【ラブライブ!】穂乃果「高嶺のflower」
- 2020.04.01
- SS

穂乃果「好きです!穂乃果と付き合ってください!」
真姫「は、はあっ!?///きゅ、急に呼び出して何言い出すのよ!///」
穂乃果「ご、ごめんね……で、でも好きなんだもん!」
真姫「わ、私のことが好き!?ま、待って!それ本気で言ってるの?///」
穂乃果「当然だよ!こんなこと、冗談なんかじゃいわないもん」
真姫「っ……///」
真姫(ど、どっきり……?には見えないけど……ま、まってそんな急に……)
真姫「ぅぁ……///」
真姫(穂乃果は私を好き?私は?穂乃果を……嫌い?なわけない……好き……?
うううう~~~~///)もんもんもん
穂乃果「……」どきどき
真姫「っ~~~///だ、ダメよ!ダメ!」
穂乃果「えっ……あ……もしかして真姫ちゃん穂乃果のこと嫌い……?」
真姫「ち、違うわよ!///」
穂乃果「な、なら!」
穂乃果「ほら?」
真姫「り、理想のタイプってのがあるでしょ!付き合う理想!」
穂乃果「理想のタイプ?」
真姫「そうよ!悪いけど……うーんと……そうね
私は自分よりも背の低い人と付き合う気はないのよ」
穂乃果「あっ……」しゅん
穂乃果「……じゃあさ、もし、もしも穂乃果が真姫ちゃんより背が高かったら付き合ってくれるの?」
真姫「えっ?」
穂乃果「だって身長が低いからダメなだけで、それ以外は穂乃果の事好きなんでしょ?」
真姫「べ、別に好きなわけでもないわよっ!///ま、まあ考えてあげてもいいけど///」
穂乃果「そっかぁ……」
真姫「そもそももう成長期だって終わってるんだしあきらめ「よしっ!またね真姫ちゃん!」たったった
真姫「諦めて新しい恋を―――え?穂乃果?……もう!なんだったのよいったい!」
・
・
・
真姫「はぁ、今日はびっくりしたわね」
真姫「まさか穂乃果が告白してくるなんて思わなかったわ……あの穂乃果が……」
真姫「本当急すぎなのよ。もっとムードとか順序があるじゃない……」
真姫「まあ、ああいっとけばきっと穂乃果も諦めるわよね」
真姫「でも……」
『好きです!』
真姫「……」
真姫「本当意味わかんない!///」カミノケクルクル
・
・
・
真姫「ふぁぁっ……」のびのび
真姫「今日は穂乃果のせいで寝不足ね……」
『好きです!』
真姫「くっ///ああもう!いつまで考えてるのよ私ったら!まったく……」
真姫「大体もう断ったんだし、穂乃果の事なんて別に――――」
がやがやがやがや
真姫「んっ?前の方が騒がしいわね」
<やめてください!やめるんですっ!
<やだやだ!やるの!
真姫「あれって……穂乃果たちよね」
穂乃果「知らないもん!やるったらやるの!」
ことり「穂乃果ちゃんダメだよ!それにほら……スカートだし……その、あれがね」
穂乃果「ことりちゃんまで……、でも決めたの!やるったらやる!
これからは逆立ちで暮らすの!」えいっ
海未「穂乃果っ!」
ことり「ほ、穂乃果ちゃん!スカートが!みえてるよ!?」
海未「ことり!私は前を押さえますから!貴方は後ろを守ってください!」
ことり「う、うん!」
穂乃果「絶対162cnになるんだもん!」
真姫「……」
真姫「……」
真姫「……今日は別の道から行きましょう」
・
・
・
海未「で、なぜ呼び出されたのかはわかりますね?」
真姫(な、なんでピンポイントで私なのよ……)
ことり「身に覚えがないとは言わせないよ?」にこにこ
真姫「ま、待って!本当に何のことか―――」
海未「実は私たちは最近、穂乃果のれんあいあどばいざーと言うのもしてまして」
真姫「うっ」ぎくっ
ことり「ついに昨日穂乃果ちゃんは告白するって言ってたんだよねぇ」にこにこ
海未「そしてその翌日おかしくなった……どうしたんでしょうね」
真姫「そ、そうなの?何かあったのかしらね」ぷいっ
ゆっくりお話しを聞いてみようと思ってさ♪」にこにこ
真姫「そ、そうなの?もしかして穂乃果ってその子の名前まで言ったりしたの……?」あせあせ
海未「いえ、さすがに名前までは教えてくれませんでした」
ことり「ただし後輩とかの特定されない程度の特徴は教えてくれたんだよね」
真姫「ほっ……。なるほどね、それで私に特徴を教えて呼び出そ特定しようと思ったのね」
海未「その通りです。さすが真姫ですね頼りになります」
真姫(適当にしらばっくれればいいわね)
ことり「音ノ木坂で後輩で、ツリ目でとても頭が良くて、あまり素直じゃない
赤毛の子らしいんだけど一年生に誰かいるかな」にこにこ
真姫「ぶっっっ!?」
海未「頭のいい真姫なら誰かわかりますよね?」
ことり「ツリ目で赤毛の真姫ちゃんなら誰かわかるよね?」にこにこ
真姫「その特徴完全に答えじゃない!大体赤毛なんて一年生で何人いるのよ!?」
ことり「じゃあ話してくれるかな?なんで穂乃果ちゃんが急にあんなことしだしたのか」にこにこ
海未「今日一日とても大変だったんですよ?」にっこり
真姫「は、はい……」
――
―
真姫「ってことがあったのよ……」
ことり「そっか……そんな気はしたけどやっぱり断っちゃったんだね……」
真姫「べ、別に穂乃果の事が嫌いなわけじゃないのよ
た、ただ付き合うとなると……その……///」カミノケクルクル
海未「そこに口出しする気はありません。ただ、その断り方は関心しませんね」
ことり「うん……可哀そうだよ……あんなに頑張ってるんだもん……」
真姫「うっ……、わ、私だってただ断るより理由があったほうがいいと思ったのよ!」
真姫「しょ、しょうがないでしょ!あの時は私もテンパってたの!」ふんっ
海未「とりあえず真姫はもう一度穂乃果ときちんと話してきてください!」
真姫「な、なんで私が!」
海未「このままじゃ練習に影響が出るのはもちろんのこと
何時大事故に発展するかわかりません!」
ことり「もしそうなったらちゃんと真姫ちゃんに責任とってもらわなきゃね」にこにこ
真姫「わ、わかったわよ……きちんと話してくるわよ……」とことこ
ばたんっ
・
・
真姫「それに昨日の今日でどんな顔して会えばいいのよ……」とことこ
真姫(えーっと穂乃果はこの辺りにいたって、聞いたんだけど……)きょろきょろ
真姫(あー……本当気まずい……)てくてく
穂乃果「あっ!真姫ちゃーん!」
真姫「っ……!穂乃果……ってなんでジャージなの?」
穂乃果「これ?海未ちゃんが逆立ちするならせめてジャージにしろって!」えへへ
真姫(スカートだと見えちゃうものね、あれそういえば)
穂乃果「んー。今は休憩!」
真姫「さすがに一日中してるわけじゃないのね……」
穂乃果「やり続けると血がのぼって頭がぼーっとしちゃうからね!それにさ―――」もじもじ
真姫「どうしたのよ?」
穂乃果「真姫ちゃんの顔は近くでみてたかったら……逆立ちだと遠くなっちゃうんだもん」
真姫「っ~~~!///」カァァァッ
穂乃果「えへへ、待っててね!絶対に162cmになってみせるから!」じーっ
穂乃果「えっ?」
真姫「だ、だから私より低くても気にしないって言ってるのよ!///」
穂乃果「あれ、でも昨日は……」
真姫「き、気が変わったの!だからその……さ、逆立ちなんてもういいわよっ」ぷいっ
穂乃果「じゃあもう牛乳を何リットルも飲まないでもいいの!?」
真姫「い、いいって言ってるでしょ!わかったならもう私は行くわよ///」どきどきっ
真姫「チ、チカヅカナイデ!///」さっ
穂乃果「うっ……せっかく付き合えたのに真姫ちゃんは手厳しいなぁ」
真姫「は、はああああああっ!?/// つ、付き合った!?/// 誰と、誰がよ!?」
穂乃果「ふぇ?だって身長さえなければ穂乃果と付き合ってくれるって昨日―――」
真姫「か、考えるって言っただけよ!///」
穂乃果「え……もしかしてまだ条件があるとか……?」
真姫「と、当然でしょ!私の理想は高いんだからっ!
そうね……つ、次は成績よ!」
穂乃果「せ、成績?」
穂乃果「う……つ、つまり真姫ちゃんと付き合いたかったら……」
真姫「成績をあげなさい!そうね……次のテストで90点は取れるくらいに!」
穂乃果「きゅ、きゅうじゅってん……」がーん
真姫(ふふっ、さすがの穂乃果も勉強となれば―――)
穂乃果「……わかった」
真姫「えっ?」
真姫「ちょ、ちょっと穂乃果……まさか本気で……」
穂乃果「見てて真姫ちゃん!穂乃果頑張るからね!」たったったっ
真姫「ちょ、ちょっと!―――行っちゃったわね」
真姫「……」
真姫「ま、まあ逆立ちは解決したわけだし?」
真姫「それに次が勉強なら、海未たちから感謝の言葉くらいもらえてもおかしくないわね」
真姫「うんうん。全部無事解決ね!」
・
・
・
真姫(解決した……そう、解決したはずよね……?)
ことり「で、なんで呼び出されたかわかるよね?」にこにこ
海未「まったく真姫はあれほど言ったのに……」やれやれ
真姫(なんでまた呼び出されてるのよ!?)
真姫「ま、待って!今回ばかりは何で呼び出されたのかわからないわよ!」
ことり「ふーん、本当に?」にこにこ
真姫「ほ、本当よ!逆立ちはちゃんと解決したはずじゃないっ」
海未「ええ、逆立ちはやめたんですよ。逆立ちは……」
真姫「ならもういいじゃない!」
真姫「逆立ちは……?」
ことり「そのあと多分また穂乃果ちゃんに何か言ったよね?
―――例えば勉強をしてみたいなことかな?」にこにこ
真姫「た、確かにそんなようなことは言ったけど……
べ、別に勉強頑張るんだったらいいじゃない!」
海未「はぁ……やっぱりですか……」
真姫「だ、大体そんなこと海未もよく言ってるじゃない!それで穂乃果が勉強してるならいいことでしょ」
ことり「うん。勉強頑張るのはいいことだよ?いいことなんだけど……
ちょっと頑張りすぎちゃってるの」にこにこ
真姫「が、頑張りすぎてる……?」
海未「穂乃果はこの三日間、徹夜で勉強をしてるらしいんですよ」
真姫「は、はあっ!?」
真姫「徹夜って……嘘でしょう……だってもう三日も経ってるのよ……?」
海未「本当です。寝不足であっちにふらふらこっちにふらふら……危なっかしくて見ていられません」
ことり「でもことりたちが何を言っても勉強だけはやめないの……」
真姫「っ……!」
ことり「このままだと穂乃果ちゃん倒れちゃうよ……」
真姫「穂乃果は……穂乃果はどこにいるの?」
真姫「……話してくるわ」すたっ
海未「待ってください!―――真姫は、穂乃果の事好きじゃないんですか?」
真姫「……べ、別に私がどう思うと勝手でしょ」
海未「ええ。……ただ、付き合う気がないのなら一思いに振ってあげてください
―――でないと穂乃果は頑張ってしまいますから」
真姫「……図書館に行ってくるわ」たったったっ
ばたんっ
ことり「ねえ海未ちゃん……」
海未「ですね……真姫も素直じゃないですから。どうにかしてあげたいですが……」
ことり「うん……」
・
・
・
真姫「はあっ……はあっ……」
真姫(穂乃果は……)きょろきょろ
穂乃果「すぴー……すぴー……」zzz
真姫(机の上には勉強道具が……疲れ果てて寝ちゃったみたいね)ほっ
穂乃果「ぐぅ……ぐぅ……」zzz
真姫「まったく、心配かけすぎないでよね……」なでなで
穂乃果「ううんむっ……」zzz
真姫「……」じーっ
―――
――
―
凛「好きです!凛と付き合ってください!」
真姫「は、はあっ!?///きゅ、急に呼び出して何言い出すのよ!///」
凛「ご、ごめんね……で、でも好きなんだもん!」
真姫「わ、私のことが好き!?ま、待って!それ本気で言ってるの?///」
凛「当然だよ!こんなこと、冗談なんかじゃいわないもん」
真姫「っ……///」
真姫(ど、どっきり……?には見えないけど……ま、まってそんな急に……)
真姫「ぅぁ……///」
真姫(凛は私を好き?私は?凛を……嫌い?なわけない……好き……?
うううう~~~~///)もんもんもん
凛「……」どきどき
真姫「っ~~~///だ、ダメよ!ダメ!」
凛「えっ……あ……もしかして真姫ちゃん凛のこと嫌い……?」
真姫「ち、違うわよ!///」
凛「な、なら!」
凛「ほら?」
真姫「り、理想のタイプってのがあるでしょ!付き合う理想!」
凛「理想のタイプ?」
真姫「そうよ!悪いけど……うーんと……そうね
私は自分よりも背の低い人と付き合う気はないのよ」
凛「あっ……」しゅん
真姫「……おはよう穂乃果」
穂乃果「あれ穂乃果何してたんだっけ……って!勉強」がばっ
真姫「海未たちから聞いたわよ。徹夜で勉強頑張ってるって」
穂乃果「え?あははは、馬鹿だからちょっとでも頑張ろうと思って!」
真姫「別にいいわよ勉強なんてできなくても」ぷいっ
穂乃果「え?」
真姫「また気が変わったのよ。勉強なら私ができるんだし相手に求めることでもないわ」
穂乃果「じゃ、じゃあ勉強ができなくても穂乃果と付き合ってくれるってこと!?」じーっ
真姫「ヴ、ヴぇぇぇっ!?///」
凛「……じゃあさ、もし、もしも凛が真姫ちゃんより背が高かったら付き合ってくれるの?」
真姫「えっ?」
凛「だって身長が低いからダメなだけで、それ以外は凛の事好きなんでしょ?」
真姫「べ、別に好きなわけでもないわよっ!///ま、まあ考えてあげてもいいけど///」
凛「そっかぁ……」
真姫「そもそももう成長期だって終わってるんだしあきらめ「よしっ!またね真姫ちゃん!」たったった
真姫「諦めて新しい恋を―――え?凛?……もう!なんだったのよいったい!」
・
・
・
真姫(穂乃果と私が……付き合う……?)どきどき
『―――真姫は、穂乃果の事好きじゃないんですか?』
真姫(う……わ、私は……私は……///)どきどき
穂乃果「ねえ真姫ちゃんは穂乃果の事好きじゃないの……?」じーっ
真姫「う、ううぅ……///」
穂乃果「真姫ちゃんは穂乃果と一緒に居て楽しくない?ドキドキしたりしない?」
真姫「あ、あわわわ、私は、別にそんな……///」どきどき
穂乃果「穂乃果はすっごくどきどきしてるんだよ?真姫ちゃんも一緒なら穂乃果と―――「つつつつつ、次はスポーツよ!///」
穂乃果「ふぇ?」
真姫「はぁ、今日はびっくりしたわね」
真姫「まさか凛が告白してくるなんて思わなかったわ……あの凛が……」
真姫「本当急すぎなのよ。もっとムードとか順序があるじゃない……」
真姫「まあ、ああいっとけばきっと凛も諦めるわよね」
真姫「でも……」
『好きです!』
真姫「……」
真姫「本当意味わかんない!///」カミノケクルクル
・
・
・
穂乃果「うぅ……そうだよね……そもそも一個もクリアしてない気もするし……
それでスポーツって?」
真姫「スポーツができて、強くていざって時に私を守れる人が理想なのっ!」
穂乃果「ふーん、まあいいけどね」ふふん
真姫「な、何よその自信たっぷりな顔は……」
穂乃果「こう見えて穂乃果はスクールアイドルの前は剣道部だったんだよ?
大会でも優勝したりしてたんだもん!」
真姫「そ、そういえば学校新聞で穂乃果を見た記憶が……」
真姫(で、でも確か新人戦とか書いてあったわよね……素人同士の対決よね……?)
穂乃果「その穂乃果を前にスポーツだなんて……もらったも当然だよ!」ふんす
真姫「な、なら私が選んだ人と勝負しなさい!そ、それで勝ったら認めてあげるわよっ」
真姫「え、ええ!種目は……剣道でいいわ!
穂乃果がその人から一本取れたら勝ちよ。いいわね?」
穂乃果「しかも剣道!?もっちろんだよ!えへへ、絶対に真姫ちゃんに相応しいってところ見せてあげるから!」
真姫「っ/// せ、精々練習しときなさいっ!日時は決まったら連絡するから」ぷいっ
・
・
・
真姫「……と言うわけなの」
海未「はぁ。それで私ですか」
真姫「だ、だって剣道できる知り合いなんて他にいないのよ!私がするわけにもいかないし」
海未「試合するくらいなら別にいいですが……」
真姫「本当!?」
海未「はい……ただし、日にちは今日の放課後です」
真姫「きょ、今日?ずいぶん急じゃない」
海未「穂乃果がまた無茶な練習してはいけませんから。その前に終わらせましょう」
真姫「そう……ね、じゃあ穂乃果にも連絡しとくわね」
海未「わかりました。では放課後ウチの道場待ち合わせで」
真姫「わかったわ。……ねえ穂乃果と海未の剣道の腕前ってどっちが上なの?」
海未「腕前ですか……?試合なら穂乃果の戦績の方がよかったですかね……」
真姫「そうなの?ちょっと意外ね」
海未「穂乃果は本番に強くて私は逆だったので」
海未「……現役の時はですが」ぼそっ
キーコーカーコーン
真姫「っと、予鈴が……頼みを聞いてくれてありがとう。じゃあまた放課後にね」
海未「……本気でやってしまって構わないんですか?」
真姫「は、はあ?と、当然でしょ?///」
海未「……わかりました。では放課後に」
・
・
・
穂乃果「うわぁ……防具着るのも久しぶりだなぁ」
海未「ふふっ、こうして二人で試合するのも久しぶりですね」
穂乃果「うん……。ごめんね変なことに巻き込んで」
海未「穂乃果のれんあいあどばいざーになった時から、大変なことになるとは予感してました
だって相手が真姫ですしね」
穂乃果「も、もしかして最初から気づいて……」
穂乃果「うぅ……やっぱり海未ちゃんに隠し事はできないや……じゃあ、そろそろはじめようか」
海未「はい……。すみませんが手加減はしません」
穂乃果「当然―――じゃないと意味がないからっ!」
ことり「穂乃果ちゃんと海未ちゃんの試合見るの久しぶりだなぁ♪」
真姫「二人とも剣道をやめて以来なのね……どっちが勝つかしら……」そわそわ
ことり「え?本気で言ってるの?」
真姫「本気って……なんのことよ」
ことり「どっちが勝つかだよ!だってそんなの……」
海未「……」すーっ
穂乃果「面―――っ!」だっ
ことり「海未ちゃんに決まってるもん」
真姫「え?」
海未「胴――――っ!」ばしーんっ
穂乃果「へっ―――!?」
ことり「ほら、ね……」
真姫「こんなにあっさり……穂乃果が……」
ことり「……」
穂乃果「っ……!」
海未「ふぅ……私の勝ちですね」
穂乃果「ま、まだ!まだだよっ!真姫ちゃーん!」
真姫「ほ、穂乃果?」びくっ
穂乃果「一本取ったら穂乃果の勝ちだけど、負けの条件は決まってないよね!
見てて!絶対一本取るからっ!」
真姫「っ……!/// か、勝手にしなさいよ!」
穂乃果「えへへ―――ってことだから海未ちゃん、まだまだ付き合ってもらうよ」
海未「ふふっ、それでこそ穂乃果ですね……大丈夫ですよ、今日はここに誰も来ませんから」
穂乃果「ありがとう!―――行くよっ!」
穂乃果「っ……」
海未「胴―――!」ばしんっ
穂乃果「う……」
海未「小手―――!」ばしんっ
穂乃果「いっ……」
真姫「ど、どうして……戦績は穂乃果の方が上だって……」
ことり「現役時代のは……でしょ?」
真姫「ど、どういうこと!?海未だってもう剣道はやめたんじゃ……」
何時でも復帰できるんじゃないの……」
海未「ふふっ、剣は毎日振ってましたから、試合は週に一度だけでしたが」
穂乃果「あの頃と動きが変わらないはずだよ……あははっ」
海未「そういう穂乃果は、だいぶ衰えましたね」
穂乃果「えへへ、穂乃果はすぐ忘れちゃうタイプだから……でも、勝つよ!」
海未「―――何度も言いますが、手加減はしませんっ!」
ことり「穂乃果ちゃん……」
真姫「ね、ねえ!大丈夫よねこれ……?」
ことり「海未ちゃんは防具から外すことはないから、怪我は大丈夫だと思うけど……」
真姫「で、でもこんなに打たれてたら!」
ことり「うん……さすがに痛みはあるだろうね」
真姫「海未……なんで……」
ことり「……ねえ真姫ちゃん、なんで剣道にしたの?」
真姫「な、なんでって……だから穂乃果の強さを見たくて……」
それこそ凛ちゃんと100m走勝負とかでも」
真姫「そ、それは……」
ことり「……本当は穂乃果ちゃんに勝ってほしかったんでしょ?
だから相手も海未ちゃんにして……事情を知ってるなら手加減してくれるって思ってさ」
真姫「ち、違うわよ!私は、べ、別に……」
ことり「そうなの?……ならよかったね
穂乃果ちゃんはこのままだと勝てないよ、ずっとね」
真姫「……」
ばしんっ ばしんっ ばしんっ
穂乃果(強いなぁ……打たれすぎて、さすがに頭がふらふらするや)ぼー
海未「……諦めますか?」
穂乃果「っ!まだまだっ!」
海未「……」
真姫「……もう、もういいわ。止めなきゃ」
ことり「試合止めるの?穂乃果ちゃんあんなに頑張ってるのに」
真姫「だってこんなの見てられないじゃない……!それに勝てないってことりもさっき言ってたじゃない!」
それとも……また無茶苦茶な要求をしてお茶を濁すの?」
真姫「お茶を濁してる訳じゃ……」
ことり「ねえ真姫ちゃんが本当に穂乃果ちゃんを好きじゃないなら
試合を止めていいよ、でもそのあときちんと振ってあげて」
真姫「っ……」
ことり「でも真姫ちゃんが本当は穂乃果ちゃんのことを好きなら
試合を止めるより先にしなきゃいけない事、あるんじゃないかな?」
真姫「……」
『好きです!穂乃果と付き合ってください!』
『ご、ごめんね……で、でも好きなんだもん!』
『真姫ちゃんの顔は近くでみてたかったら』
『えへへ、絶対に真姫ちゃんに相応しいってところ見せてあげるから!』
真姫「っ……!穂乃果っ!」ばっ
・
・
・
海未「手、つらそうですね?」
穂乃果「えへへ、何でも御見通しだね」
海未「打ってる側ですから……竹刀持つのももうそろそろ辛いんじゃないですか?」
穂乃果「どうだろうねっ」
海未「真姫は思い違いだったみたいですね……
もうそろそろ楽にしてあげますね」すっ
穂乃果(くるっ……!多分小手だ……!なら……)
海未「……」じりじり
穂乃果(でも、失敗したら竹刀にぎれなくなっちゃうかも……
それにそのあとだって……)
海未「小手―――」だっ
穂乃果「っ―――!」
穂乃果「真姫ちゃん―――!―――っ!」ぐぐぐっ
海未「―――っ!?」ばしっ
穂乃果「くっ―――ぐっ、痛……」
海未「打突部位を外した―――!?」
穂乃果「面――――っ!」ばしんっ
海未「あ……」
穂乃果「えへへ……穂乃果の一本……だよ……ね?」
海未「……ええ、お見事です」
穂乃果「や……ったぁ……」ばたんっ
・
・
・
穂乃果「……」
ことり「穂乃果ちゃんっ!大丈夫なの!?」たったった
真姫「穂乃果!?う……確かゆさぶっちゃだめで、出血や負傷の確認をしてから……ああもう!?」
海未「きっと大丈夫ですよ。よほど集中してたんでしょう。疲れてしまったみたいですね」
真姫「で、でも!」
海未「昔からよくあったんです。安静にしてれば数分で目が覚めると思います」
真姫「ほ、本当?」ほぉっ
海未「目覚めたらお腹を空かせてるでしょうから
私とことりで少しおにぎりでも持ってきますかね」
ことり「うん、そうだね!」
海未「真姫はあちらに氷を用意してあるので、穂乃果の腕を冷やしといてあげてください」
真姫「腕を?」
海未「はい、最後穂乃果は生身のところで受けて腫れてるはずなので」
真姫「穂乃果……」
海未「尋常じゃない痛みのはずです……その後打ち込んでくるとは……本当驚きです」
ことり「うん……きっとどうしても勝ちたかったんだと思う……」
真姫「……」
海未「では行ってきます。30分ほどで戻りますので」たったった
ことり「穂乃果ちゃんのこと、よろしくね」たったった
真姫「穂乃果……」
・
・
・
真姫「穂乃果!?気が付いたの!?」
穂乃果「あ、れ……?真姫ちゃん……?」
真姫「穂乃果ぁ……よかった……」うるっ
穂乃果「うううんっ……確か海未ちゃんと勝負して……
あれ、それより頭の下に高級枕みたいな感覚が……ってふともも!?」ばたばた
真姫「う、動かないで!腕も冷やしてるんだからっ」
穂乃果「え……?っ……い、痛い!?なんだか腕がものすごく痛いっ!?」
真姫「当然よ!海未の竹刀を腕で受けたんだから!」
穂乃果「あ、そっか……そういえば……そうだった……
って!真姫ちゃん!勝ったっ!穂乃果かったんだよっ!」
怪我でもしたらどうするのよ……」うるっ
穂乃果「えへへ、海未ちゃんなら反応してくれるって信じてたから……
それに怪我したら真姫ちゃんに直してもらうもんっ」
真姫「バカなんだから……」
穂乃果「馬鹿だけど真姫ちゃんの為ならなんだってするよ
理想がまだあるなら満たせるように頑張る!だってそれくらい真姫ちゃんが大好きなんだもん」
真姫「本当大馬鹿ね……」
穂乃果「えへへ、それくらいしか穂乃果はできないから……」
穂乃果「えっ!?身長も勉強もスポーツもってこと!?」
真姫「ええ……穂乃果を諦めさせるための嘘だった―――」
穂乃果「そっか……」しゅん
真姫「―――はずなの。でも気づいたら穂乃果を応援してた
穂乃果に勝ってほしいって願ってた。本当の大馬鹿ものは私の方ね」
穂乃果「真姫ちゃん……」
真姫「私の本当の理想のタイプはね……誠実な人なの」
真姫「そう……一途で裏切らないで、絶対無理なことでも私の為に必死で頑張ってくれて
そしてやり遂げてくれる、そんな人……そんな穂乃果が好きなの……」
穂乃果「真姫ちゃん……!」ぱぁぁぁっ
真姫「嘘ついてごめんなさい、あんなにぼろぼろにさせてごめんなさい……
ずっと、ずっと気づいてたはずなのに……」ぽろぽろ
穂乃果「大丈夫だよ、泣かないで……」なでなで
真姫「穂乃果……」
穂乃果の誠実さが伝わったんだもん!だから全部が嘘ってわけと思うんだ」
真姫「そう、なの……?」
穂乃果「うん!そうだよっ。穂乃果がそういうんならそうなの!
だからもう一度だけ言わせて―――」
穂乃果「真姫ちゃん、好きだよ。穂乃果と付き合ってください」
真姫「はい、喜んで……」ぽろぽろ
こそこそ こそこそ
???「……」いぇーい
??「……」ふふっ
・
・
・
真姫「ねえ穂乃果」もぐもぐ
穂乃果「どうしたの真姫ちゃん?……あ!穂乃果のポテトは分けてあげないよ?」もぐもぐ
真姫「ち、違うわよ!……私たちが付き合うきっかけ覚えてる?」
穂乃果「もっちろん!一生忘れることはないよっ!」
真姫「っ///一生は別にいいけど……///」カミノケクルクル
穂乃果「えー?真姫ちゃんは忘れちゃうの……?」しゅん
真姫「わ、私も一生忘れない……ってそんなことはいいの!それよりも!」
穂乃果「それよりも?」
真姫「穂乃果の理想のタイプってどんななの?」
真姫「べ、別にその理想になろうとかそういうわけじゃないわよっ///
ただ少し気になっただけよ」カミノケクルクル
穂乃果「真姫ちゃん」
真姫「え?なによ」
穂乃果「だから真姫ちゃん!穂乃果の理想のタイプは真姫ちゃんだよ」
真姫「っ~~~~~!///」かぁぁぁぁぁっ
穂乃果「あれ?顔がトマトみたいだけど……」
真姫「うるさいわねっ!///誰のせいよっ!///」
穂乃果「えええっ!?」
真姫(くっ……一途で誠実すぎるのも考え物ね///)
おしまい
空気読んだってことにしてください。ありがとうございました
テンポもよかった
こうならないためにも竹刀のささくれはこまめに手入れしましょう
乙!
よかった
これはすばらしい
乙ー。
乙~!
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