【ラブライブ!】凛「自由研究でロケット作ったにゃ!」
- 2020.04.04
- SS

真姫「マッタクー、私が広大な敷地を貸してあげたおかげなんだから感謝しなさいよね」
花陽「凄いよ!凛ちゃん!真姫ちゃん!自由研究でロケットなんて新しいよ!」
真姫「これで火星に行ってラブライブの優勝の願掛けをするわ」
花陽「花陽は真姫ちゃんの家のスタジオでロケットと通信するんだよね」
真姫「ロケットを作ったのは凛だけど、この通信装置を作ったのは私。結構ナイスな共同研究だと思うわ。このレベルを作っているなら先生もきっと共同研究でも認めてくれる」
花陽「そして私は無重力空間でも普通に食べられるご飯を開発しました!」
花陽「でも、私だけご飯なんてなんかレベルが低い気がするね……」
真姫「そんなことないわよ。重力がない環境で水が球体にならずに普通にご飯が食べられるんだからもっと自信持ってもいいわ」
凛「火星でカレーを食べてゲン担ぎするよ」
真姫「スタジオより凛へ。そっちのメモリはどう?」
凛「良好にゃ!」
真姫「花陽、酸素のメモリは?」
花陽「完璧です!」
真姫「わかったわ。秒読み開始!5……4……3……2……1……点火!」
凛「早速出発にゃー!」
ズドーン!!!
真姫「うん、発射は上手く言ったわね」
真姫「凛!花陽!2分後に大気圏に突入するわ!結構衝撃来るわよ!」
凛「わかったにゃ!」
花陽「大丈夫!ラブライブの練習に比べればこれくらい!」
凛「ロケットからスタジオへ。了解」
花陽「やっとこの窮屈な装備を外せるんだね!」
凛「ロケットからスタジオへ。凛もかよちんもストラップを外したよ!」
真姫「スタジオからロケットへ。了解。酸素のメモリはどう?」
凛「読みは200。予定道理にゃ!」
真姫「やったわ!とりあえず第一関門突破ね!」
花陽「青い地球がみえるよ!綺麗……」
凛「さすが凛たちの生まれ育った惑星だにゃ」
真姫「星空凛の名の通りその星空へと旅をしてるのよね」
花陽「でも真姫ちゃんは良かったの?宇宙に来なくて」
真姫「私は訓練で耐えられなかったし……言っても邪魔するだけだわ」
花陽「そんなこと……」
真姫「それと目標は自由研究もだけど、火星でラブライブ優勝祈願も大きいんだから」
真姫「何より私がこのスタジオで制御していないと何かあった時に大変だわ」
凛「凛とかよちんと真姫ちゃんが作ったものなんだからなにかあるはずないにゃ」
真姫「もちろんそうよ。ただもしもの保険は必要だわ」
花陽「うん、でも必ず火星に行ってラブライブ優勝祈願の旗を立ててくるからね!」
真姫「えぇ!期待してるわよ!」
凛「うーん、でも火星につくまで暇だにゃ」
真姫「暇なんていってる場合じゃないわ!忘れたの?これは自由研究なのよ!」
凛「そうだったにゃ!」
真姫「無重力空間でアルパカがどう動くか!事細かに観察すること!」
花陽「はい!任せて真姫ちゃん!」
花陽「でもそのおかげでこうして宇宙に旅立てるわけだし自由研究も悪くないよ」
凛「あはは!茶アルパカが無重力に慣れずに足をバタバタさせてるにゃ!」
花陽「白アルパカの方は特に動揺もみられないね」
凛「クールなアルパカだね」
……――真姫「スタジオからロケットへ。予定道理太陽系の軌道に乗れたわ。そろそろおなか空いたんじゃない?」
花陽「言われてみれば」
凛「はらぺこだにゃー」
……ーー真姫「スタジオからロケットへ。食事の時間よ!」
凛「ようやくかよちんの無重力ご飯の出番だね」
花陽「私の研究も少しは役に立てるようで嬉しいです」
凛「お腹すいた今じゃ、何よりもの研究成果にゃ!自由研究もお腹すいてちゃできないからね」
凛「ふわふわ宙を舞って食べるご飯はまた格別だにゃ」
花陽「アルパカさんはなかなか食べるのに苦労してるね」
凛「訓練してないでいきなり連れて来てるからね」
花陽「自由研究のためとはいえ少し申し訳ない」
凛「でも真姫ちゃんの調べによるとアルパカの空腹可能時間は5時間だからあと2時間は大丈夫にゃ」
花陽「じゃあ2時間後にも食べ方をわからなかったら餌をあげればいいんだね!」
凛「そうなるにゃ」
花陽「じー」
凛「じー」
アルパカ「……//」
花陽「なんか照れてるね」
凛「地球にいるときは特に何も思わなかったけどアルパカと凛とかよちんしかいない空間となるとなんかアルパカにも愛嬌を感じるにゃ」
花陽「もしかしたらアルパカの言葉がわかるようになるかも」
凛「流石にそんなことあるわけないにゃー」
花陽「そうだよね」
花陽「うん」
凛「いくら自由研究のためとはいえアルパカを眺めるだけじゃ飽きちゃうにゃ」
花陽「外の星を眺めるのは?」
凛「地球は綺麗だけどやっぱりずっと見てると飽きてくるにゃ」
花陽「まあ自由研究レベルじゃ窓も狭いしねぇ」
凛「アルパカはまだ食事に苦戦してるにゃ」
花陽「はは……。……凛ちゃん、ちょっとお花を摘みに行ってくるね」
凛「わかったにゃ」
凛「……暇だしなんかいたずらしよっと」
花陽「このボトルにお小水を流すのはやっぱりちょっと変な感じです……」
花陽「さて……終わったら廃棄用のスイッチを押して」
花陽「お小水の流れ星……なんか汚いですね」
ブー!
花陽「ぴゃあ!緊急警報!?」
……ーー真姫「!?スタジオからロケットへ!大丈夫!?」
凛「ははっ!ごめん!暇だったから緊急警報ならしてみたにゃ!」
花陽「もう!びっくりさせないでよ!」
……ーー真姫「本当よ!緊急時以外に鳴らさないでよね!」
凛「善処するにゃ」
アルパカ「」
凛「ロケットからスタジオへ、了解にゃ。どうすればいい?」
……ーー真姫「スタジオからロケットへ。噴射装置を再度点火。姿勢安定のためにふたりともまたベルトを掛けて座って」
凛「ロケットからスタジオへ。凛、了解」
花陽「ロケットからスタジオへ。花陽、了解」
凛「月って意外と力あるんだねー」
花陽「海で起こる波も月の引力が原因って言われてるからね。小さいようで力強いよ」
凛「にこちゃんみたいだにゃ」
凛「ロケットからスタジオへ。了解にゃ。火星につくのは明日だっけ?」
……ーー真姫「そうよ。明日になれば火星につくわ。ラブライブの優勝祈願を建てるのを忘れないでね」
凛「あたりまえだよ!」
花陽「ロケットからスタジオへ。ねぇ、真姫ちゃん。そろそろお夕飯食べてもいい?」
……ーー真姫「スタジオからロケットへ。……そうね。そろそろ20時だし夕飯どきだわ。食べなさい」
花陽「ロケットからスタジオへ。了解。……凛ちゃん!お夕飯にしよう!」
凛「うん!ところでアルパカは今になってやっと食事をしたにゃ」
花陽「じゃあお夕飯はいらないね」
凛「とりあえず凛達だけでいいね」
アルパカ「!?」
花陽「アルパカさん?」
凛「もしかしてご飯が欲しいのかな?」
花陽「そうかも。一応置いておこうか」
アルパカ「……」ホッ
凛「なんかホッとした顔したようにみえるにゃ」
花陽「うん」
凛「ずっとアルパカと一緒にいたからアルパカの気持ちがわかるような気がしてきたね」
花陽「そうだね。流石に正確にはわからないけど」
凛「ふぁあ……ご飯食べたら眠くなってきたにゃ」
花陽「花陽も……」
凛「ロケットからスタジオへ……眠いから寝ていい?」
……ーー真姫「スタジオからロケットへ。確かにもう夜遅いしね。とりあえず体調だけ知らせてちょうだい」
凛「スタジオからロケットへ。凛の体調は良好だにゃ」
花陽「スタジオからロケットへ。花陽も同じく良好だよっ」
……ーー真姫「うん、声の調子も悪くないし、心拍数の計測器もおかしな値をだしてはいないわ、おやすみなさい。いい夢を」
凛「おやすみ」
花陽「おやすみー」
真姫「ふぁあ。よく寝たわ。さて、モニターは」
真姫「うん!もうすぐ火星につくわね!」
真姫「スタジオからロケットへ!凛!花陽!起きて!」
ーー……花陽「ロケットからスタジオへ!花陽ただいま起床しました!」
真姫「凛は!?」
ーー……花陽「まだぐっすり……」
真姫「マッタクー、メインパイロットなんだからそこはちゃんと起きてよね……」
ーー……凛「ごめん!真姫ちゃん!今起きたよ!」
真姫「遅いわ!まあまだ1時間余裕ある時だったからいいけど」
凛「火星につく準備をするまであと1時間か―」
花陽「もうすぐ夢のラブライブ優勝祈願だね!」
凛「なんかもう達成感があるにゃ」
花陽「気が早いよー。まだ火星についてないし、何よりラブライブに出てないんだから」
凛「それもそうにゃ」
……ーー真姫「スタジオからロケットへ。もうすぐ火星に突入するわ!凛は火星用のロケットへ移って!」
凛「了解にゃ」
凛「凛、火星探査機に移動!」
……ーー真姫「スタジオからロケットへ。火星探査機のプログラム作動!」
凛「ロケットからスタジオへ。火星探査機のプログラムの動作確認!予定通りにゃ」
……ーー真姫「スタジオからロケットへ。やったわ!じゃあいよいよ火星に突入よ!」
凛「了解にゃ!」
花陽「凛ちゃん!ラブライブの優勝祈願、ちゃんと立ててきてね!」
凛「まっかせるにゃー!」
……ーー真姫「スタジオから探査機へ。着陸了解。ドアを開くわ。そっと降りるのよ」
凛「探査機からスタジオへ。了解。祈願旗!立ててきたにゃ!」
……ーー真姫「スタジオから探査機へ。よくやったわ!あとはおみやげ用に火星の砂を集めてきて」
凛「了解にゃ。あ、なんか火山が噴火してるにゃ!」
……ーー真姫「なんですって!これは大発見よ!写真にとったらきっと自由研究の成績もあがるわ」
凛「写真にとるにゃ!」
凛「探査機からスタジオへ。写真に取ったよ!じゃあ凛はロケットに戻るね」
……ーー真姫「スタジオからロケットへ。あとは帰るだけね。最高の結果よ!」
花陽「ぴゃあ!」
……ーー真姫「凛!だから緊急警報は緊急時以外鳴らさないでって言ってるでっしょ―」
凛「ごめんごめん、嬉しくてつい……」
花陽「……凛ちゃんあれ!」
凛「え?」
花陽「外壁が敗れてます」
凛「センターのエンジンも停止!?」
……ーー真姫「ちょっと!また緊急警報ならしたでしょー!いたずらしないでよね!」
凛「いたずらじゃないにゃ!」
花陽「大きな爆破音がします!」
凛「揺れも酷いよ……」
……ーー真姫「……いたずらじゃないみたいね。心拍数が一気に上がってる」
凛「真姫ちゃんどうしよう!」
花陽「酸素が!一気に減って……」
……ーー真姫「ふたりとも落ち着いて。まず花陽!酸素はどれくらい減ってるの?メモリは?」
花陽「300……200……100……どんどん下がってる」
凛「センターのエンジンはまったく稼働する見込みが無いにゃ」
……ーー真姫「こんな時のために予備の酸素は積んであるわ。凛、プログラムの切り替えを」
凛「了解、プログラムの切り替え」
アルパカ「メェー!」
花陽「アルパカさん!?」
凛「真姫ちゃん!切り替わらないよ!?」
……ーー真姫「困ったわ!アルパカの制御にありえないくらいに電力が使われてる」
花陽「アルパカさんが凄い暴れてるから」
凛「このままじゃ……」
凛「うん、茶アルパカも白アルパカも凄い激しいにゃ」
……ーー真姫「原因がわかるならむしろ幸いだわ。アルパカを止めれば良いってことだもの」
花陽「そっか」
……ーー真姫「多分第2ポケットにアルパカが暴れた時のための麻酔があるはず。それをアルパカに打って!」
凛「わかった!」
アルパカ「メェーーーーー#」
凛「ダメだ!打てない」
花陽「凛ちゃん、ここは私に任せて」
凛「でも!危ないよ!」
花陽「大丈夫。アルパカさんとは仲良しだもん」
アルパカ「メェ?」
花陽「ごめんね、ちょっとの間我慢してね」
アルパカ「」
凛「やったにゃ、かよちん!」
花陽「うん、ロケットからスタジオへ、アルパカの麻酔を完了!」
……ーー真姫「ロケットからスタジオへ。よくやったわ花陽!ただちょっとまずい状況ね」
凛「うん、二酸化炭素だよね」
……ーー真姫「えぇ。アルパカとの格闘で酸素の消費とあわせて二酸化炭素が危険域まで発生してるわ」
花陽「どうしよう」
……ーー真姫「待ってて。すぐ考えるから」
……ーー真姫「危険よ。外は放射線に覆われているし。下手にドアを開けたらすぐに致死量の被爆よ」
花陽「どうしよう……」
……ーー真姫「スタジオからロケットへ。今残ってる物をすべて私に知らせて」
凛「ロケットからスタジオへ。了解。探索するにゃ」
花陽「とりあえず、この自由研究のノート1冊、鉛筆1つ、おにぎり5つ、お小水ボトル4つ」
凛「アルパカの餌2パック、カメラ1つ、球体の水1パック、扇風機。……碌なもんが残ってないにゃ」
……ーー真姫「いえ、お小水ボトルと扇風機があれば行けるかもしれないわ」
凛「どうやって!」
……ーー真姫「二酸化炭素を排出するためにファンを作るの。とりあえず火星探査機に二酸化炭素をすべて押しこむのよ」
凛「その場しのぎすぎるよ!」
……ーー真姫「帰還までは持つわ」
花陽「うん!わかった!」
凛「かよちん!?」
花陽「今は真姫ちゃんを信じよう」
凛「……そうだね。きっといつも一番冷静な真姫ちゃんなんだから心配ないよね」
花陽「うん」
……ーー真姫「大丈夫、絶対に生きて帰らせるわ。自由研究で人が死んだなんて洒落にならないもの」
花陽「うん!真姫ちゃんお願い」
凛「任せてるよ」
凛「300……200……100……やったにゃ!順調に下がってるよ!」
花陽「一命を取り留めたんだね!」
……ーー真姫「よかった……。そしていよいよ大気圏再突入ね!」
……ーー真姫「スタジオからロケットへ!大気圏突入!通信が3分間根絶するわ。3分後、また通信するからすぐに返すこと!」
凛「ロケットからスタジオへ。了解にゃ」
花陽「ようやく地球へ戻ってくるね!」
凛「帰ったら真姫ちゃんの家でパーティにゃ!」
花陽「うっ、やっぱり凄い衝撃」
凛「なかなか来るものがあるにゃ」
花陽「でも楽しかったね」
凛「うん!それに火星で願掛けもしたしラブライブ優勝はまちがいなしにゃ!」
……ーー真姫「スタジオからロケットへ。応答しなさい」
凛「ロケットからスタジオへ。無事大気圏を突破!飛行機をお願いにゃ!」
……ーー真姫「スタジオからロケットへ。了解!とりあえずここまで無事でよかったわ。でも飛行機に乗るまで油断しないこと」
凛「スタジオからロケットへ。了解にゃ」
花陽「あっ!」
凛「飛行機にゃ!」
真姫「凛!花陽!おかえりなさい!」
凛「まきちゃ―ん!ただいまにゃー!」
花陽「空の旅、とても有意義な体験でした」
真姫「3人が力を合わせた結果ね」
凛「これで自由研究の評価もうなぎのぼり間違いなしにゃ!」
真姫「今夜はパーティよ!」
真姫「はぁ!?私だけ通信で家にいるから特に仕事してなさそうだから補修!?」
花陽「ごめんね、私なんかがロケットに乗ったから」
真姫「いえ、花陽のせいじゃないわ。確かにわかりづらいものね」
凛「でも真姫ちゃんの力は凄く大きかったのに……」
真姫「まあ裏方が陽の目を見ないのはよくあることだわ。まっ、補修くらい余裕でしょ―」
凛「うん、きっと真姫ちゃんならすぐにできるにゃ」
花陽「補修が終わったら一緒にごはん食べに行こうね」
真姫「うん!」
終わり
無駄にロマンあってワロタ
>
>花陽「花陽は真姫ちゃんの家のスタジオでロケットと通信するんだよね」
あれ………?
2年は海底探査で新エネルギーの発見3年はタイムマシン作るくらいしないと許されなさそう
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