【ラブライブ!】凛「海未ちゃん、一緒に買い物に行かない?」
- 2020.04.05
- SS

海未「ふぅ、部活後のお風呂はさっぱりしますね」
海未「おや、携帯電話にメールが……穂乃果でしょうか?」
海未「凛から、ですか。珍しいですね」
海未「何かあったんでしょうか、連絡をしてくるなんて」
凛『海未ちゃん、明日一緒に買い物行かない?』
海未「……?」
海未「えっ!?」
海未「普段なら買いたい物があっても、花陽や真姫に頼むことが多かったと思いましたが……」
海未「いいですよ。何を買いに行くのですか、と」
海未「二人に秘密にしたいもの、なんでしょうか」
海未「はて……そんなもの思い付きませんね。それに私に連絡をする意味も」
プルプル
海未「もう返信が……。早いですね」
凛『特に決まってないにゃ』
海未「特に決まってない? それでは買い物に行く意味がないじゃないですか」
海未「考えても埒が明きませんね。もう一度メールを」
プルプル
海未「また凛から……買いたい物が決まったんですかね」
凛『ただ、海未ちゃんと買い物に行きたいなって思って』
海未「ふむ? これは……」
海未「凛は私と仲良くなりたいのでしょうか? 行動がよく読めませんね」
海未「まあいいです。分かりました、十時頃に集合しましょう。また明日、と」
海未「今日はもう寝ますか。遅れても悪いですし」
海未「そろそろ待ち合わせの場所ですね、まだ十時前ですが早く着く分には問題ないでしょう」
海未「って、もう凛いますね……まだ三十分以上も前だというのに」
凛「」ソワソワ
海未「挙動不審な……心細いのでしょうか」
海未「凛、おはようございます」
凛「海未ちゃん!」パアッ
海未「今日はスカートなんですね。私服でスカートの凛を見るのは、何だか新鮮です」
凛「あはは……最近はよく着てたんだけどね。休日に海未ちゃんと会うことが無かったから」
凛「本当!? 嬉しいにゃ!」
凛「えへへ……海未ちゃんに褒められちゃった」
海未「ところで、今日の買い物ですが。買うものは決まっていないんですよね」
凛「うん、街をぶらぶらしながら、気に入った物があったら買おうかなって」
海未「成程……では、雑貨屋に行きませんか?」
凛「雑貨屋?」
海未「ええ、この間にこに「もっとシルバーとか巻いた方がいいにこ」と言われてしまいまして」
海未「私も凛もあまり装飾品は付けない方ですからね。一緒に似合いそうなのを探そうかと」
凛「うん、それはいいけど……海未ちゃん、雑貨屋さんの場所知ってるの?」
海未「いえ、今からにこに聞きます」カチカチ
プルル プルル
にこ『もしもし? どうしたのよ、休日の朝早くに』
海未「いえ、にこは以前装飾品を付けた方がいいと言っていましたよね?」
にこ『ああ、確かに言った覚えあるわね』
海未「それで、おすすめの雑貨屋を教えてほしいのですが」
海未「ええ、是非お願いします」
にこ『えっと場所は……ああ、海未よ。電話かかってきたの』
海未「そちらに誰かいるんですか?」
にこ『花陽よ。一緒にアイドルショップに行きたいって誘われて』
海未「そうなんですか。そういえば穂乃果やことりも出掛けていましたね……今日はミューズの仲強化サービス日か何かなのでしょうか」
にこ『知らないわよそんなの……で、場所だけど』
海未「分かりましたよ、場所……凛?」
凛「……」ムスーッ
海未「どうかしたのですか?」
凛「海未ちゃん、凛と一緒なのににこちゃんと楽しそうに話してにゃ」
海未「そうでもないですよ、向こうも人と遊んでいたようでしたし早めに切り上げたくらいです」
凛「にこちゃんも誰かと遊んでたの?」
海未「ええ、花陽と」
凛「ふうん……」
凛「向こうも上手くやってるみたいだね」ボソッ
海未「凛?」
凛「何でもないにゃ」
海未「え、ええ……」
海未「ところで、凛はアクセサリーとかはあんまり付けないんですか?」
凛「髪留めくらいだよ。ごちゃごちゃしてるし、無くしそうだし」
海未「私もそうなんですよ、あまり好きではありません」
凛「まあ、二人でお揃いの物でも買って付けてみるにゃ」
海未「教えてくれたにこに悪いですしね」
海未「案外、気に入るかもしれませんし」
ゴチャゴチャ
海未「……」
凛「……」
海未「これは、どうなんですかね」
凛「さあ……」
海未「私には、良さがよく分からないです」
凛「あ……あそこに、にこちゃんがたまに被ってる変な帽子あるにゃ」
海未「本当ですね……」
凛「キラキラしてるよね」
海未「あんまり、私には似合いそうにはありませんね」
凛「そ、そんなことないよ! 海未ちゃんだったら何でも似合うよ!」
海未「あれでもですか?」
凛「にこちゃんの帽子……ん、ううん……」
海未「無理しなくていいですよ」
凛「あれは帽子自体にセンスが欠片も感じられないから仕方ないにゃ……」
凛「なんでこれ、髑髏とチェーンばかりなんだろう?」
海未「さあ……でも、モデルの写真を見る限り金髪の人には似合いそうですね」
凛「絵里ちゃんの誕生日にあげようか、この安いやつ」
海未「絵里がシルバー……」
絵里『ガイアが私にもっと輝けと言っている』
海未「いいですね、喜んでくれるといいんですが」
凛「凛達はもっとシンプルなやつにしよう?」
凛「にこちゃんおススメの店なんだからある程度仕方ないにゃ」
海未「にこはどちらかというと派手好きの傾向がありますしね」
凛「うーん……あっ、これどう? 薄いピンクの指輪!」
海未「ああ、これはいいですね。桜色といいますか、淡い色合いで好きです」
凛「じゃあこれ買うにゃ、お揃いで!」
海未「な、なんだか恥ずかしいですね……」
凛「皆よくやってることだよー」
凛「ごめん、値段見てなくて……」
海未「いいですよ、よく見てなかった私も悪いので」
指輪 3980円
凛「今月のお小遣いの八割が吹っ飛んだにゃ。残るはラーメン一杯……いや、二杯」
海未「今日の昼ご飯は奢りますよ、まだ財布に余裕がありますし」
凛「そんなの悪いにゃ……」
海未「いえ、後輩に奢るのは先輩の仕事ですからね」
凛「美味しいにゃ!」
海未「ええ、本当に……凛は良い店を知っていますね」
凛「よくラーメン屋巡りしてるからね、この辺のお店は網羅してるにゃ」
海未「それで太らないのは羨ましいです……」
凛「よく運動してるからじゃないかな? 暇があれば走ってるし」
海未「筋肉太りもしていないのが羨ましいんです。私は最近……腹筋が……」
凛「言われてみれば、着替えの時少し割れてたにゃ……」
海未「せ、セクシー!? 急に何を言い出すんですか!」
海未「それに腹筋ですよ、セクシーとは程遠いじゃないですか!」
凛「凛はそういう海未ちゃんも好きにゃー」
海未「凛はいつもそうですね……私をからかって、面白いですか?」
凛「中々新鮮でいいにゃ。真姫ちゃんならそろそろ殴ってくるけど、海未ちゃん殴らないもん」
海未「ふむ、では真姫に倣ってそろそろ」
凛「ご、ごめん! 冗談にゃ冗談、けど海未ちゃんが可愛いのは本当だよ」
海未「全く、凛は……」
海未「す、すいません……うるさかったですか?」
凛「ごめんなさい……」
店主「違う違う、腹筋が割れているんだろう? 味玉のサービスだ、ほら、あの張り紙」
『腹筋が割れている女性に味玉サービス。一緒に来た方にも』
海未「凄いサービスですね……」
店主「好きなんだよ、腹筋女子」
凛「今度から腹筋割ってから来るにゃ」
凛「デート中にラーメン屋の店主と、効率的な筋トレ方法で盛り上がられたこっちの身にもなるにゃ」
海未「で、デート!?」
凛「え、うん。デート」
海未「こ、これはデートだったのですか!?」
凛「そ、それ以外に何かあったの!? 休日に二人で集まって、買い物とか食事ってこれ完全にデートだよ!」
海未「デート……初めてです……」
凛「中学校で彼氏とかいなかったの?」
海未「いるわけないじゃないですか、破廉恥ですよ凛!」
海未「好きな人……ですか」
凛「穂乃果ちゃんとか、ことりちゃんとかよく遊んでるよね?」
海未「あ、あれは幼馴染だから……というか、女同士じゃないですか!」
凛「そう、だよね」
凛「じゃあ海未ちゃんは、男の人が好きなの?」
海未「そんなの当たり前……」
海未(そう、それが普通の筈。それでは、何故私は今まで彼氏を作らなかったんでしょうか)
海未(なら中学校の頃は……?)
海未(告白された事も、ありました。けれど全部、今は考えられないと断って)
海未(部活に授業に手一杯だ、と。けれど同年代で付き合っていた皆は、当たり前のように両立していました)
海未(では……いや、そもそも。私は男性を好きになったことが今までで一度も……)
海未「いえ、分から……ないです」
海未「男の人を好きになったことが、一度も、無いので」
海未「女の子、ですか?」
海未「……小さい頃は、穂乃果とことりのお嫁さんになるって言ってましたね」
凛「女の子は好きになったことあるんだね、じゃあ……やっぱり女の子好きなんだにゃ」
海未「いえ、ですが……」
凛「凛は海未ちゃんのこと、好きだよ」
海未「へえ、凛は私のことが……」
海未「え?」
海未「え!?」
海未「凛がよくやる、「好きだにゃー」ってやつですよね!?」
凛「ううん、本当に海未ちゃんのことが好き」
凛「恋愛の、好きなんだよ」
海未「そう、なんですか」
凛「海未ちゃんは凛の事、どう思ってる?」
海未「私は……凛の事は、良い後輩だと思っています」
海未「それは、勿論好きですよ。けど、けどそれは……」
凛「恋愛かどうか分からない。ってこと?」
海未「私は、仲間や友人としての凛の事は好きですよ」
海未「けれど、恋人にしたい好きなのかと言われれば……分からないんです」
凛「……」
海未「凛は、凛はどちらだと思いますか? 私の好きは、どちらの意味なんだと思います?」
凛「それは海未ちゃんが決めることだよ。凛が決めることじゃない」
海未「前々から、思っていたんです。よく笑う、可愛い子だなあって」
海未「そうですか……この気持ちは、恋だったんですか」
凛「海未ちゃん……」
海未「凛、こんな私で良かったら、なのですが」
海未「付き合って……もらえませんか?」
ギュッ
海未「凛……」
凛「ね、ねえ海未ちゃん。キス、してもいい?」
海未「キ……破廉恥な! それに、人がいますし……」
凛「大丈夫だよ、裏通りに入れば人も少ないし。ね、海未ちゃん?」
海未「……わ、分かりました。移動しましょう」
海未(積極的なんですね……)ドキドキ
凛「ね、人も全然いないでしょ?」
海未「え、ええ……」
凛「じゃあ、目を瞑って。凛も瞑るから、何だか照れ臭くて」
海未「ええ、分かってます。私も恥ずかしいので……」
凛「じゃあ、海未ちゃん……」
海未「凛……」
チュッ
海未(ああ、これがキス……破廉恥な……)
海未「!」
海未(異物感、これは舌……いや、何かの錠剤!?)
海未「んっ、んむ! むーっ!」
凛「……」
海未「むうっ、んっ!」ゴクッ
凛「……」ニヤッ
海未「げほっ、がはっ! な、何を……私に何を飲ませたんですか!?」
凛「毒だよ、即効性のね」
凛「ああ、死にはしないよ。一か月は手足に痺れがあってまともに動けないだろうけれど、後遺症は残らない」
海未「一か月……それでは、ラブライブに出られません!」
凛「それが目的だよ」
海未「凛……!」
凛「ああ、凛なんて名前で呼ばないでよ。何回やっても慣れないな、こういうの」
海未「まさか……あなた、凛ではありませんね?」
凛「……ご名答。私は星空凛じゃないよ」
あんじゅ「あんじゅ、UTX学園の優木あんじゅ!」
海未「き、聞いたことがある……UTXには多種多様な毒を使い分ける達人がいると」
海未「毒の女王、優木あんじゅか!」
あんじゅ「今更気付いてももう遅いわ。貴女はもう、大会に出ることは出来ない」
あんじゅ「ううん、貴女だけじゃない。矢澤にこも、西木野真姫もよ」
海未「……まさか、貴様!」
あんじゅ「UTXには他人を変装させる達人がいてね」
あんじゅ「ツバサ達も、そろそろ彼女達を再起不能にしている頃じゃないかしら?」
海未「貴様ァ! っぐう……ううっ!」
あんじゅ「馴れ合うから、こんな目に合う。その程度、武芸に身を置く者なら分かりそうなものだけど」
海未「ぎ……さま……」
あんじゅ「この三人が終わったら、残りの六人。順繰りに再起不能にしてあげるわ」
海未「……」
あんじゅ「優勝候補を何もせず残しておくほど、私達は甘くない……くすっ、もう動くことも出来ない?」
あんじゅ「これで私達は、また優勝に近付く。確実な優勝に、ね」
海未「……」
あんじゅ「ふふっ、貴女が次に目覚める頃には全てが終わってるわ。無駄な努力、御苦労様」
ガシッ
あんじゅ「……あ?」
海未「……」
あんじゅ「何よ、足なんて掴んで。最後の力を振り絞って、ってとこ?」
あんじゅ「無駄よ。多少動けたとしても、私を止める程の力はない。その毒に蝕まれた身体じゃあ、ね」
あんじゅ「……そう、疲れるからあまり手荒な真似はしたくないんだけど」
あんじゅ「邪魔よ、気絶しなさい」
海未(鋭い蹴り……流石、UTXのアイドルだけのことはある)
海未(それに、迷いが無い。良い蹴りですね)
海未(しかし……)
あんじゅ「な……」
あんじゅ「避け、た? その身体で……」
海未「……この毒、強いですね。立つだけで精一杯ですよ」
あんじゅ(立ち上がった? 有り得ない、ゾウが一秒かからず昏倒する程の毒よ)
あんじゅ(私が直接調合した特別品、効果に間違いがある筈がない)
海未「貴女、毒使いでしたよね……確かに毒自体は強力ですが」
海未「貴女自身の身体能力は、少々強い人間程度の物。一流アイドル程ではありません……」
あんじゅ「なっ――」
海未「筋トレ、怠ってないですか?」ニヤッ
あんじゅ「この……三流アイドル風情が!」
海未「……」
あんじゅ(当たらない……! 何故!?)
海未「何故、って顔をしていますね。とっくに倒れていてもおかしくはない、そう言いたげな……顔です」
あんじゅ「そうよ、おかしいのよ! 何で平然としていられるのよ!」
あんじゅ「今まで、私の毒に当てられて倒れなかった人間はいなかった! なのに……」
海未「……私達は仮にもスクールアイドルの頂点、ラブライブを目指す者ですよ?」
海未「毒に身体を慣らしておくなんて、当たり前ではありませんか」
あんじゅ「!」
あんじゅ(そんな……狂ってる……)
あんじゅ「嬉しくないわよ、そんなの……」
海未「だから、一発で……決めます」
あんじゅ「無駄よ、今更一人で頑張ったって。仮に私が倒れても、矢澤にこと西木野真姫が倒される時点で、そっちの戦力は三分の一」
あんじゅ「ツバサ達が順調に再起不能にしていけば、結局貴女達は……」
海未「……」
海未「あんまり舐めない方がいいですよ、私達を」
プルル プルル
あんじゅ「メール……海未の携帯に?」
にこ『UTXの刺客に襲われたわ、何とか撃退したけど……あんたも気をつけなさい』
真姫『そっちにもUTXからのお客さんが来るかもしれないわよ。形が残っていたらこっちに連れてきて』
あんじゅ「――ッ!?」
海未「どうやら貴女以外は、皆やられてしまったようですね」
あんじゅ「ぐっ……ぐううっ……」
海未「私達にもう手を出さないと約束するのなら、逃がしてあげますが」
あんじゅ「馬鹿に……するなァッ!」グアッ
海未「……分かりました」
海未(何千何万と繰り返した、弓の構え)
あんじゅ「気でも狂ったの!? 弓なんて持っていないじゃない!」
海未(静かに、静かに――私は呼吸をする)
あんじゅ「まあいいわ! 二度と弓を構えられない身体に」
ドスッ
あんじゅ「……して?」
あんじゅ「ぎ――あああっ!?」
あんじゅ(確かに弓も矢も持っていなかった、その筈なのに!)
あんじゅ(私の肩に、何かが――刺さっている!?)
あんじゅ「な、何を……何をしたの!?」
海未「大気の流れを読み、練り固めて、番えただけです」
あんじゅ「何を――軽々と」
あんじゅ「たったそれだけのもの、私が喰らうわけがないッ!」
海未「さあ……どうなんですか、ねっ!」
ヒュッ
あんじゅ「があっ! ぐう……うう……!」
海未「……」
あんじゅ「もう、やめて……戦う意思はもう無い、大会だって棄権する」
あんじゅ「だから、許して。痛いの、本当に」
海未「……」
海未「分かり……ました。二度と、私の前に顔を出さないでください」
海未「私の気が変わらないうちに、消えてください……」クルッ
あんじゅ「あ、ありがとう! じゃあ……私……」
あんじゅ「行くねっ!」グアッ
あんじゅ(この距離、この速度! 振り向く前に確実に……仕留められる!)
あんじゅ(殺った!)
ヒュゥゥゥ
あんじゅ「――あ?」
ドドドドッ
あんじゅ「かはっ!?」
あんじゅ(空中から降ってきた見えない無数の何かが、私の身体を貫く)
あんじゅ(何……これ? 何で……)
海未「あらかじめ……空中に弓を番えておきました。何かあった時のために」
あんじゅ「見逃す、って……」
海未「消えたら、という条件でしたよね」
あんじゅ「が、あ――嘘吐きめ」
海未「はあ……疲れました。帰ってホットミルクでも――」
海未(あ……駄目です。目の前が、暗くなって……)
海未(思った以上に、キツい毒ですね、これは……)
ドサッ
ツバサ「……で、どう見る?」
英玲奈「中々に強いじゃないか、私達を倒すなんて。優勝候補と言われるだけはある。なあ、あんじゅ?」
あんじゅ「私達とはいえ、偽物じゃない。半分程度の力も出てない、ね」
ツバサ「けど、今までやられたことなんて無かったのよ? 久々に期待出来るわ」
英玲奈「ああ、全くだ。ワクワクしている……心から」
あんじゅ「あの海未って子、戦ってみたいわね。私オリジナルの毒に、どこまで耐えられるかしら」
英玲奈「矢澤にこは私の物だ。どちらがより強くシモベを扱えるか……教えてやらなくてはな」
ツバサ「西木野真姫は、当然私。楽しみね、本当に……ふふ」
ツバサ「スクールアイドルの祭典、ラブライブが!」
海未「……」グッパッ
海未(まだ本調子、とはいきませんね)
海未(解毒薬は効いている筈、となると私の身体の問題ですか)
穂乃果「本当に、大丈夫なの?」
ことり「やっぱり今日は休んだ方が……」
海未「いえ、平気です。動けることには動けますので」
穂乃果「それにしても許せないよ……皆の振りをして、近付くなんて!」
凛「凛の振りをするなんて、相手も考えたにゃ」
ことり「UTX……叩き潰すよ!」
海未「きっとUTXも残ってくる筈です、予選で負けるタマじゃありませんからね」
穂乃果「……大丈夫だよね、ここまで練習してきたんだから」
ことり「きっと大丈夫だよ、この九人で! ラブライブ優勝!」
凛「さあ、行くにゃ海未ちゃん、最高の舞台へ!」
海未「――ええ!」
完
ほのぼのりんうみものでアクセ選び、気前のいいラーメン屋
そこからお互いの気持ちを告白‥でいい感じの王道ルートを
自ら木っ端微塵に叩き壊していくそのギャグ精神!
いや本当、上手い文章に裏打ちされたフェイントの質の高さ!
人を笑わせるにはそれ相応の基本スキルがないと駄目だと
本当に思い知らされた!
風使い(海未ちゃんの空気撃ちの技)のやわ銀‥そう覚えておくよ?乙!!
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