【ラブライブ!】にこ「『本格ラーメン山猫亭』ですって」
- 2020.04.02
- SS

ザッザッ
にこ「ここまで来たはいいけれど…ここら辺は全く知らないわ」キョロキョロ
絵里「大丈夫よ、私がついてるでしょ!」ドヤァ
にこ「それが一番心配なんだけど…」
絵里「犬を2匹も連れてるのよ、心配ないわ
…にしてもさっきから獲物1匹見かけないわね…」
にこ「犬たちも反応ないわね」
ほの犬「…」クゥン
うみ犬「…」クゥン
にこ「っだぁーーー!ストレス発散しに来たのに逆にストレス溜まるわ!!」
絵里「ごめんなさいね、わたしが誘ったばかりに…」
にこ「いいわよ別に…ただ、次得物見つけた時は私に撃たせなさいよ」
絵里「わかったわ…」
にこ「案内係の人もどっか行っちゃうし…私達どうなるのよ」
うみ犬「あなたは最低です…」バタ
絵里「わっ!犬が倒れて動かなくなっちゃったわ、せっかく買ったのに…」
にこ「役に立たない犬がさらに役に立たなくなったわね」イライラ
絵里「…私帰ろうと思うんだけど」
にこ「そうね、寒くなってきたしお腹もすいてきたわ」
絵里「昨日の宿屋で土産に山鳥でも買ってけばいいわよね」
にこ「うさぎも売ってた気がしたわ」
ザッザッ
絵里「…ここ、いったいどこなのよ…さっきからおんなじところをぐるぐる回ってるようだわ」
にこ「はぁぁ!あんたのこと信用してついてきたってのにわからずに動いてたの!?にこもう、お腹減ったぁ!」ビービー
絵里「私もお腹がすいてきたわ…なにか食べないと死にそうだわ…」キョロキョロ
絵里「ん?こんなところに…ラーメン屋?」
絵里「こういう所のラーメンって美味しいってよくいうじゃない?入ってみましょうよ…」
にこ「…やむを得ないわね…入りましょ」
ガチャ
にこ「ラーメン屋に似合わない石づくりの玄関ね…」
絵里「あら、こんなところに文字が…『どなたもどうかお入りください。決してご遠慮えんりょはありません』ですって、優しい店主ね」
にこ「そう書いてあるんだし遠慮せず奥へ進みましょ」
絵里「戸の裏側にも書いてあるわね『ことに肥ふとったお方や若いお方は、大歓迎だいかんげいいたします』なんて…肥ってはいないけれど私達は若いから大歓迎ね、」
にこ「お世辞でも嬉しいわね」
ズンズン
にこ「今度は水色の扉ね、やけに扉が多いわね」
絵里「これ知ってるわ、ロシア式なのよ寒い地方や山はこうやって扉を多くつけるのよ」
にこ「さすがロシア出身ね…今度は『当店は注文の多いラーメン屋ですからどうかそこはご承知ください』ですって…やっぱり人気なのねこの店」
絵里「ね?言ったとおりでしょ?」
にこ「また裏に文字が書いてあるわ『注文はずいぶん多いでしょうがどうか一々こらえて下さい。』ですって、注文が多いってメニューが豊富ってことかしら」
絵里「あれよ、注文が飛び交って支度に時間がかかるからごめんなさいって意味でしょ」
にこ「はぁ、時間がかかるのはいいけれどどこかに座りたいわねぇ」
絵里「そうね、膝ガクガクしてきたわ」ガクガク
にこ「また扉ね…」
絵里「『お客さまがた、ここで髪かみをきちんとして、それからはきもの
の泥どろを落してください。』…ラーメン屋だからって山を歩き回った足で入るのは失礼よね、
それに帽子で髪がボサボサだし丁度いいわ」
にこ「そうね、スーパーアイドルなんですもの、身だしなみには気を使わなきゃね」
カミノケサッサ
クツポンポン
絵里「これでよしっと、次開けるわね」
にこ「『鉄砲と弾丸をここへ置いてください。』…そうよね、こんな物騒なものつけて食事なんてできやしないものね」
絵里「何事も形からってことよね」
ゴト
にこ「へぇ…また扉…いくらなんでもしつこいんじゃない?」
絵里「人気店なんだし、こうやって少しづつ客の入りをずらしてるのよ」
にこ「『どうか帽子とコートと靴をおとり下さい。』って、どうする?」
絵里「仕方ないわね、脱ぎましょ」ヌギヌギ
にこ「…」ヌギヌギ
絵里「もう少しなんだし我慢しましょ、今更引き返しても迷惑だろうし」
ガチャ
絵里「『ネクタイピン、カフスボタン、眼鏡、財布、その他金物、尖ったものは、みんなここに置いてください
』…はぁ?」
にこ「もしかしたら電気を使ってラーメンを作るんじゃないかしらそんな話をどこかで聞いたことがあるわ」
絵里「お金は帰りにここで払うみたいね、丁寧に金庫と鍵まで置いてあるわ、気が聞くわね」
にこ「そうよきっと」
絵里「そうね」
カチャカチャ
ズンズン
、
絵里「扉ね…もう慣れてきたわ…」
にこ「『壺のなかのクリームを顔や手足にすっかり塗ってください。』って、この壺かしら?」
絵里「そうみたいね、多分部屋の中が暖かいから外との温度差でひび割れを起こすからその予防なのよ、
見る限り体に悪そうでもないし…」ペタペタ
にこ「美容効果も期待できそうね」ペタペタ
ガチャ
絵里「また書いてあるわ『クリームをよく塗りましたか、耳にもよく塗りましたか、』ですって、こんなところに小さい壺まで」
にこ「はぁ、危なかったわ私耳に塗るの忘れてたの…」ペタペタ
絵里「こうしてるあいだにもお腹がどんどんすいてくるわ…早くラーメンを食べたいのだけれど…」
にこ「ここにも…『料理はもうすぐできます。
十五分とお待たせはいたしません。
すぐたべられます。
早くあなたの頭に瓶びんの中の香水をよく振ふりかけてください。』香水ってこれのことかしら」スンスン
絵里「これ、お酢の匂いがするわ…こんな香水聞いたことないけど…」スンスン
にこ「巷で流行ってるんじゃないの?最近の流行りは斬新なのが多いじゃない?」
絵里「そうね、斬新さを求めることも必要ね…」
ガチャ
絵里「『いろいろ注文が多くてうるさかったでしょう。お気の毒でした。
もうこれだけです。
どうかからだ中に、壺の中の塩をたくさん
よくもみ込んでください。』…」
にこ「ねぇ…さっきからおかしくない?」
絵里「私もおかしいと思ってるんだけど…
注文って私達が店主からされてるわね…」
にこ「つまり……向こうが私達を食べようと…??」ガタガタ
絵里「私…達たべっ食べられるの!?」
にこ「逃げましょうっ!」
にこ「」!?
絵里「どどどどうしたのよ?」
にこ「嘘…あかないわよ…」ガクガク
絵里「とととと、閉じ込められたってこと?」ガクガク
にこ「向こう側にも扉はあるけれども…とても物騒ではいれそうにないわよ…」ガクガク
絵里「うっううっ」ボロボロ
にこ「泣くんじゃないわよぉ!」ボロボロ
童話みたいなの
りん猫「やっぱりダメだったにゃ…お気の毒でしたなんて真姫にゃんが書くから…」
ぱな猫「どうしよう凛ちゃん…このままじゃ入ってこないよこのままじゃ真姫にゃんに怒られちゃうよ」
りん猫「…呼ぶにゃ、そうだよ!呼ぼうよ
おーいお客さんいらっしゃーい!お皿も洗ってるにゃ、スープもよく煮えてるにゃ!あとはお客さんをよく煮込んで出来上がりにゃ!」
ぱな猫「いらっしゃい、いらっしゃい
ラーメンが嫌ならチャーハンはどうですか?
準備はすぐできますよぉ、とにかくはやくいらっしゃい」
絵里「あああああああがああああああああ!!」ビーー
にこ「えええええりいいぃぃぃぃぃ
!!」ビーー
りん猫「いらっしゃい、いらっしゃーい!
そんなに泣いたらせっかくのクリームが落ちちゃうにゃ!
すぐに食べられるから、こっちへくるにゃー!」
ぱな猫「はやくはやく!真姫にゃんが待ってますっ!なので急いでくださいっ!」
絵里「にぃごおおおおおおおおおおおおお!!」ビーー
にこ「うわあああああああああああんあああああん」ビーー
ガチャリ
ほの犬「ふぁいとだよっ!」ワンワンオ
うみ犬「らぶあろーしゅーとっ!」ワンワンオ
ほの犬「ううううううっ、、わんっ!」
絵里「あががががご??」ガタガタ
にこ「あんた達…助けに来てくれたの?…」
ガチャリ
りん猫「にゃああああ!?こっちに来たにゃ!マズイにゃぁ!」
ぱな猫「ピャアァ!!ダレカタスケテェーー!!」
スゥ…
にこ「…部屋が消えた?…ってさぶッ!!!」ブルブル
絵里「…」カタカタカタ
おーーい、
希「えりちー!にこっちー!」
絵里「!!希!ここよここ!あたしはここよ!」パァァァ
希「もぅ、心配したんだからなぁ、初心者2人でよく助かったわぁ、」
にこ「…」グゥゥゥ
希「良かったらほむまんでも食べるか?」ヒョイ
にこえり「「ありがと!!」」
モグモグ
にこえり「「え?」」
おしまい
次は舶来ウイスキーの飲み過ぎで搾取されるμ’sメンバーが見てみたい
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