【ラブライブ！】絵里「Candy boy？」

絵里「亜里沙の部屋から漫画かDVDでも借りてきましょう」

亜里沙の部屋

絵里「何かしら、このDVD？」

絵里「Candy boy？」

絵里「これはまだ見たことないわね」

絵里「知らないアニメだけど絵が綺麗だし面白そうね」

絵里「二巻有るし借りて行きましょ」

絵里「こ、これは///」

絵里「双子でありながらお互いの事が好きな東京の高校に通う
櫻井雪乃・奏姉妹の日常を描く学園コメディである」

絵里「姉妹で恋愛？///」

絵里「なんてハラショーなの///」

絵里「亜里沙が、こんなアニメを観てるなんて」

絵里「も、もしかして亜里沙って私の事を？///」

絵里「……取り敢えず１巻観てみましょう」

絵里「終始ニヤニヤさせられたわ」

絵里「って感傷に浸ってる場合じゃないわ」

絵里「２巻も観たいけど、そろそろ亜里沙が帰ってきてしまう」

絵里「観た事を悟られないように戻さないと」

絵里「２巻だけちょっと飛び出てたわね」ｸｨｯ

絵里「これでバレないわね」

絵里「お、お帰りなさい」

絵里（間一髪だったわね）

絵里「…………」

亜里沙「どうしたのお姉ちゃん？」

絵里「な、何でも無いわよ」

絵里（考え過ぎだわ）

絵里（亜里沙が私の事を好きだなんて……）

亜里沙「うん。私お腹すいちゃった」

絵里「ペリメニとボルシチとお刺身よ」

亜里沙「美味しそう」

亜里沙「いただきまーす」

亜里沙「んー。美味しい」ﾊﾟｸﾊﾟｸ

絵里「良かったわ」

亜里沙「お姉ちゃんと結婚したいなー」

絵里「は？///」

絵里「あ、亜里沙何を言ってるの？///」

亜里沙「？」

絵里「私達は姉妹じゃない///」

亜里沙「そうだけど？」

絵里（姉妹なんか関係無いって事？///）

亜里沙（お姉ちゃんは何を言ってるんだろう？）

亜里沙「顔赤いよ？」

絵里「き、きっとボルシチのせいよ///」

亜里沙「あ、私も一緒にお風呂入る」

絵里「え！///」

絵里（これはもしかして……）

絵里（私の身体を狙って）

亜里沙「どうしたの？」

絵里「い、一緒に入るの？」

亜里沙「うん。ダメ？たまに一緒に入ってるのに」

絵里（断るのは不自然ね）

絵里「そ、そうね。一緒に入りましょ」

絵里（気にしすぎよね）

絵里（私の思い違いだわ）

絵里「亜里沙、髪洗ってあげるわ」

亜里沙「うん」

シャカシャカ、シャカシャカ　ジャー

亜里沙「今度は私が洗ってあげるね」

絵里「ありがとう」

シャカシャカ、シャカシャカ　ジャー

絵里｢今度は、身体を洗ってあげるわね」

亜里沙「うん」

ゴシゴシ

絵里（亜里沙も中学３年だし、女らしい体型になってきたわね）

ゴシゴシ

絵里（あそこの毛も生えて）ﾁﾗｯ

絵里（やっぱり金髪）

ジャバー

絵里「うん」

亜里沙「良いな、お姉ちゃんばっかりスタイル良くて」

ゴシゴシ

絵里「亜里沙はまだ中学生なんだし、これからよ」

ゴシゴシ

亜里沙「そうかな？」

もみもみ

絵里「ひゃぁっ///」

亜里沙「私も、こんなに大きくなるのかな？」

ジャバー

絵里「私の妹だもの、なるわよ」

絵里（やっぱり狙ってきてる？）

絵里「私、そろそろ出るわね」

亜里沙「出るの早くない？」

絵里「カラスの行水ってやつよ」

絵里「ゴッキュゴッキュゴッキュ」ﾌﾟﾊｰ

絵里「お風呂あがりのコーヒー牛乳は、やっぱり最高だわ」

亜里沙「TVでも観よっと」ﾋﾟｯ

『お分かり頂けただろうか？』

絵里「ギャー！！！！！！！！」

亜里沙「あっゴメン。怖い番組やってた」

絵里「ブラッディメアリー　ブラッディメアリー　ブラッディメアリー」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

亜里沙「お姉ちゃん大丈夫？」

絵里「だだだだ大丈夫よ」ｶﾞｸﾌﾞﾙ

絵里「え？」

亜里沙「いつも怖いTV観た後、一人じゃ寝られないって」

絵里「そうだけど……」

絵里「ハッ！」

絵里（一緒に寝るために私にワザと怖いTVを観せて？）

絵里（これは確定だわ）

絵里（……でも一人じゃ怖くて寝れないし）

絵里（夜中トイレに行けず漏らす事になるわ）

絵里「そうね。一緒に寝ましょ？」

亜里沙「うん」

絵里「おやすみ」

絵里（一緒のベッド、一緒の布団）

絵里（身体が密着してるから亜里沙の温もりが伝わってくる）

絵里（おかしいわ。今までこんな事無かったのに）

絵里（どうしても意識してしまう）

絵里（駄目、寝られないわ）

絵里（こんな時は……）

絵里（ベランダで腕立て伏せ？）

絵里（どこぞの捜査官になってしまう）

絵里（数を数えて眠気を誘発しましょう）

絵里（アルパカが一匹、アルパカが二匹、アルパカが沢山チカァ）

絵里（………zzz）

亜里沙「……ちゃん」

亜里沙「お姉ちゃん」

絵里「……ん。亜里沙」

亜里沙「もう、さっさと寝ちゃうなんて」

亜里沙「せっかく一緒に寝てるのに」

絵里「何？」

亜里沙「あのね。私、お姉ちゃんの事が……」

絵里「ダメよ亜里沙。私達は姉妹///」

亜里沙「そんなの関係ないよ」

亜里沙「だって私はお姉ちゃんの事が好きなんだから」

絵里「！」

亜里沙「だから良いよね？」

絵里「何が？」

亜里沙「キスしても」

絵里「だ、ダメよ。亜里沙、止めなさい///」

絵里「だ、ダメよ亜里沙！///」

亜里沙「クークー……zzz」

絵里「ハッ！夢？///」

絵里「なんて夢///」

絵里「まだ三時。興奮して寝られそうにないわ」

絵里（何か別のことを考えて）

絵里（１１９２作ろう鎌倉幕府）

絵里（８９４に戻そう遣唐使）

絵里（７９４ウグイス平安京）

ﾁｭﾝﾁｭﾝ

絵里「ほとんど眠れずに朝になってしまったわ」

亜里沙「クークー……zzz」

絵里「これが朝チュンって奴ね」

絵里「昼休みに穂乃果に相談してみましょう」

１年の教室

絵里「穂乃果、ちょっと話があるんだけど」

ことり「絵里ちゃんだ」

海未「どうしたのですか？」

絵里「穂乃果って、妹いるわよね？」

穂乃果「雪穂？」

絵里「そう。雪穂ちゃんとどうなの？」

穂乃果「どうなのって？何が？」

絵里「仲良いわよね？」

穂乃果「時々喧嘩もするけど、仲は良いと思うけど」

穂乃果「お風呂？」

穂乃果「前は一緒に入ってたけど最近は無いかな？」

穂乃果「私は別に構わないんだけど雪穂が恥ずかしがって」

絵里「やっぱりそうなのね」

絵里「一緒のベッドで寝るのは？」

穂乃果「一緒のベッドで？」

穂乃果「部屋別だし、寝る機会は無いかな」

絵里「……やっぱり亜里沙だけ」

絵里「なっ！何で分かったの？」

穂乃果「だって妹の事ばっかり聞いてくるし」

ことり「分かっちゃうよ」

絵里「……そうね。この際だから話してしまうわ」

絵里「亜里沙がね」

絵里「私に結婚を迫ってきたり」

ほのことうみ「結婚！？」

ほのこと「身体を狙う？」

海未「破廉恥です///」

絵里「私に怖いTV観せて一緒に寝ようとしてくるのよ」

ほのことうみ「…………」

海未「……あの、もう少し詳しく話してもらえますか？」

絵里「ええとね。カクカクシカジカで」

絵里「って訳で。亜里沙が私の事を好きなんじゃないかって///」

ほのことうみ「…………」

ことり「ことりもそう思うけど」

穂乃果「私も」

絵里「そっ、そうかしら？」

穂乃果「うん。それに一緒にお風呂入ったり寝たりするのは」

穂乃果「それだけ仲が良いって事だと思うし」

絵里「……そうよね」

絵里「分かったわ。ありがとう」

絵里「どうやら私の勘違いだったみたいだし」

絵里「今日、亜里沙は部活だったわね」

絵里「今のうちにCandy boyの２巻観ちゃいましょ」

絵里「コーヒーとチョコレートを用意して」

絵里「準備万端ね」

再生

絵里「えへへへ///」ﾆﾔﾆﾔ

絵里「このバカップルめ///」ﾆﾔﾆﾔ

亜里沙「お姉ちゃーん」

絵里「え？あ！亜里沙いつの間に///」

亜里沙「あ！」

亜里沙「……お姉ちゃんCandy boy観てたの？」

絵里「ちょっとどんなアニメかなって気になって///」

亜里沙「別に良いんだけど」

亜里沙「でもそれ、雪穂から借りたやつだから綺麗に観てね」

絵里「え？あ、そうだったの」

亜里沙「うん。面白いから観てごらんって」

絵里（と言うことはやっぱり私の勘違い？）

絵里「話は変わるんだけど」

絵里「亜里沙ってμ’sで誰が一番好き？」

亜里沙「μ’sで？」

絵里「そう。好きなメンバーって誰？」

絵里（これで私って答えれば黒）

絵里（他のメンバー言えば白ね）

亜里沙「海未さん」

絵里「！」

絵里「そうなんだ。海未可愛いものね」

亜里沙「うん。それでいて歌ってる時は格好良いし」

絵里（良かったわ。亜里沙はノーマルね）

絵里（ふぅ、何か一気に気が抜けたわ）

亜里沙「あ！μ’sって事はお姉ちゃんも入るのか」

絵里「え？ええ勿論よ」

亜里沙「じゃあお姉ちゃん」

絵里「私？///」

絵里///

絵里（……これは姉として、妹の歪んだ愛情？を正すべきだわ）

絵里「亜里沙。私の事を好きだと言ってくれるのは嬉しいんだけど」

亜里沙「？」

絵里「私達は残念ながら姉妹なのよ」

亜里沙「うん？」

亜里沙「お姉ちゃんは何を言ってるの？」

絵里「え？」

亜里沙「お姉ちゃんは歌も踊りも上手いし」

亜里沙「生徒会長もやってたし」

亜里沙「好きって言うよりは憧れって存在かな？」

絵里「……亜里沙///」

絵里「……私ったら」

ギュウッ

亜里沙「わ、ちょっとお姉ちゃん///」

絵里「好きって言ってくれてありがとう」

ちゅっ

亜里沙「！」

亜里沙「もう、いきなりほっぺたにキスしないでよ///」

絵里「ふふふ」

絵里「今日も亜里沙の好きなロシア料理よ」

亜里沙「やったあ」

絵里「食べたら一緒にお風呂入りましょ？」

亜里沙「うん」

絵里「今日も一緒に寝よっか？」

亜里沙「うん。お姉ちゃん大好き」

おしまい