【ラブライブ!】海未「クリスマスの過ごし方」
- 2020.04.07
- SS

うみママが出ますが、穂乃果とうみママの接し方は想像ですので悪しからず。
海未「そういえばそうでしたね。穂乃果は何か予定があるのですか?」
穂乃果「むー!何それ嫌味?」ムスッ
海未「ふふっ、冗談ですよ。すいません」
穂乃果「海未ちゃんはどうするの?」
海未「そうですね。今年は家族と過ごそうかと思います」
穂乃果「家族と?」
海未「ええ。去年は穂乃果とことり、三人で過ごしましたよね」
穂乃果「そうだね。ことりちゃんのケーキ、美味しかったな~」
海未「ですから、今年は家族と過ごそうかと思いまして」
穂乃果「そっか。海未ちゃんの家はあんまり大きなお祝いをしなさそうだよね」
海未「ええ。家族は皆おしとやかですからね」クスッ
穂乃果「・・・・・・あっ!そうだっ!」
穂乃果「ねえ、海未ちゃん!今年のクリスマスは海未ちゃんの家族と過ごしていいかな?」
海未「ええ!?本当にどうしたのですか?」
穂乃果「ほら、穂乃果って頻繁に海未ちゃん家にお邪魔しちゃうでしょ?」
海未「ええ……まあ」
穂乃果「だから、日頃の感謝を込めて穂乃果が手作り料理を海未ちゃんの家族に振る舞うの!どうかな?」
海未「穂乃果の手作り料理ですか?」
穂乃果「うん!」
海未「・・・・・・胃薬の予備はありましたっけ」ボソッ
穂乃果「なに?」
海未「い、いえ!ですが、いいのですか?穂乃果も家族と過ごさなくて」
穂乃果「大丈夫だよ!別にお泊りするわけじゃないし、ご馳走したらすぐ帰るから!」
海未「……分かりました。母には穂乃果が料理すると伝えておきます」
海未(だ、大丈夫なのでしょうか・・・・・・)
―クリスマス当日
穂乃果「お邪魔しまーす!」
うみママ「あら、穂乃果ちゃん。いらっしゃい」
穂乃果「あ、お義母さん!お邪魔します!」
うみママ「聞きましたよ。今日は穂乃果ちゃんが料理を振る舞ってくれると」
穂乃果「うん!買い物もちゃんとしてきたもんね!」ガサッ
うみママ「まあ、そんなにたくさん。重かったでしょう?さ、上がりなさい」
穂乃果「はーい!!」
うみママ「穂乃果ちゃん、本当に一人で大丈夫?私も手伝いますよ?」
穂乃果「大丈夫!お義母さんは安心して待っててね!」ニコッ
穂乃果「ところで、海未ちゃんはどこ?」
うみママ「海未さんなら稽古場に行っていますよ。呼んできましょうか?」
穂乃果「いや、いい。稽古の邪魔しちゃ悪いし・・・・・・」
うみママ「まあ、穂乃果ちゃんは本当にいい子ですね」ナデナデ
穂乃果「えへへ~。ねえ、お義母さん。料理している間、穂乃果の話し相手になってくれない?」
うみママ「ええ、いいですよ。私で良ければ」
穂乃果「ほんと?やったー!」
うみママ「うふふ。それじゃあ何の話をしましょうか・・・・・・」
―――――――
海未「ふう・・・・・・今日はこのくらいにしましょう」
海未「もう穂乃果は家に来ているでしょうか?」
海未「なんて、来ているに決まってますよね。元から時間なんて気にしない人ですし」クスッ
海未「さて、戻りましょう。夕飯時にはまだ早いですが、穂乃果を待たせるわけにはいきませんし、身体も清めたいですからね」スクッ
スタスタ スタスタ
海未「片付けは・・・・・・これで良し。さ、穂乃果はどこに・・・・・・」
「でねー・・・・・・」
海未「あれは穂乃果の声。台所の方ですか」
うみママ「まあ、そんなことがあったんですか?苦労しているのですね」
穂乃果「あの時は大変だったな~!・・・・・・ん?」クルッ
海未「!!」サッ
うみママ「穂乃果ちゃん、どうかしましたか?」
穂乃果「いや、今そこに海未ちゃんが居た気がして・・・・・・」
うみママ「海未さんが?海未さん、居るのですか?」
シーン……
うみママ「穂乃果ちゃんの勘違いじゃないですか?」クスクス
穂乃果「う~ん、そうだったのかな~」
穂乃果「あっ!おっとっと・・・・・・」カチッ
うみママ「いい感じですね。これは夕飯が楽しみです」
穂乃果「うん!期待してて!」
うみママ「ええ」
海未(な、なぜ私はあの二人から隠れているのでしょうか?)
海未(ふ、普通に出ていけば問題ないものを・・・・・・)
海未(・・・・・・しかし)ソロー
穂乃果「見て見てー!」
うみママ「ええ、上手にできていますね」ナデナデ
海未(あの二人を見ていると、なんか、こう・・・・・・)
海未(ムカムカすると言いますか、あまり直視したくありません)
海未(・・・・・・先にお風呂に行きましょう)トボトボ
海未「これ全部穂乃果が作ったのですか!?」
穂乃果「そうだよ!おかわりもあるからたくさん食べてね!」
うみママ「それではいただきましょうか」
ほのうみママ「「「いただきます(まーす!)」」」
海未「ではまず、この煮びたしから」パクッ
穂乃果「ど、どうかな?」ビクビク
海未「……美味しいです」
穂乃果「ほんと!?」パアァ
海未「は、はい。正直、この味は驚きです。てっきり、穂乃果は揚げまんじゅう以外料理が出来ないものとばかり・・・・・・」
うみママ「穂乃果ちゃんが頑張って作った料理ですもんね。美味しくないはずがありませんよ」
海未「ま、待ってください!まだ、煮びたしが・・・・・・」
穂乃果「ああ、ごめん!焦っちゃった」エヘヘ
うみママ「穂乃果ちゃん、大丈夫ですよ。海未さんなら、ちゃんと全部食べてくれますから」
穂乃果「そうなの?」
うみママ「ええ。好きな人が振る舞ってくれた料理を残すような娘に育てた覚えはありませんから」ニッコリ
海未「げほっ!」
穂乃果「わわわっ!う、海未ちゃん!?」サスサス
うみママ「海未さん、食事中にはしたないですよ」
海未「は、母上が変なことを言うからです!」ケホッ
うみママ「私が何か言いましたか?」
海未「ええ!言いました!」
うみママ「なんと?」
うみママ「私は何と言ったのですか?」ニヤニヤ
海未「そ、その・・・・・・す、好きな人の・・・・・・ゴニョゴニョ///」カアァ
穂乃果「海未ちゃん?」ズイッ
海未「わっ!穂乃果!ち、近いです///!」アセアセ
穂乃果「海未ちゃん、顔真っ赤だよ?熱でもあるんじゃ・・・・・・」ピトッ
海未「ひ、ひえええええ///!!」ドキドキ
うみママ「二人とも、早く食べないと折角の料理が・・・・・・」
穂乃果「やっぱり、何だか熱いよ?」
海未「ほ、穂乃果のせいなんですからねっ///!」プイッ
うみママ「……ふふっ」
うみママ「冷めることはなさそうですね」
海未「穂乃果、食べてすぐ横になるのは良くないですよ」
穂乃果「そうだよね~。それより、穂乃果の料理はどうだった?」
海未「ええ、とっても美味しかったです。また食べたいくらいに」
穂乃果「ほんとう?・・・・・・そっか・・・・・・なら…また・・・・・・」ウトウト
海未「穂乃果?」
穂乃果「……Zzz」スヤスヤ
海未「……寝てしまいましたか」ヤレヤレ
うみママ「あら、穂乃果ちゃん、寝てしまったのですか?」
海未「ええ。とても気持ちよさそうにしています」
うみママ「それほどまでに頑張ってくれていたんでしょう。海未さん、お部屋に運んであげなさい。私は片付けをしておきますから」
海未「はい、ではお願いします」ヨイショ
穂乃果「……えへへ・・・・・・ウミチャ」
海未「……全く」クスッ
うみママ「穂乃果ちゃんはどうですか?」
海未「気持ちいいくらいにぐっすりです」
うみママ「うふふ。本当にかわいらしい子ですよね。本当にうちの子になってほしいです」クスクス
海未「またご冗談を・・・・・・」
うみママ「それにしても、貴方達は本当に仲が良いのですね」
海未「いきなりなんですか?」
うみママ「今日、穂乃果ちゃんが料理をしている時、私が不在の海未さんに変って話し相手になったのですが」
うみママ「穂乃果ちゃん、口を開けば海未ちゃん、海未ちゃんと言っていましたよ?」
海未「なっ・・・・・・///」カアァ
うみママ「ですから、私が言ってあげたのです。『穂乃果ちゃんは本当に海未さんの事が好きなんですね』と」
うみママ「そしたら、満面の笑みで『うん!穂乃果は海未ちゃんの事大好きだよ!』って即答するんですから」
海未「……うあ///」プシュー
海未「な、なにを!!///」ガタッ
うみママ「何をそんなに慌てているのですか?冗談に決まっていますよ」
海未「冗談にしては悪質すぎます!それに、付き合うというのは双方の合意の上で成り立つものです!」
うみママ「海未さんは、穂乃果ちゃんが嫌いなのですか?」
海未「そんなことはありません!ただ・・・・・・好きという感情が、そういう意味でなのかと言われたら・・・・・・」
うみママ「あらあら、まあまあ」クスクス
海未「な、なにがおかしいのでしょうか?」
うみママ「ああ、いえ。別に大したことではないんです。ただ・・・・・・」
海未「ただ?」
海未「・・・・・・ま、ままま、まさか!」カアァ
うみママ「ほんと、素直じゃないんですから」クスクス
海未「い、いい加減にしてください!怒りますよ///!!」ウガー
うみママ「あら怖い。怒られる前に私は退散させてもらいますね」スクッ
海未「……ま、全く!な、何なんですか!」
海未「っべ、別に私は穂乃果の事なんて・・・・・・穂乃果の・・・・・・事なんて」
海未「あー!もうっ!明日からどんな顔して穂乃果に会えばいいんですか~!」ウワーン
おしまい!
ほのうみで聖なる夜を祝おう。
prrrr ガチャ
「もしもし、高坂です」
うみママ「あ、きぃちゃんですか?園田です」
ほのママ「あら、どうかしたの?こんな時間に」
うみママ「実は、穂乃果ちゃんが寝ちゃいまして、今夜はうちに泊めようかと」
ほのママ「またあの子は・・・・・・。ごめんなさいね、お願いしちゃってもいい?」
うみママ「ええ、勿論です。それよりきぃちゃん、聞いてくださいよ」
ほのママ「どうしたの?」
うみママ「海未さん、穂乃果ちゃんとお付き合いするかもしれないんです」
ほのママ「まあ、それは賑やかになるわね~」
うみママ「あまり驚かないんですね」
うみママ「あら、そうなんですか?でしたら、特に驚くはずもないですね」クスッ
ほのママ『ええ。まあでも、実際、穂乃果と海未ちゃんが付き合うってなったら多少は驚くかもね』
うみママ「うふふ。その場合、お嫁さんはどちらですかね」
ほのママ『そりゃあ、海未ちゃんでしょう。どう見ても、穂乃果はお嫁さんって柄じゃないもの』
うみママ「そうですか?穂乃果ちゃん、とってもかわいらしいと思いますよ?」
ほのママ『ないない。海未ちゃんの方がよっぽど“らしい”わよ』
うみママ「まあ。なら、私ときぃちゃんが付き合うなら、どっちがお嫁さんでしょうね」クスクス
ほのママ『うーん。そりゃ、私よね』
ほのママ『ちょっとだけ、あんたのお嫁になりたいなんてこと、考えたことがあるからよ』
うみママ「ちょ、ちょっときぃちゃん///!?」カアァ
ほのママ『あはは!なーんて、冗談よ!それじゃ、そろそろ切るけど、穂乃果のこと、お願いね?』
うみママ「も、もう・・・・・・分かりました。それでは、おやすみなさい」
ほのママ『ええ、おやすみ』
ガチャ
うみママ「……ふぅ」
うみママ「親と子は、どうしても似るものですね///」ドキドキ
ほんとの終わり
読んでくれてありがとう!
思わず顔がほっこり
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