やるわっ!」バッ
海未「え、絵里…?」
真姫「…」ジー
凛「うん!絵里ちゃんもやろう♪」
穂乃果「凛ちゃんとにこちゃん、穂乃果と絵里ちゃんチームね!」
にこ「ダブルスってわけね…」
穂乃果「レシーブ!」パシッ
にこ「わ、わっ!」スカッ
凛「もー、にこちゃんふざけてないでちゃんとしてよ~」
にこ「ふざけてないから!ちょっと手が滑っただけよ!」
絵里「穂乃果ナイスレシーブよ♪」
穂乃果「ありがとう!」
希(なんかすごい楽しそうやなぁ)
にこ「わかってるわよ!」サーブ
穂乃果「う絵里ちゃん!レシーブだよっ」
絵里「…甘いわ」ニヤ
希「!?」
絵里「はぁぁぁ!!!」パシーーン
にこ「ぶっっ!」ドサッ
穂乃果「あぁ!絵里ちゃんのスマッシュがにこちゃんの顔に…!」
希(あーあ)
絵里「あれ…?」キョトン
真姫「もう、何してるのよ…」
凛「ふつー避けるけどにゃ~」
穂乃果「にこちゃん大丈夫?」
にこ「うぅ…」ウルウル
絵里「に、にこ!ごめんなさい…」
にこ「いいわよ、ゲームなんだし…」クル
絵里「…」シュン
絵里「でも…にことまた離れちゃった気がするわ…」
希「んー…」
絵里「上手くいかないものね…」フフ
希「スキンシップとってみるってのは?」
希「ほら、うちみたいにワシワシ~♪って」
絵里「そ、そっんな…///無理よぉ!//」
希(冗談やん…)
絵里「けどスキンシップか…やってみるわ」
穂乃果「だって~ご飯食べたら眠く…」
ことり「穂乃果は昨日寝るの遅かったみたいだし…仕方ないね」
海未「ことりは穂乃果に甘すぎます!」
真姫「決まるまで帰れないわよ…」ハァ
花陽「そ、それは困ります…!晩ごはんが!」
凛「にこちゃんも動画見てないで考えてよ~」
にこ「これは一種の勉強なの!案を探してるのよ!」
希「にこっち、ちゃんとせな海未ちゃんが怒るでー?」
ことり「穂乃果は昨日寝るの遅かったみたいだし…仕方ないね」
→ことり「穂乃果ちゃんは昨日寝るの遅かったみたいだし…仕方ないね」
にこ「わかった、わかったから…」
絵里「にーこ」
にこ「なによ…って、わっ!」
絵里「ちゃんと考えましょう?」ヒョイ
絵里「私の膝の上で…ね」ニコ
真姫「!?!?」
希(なんでなん)
にこ「ちょ、ちょっと…//」グイ
絵里「もう、暴れないの♪」ギュ
にこ「は、離しなさいよっ//」
絵里「ほら会議再開するわよ~…ってなんでみんな固まってるのかしら」
希「いや当たり前やん?」
絵里「ど、どうして…!?」
希「」
希「…まぁとりあえず物理的な意味では近くなれたけどな」
絵里「この調子でもっと仲良くなりたいけど…近づいても逃げちゃうし」
希「んー…」
希「なら真姫ちゃんにでも相談してみる?」
絵里「真姫ね!いつもにこと一緒にいるもの、きっといいアドバイスをくれるわ!」
絵里「えぇ、スキンシップをとれば仲良くなれるかと思ったのよ」
希「真姫ちゃんはにこっちと仲良ええやん?コツとかあるんかなーって」
真姫「べ、別に仲良くないわよ!//」
真姫「気づいたら隣にいる事が多いだけ」
絵里「ハラショー…すごいわね」
絵里「だから私にも教えて!」
真姫「…そうね」
真姫「にこちゃんはあぁ見えて寂しがりやなのよ」
真姫「だから1人の時とかに話せば仲良くなれるんじゃない?」
絵里「なるほど…」フムフム
希(大丈夫やろか…)
絵里「にーこ」
にこ「…!」ビク
にこ「なによ…絵里」
絵里「こんな時間に残って何してるの?」
にこ「見ればわかるでしょ!居残りさせられてるのっ」ムッ
絵里「あぁ、課題ね」
にこ「そうよ…冷やかしなら向こういって」
絵里「わからないところ、私が教えてあげるわ」
にこ「へ…」
にこ「…」カリカリ
絵里「んー、こっちじゃなくて…そう、それよ」
にこ「…」カリカリ
にこ(な、なんでこんな近いのよ…///)
絵里「ハラショー♪にこもやればできるじゃない」
にこ「…ふん、当たり前よ」
絵里「まだ少しあるわね、さっきみたいに解けばいいわ」
にこ「おっけー」カリカリ
絵里「…」ジー
にこ「…」カリカリ
絵里(にこのほっぺって…柔らかそう)
絵里「…」プニ
にこ「!?」
にこ「な、なにすんのよっ//」
絵里「はっ…!ご、ごめんなさい…」シュン
絵里(可愛いくてつい手を出してしまったわ…)
にこ「なんなのよぉ…」
絵里「ほ、ほら…もうちょっとで終わるから」ニコ
ーーーーー
にこ「おわったー…」グデ
絵里「お疲れ様、にこ」
にこ「…ありがとね」
絵里「いいのよ。私から言い出したんだもの」
にこ「…絵里」
絵里「…?」クル
にこ「えいっ」グッ
絵里「ひゃ、ひゃいよこれぇ…!?」
にこ「ふふ、喋れてないし」
にこ「お礼よ。チョコ、あんた好きでしょ」
絵里「ん…、美味しい」
にこ「にこのオススメだもの」
にこ「またね」ニコ
絵里「う、うん…//」
希(なんかいい感じになってるやん…)
絵里「ふふ、ハラショー」
希「嬉しいのはわかったから、ニヤニヤするのはやめよな?」
絵里「だって、にこが私に微笑んでくれたのよ!?」
絵里「それにチョコ好きなのも覚えててくれたし」ニコニコ
希「よかったなぁ、えりち」ニコ
絵里「もっとにこと仲良くなれる気がするわ!」
希「毎日あきひんなぁ…」
絵里「あの日以来、普通に話せるぐらいまで発展したのよ!」
希(やっとスタートラインかな)
絵里「…少しだけ、距離を空けて…あんまり大きい声で話すのはダメなの」
絵里「あと、目を合わせるのは恥ずかしいみたいだから…」
絵里「そうしたらあの子、いろんなこと話してくれるのよ」
希「にこっちからしたらえりちは怖い対象やったかもしれんしなぁ…」
絵里「あの頃の私に言ってやりたいわよ」
絵里「にこはこんなにも可愛いんだって」
希「それはまた違うくない?」
絵里「みんな、頑張ってるかしら~?」ガチャ
絵里「あ、れ…?」
にこ「今日部活は休みよ、連絡来てたでしょ」
絵里「…あ、そうだったのね」
にこ「そういうとこ、案外抜けてるのね」フフ
絵里「…//」
にこ「…?なによ」
絵里「へっ!?いや、別に…」
にこ「…変な絵里」
にこ「ん~…」ヒョイッ
にこ「…ぐぬぬ」ピン
絵里(手を伸ばしてジャンプしてる…)
絵里(かわいい)ジー
絵里「え゛…あ、うん」ヒョイ
絵里「はい、にこ♪」
にこ「ありがと~。身長高いっていいわね」
絵里「私は低い方が可愛いと思うわよ?」
にこ「そんなことないわよ、メリットなんてないし」
にこ「絵里みたいにすらっとしてるほうが…」
絵里「メリットはあるわよっ!」ダンッ
にこ「!?」ビク
絵里「あ、ごめんなさ…い」
にこ「なんかもう慣れたわ…」
にこ「アイドル雑誌よ」パラパラ
絵里「ふぅ~ん…」チラ
にこ「…」パラパラ
絵里「…」チラチラ
にこ「…一緒に見る?」
絵里「い、いいの?」パァァ
にこ(恐ろしいくらい表情がコロコロ変わるわね…)
絵里「あ、この子にこに似てるわ」
にこ「どれ?…んー可愛いけど…にこのほうが可愛いわね」
絵里「ほんとにね」
にこ「あ、あのさ…//」
絵里「…?」キョトン
にこ(ほんと調子狂うわ…//)
絵里「えっと、6時ね」
にこ「そう…まだ明るいわね」
絵里「そうね~」
にこ「…なんでまだいるの?」
絵里「え!?…いや、何となくよ」
にこ「…ふーん」グタ
絵里(にこは私がいたら嫌なのかしら…)
にこ「……」
絵里「……」チラ
にこ「……」
絵里「ねぇ、にこ…」
にこ「……」
絵里(む、無視…?)
絵里(いや、聞こえてないだけなのかも…)
絵里(もう一度だけ、もう一度だけ…呼んで見ましょう…)
絵里(大丈夫よ、大丈夫よ私…)フゥ
絵里「ね、ねぇにこ…!」
にこ「……」
絵里(うぅぅぅ…っ)
絵里「にこぉ!無視しないで…!」
にこ「…んぅ」スゥスゥ
絵里「寝てたのね…」
にこ「…」スゥスゥ
絵里「疲れてたのかしらね」
絵里「…にーこ」
にこ「…」スゥスゥ
絵里「…にこのばか」ボソ
にこ「…」ムニャ
絵里(あれ…)
絵里(今なら何しても怒られないんじゃないかしら…?)
絵里(にこのほっぺ…こんなふにふになのね///)
にこ「んむ…」ゴロ
絵里(危ない危ない…起きちゃうとこね)
にこ「…」スゥ
絵里(にこの耳、ちょっぴり赤くなってるわ)
絵里「……」サワサワ
にこ「んー…」ムク
絵里「っ!?」ビクー
絵里「ちっ、違うの…!」アセアセ
にこ「…ふにゅ」ギュッ
絵里「!?///」
にこ「…んぅ」ギュ
絵里「に、にこ…!起きて、起きなさい…!」
にこ「…」
絵里(あれ、でも…このままってのも…)チラ
絵里「いやっ、いいわけないでしょぉ!」
絵里「にこ、にこ…」ユサユサ
にこ「ん……」パチ
にこ「…絵里?」キョトン
絵里「あ、の…//」
にこ「…?わ、わぁっ!」バッ
絵里「い、いや…私こそ…//」
にこ「…」
絵里「…」
にこ「……ないでよ」
絵里「へ…?」
にこ「私が!寝ぼけてあんたにっ、抱きついてたこと言わないでよ!」
絵里「わ、わかったわ…!」
にこ「もー最悪…」
絵里「…?にこ、耳がとっても赤いわ」
にこ「っ//うるさぁい!」
絵里「…そうなの」
希「思い過ごしとちゃう?」ゴクン
絵里「…そうなのかしら」
希「にこっちはプライド高いからなぁ…そういう姿見せるのは嫌なんとちゃう?」パクッ
絵里「…希は、昔そうだったの?」
希「んー…昔はね、にこっち1人やったから。うちが支えてあげてたんよ」
希「だからかもしれんけど…結構心は開いてくれる方やとは思うかなぁ」
絵里「…昔に戻りたいわ、切実に」
希「過去のことを振り返ってもしゃーないやん?ほら、食べへんと時間なくなるで」
絵里「うん…」モグモグ
にこ「そうなのよ…最近絵里とはよく話すようになってきた矢先にこれよ」
希「まぁ、いいんやない?抱きついてしまっただけやろ?」
にこ「それが問題なのよ!私はそんなキャラじゃないでしょ」
希「表ではそういうキャラやん」
にこ「裏では違うの!クールで何事もそつなくこなす…ってキャラじゃない」
希「え~ちゃうわ~ないわ」
にこ「ぬゎんでよ!?」
希「わかったわかった、ならまた相談して?連絡するから」
にこ「こんな真夏の日差しの下に、にこにーを置いておくなんて…有り得ないんだけど」
にこ「…希おっそい」ダラダラ
にこ「もー!早く来なさいよー!」
絵里「ごめんっ、待ったかしら…!?」
にこ「へ…」
絵里「えっ」
にこ「は、はぁ!?希は?」
絵里「わ、私は…希に呼ばれて来たのよ…」フルフル
絵里「line…?」
にこ「…」チラ
希<ごめ~ん♪ゴーストハントすることになったから、2人で楽しんで?
にこ「…完全にやられたわ」
絵里「えっと…どういうこと?」
にこ「…はぁ」
にこ「もーこーなったら、私がエスコートしてあげるわよ」
にこ「ほらもたもたしない!行くわよ」
絵里「に、にこ待って…!」
にこ「もう、恥ずかしいから入口で止まんないで」
絵里「あ、ごめん…」
にこ「いちいち謝るな」コツン
絵里「!…うんっ」
にこ「…」ニコ
絵里「…///」
ーーーーー
絵里「ハラショー…ケーキがいっぱいだわ!」
にこ「そりゃそうよ、スイーツパラダイスってぐらいなんだから」
絵里「こんなにあったら迷うわ…どれから食べようかしら」ニコニコ
絵里「あ、そうなのね!」
にこ「まぁこっちにはチョコケーキ、そこにはチョコのロールケーキ…」
絵里「とりあえずはチョコタルトにするわ♪」
にこ「なんで?」
絵里「にこが最初に勧めてくれたものだもの」ニコ
にこ「あ、うん…//」
にこ(ってなんでにこは照れてんのよ…!)
絵里「んー…どれも美味しいわね~」モグモグ
にこ「美味しいけど、いっぱい食べると甘すぎって感じね」
絵里「私はいくらでも食べられそうよ」ニコ
にこ「ふ~ん…ならにこ、パスタとってくるわね」
にこ(よし、席に戻ろっと)
にこ「…」クルッ
にこ(…なんか、絵里と2人で食事って初めてかも)
にこ(…今でも周りの人からジロジロ見られてるし、あいつ気にならないのかしら)
絵里「あ、にこおかえりなさい」
にこ「パスタ。ちょっと食べる?」
絵里「いただくわ」ニコ
絵里「あ、あのね…にこ」
にこ「なに?」
絵里「綿菓子、一緒に作ってくれないかしら…///」
絵里「も、もしかして私が綿菓子なんてって思ってる…??」
絵里「違うの!小さい子達が綿菓子作ってるのみて…その、いいなぁって思って…」
絵里「だめ、かしら…//」
にこ「へっ、いや…別にいいけど」
にこ「…絵里って可愛いわね」ニコ
絵里「…っ//」キュン
ーーーーー
にこ「砂糖を真ん中に入れて…スイッチを入れて、割り箸もって?」
にこ「そう…それで、クルクル回すの」
にこ「でもいい感じよ?」
絵里「…できた!」
にこ「ふふ、形は左に傾いてるけど…いいんじゃない?」
絵里「にこが教えてくれたおかげね」
にこ「まぁね、任せときなさい♪」
絵里「はい、あーん」
にこ「へ」
絵里「にこ、口あけて?」
にこ「えっ、え…///」
にこ「あ、あーん…」パク
絵里「…!」ビク
にこ(あ、絵里の指まで舐めちゃったわ…//)
絵里「…///」ジー
にこ「指見てないで!洗いにいくわよっ//」グイッ
絵里「に、にこぉ…!」
ーーーーー
にこ「もー…お腹いっぱいね」
絵里「そうねぇ…しばらく食べ物は見たくないわ」
絵里「うーん…ショッピングとか」
にこ「いいわよ、絵里に似合う服を見つけてあげるわ」ニコ
絵里「楽しみだわ…!」
ーーーーー
にこ「んー、絵里はね白も似合うけど…やっぱり黒もすごく似合うと思うの」
絵里「そうかしら…」
にこ「そうよ、というか大体何でも似合うから自信持ちなさい」
絵里「うん…っ」
にこ「ほら、試着してきなさーい」
にこ「うん、やっぱりにこの目に狂いはないわ~」
にこ「すっごい可愛い」ニコ
絵里「も、もぅ…//」
にこ「いいわよね~スタイルがいいって」
絵里「身長だけでは決まらないわよ?」
絵里「次は私が選んであげるから、ね」
にこ「…楽しみだわ」
絵里「にこはね~…とりあえずツインテールをおろしましょ?」
にこ「へっ?」
絵里「髪を括らずに…この服来て欲しいの」
絵里「にーこ?まだー?」
にこ「で、できたわよ…!」
絵里「…うん//」
にこ「なっ、何とか言いなさいよぉ!」
絵里「麦わら帽子に白いワンピース…ふふ、すごく可愛いわ」
にこ「…ん//」
絵里「ツインテールはアイドルとしてのにこでしょう?」
絵里「だからせめて…私の前ぐらいありのままの矢澤にこで居て欲しいわね」
にこ「なっ、な…///」
絵里(あれ…俯いて動かなくなっちゃった)
にこ(平然な顔してなんつーこと言ってるのよ…//!)
絵里「…?にこ?」
にこ「も、もう!!絵里なんて嫌いよっ!」
絵里「へっ?な、なんでよぉ…!」
絵里「にこぉ…」
にこ「うるさぁい!//」
絵里「…」シュン
にこ「…」チラ
にこ「…ありがと」ボソ
絵里「ふふ」
絵里「そうね~」
絵里「今日はとても楽しかったわ」
にこ「…私もよ」
にこ「希には、感謝しなくちゃね」
絵里「ほんとにね」
にこ「何だかんだで助けてもらってばっかだわ」
絵里「あの子は優しいからね…」
にこ「昔のこと、もう水に流しましょ」
にこ「いつまでも引きずってても意味ないわ」
絵里「…ありがとう」
にこ「ほらー、帰るわよー!」
希「ん、どーしたん?」
絵里「教室を覗いたんだけど…にこがいないのよ」
希「ふふ…日課なん?」ニヤ
絵里「そ、そんなんじゃないけど…//」
希「にこっちは風邪でお休みしとるんよ」
絵里「風邪…!?」
希「夏やのになぁ」ニコ
希「それで…学校終わった後プリント届けるついでにお見舞いしよかなって思っとるんやけど」
絵里「私も行くわっ!」ガタッ
希「…はやい」
こころ「はい…あ、希さん!」
希「お姉ちゃん風邪やろ?お見舞いしにきたんよ~」
絵里「あ、こころちゃん…こんにちは」ニコ
こころ「絵里さんもこんにちは!ようこそいらっしゃいました♪」ガチャ
こころ「お見舞いとはいえ、ゆっくりしていってくださいね」
絵里(ほんとしっかりしてるわねー…)
希「ここあちゃんとこたろうくんは?」
こころ「2人は今、外で遊んでるんです」
絵里「こころちゃんが看病したあげてたのね…偉いわ」ナデナデ
こころ「…えへへ//」
にこ「物騒なこと言って入ってくんじゃないわよ…けほっ」
にこ「プリントでしょ?…いつも世話になるわね」
希「今回はえりちも来とるけどね♪」
絵里「に、にこ…調子はどうかしら?」ニコ
にこ「へ…!?」
にこ(ってなんで焦ってんのよ…)
にこ「絵里もありがとうね」
絵里「いいのよ、私が勝手に来ただけだし…」
にこ「んー…さっき測ったときは37度ちょいくらい」
絵里「まだあるじゃない…可哀想に」ナデナデ
にこ「ぁ…///」
希「えりち~もっと体温あげてどうするん?」
絵里「はっ!…ごめん」
にこ「もー…なんなのよ…//」
希「…」ニタニタ
希「いや~こんなにこっち見れへんしなぁ」
希「頭撫でられるの苦手やもんな?」ニコ
絵里「へっ、そうなの…!」
にこ「い、いや…」
絵里「ごめんなさいね…」シュン
にこ「あ、そんな…」
希「くく…」ニヤ
にこ「…覚えときなさいよっ」ボソ
希「聞こえへんわ~」
にこ「希ぃ!」
にこ「なんか怖いんだけど…」
絵里「あ、そうだ…果物とか色々買ってきたの」
絵里「にこの口に合うかはわからないけど…」チラ
にこ「…ありがとね」ニコ
希「ん、にこっち汗びっしょりやん」
にこ「あ…ほんとだわ」
希「えりち、体拭いてあげてくれる?」
絵里「!?」
にこ「!?」
絵里「無理よぉ…//そんなのっ」
にこ「…わ、私も恥ずかしいわ//」ボソ
希「…しゃーないなぁ」
希「ならえりちは洗濯物畳んであげてくれる?」
絵里「う、うん…!」
にこ「…向こうの部屋に置いてある」
絵里「了解よ…っ」
ガラッ
絵里(…なんだかすごく緊張しちゃったわ//)
絵里(なんなのかしら…)
にこ「…ほんと性格悪いわよね、あんたは」
希「もー酷いなぁ」ニコ
にこ「…冗談よ」
希「ほら、ばんざーい」
にこ「ん」
希「…右腕あげて~」
にこ「…」ヒョイ
絵里(この服…すごく可愛いわ)ニコ
絵里(亜里沙も小さい頃はこんな服着てたわね~)
絵里「よし…っと」バサ
絵里(あれ、これって…)
絵里(にこのTシャツだわ…)
絵里「………」ジー
絵里「って!私は何を考えて…っ//」
絵里(…こんなに小さいのね)
絵里(私に合わせても…うん、小さい)
絵里(ふふ…なんだか不思議な感じ)
こたろう「どろぼー」
絵里「ふぇっ…!?」ビク
絵里「ち、違うのよ…!畳んでただけでっ」
絵里「それに泥棒じゃないし!」
ここあ「んー…?」
こころ「あ、おかえりなさい♪」
こころ「絵里さんと希さんが、お姉様の看病に来てくださってるんですよ」
絵里「そう…なの」ニコ
絵里「うん…お姉ちゃん良くなるといいわね」
こころ「お姉様は強いですから!きっとすぐ治るって言ってました!」ニコ
ここあ「うんっ!」
こたろう「ねー」クイッ
絵里「ん…なぁに?」
こたろう「あそぶー」
絵里「へ…」
ここあ「ずるいずるい!ここあも遊んでーっ」
絵里「えぇ…!」
こころ「絵里さん、詐欺にあい200万失う!です」
絵里「なんて不吉なマスなの…これほんとに人生ゲーム?」
ここあ「リアル人生ゲームって言うんだよ!」
こころ「こたろうは退職金がおりて3000万プラスです!」
こたろう「おかねー」
絵里「これいいのかしら…」
ここあ「ほらっ、ぼーっとしてるとビリになっちゃうよ!」
絵里「よ、よぉーし!負けないわよっ!」
こたろう「たかい~」
絵里「はぁはぁ…」
ここあ「次はここあだよー!」
絵里「いいわよ!ほら…たかいたかーい♪」
ここあ「あははっ、楽しい~♡」
こころ「絵里さん大丈夫ですか…?」
絵里「どうってことないわ」ニコ
絵里「ほら…こころちゃんもしてあげるわよ?」
こころ「…!」パァァ
絵里「ふふ、可愛いのね…」
絵里「僕のためにお菓子を作ってくれてありがとう…」
絵里「一生の友達だよ♪」パタン
絵里「…おしまい。どうだった?」
「……」スースー
絵里「あら…3人とも寝ちゃってるわ」
絵里「遊び疲れたのね…」ニコ
絵里「…ふぅ」
にこ「絵里…」ガラ
絵里「寝てなくて大丈夫なの?」ヒソ
にこ「えぇ…マシになったわ」
絵里「そう、よかった…」ニコ
にこ「…//」
にこ「あ、あのさ」
にこ「こころ達のこと、遊んでくれてありがとうね」
にこ「改めて、絵里のこと…好きになったわ」ニコ
絵里「えっ…//」
にこ「そういう優しいとこ、大好きよ」
絵里「……///」プシュー
絵里「え、えぇ…何ともないわ」
にこ「いやすごく顔が赤いんだけど…」ピト
にこ「もしかしてうつしちゃった?」
絵里「ひぁ…//」ビク
にこ「ん?」
絵里「なっ、なんでもないから!なんでも…//」
にこ「そう…?」
絵里(頬を触られただけで…何かしら、これ)
にこ「帰る時に連れて帰ってね?」
絵里「あ、わかったわ」
にこ「希にはもう言ったけど…今日は本当にありがとう」
絵里「…どういたしまして」ニコ
絵里「明日学校で会いましょう」
ーーーーー
希「ん~よく寝たわ」グッ
絵里「……」ボー
希「えりち…?どうしたん?」
絵里「へ、いや…何でもないわよ」ニコ
希「さては何かあったなぁ?」
絵里「何もないってば…//」
希「ふ~ん」ニヤ
絵里「…もう」
穂乃果「みんなでお昼ご飯なんて嬉しいな♪」
凛「うんっ!いつもは違うからね~」
真姫「あのねぇ、考えてる時間がないからこういう時間も有効活用しようってなったんでしょ」
花陽「そうだよ…2人ともぉ」
希「まぁそうやけど…どうせやったら美味しく食べなな?」ニコ
ことり「…それもそうだね♡」
海未「食べながらでいいので、今回は衣装のコンセプトの案を出して欲しいのです」
絵里「衣装か…」
真姫「それにするなら反対でしょ」
凛「なんならにこちゃんは着ぐるみとかどうかにゃー?」
にこ「あんたたちねぇ…!」ガタ
絵里「天使って案はいいんじゃない?」
ことり「へっ」
にこ「…」キョトン
絵里「にこって白い服似合うのよ」ニコ
花陽「絵里ちゃん…?」
海未「…希」ボソ
希「な、なに…」
海未「絵里って最近…変ではありませんか?」ヒソ
海未「はい。ぼーっとしていることもありますし、以前はああゆうふざけた話には入らなかったではありませんか」
希「ん、んー…えりちも疲れてるんやない?」ニコニコ
穂乃果「あ!でも穂乃果も思うよ♪」
穂乃果「にこちゃんはピンクも似合うけど白みたいなシンプルなのも着こなせちゃうよね!」
真姫「ヴェェ…穂乃果まで」
にこ「あ、当たり前でしょ!にこは宇宙ナンバーワンアイドルだもの…」
にこ「着こなせないものなんてないわっ」
絵里「さすがにこね~♪」
希(海未ちゃんや真姫ちゃんの視線が…)
にこ「いちごミルクね…わかってるじゃない」
希「まぁな~」
にこ「ありがと」ゴク
希「好きやなぁそれ」ストン
希「…な~にこっち」
にこ「んーなによ」ゴクン
希「えりちな、お家の人が旅行で今日だけ1人なんやって」
にこ「ごほっ…!げほっっ」
希「あ、ジュースもったいないやん」
にこ「なっ!なんでそれを私に言うのよっ!」
希「大きい家に1人って…寂しいやん」
にこ「なら希が行ってやりなさいよ…」
希「誘われたんやけどな~」
希「うち今日もゴーストハントしなあかんねん」
にこ「それこの前も言ってたわよね!?嘘でしょーが!」
希「まっ、行くか行かんかは…」
希「にこっちに任せるから♪」
希「じゃあな~」ヒラヒラ
にこ「………」
絵里「亜里沙も居ないとなると…すごく静かね」
絵里「……」ボー
絵里「…何しようかな」
ピンポーン
絵里「ん…?」
絵里「宅配便は来ないって言ってたし…回覧板とかかしら」
絵里「はーい…」ガチャ
にこ「…」
絵里「へっ」ビク
にこ「こ、この、前の…っ」
にこ「お礼に…//」
絵里「にこ…?」
にこ「晩ごはん!作りに!来てあげたのっ//」
絵里「…」キョトン
にこ「き、聞いてんの…!」
絵里「ありがとう…//」ニコ
にこ「うぐ…」チラ
絵里「希を誘ったんだけど断られちゃってね」
にこ「…そうなんだ」
絵里「にこの手料理たのしみだわ」ニコ
にこ「…//」
にこ「絵里も手伝ってよ」
にこ「そっちのほうが早くできるし…」
絵里「うん、わかったわ!」
にこ「…ん、火止めて」
絵里「沸騰してないけど…止めちゃうの?」カチ
にこ「味噌を溶かす時にギリギリ沸騰させないくらいにするのよ」
にこ「苦味が出ちゃうし」
にこ「ほら、味噌のいい香りがするでしょ?」
絵里「ほんとね…」クンクン
にこ「はい、味噌汁出来上がり」
絵里「ハラショー…!」パァァ
絵里「にこは本当に料理が上手なのね」
にこ「…まぁね//」
にこ「ご飯、味噌汁、アジの煮付け、タコの酢の物、胡麻豆腐、春雨サラダ」
にこ「…これでいいかしら」
絵里「いやいや…充分すぎるわよ?」
にこ「そう、よかったわ」ニコ
にこ「夏の旬なモノを使ってみたの。夏バテ対策も出来るわよ」
絵里「料理もいろいろ考えて作るのね…」
にこ「…じゃあ、にこはこれで」クル
絵里「…」
絵里「ま、待って…!」グイ
絵里「私1人じゃ…食べきれないし」
絵里「今日は私以外いないから」
にこ「…?」
絵里「だ、だから…//」
絵里「泊まって欲しいのっ…」
にこ「…食べきれないことと泊まることに何の関係があるわけ?」
絵里「そ、それは…その!」
にこ「…寂しいから、とか」ニヤ
絵里「うぅ…///」
にこ「…ふふ」
にこ「しょうがないわね~」
絵里「そんなことないわよ、とっても美味しいわ」ニコニコ
にこ「…そ」
絵里「にこと2人きりで食事するのはあの日以来ね♪」
にこ「あ、スイパラね」
にこ「…///」
にこ(…綿菓子のこと思い出してきたわ)
絵里「にこ?」
にこ「その酢の物とか体にいいわよ」
絵里「そうなのね~」パクッ
にこ「ね、すっぱくて…って!!」
絵里「……っ」ウルウル
にこ「なっ、何泣いてんのよ!」アセアセ
絵里「……梅干しの味がする」グス
にこ「梅苦手なの!?」
絵里「にこぉ…出したいぃ」
にこ「ま、待って!ティッシュとってくるから!」
にこ「…ごめん」
絵里「ううん…私のほうこそ」
にこ「絵里って梅干しとのりが食べられないのね…覚えとくわ」
絵里「…うん」
にこ「…梅風味にしなけりゃよかったわね」
絵里「せっかくにこが作ってくれたのに…」
にこ「……もうこの話は終わりっ!」
にこ「お泊りなんだから、ね?」ナデナデ
絵里「…//」
にこ「ん~」ゴロゴロ
絵里「バスタオルはお風呂場にあるし…」
にこ「…あのさ、今日泊まる予定無かったのよ」
絵里「…?」
にこ「服とか下着とか…貸してくれる?」
絵里「!?」
にこ「これ畳んであったんだけど…絵里ってこんなパンツ履くのね~」
絵里「だめぇぇっ!///」
にこ「セクシーよね~」ニヤ
絵里「もうっ///にこぉ!」
にこ「これぴったりなのよ」
にこ「サイズが合う絵里の服があってよかったわ~♪」
絵里「…そうね」ニコ
絵里(それ亜里沙の服なんだけど…)
絵里(ご機嫌斜めになるから言わないでおきましょう)クス
にこ「…なんか変な感じ」
絵里「私の部屋だから?」
にこ「うん。絵里の部屋ってきれいに整頓されてるし…やっぱり部屋って性格出るのね」
絵里「これでね…アクセサリーを作れるの」
にこ「この机の上に置いてあるのは絵里が作ったの?」
絵里「えぇそうよ♪」
にこ「…きれい」ジー
絵里「…よかったら、だけど」
絵里「にこのを作ってあげましょうか?」
にこ「いいの…!?」
絵里「…むしろ作らせて欲しいわ」ニコ
ーーーーー
にこ「うわぁ…」パァァ
絵里「お気に召したかしら」
にこ「すっごく可愛い」
にこ「…ずっと大事にするわ」ニコ
絵里「…えぇ//」
絵里「さ、さぁもう寝ましょ…」
にこ「いつも布団だから新鮮だわ」
絵里「へ…?」
絵里「あ、なるほどね…」
絵里「なら私は布団敷いて寝るわね♪」
にこ「…?」
にこ「何言ってるの、2人で寝ればいいじゃない」
にこ「…にこと寝るの嫌?」
絵里「嫌なわけ…っ、ないわよ…///」プシュー
にこ「照れちゃって。可愛いわね」ニコ
絵里「もう…!からかわないで//」
にこ「早く来なさいよ~」ゴロン
絵里(ペース掴まれっぱなしだわ…)
ーーーーー
にこ「ねー絵里…」
絵里「…なぁに?」
絵里「…そうね」
にこ「今だから話すけど…初めて会った時の印象はね、最悪だったと思う」
絵里「…いろいろあったしね。けど希のおかげだわ」
にこ「…そうね。だけどアイドル研究部が潰れなかったのは、絵里のおかげでしょ?」
にこ「部員なんて1人しかいなかったから廃部にしようと思えば出来たもの」
絵里「…私にそんな権力はなかったわよ」
にこ「ふーん…希が話してくれたことなんだけど」
絵里「希ぃ…」
にこ「…最近、絵里が話しかけてくれるじゃない」
にこ「上手く返せてないけど…すごく嬉しいの」
絵里「…私だってそうよ?」
絵里「上手く話せなかったというか…変に緊張しちゃって」
にこ「なぁんだ、同じじゃない…」
絵里「…私も安心したわ」ニコ
にこ「…」
絵里「…」
絵里「にこ…寝ちゃった?」
にこ「……」
絵里「寝たのね…」フゥ
ギュッ
絵里「…っ//」
絵里「も、もう…また寝ぼけてるの?」ニコ
にこ「…起きてる」
絵里「…にこ//」
にこ「絵里ってあったかいのね…」ギュゥ
絵里「…急に甘えたくなっちゃったの?」
にこ「…うん」
にこ「絵里…撫でて?」
絵里「あら、頭撫でられるのは嫌じゃなかった?」ニコ
にこ「…なんか寝れないから」
絵里「なら仕方ないわね…」ナデナデ
にこ「…//」
ーーーーー
絵里「にこー、学校遅れちゃうわよ?」
にこ「待って…!まだ右がはねてるのよぉ…」
絵里「私が学校で括り直してあげるから、ね」
にこ「…うん」
にこ「意味違うのよっ!あと声大きいから!」
希「2人仲良くお泊り出来たみたいやな~」ニコ
絵里「もう…//」
希「ただ、校門で手繋ぐのはやめよか?」
にこ「えっ…!」バッ
絵里「!?」バッ
希「まさかの無意識なん?」
希「怖いわ~」
花陽「なっ、なんでツナイジャッテルノォ!?」コソコソ
凛「わー♪絵里ちゃんとにこちゃん仲良しだにゃー」
花陽「凛ちゃんっ、体がはみ出てるよ…!」
にこ「あーあ。もったいない」
絵里「そうね…卵焼きこれしかなかったのに」シュン
にこ「もー…」
にこ「はい、あーん」ヒョイ
絵里「あむっ…」パク
絵里「わ、甘くて美味しいわ」ニコ
にこ「私の作る卵焼きは甘いのよ」
絵里「甘いのもいいわね♪」
にこ「ほら~早く食べちゃいなさい」
希(なんなんやこれ)
絵里「あれってなぁに?」
希「いや、仲良いいって言うか…」
にこ「私と絵里は仲良いわよ?」
にこ「ね?」チラ
絵里「そうね」ニコ
希(えりちに相談されてから早1ヶ月…ここまで近い関係になるとは思いもせんかったわ)
絵里「そうだ、今日の放課後も先に生徒会に行かなくちゃ行けないのよ」
にこ「えー…そうなの」
にこ「いいわよ、待ってるから」
絵里「…うん」
凛「でも流石に、この計算できないのはひいちゃうにゃー」
真姫「これ1年生の公式じゃない?」
穂乃果「よかった、にこちゃんがいると安心できるよ♪」
にこ「もぅ、あんた達うるさぁい!」
絵里「…こらこら、あんまりからかっちゃだめよ?」
絵里「にこが困ってるわ」ニコ
花陽「…」チラ
凛「なんで最近、絵里ちゃんはにこちゃんのこと庇うのー?」
花陽「ちょっ…!だめだよぉ…っ」ガシッ
真姫「…そうよ」
絵里「へ?」
凛「にこちゃんのこと好きなのー?」
絵里「…好きだけど」
花陽「ぴゃぁ…//」
凛「えぇ~。じゃあにこちゃんも好きなの?」
にこ「絵里のこと?…うん、好きよ」
ことり(あれぇ…)
海未「仲が良いことは素晴らしいことですよ」ニコ
穂乃果「うん!みんな仲良しだもんね♪」
希(あ…そう言う事なんや)
真姫「見たって…何をよ」
凛「部室で絵里ちゃんの膝の上に座ってるにこちゃんを!」
絵里「えぇ…」
にこ「なっ、なに盗み見してんのよ!//」
花陽「そっ、それはアウトです…//言い逃れできないよぉ!」
穂乃果「…花陽ちゃんは何を話してるの?」
海未「絵里とにこがですか…微笑ましいですね」
ことり「ど、どんな感じだったか話してみてくれるかな…」ニコ
希「そ、そやな…」
にこ「ん…もうちょっと」
絵里「…もう。ほんとに好きね」ニコ
にこ「だって落ち着くんだもん…仕方ないでしょ//」ギュ
絵里「ふふ、照れてる…」ナデナデ
にこ「…そう言う絵里もすごいドキドキしてるみたいだけど」
絵里「…///」
にこ「んー…いい匂いする」スリスリ
絵里「そう?」
にこ「ずっとこうしてたい」
絵里「それはずるいわ、次は私の番よ?」
にこ「…わかったわよ」パッ
絵里「…ん」グイ
にこ「…っ//」
絵里「首筋のここがすごく好きなのよね」クンクン
にこ「……ちょっと、長い」
真姫「なっ…//部室で何してんのよ!」
ことり「…そういう関係だったんだね///」
絵里「何をそんなに焦ってるのよ」フフ
穂乃果「そんなに変なことなの?」
凛「まぁ凛はよくわかんなかったんだけどにゃ」
海未「…っ、ぁ」
希「あかん、海未ちゃんが倒れてしもた」
にこ「…もー恥ずかしいじゃない」
花陽「にっ、にこちゃん!!」グイ
にこ「ひぃっ…!!」
花陽「アイドルは恋愛禁止なんだよっ…!?」パナァ
花陽「グループ内恋愛はいずれ血みどろの展開になるのがお約束なんですっ!!」
絵里「ちょっと花陽…付き合うって私達女の子同士なのよ?」
花陽「え?」
ことり「え…そ、そうだよね」
真姫「…ま、まぁそうよ」
希「花陽ちゃん…これ以上言っても無駄や」
海未「ん、何の話ですか?」
穂乃果「みんな穂乃果のこと話に入れてくれないの…」ウル
凛「かよちんが珍しく荒ぶってるにゃー」
真姫(ちょっとなんなのよ…私てっきり)
花陽(あれぇ…もう最近ずっと一緒だし付き合ってるのかと思ったの…)
希(いや、でもやってることが)
ことり(よくわからないけど…無意識なんじゃないかなぁ)
希(それやと面倒くさいことになるやん…)
真姫(っていうか発展しすぎじゃない?)
花陽(希ちゃんが手回ししたんでしょ…?)
希(あれ、やっぱりわかる?)
凛「よくわかんないから穂乃果ちゃんとバドミントンするにゃー」
海未「…??」
穂乃果「ひどいよぉ…」グス
絵里「にこ、もう帰りましょう?」
にこ「…あ、そうね」
絵里「今日は買い物いくのよね?」
にこ「そうよ~」
絵里「なら付き合うわ」ニコ
にこ「…荷物半分持ってくれてありがとね」
絵里「いいのよ。好きでやってるんだもの」
バタン
穂乃果「うんっ!合宿だよ!」
穂乃果「夏休みももうすぐ終わっちゃうし、ここでもう1回するのもいいかなって」
絵里「この前みたいに練習するの?」
海未「今回は練習はお休みしてもいいかな、と…。リフレッシュも大事ですから」
凛「やったにゃー!みんなでいっぱい遊べるよ!」
真姫「今度の別荘は森の中にあるのよ。周りは自然で溢れかえってるわ」
ことり「素敵なところだね♪」
希「1泊2日やけど楽しみやなぁ」ニコ
凛「へへ、隠れんぼの真姫ちゃんみた?頭は隠れてたけどお尻がはみ出してたんだにゃ~」
穂乃果「あの時のびっくりした顔、面白かったよねぇ~」ニコ
真姫「も、もう!ナニヨ!」
絵里「…あ、この炒め物って」
にこ「そーよ、にこが作ったの♪」
ことり「絵里ちゃん、味でにこちゃんが作ったのがわかるなんて凄いねぇ」
海未「はい、まるで普段から食べているみたいです!」ニコ
絵里「え、えっと、たまたまね!お弁当のものを…」
にこ「もー隠すことないでしょ?私が絵里にいろいろ作ってあげてるのよ」
希「餌付けなん?」
にこ「そんなんじゃないから!」
穂乃果「何言ってるの?夜はまだまだこれからだよ!」
穂乃果「夏といったらホラー!ホラーといったら肝試し!」
ことり「まじかるバナナかな?」
凛「肝試しといったら楽しい~♪」
花陽「楽しいといったら」
真姫「ちょっと、本気なの?周りは木々しかないし真っ暗よ?」
希「だからこそスピリチュアルなことが起こりそうやん?」
にこ「肝試しなんて女の子だけじゃ危ないわよ…」チラ
絵里「……ぅぅ」ガクブル
ことり「私達は9人だから余っちゃうんじゃないかな…?」
希「うちは全然怖くないし、おどかす方にまわるから」
穂乃果「仕掛けとかあると余計に怖いもんね!」
希「さ、割り箸の先の色が同じ人がペアやで~」
凛「凛がいっちばーん!」
穂乃果「あぁ!ずるいよぉ!」
希「はいはい喧嘩しない~。年下の子から順番な?」
真姫「海未でよかったわ。よろしく」
ことり「凛ちゃんだと心強いよ~」
凛「任せるにゃー!」
花陽「うぅ…怖いよぉ」
穂乃果「大丈夫!花陽ちゃんファイトだよっ!」
にこ「私は…」チラ
絵里「…ぅぅっ」ガクブル
にこ「…希、このくじ引き何か工作したんじゃないでしょうね?」ヒソヒソ
希「んー?…何にもないよ?」ニヤ
花陽「バッターってそれ違うんじゃ…」
穂乃果「出発だぁぁ!」ダッ
穂乃「ホノカチャン!?ま、待ってぇ!!」ダッ
海未「次は私達ですかね。」
真姫「…海未、先歩いてくれない?」
海未「わかりました」ニコ
凛「次は凛達ね!さ、いこっ?」
ことり「うん♡凛ちゃん頑張ろうね」
にこ「…ちょっと絵里、大丈夫?」
絵里「…っ」ウルウル
絵里「…うん」グス
にこ「…ちょっと落ち着くまでこうしてるわ」ギュウ
絵里「にこぉ…」ビクビク
ーーーーー
にこ「立てる?」ニコ
絵里「…なんとか」
にこ「本当に無理ならやめてもいいのよ?私は構わないし」
絵里「ううん…私、やるわ」
絵里「せっかくにことペアになれたんだもの…//」
にこ「…う、うん///」
絵里「ひぃぃっ!!」ガシッ
にこ「大丈夫、ただ風で木が揺れただけ」ナデナデ
絵里「うぅ…やっぱり無理かも」ウルウル
絵里「暗いし、すごく怖いの」
にこ「けど結構歩いちゃったし、頑張りましょう?」
にこ「にこが手繋いでてあげるわよ」ギュ
絵里「…//」コクン
希(なんかいい感じやん…)
にこ「んー希の言ってたお守りはどこにあるの?」
絵里「…確か、祭壇の上って…」
「我の眠りを妨げる愚かな人間共よ…」
「この手で葬りさってくれるわぁぁ」
「あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙あ゙」ダダダッ
にこ「ちょ…!あいつ気合い入りすぎでしょ」
絵里「いやぁぁぁぁぁぁぁ!!」ダッ
にこ「い、痛い痛い!!どこ行くのよぉ!」グイッ
にこ「絵里っ、止まりなさいよぉ!」ダッ
希「…あれ?」パカッ
希「どこいったんやろ?予想以上に驚いてたけど」
希「まぁお守りはとってあるし帰ったんかな?」
にこ「…ぜぇぜぇ」
絵里「ふぇ…ぐすっ」ポロポロ
にこ「…絵里、大丈夫?」
にこ「っと、もう。置いていったりなんてしないわ」ギュ
にこ「…まぁここがどこなのか見当つかないけど」
絵里「…へっ」ピタ
にこ「ゆっくり歩きましょ?向こうに行けば帰れると思うから」
絵里「…うん」シュン
にこ「もー、そんな顔しないの」ポンッ
にこ「可愛いけどね?」
絵里「さらっと言うのはずるいわ…//」
絵里「ごめんなさい…私のせいね」
にこ「謝るの禁止」ポン
絵里「うーん…向こうに何かありそうね」ザッ
にこ「勝手に動いちゃだめ…って、わぁぁ!」ドサッ
絵里「にこ!?どうしたのっ?」
にこ「っ、木の根っこに足が引っかかって…」
絵里「大変、足首が赤くなってるわ…捻っちゃったのね」ピト
にこ「ごめん…絵里は暗いとこ怖いから早く帰らなくちゃいけないのに私がこんな」
絵里「謝るのは禁止…でしょ?」
にこ「けど…」
絵里「乗って?」
絵里「私がおんぶするわ」
絵里「平気よ」ニコ
にこ「…怖くない?」
絵里「…怖いぃ」
にこ「けどこうやって直接体がくっつくと安心はできるわよね?」
絵里「…少しだけ//」
ガサガサ
絵里「ひっっ!!」ビク
にこ「な、なに…!」
絵里「む、無理…!怖いぃぃ」ウルウル
にこ「絵里、私を置いて逃げなさい!」
絵里「そんなこと…っ、できないわ!」
絵里「怖くて足もすくんじゃってるけど…にこを置いていくなんてできないっ」
絵里「私が…、私がにこを守るから!」
にこ「…絵里///」
ガサガサガサガサガサガサ
絵里「で、出てきなさぁい!」ガクブル
穂乃果「よかったぁ…すっごく心配したんだよ!?」
絵里「…ほ、穂乃果?」
にこ「…」ホッ
穂乃果「あれ、にこちゃん怪我してるの?大丈夫?」
にこ「えぇ…歩くと痛むけど」
穂乃果「なら穂乃果がおんぶするよ!」
にこ「え、えっと…」
絵里「私がするわ」
穂乃果「わかった、任せるね!」
にこ(絵里…//)
絵里「そっ…そう、なの…//」プシュ
にこ「…絵里は優しくて可愛いくてかっこいいもの」
にこ「嫌いになるはずないわ…///」
穂乃果「…そ、そっか//」
穂乃果「穂乃果は、仲良しな絵里ちゃんとにこちゃんを見てると嬉しい気持ちになるんだ」ニコ
穂乃果「これからも一緒にラブライブに向けて頑張ろうね!」
にこえり最高だった乙
-
前の記事
【ラブライブ!】ファンミグッズ事後通販がBVCにてスタート!! 2020.04.01
-
次の記事
【ラブライブ!】アニメでいちばん泣ける回は2期11話で決定したからいちばん笑える回を決めよう 2020.04.01