【ラブライブ!】花陽「ご、ご飯のスイッチを入れ忘れてました……」
- 2020.03.30
- SS

いいのかな
ゆっくり楽しみにしてます
花陽「…………」スッ(無言でノートを渡す)
凛「……えっ?かよちん?どうしたの?お腹痛いの?」
花陽「……ううん、そうじゃないけど…………」ムスー
凛(か、かよちんが凛に目も合わせてくれないなんて!あり得ないにゃ……)
凛「……か、かよちん?大丈夫?――あっ、もしかして凛がいつも宿題自分でやってこないから怒ってるの?」
花陽「……そうじゃないよ。ごめんね、今は人とお話ししたくない気分なの……」ムスー
凛(!!これはただ事じゃないにゃ!)
凛「かよちん!凛達、親友だよね!?」
花陽「え、う、うん……」
凛「何かあるならお願い、凛に相談して!凛じゃ頼りないかもしれないけど……それならほら、真姫ちゃんとか、μ’sのみんななら絶対かよちんの力になってくれるよ!」
花陽「ううん、今は凛ちゃん達にはどうしようもない問題だから……ありがとう、ごめんね……」
凛「!?」
凛「そっか、分かったにゃ……」
凛(これは大変な事態にゃ!なんとかしてかよちんがこうなった原因を突き止めないと……)
花陽「……」ムスー
真姫(……聞こえなかったのかしら?)
真姫「花陽―?」
花陽「……なぁに?」ムスー
真姫「花陽?あなたどうしたの?なんか機嫌悪そうだけど……」
花陽「……そんなことないよ」ムスー
真姫(絶対そんなことあるわね)
真姫「どうしたっていうのよ……何か悩み事?…………も、もしなにかあるならこの真姫ちゃんが、そ、相談に乗ってあげてもいいケド?」カミノケファサー
花陽「……ううん、なんでもないよ…………それで、花陽に何か用事なの?」ムスー
真姫「!?」
真姫(すっ、スルー?あの花陽が!?……うぅ、なんか自分の行動が無性に恥ずかしくなってきたわ)
真姫「あっ、いえその、昨日渡された衣装がね?肩口のところがちょっとキツかったから調整が必要で。」
真姫「でもことりも忙しそうだし。あの、自分で調整しようと思ったけど上手くいかないのよ。……それで、普段からことりの手伝いしてる花陽に教えてもらおう、と、思ったん、だけど……」
花陽「………………それって、今すぐしなくてもいいよね?」ムスー
真姫「えっ、ええまあ。ライブはまだ当分先だしね」
花陽「……なら、今度でもいいかな?花陽、今そういう気分じゃないから……」ムスー
真姫「えっ、ええ全然大丈夫よ平気よ?悪いわね、もう少し自分でも頑張ってみるわ」
花陽「……うん、ごめんね」ムスー
真姫(おかしい、絶対おかしい)
まきりん「「花陽(かよちん)がおかしいわ(にゃ)!」
凛「かよちんが凛に目も合わせてくれないなんて、15年間幼馴染やってきて初めてのことだよ……」
真姫「私にも全く目を合わせてくれなかったわ……普段あれだけ優しい花陽なだけに、かなり精神的にクるわね……」
凛「しかも授業中、ノートも取らずにずっと頬杖ついてボーっとしてたにゃ!」
真姫「しかも、先生に当てられたのにスルーしてたわね」
凛「先生もびっくりして叱れなかったよね」
真姫「とにかくおかしいわ、絶対何か原因があるはずよ」
凛「その原因を凛にも言ってくれないなんて、かなり重症だよ……」
真姫「私もさっきの休み時間にそれとなく理由を聞いてみようとしたけど……ダメだったわ」
凛「むむむ……一体どうして……凛はあんなかよちん見たくないにゃ…………」
真姫「私もよ。普段の花陽はどんな話題振っても笑顔だし、それとなく気を遣ってくれるいい子なのに……」
凛「教室の花瓶の水入れ替えたり、チョークの粉を掃いたり、みんなが気付かないところで頑張ってるにゃ……凛もいつも助けられて…………あっ!」
真姫「どうしたの?」
凛「もしかしたら、かよちん、凛が助けられてばっかなの怒ってるのかな……」
真姫「そんな……花陽はそんなことで怒ったりしないわ。それは凛が一番知ってるでしょ?」
凛「でもでも!いっつも宿題見せてもらったり、ノート写させて貰ったり、もしかしたら、かよちん自身気付かない内にイヤになっちゃってるのかも……」
真姫「そんなこと……いや、でも確かに、私も知らず知らずのうちに花陽をアテにしちゃってるわね……」
凛「きっとそうだよ!かよちんは優しいからはっきり怒ったりしないけど、きっとどこかでストレスが溜まってるんだにゃ!」
真姫「なるほど……と、なればやることは一つね」
花陽(ごはんごはんごはんごはんごはんごはん…………)ムスー
花陽(うぅ、ごはんが食べたいよぉ……ホカホカ炊き立てあつあつの白いごはんの上に、おばあちゃまのおこぶ……卵かけご飯もいいし、おかかに、鮭の切り身に、納豆……)
花陽(岩のりを敷いて、しらすをたっぷり盛って、お醤油をサッとかけて、磯の香りと大豆の香りがホカホカ炊き立てご飯の臭いを運んできます……)
花陽(しらすと来ればじゃこも美味しいし、海苔の佃煮も鉄板です)
花陽(軽くあぶった明太子をチョコンと乗せてもいいし、いっそシンプルに梅干しのしょっぱさだけでのいいし……)
花陽(肉みそやなめたけも食欲をそそりますよね)
花陽(お味噌と大根の葉を混ぜてもいいし、鶏そぼろや卵そぼろもお弁当の定番ですよね)
花陽(あっ!ちょっとお行儀が悪いけど、お味噌汁をかけてねこまんまも外せません!)
花陽(ねこまんまと来ればお茶漬けですよね。たっぷりの花鰹とネギを乗っけて、薄めのお茶をぐるーっ!ってすると、カツオさんたちが湯気でダンスを始めます……)
花陽(……でもやっぱり最初は白いごはんです!炊き立てのごはんのふたを開けた時、立ち上がる香り……あれを嗅いだならば、やっぱり最初は白いつやつやホカホカのお米を頂くのが礼儀です!マナーです!コモンセンスです!)
花陽(ああっ!ごはん!ごはん!ごはん!皆さん、花陽はごはんが好きです!花陽はごはんが好きです!ごはんが大好きです!……ごはんが食べたいよぉ……)
花陽(……うぅ、ご飯のことばっかり考えてて学校に来てからの記憶が曖昧だよ……)
花陽(授業も全然集中できないし、凛ちゃんにノート見せられないや……真姫ちゃんにお願いしないと)
花陽(……あれ?凛ちゃんが一生懸命ノート取ってる……珍しい、なんて言ったらダメだけど、どうしたのかな。そんなにこないだのテスト悪かったのかな、心配だな……)
花陽(……真姫ちゃんが内職してる!?あれは……今度のライブの衣装だけど、調整しようとしてるのかな。お裁縫あんまりやったことないって言ってたけど大丈夫かなぁ……指とか刺しちゃったら大変だよ……)
花陽(あぁ、ダメ、昨日のお夕飯も今日の朝ごはんも暖かいご飯が食べられなかったせいで、どんどんご飯が食べたくなっちゃうよ……)
先生「ここの問題わかるやつー?いないかー?じゃあ当てるぞー、んー、小泉―!」
花陽「…………ごはん」ボソッ
先生「ん?何だ?もっかい言ってくれ」
花陽「…………ごはんごはんごはん」ボソッ
先生「…………うん、じゃあ、えーっと、西木野―?わかるかー?」
真姫「…………」チクチクチクチク
先生「に、西木野?」
真姫「…………」チクチクチクチク
先生「…………じゃ、じゃあえーと、星空……」
凛「Aです!」
先生「お、おお、正解だ、よく分かったな」
凛「かよちんのためなので!」
先生(このクラスおかしい)
凛「慣れないこと頑張ったからつっかれたにゃー……」ツップシー
凛「……かよちん、凛と一緒にお昼食べてくれるかなぁ……」
凛「…………あれ?」キョロキョロ
凛「かよちんがいない!いつもは凛と真姫ちゃんとで机くっつけて食べるのに!」
真姫「凛、大変よ!花陽が……」
凛「いなくなっちゃったにゃ!真姫ちゃん、出て行ったとこ見てない!?」
真姫「いえ……私も、衣装の調整してて…………」
凛「かよちん、一体どこに……?」
真姫「ま、まあ、案外お腹減って購買に行ったのかもしれないわね」
凛「あ、そうだね!凛、ちょっと探してくる!真姫ちゃんは教室で待ってて!」ダッ
真姫「ちょ、ちょっと凛!……仕方ないわね、待ってれば戻ってくるとは思うけど、私もトイレくらい探しに行こうかしら――――――」
まきりん「「いないわ(にゃ)!」」
真姫「入れ違ったにしても、購買であれトイレであれもう教室に戻ってて良いはずよ!」
凛「普段のかよちんならともかく……あんな様子でいなくなるなんて、心配すぎるにゃ……」
真姫「まさか…………いえ、でも、さすがに……」
凛「どうしたの?」
真姫「お、怒らないで聞いてね……じ、自殺、とか……」
凛「!!なっ、な、なんてこというの真姫ちゃん!かよちんがそんなことするはず――」
真姫「――普段の花陽なら!……普段の花陽なら確かにありえないわ。……でも、私には、今日の花陽が何を考えているのか少しも分からないわ……」
凛「だからってそんなこと!!…………とにかく探そう!かよちんを見つけなきゃ!」ダッ
真姫「ええ、こうなりゃ虱潰しよ!花陽が行きそうなところ全部探すわよ!」ダッ
凛「……かよちん!いないにゃー!」バッ
アルパカ♂「めぇぇ?」
―二年生教室
真姫「……花陽!いないわ!」ガラッ
ヒデコ「あれ、真姫ちゃん?穂乃果達に用?」
真姫「探してるのは花陽なんだけど……穂乃果達のところにいるかもしれないわ!――穂乃果達がどこにいるか知りませんか!?」
フミコ「あの三人なら生徒会室にいると思うよ。なんでも急いで片付けないといけない仕事があるらしくて」
真姫「ありがとうございます!」ダッ
ミカ「行っちゃった……前にも似たことがあったような……」
―理事長室
凛「かよちーん!」ガラッ
理事長「キャッ!……星空さん?どうしたの?」
凛「よくよく考えればこんなとこに居るはずないにゃ」クルッ タッタッタッタ……
理事長「……一体何だったのかしら」
真姫「花陽!いないの!?」ガラッ
穂乃果「ほわ!?ま、まきちゃん?」
ことり「どうしたの?そんなに慌てて……」
海未「真姫、あなた廊下を走ってきたのですか……?」
真姫「そんなことは今どうでもいいの!花陽が!花陽が大変なの!」
穂乃果「い、一体何があったの?」
真姫「(手早く説明中)」カクカクシカコシカコ
ことほのうみ「「「自殺!?」」」
ことり「か、かよちゃんが自殺なんて考えられないよ!」
真姫「でも今日の様子は本当におかしかったのよ!」
海未「まさかとは思いますが……しかし、優しい花陽のことですから、何か一人で抱え込んでいる可能性はありますね」
穂乃果「こうしちゃいられないよ!とにかく花陽ちゃんを見つけないと!」
ことり「いっそ、校内放送で呼びかけてみる、っていうのはどうかな?かよちゃんが反応してくれなくても、見かけた人がいれば……」
海未「しかし、あまり大事にするのはどうでしょうか?……花陽を刺激してしまうかもしれません」
真姫「でも、事態は本当に一刻を争うかもしれないわ!私、教室に戻って放送委員の子に……」
海未「……待ってください真姫!生徒会室からでも放送はできます!」
真姫「えっ?……でも、いいの?」
海未「私とて万が一にも仲間を、花陽を失うわけにはいきません。出来る手は打っておきましょう」
穂乃果「せ、生徒会室からでも放送できるんだ……」
ことり「ことりも初めて知ったよ……」
海未「なんであなた達が知らないんですか!さあ、急いで準備しますよ!」
凛「かよちーん!……ここにもいないにゃー!」
希「あれ、凛ちゃん?」
絵里「凛が三年生の教室に来るなんて珍しいわね」
にこ「どうしたってのよ……って、汗だくじゃない!」
凛「かよちんが、かよちんがいないの!」
絵里「凛?……とりあえず、まずは落ち着きなさい。ほら、深呼吸――」
凛「深呼吸なんてしてる場合じゃない!かよちんが、かよちんが大変なの!」
希「どうやらただ事じゃないみたいやね。……手短にでいいから、何があったか話してくれる?ウチらは何をしたらいい?」
凛「かよちんが、かよちんがぁ……」グスッ
にこ「ちょっ、何泣いてんのよ!あーもう、なんだかよく分からないけど、ここで泣いててもどうしようもないでしょう?……ね?ほら、にこ達がついてるから。大丈夫だから。」ギュッ
凛「にごぢゃぁん………………、あのね……」マルマルウマウマ
にこ「自殺…………嘘でしょ……花陽が!?」
希「信じられん話やけど、凛ちゃんの様子を見る限り……」
絵里「凛、あなたの思い違いってことはないの?……私にはどうしても花陽がそんなことをするとは思えないわ」
凛「……だけど、凛、あんなかよちん見たことなくて……不安で、怖くて……」グスッ
希「……なんにせよ花陽ちゃんを見つける必要がありそうやね。探しに行こう!」
絵里「そうね、手分けして探しましょう。考えたくないけど、屋上には……探しに行かないと。凛、もし説得が必要になった場合、幼馴染のあなたがいたほうがいいわ。一緒に来てくれる?」
凛「絵里ちゃん……うん、凛、行くよ」
にこ「それなら私は部室の方を見てくるわ。希は……」
希「校舎の外を探してみる。もしこれから学校の敷地外に出るなら捕まえられるし……」
絵里「もう敷地外に言ってた場合は……いえ、よしましょう。とにかく急ぐわよ!」ダッ
にこ「ええ!」ダッ
希「了解やん!」ダッ
生徒会室
真姫「ど、どこにもいないわ……花陽……ッ!」ウルッ
凛「かよちん……やだよ、やだよ…………」グスグス
希「もう校舎内はほとんど探し回ったはずやのに……」
絵里「花陽以外のメンバーが合流してしまったわね……」
ことり「校内放送で呼び掛けてもなんの反応もないし……」
穂乃果「電話も出ないし、メールのラインも反応なし……」
海未「校内のどこにもいない、となると……」
にこ「学校の敷地の外……参ったわね」
モブ「あのう…………」ガラッ
穂乃果「あれ、確か二年の……どうしたの?」
モブ「さっき校内放送で花陽ちゃんを探してるって……」
凛「かよちんを見たの!?いつ!?どこで!?」ガタッ
モブ「ひっ!?い、いや、私午前の最後の授業が体育だったんだけど、授業が終わってすぐ、もの凄い勢いで学校から出て行くのを見たよ?」
真姫「やっぱり外……探しに行くわよ!」
海未「ちょ、ちょっと待ってください、もう昼休みも終わりますよ!それに、なんのあてもなく学校外に出ても……」
真姫「花陽比べれば、授業なんかどうでもいいわよ!」ダッ
凛「待って真姫ちゃん!凛、番号覚えてるから、かよちんの家に電話してみるよ!」
花陽(今日は当然お弁当もないし、普通ならお昼は購買のパンだけど……)
花陽(そのあと午後の授業受けて、μ’sの練習が終わるまでご飯が食べられないなんて……無理です!絶対無理です!)
花陽(ということで花陽は今日だけ悪い子になります!)
花陽(ホントは良くないけど、お昼休みの間に抜け出してGOHAN-YAに行きます!これしかありませんっ!)
花陽(午後の授業までに帰ってこれるか不安だけど、走れば大丈夫だよね)
花陽(そうと決まれば善は急げ、です!あ、でも悪いことするから悪も急げ!です!)ダッ
※時間遡って昼休みのはじめ
花陽(うぅ……もう我慢できないよぉ)ムスー
花陽(今日は当然お弁当もないし、普通ならお昼は購買のパンだけど……)
花陽(そのあと午後の授業受けて、μ’sの練習が終わるまでご飯が食べられないなんて……無理です!絶対無理です!)
花陽(ということで花陽は今日だけ悪い子になります!)
花陽(ホントは良くないけど、お昼休みの間に抜け出してGOHAN-YAに行きます!これしかありませんっ!)
花陽(午後の授業までに帰ってこれるか不安だけど、走れば大丈夫だよね)
花陽(そうと決まれば善は急げ、です!あ、でも悪いことするから悪も急げ!です!)ダッ
花陽「はあぁぁ~お腹一杯、幸せです♪」ニマー
花陽「まさかランチタイムはご飯大盛り無料なんて……」ニッコリ
花陽「普段は練習終わりに寄ることしかできないから、すっかり忘れてました♪」
花陽「冷静になってみるとコンビニでおにぎりとか、もっと手軽な方法はあった気がするけど……」
花陽「でもあれだけ我慢したんだから、やっぱり最高のご飯を食べたいよね!」
花陽「あ、凛ちゃんにも真姫ちゃんにも黙って出てきちゃったなぁ……それに、海未ちゃんが聞いたら怒るだろうなぁ…………仕方ないよね、花陽が悪いんだもん」
花陽「授業にも遅れちゃうし、急いで戻らないと……」
花陽「あ、その前に二人に連絡を…………って着信87件!?どうなってるのぉ!?」
凛「――えっと、かよちんの家の番号は……」『リンリンガベー♪』
凛「――ッかよちん!?かよちんからの着信だ!」ピッ
花陽『あ、凛ちゃn「かよちん!かよちんかよちんかよちんかよちーん!」……って凛ちゃんどうしちゃったのぉ!?』
凛「かよちん今どこにいるの!?死んじゃやだよ!凛かよちんがいないと…………うわああん!」グスグス
真姫「花陽!花陽いるの!?勝手に死んだりしたら許さないんだからね!」グスッ
花陽『真姫ちゃん!?凛ちゃんと一緒にいるの?っていうか、死ぬって…………ええぇ!?どういうことなの!?』
凛「だって……かよちんが、かよちんが自殺しちゃうって!」グスグス
真姫「そうよ!朝から様子が変だったじゃない!それに、急にいなくなって……」グスグス
花陽『えぇぇ!?花陽自殺なんてしないよぉ!?』
花陽『……えっ?』
花陽『その、私はただご飯を食べてなかったから、その、ちょっとGOHAN-YAに……』
真姫「……えっ?」
花陽『……えっ?』
凛「かよちん、今どこにいるの?」
花陽『GOHAN-YA……だよ?』
真姫「……なんで?」
花陽『昨日炊飯器のスイッチ入れ忘れてて……昨日の夜はみんなとラーメンだったし、その、白いごはんが全然食べられてなくて……』
絵里「こ、これは……」
海未「……ええ」
凛「か、かよちん?海未ちゃんに代わるね?」
花陽『え、海未ちゃんいるの……?』
海未「みんな揃ってますよ、花陽?あなたを探して……』ニッコリ
花陽『なんでだろう、電話越しなのに海未ちゃんの表情が分かる気がするよ……』ガクガク
希「これは、帰ってきたらお仕置きやね……?」
にこ「どんだけ人騒がせなのよ……」
海未「花陽?」ニッコリ
花陽『は……ひゃい』
海未「今すぐ帰ってきなさいッ!!」
花陽『ピャァァッ!はいいい!』
――凛ちゃんには10分くらい抱きしめられながらずった背中をポカポカ叩かれてしまいました。真姫ちゃんにもポカポカされてしまいました。花陽は本当に悪い子だったと思います。
――あと、お昼休みに抜け出したのが全校に知れ渡ってしまったので、罰としてアルパカのお世話を今後のずっとすることになったんだけど……元からやってたことだし、これでいいのかなあ?
……このことを海未ちゃんに聞いたら、「花陽は普段はとてもいい子なので特別です」と言ってくれました。えへへ。
――あれ以来、凛ちゃんと真姫ちゃんが相談して、必ず毎日どっちかがご飯の入ったお弁当か、おにぎりを持ってくるようにしたみたいです。花陽がご飯を炊き忘れても、分けてくれるそうです。
すっごくすっごく嬉しくて、わざとご飯を炊き忘れようかな、なんて思ってしまいました。……花陽はやっぱり悪い子みたいです。
初めての乗っ取り、書き溜め無しでした。難しいもんですね。
後半ぐだっちゃったけど、これで勘弁してください。
おつ
花陽「は?」
だと思ったのに
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